~時は火柱が出る前に遡る~
「くそっ!こいつら燃やしても燃やしても…!」
「斬っても斬っても…キリがねぇ!」
デルタと炎帝は襲いかかる魔法の森の蔦やスライム、毒虫などに襲われていた。
燃やしたり斬ったりすることでなんとか耐えていたが無限に沸いてくるためじり貧となっていた
「はぁ…はぁ…クソ…」
「…もう剣の切れ味が悪くなってきやがった…蔦の水分が特殊なのか…?」
毎回毎回十分感覚で奴らのラッシュが来るのでつかの間の休息を二人はとっていた
炎帝は肩で呼吸をし、デルタは自分の剣の切れ味を確認していた
デルタは蔦の水分が特殊であると考えなるべく蔦を炎帝に対処して貰おうと思い、炎帝に提案する
「…蔦を?」
「そうそう。スライムとか虫は俺が何とかするからそれだけどうにかならんか?」
「まぁ…できるが…」
「正直蔦をこのまま蔦を斬ってったら先にコイツがダメになる」
デルタは剣を持ち上げる
蔦の汁だらけになった剣を見て炎帝も納得した
「…しかしこの森はどうなってんだ?さっきっからまるで森に意思があるかのように動きやがる」
デルタがそう言っている間にも木々が動き森の形を変えていく
「…恐らくだがここは『魔法の森』だな」
「魔法の森?何だそりゃ…っ!」
再び奴らのラッシュが二人に襲いかかる
「…っ!『魔法の森』は…っ!レベルΩに認定されている…っ!森だよっ!」
炎帝が蔦を燃やしていく
燃えた蔦はすぐに二人から離れていく
「…レベルΩ?たしかそれって…オラァ!」
「ギュー」
デルタはスライムと虫を斬っていく
「…絶対に勝てないって言われてるアレか?」
「そうだ。レベル10のバケモノの連中を持ってしても勝てないと言われている文字通り『桁違い』の連中だ」
「10体の内の一体がコイツか?」
「あぁ。…だがこれでもΩの連中から見たら優しい方らしいからな」
「そうなのか?」
「…まぁギルドの本によるとだがな。Ωの中では一番下らしい」
「それホントか?…まぁでもラッシュが来るだけで別に今のところはそんなに…ん?」
デルタがそう言うと地面がゴゴゴと揺れる
「今度はなんだよ!?」
揺れはどんどん強くなっていく
「これは…揺れていると言うより…近づいてきている…?」
「なに?」
「…来るぞ!」
炎帝がそう言うと目の前の地面が割れ、巨大な花が出てくる
「…は?」
「…花?」
花はひととおり地上に出ると二人の方を向く
「…」
「…」
花はゆっくりと開きその姿を顕にする
紫色の美しい花が開花する
…中央に半分溶けている人などが無ければだが。
「…あー…これは…」
「…」チラッ
デルタは何か諦めたように呟き、炎帝は後ろを確認する
後ろには蔦やスライム、毒虫がじわじわと近づいてきていた
(…逃げることも叶わないか…ならここは一か八か…賭けてみるか)
炎帝はなにかを決意し、デルタに伏せておくように伝える
「…何をするつもりだ?」
「…なぁに、博打さ」
炎帝はそう言うと右手を思いっきり開き地面に叩きつける
「…行くぞ…」
炎帝がなにかをボソボソと唱えると右腕が赤く輝き出す
「…燃えろ!《烈火》!」
その瞬間、炎帝を中心に巨大な火柱が発生した
「うごばぁ!?」
火柱だけでなく衝撃も強く来たのでデルタもそこそこ飛ばされる
しばらく燃え続けた火柱が落ち着くとデルタは炎帝の元に近づく
「…一体何が…あぁ!?」
デルタが目にしたのは辺り一帯が綺麗に吹き飛んでいる森だった
それにも驚いたのだがもっと驚いたのは森がもう修復されてきていることだ
「あのクソ花は消えたけどこれじゃまた繰り返しじゃねぇか…!早く炎帝と合流しねぇと…」
火柱が完全に消え、その中心に倒れている炎帝を発見したデルタは炎帝に近づく
「おい!大丈夫か…ってお前足!」
「…ァ」
「…取り敢えず生きてるみたいだな…」
右足が吹き飛んでいる炎帝の生は確認できたところでひとまず安心するデルタ
そんな所に空から零がやってくる
「…これは…」
「零!…お前俺達抱えて逃げれるか!?」
「…言われなくてもやりますよ。元々そのつもりで来ましたしね」
コインを景品とかに変えられたらいいなって思いました。
でもそれじゃパチンコじゃねぇかと言われてそうだなと思いました。
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