吸血鬼は強いです。…多分…   作:カオス案山子

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平清正出ませんね…


ドキドキ命名式

「はぁはぁ…!おい!しっかりしろ!取り敢えず家につくまでは死ぬな!いやほんとマジで!途中で死なれたらなんか俺が殺したみたいになるから!気合いで生きて!最悪死んでも生きて!?」

 

ドミニスクさんからの素敵な提案(?)を呑んだ俺は現在死にかけの鳥人をお姫様抱っこしながら我が家へ猛ダッシュしていた

 

ちなみに鳥人は今も尚息絶え絶えである

 

「うぉぉぉぉ!!走れ走れぇ!クソぉ!こんな時に飛べたらなぁ!」

 

羽は飾りです。

 

全力で走って何とか鳥人が生きてる間に家についた

 

「オカン!!」

 

ドアを思いっきり蹴り開けるとそこにはオカンが内職をしていた

 

「…とうとう家の子が…誘拐するなんて…!」

 

「してねぇよ!?てかこの子なんとかできないか!?」

 

俺は鳥人をオカンの前に下ろす

 

「…この子は?」

 

「それが…」

 

俺は奴隷市場であったことを説明する

 

説明を聞いたオカンは「なるほどね…」と呟く

 

「んであんたはこの子をどうしたいの?」

 

「そりゃ助けたいよ!…でも俺じゃどうにもできないし…」

 

俺がそう言うとオカンが「違う違う」と訂正する

 

「あー…そういうことじゃないんだわ。いや流石に私も目の前の死にそうな子を助けないような奴に育てた思いはないからね。…助けることは出来る」

 

「じゃ、じゃあ!」

 

俺が食いつくとオカンは待ったをかけるように手を前に出す

 

「…問題は助けた後だよ。話を聞くにこの子は奴隷なんだろう?じゃあこの子を助けてはい終わりなんて出来ないだろ?ならこの子の命をお前が預からなきゃいけないんだ」

 

「それは…」

 

オカンの言う通りだ

 

この鳥人は羽が腐り落ちてるためもう飛ぶことは出来ないだろう

ならこの子を俺が責任を持って…

 

「…家に住まわせるのは別に構わないけどこの子の世話はあんた任せるけど…それでもいいか?」

 

オカンが最終確認をしてくる

 

俺は決心する

 

「…わかった。俺がこの子の世話をする。だから助けてくれ!」

 

「…よしわかった!んじゃあまぁ早速…」

 

オカンが手を鳥人にかざすと「波ぁ!!」と一喝する

 

すると緑の光が鳥人を包み羽の付け根の腐りが普通の肌になり、呼吸が安定していく

 

「お、おぉ…」

 

思わず感嘆の声を上げてしまう

 

「フハハハ!!これぐらい朝飯前よ!」

 

「え?オカンってもしかして…チート?」

 

「いやまぁ最強ですし?引退しようがその座は譲ってないですし?なんだったら私って国にクローン作られてるらしいよ?」

 

「え何その情報」

 

「まぁ一体しか出来なかったらしいけどね。ちなみに騎士団団長から聞いた情報だから間違いないはずだよ」

 

「えぇ…」

 

思わず知ってしまったオカン最強説

 

「取り敢えずこの子は安静にしとけば三日もしないで起きるだろうさ。えぇと…んじゃあはいこれ」

 

オカンは棚から一枚の紙出し俺に渡してくる

 

「…これは?」

 

「住民票みたいな奴。まぁ扱い的には奴隷だから一応申請しなきゃいけないみたいよ。あんたが主になるんだからあんたが書きな」

 

「まじか」

 

「マジよ。ついでにこの子の名前も決めなさい」

 

そこまで考えてなかった俺はむむむと頭を悩ませる

 

「名前…名前かぁ…」

 

俺は寝ている鳥人を改めてよく見てみる

 

髪は赤く羽は黄色と白が混ざったような色をしている

ついでに目の色も紅かった

 

「赤いから…レッドとか?」

 

俺がそう言うとオカンが「はぁ?」と言ってくる

 

「…なんだよ」

 

「あんた流石にネーミングセンスクソすぎるでしょ」

 

「じゃあオカンはどんな名前がいいんだ?」

 

俺がオカンに聞くと「そうねぇ…」と顎に手を当てて考える

 

「…やっぱ真っ直ぐ育ってほしいからストレートとか?」

 

「はぁ?オカンも大概クソじゃねぇか!」

 

「あんたのレッドよりかは何倍もましでしょ」

 

「嘘ぉ似たり寄ったりだろ」

 

「じゃあいっそのことチキンとかにする?」

 

「ざけんな。食用じゃねぇんだぞ」

 

「ならもうあとはコカインくらいしか…!」

 

「なぁ俺の名前もそうだけど何で薬物の名前なの?何?オカンって薬きめてんの?」

 

「なわけないでしょ。ただ昔旅してた仲間の一人がきめててね。しょっちゅう誘われてたから知識だけは無駄にあるんだよ」

 

「だからって息子にアヘンなんて名前つける?」

 

「あんときは正直適当だった」

 

「どういう気持ちでつけたのかがマジで気になるわ」

 

俺がそう言うとオカンがまた昨日のように俺の方を向く

 

「…とうとう話すときが来たみたいね…あんたの名前の誕生秘話を…!」

 

「いやもうどうせくだらない話なんだろ?」

 

「あれはあんたの妊娠がわかった頃…!私は名前に悩んでいたわ。最初はその時ちょうど食べてたボロネーゼにしようとしていたわ…」

 

「何処に自分の子供にその時食べてた食べ物の名前をつける奴がいるんだよ…」

 

やっぱりオカンのネーミングセンスは終わっている

 

「で、その名前を一緒に飯食ってた仲間に話したら『子供の名前にそんな名前をつけられません!!ここは神聖な意味を持つセイクリッドを文字ってイグリットなんてどうかしら!?』って聖女さんが言ってそれに反応して他の二人も『じゃあ勇敢の意味を込めてムーティッヒなんてどうだ!?』って言ったり『ここは平和の意味を持つアヘンというのはどうだろうか』って言ってきて…」

 

「おい最後の奴おかしいだろ」

 

「んで最終的に…」

 

「最終的に?」

 

「…くじ引きできめることになったわ」

 

「えぇ…」

 

「候補の『ボロネーゼ』『イグリット』『ムーティッヒ』『アヘン』の4つの名前が書かれた紙を箱に入れてその辺にいた人に引いてもらったの。んで引かれた名前がアヘン。あんたの名前よ」

 

「一ミリも感動しない命名の様子だな」

 

オカンが話終えると立ち上がり、何処からか箱を持ってきた

 

「…なのでこの子の名前も由緒正しきくじ引きできめるわよ」

 

嘘やん




ついでにイベント礼装も全然出ない…
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