吸血鬼は強いです。…多分…   作:カオス案山子

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一回で良いから北海道観光行ってみてぇなぁ…


どんぶらこ

 

大河国境

 

大河を使って物資の輸出入や旅行客等が行ったり来たりするのでここにも立派に警備隊がいる

 

しかも陸より密入だったりが多いため陸より警備が大量にいる

 

そんな国境に一隻の船が近づいてきた

 

「そこの船!止まりなさい!」

 

警備員が船に停止命令を出す

船も大人しく従い停止する

 

「…えーと出国の目的は?」

 

警備員が船に聞くと船についているスピーカーから答えが帰ってくる

 

『ガ…えーと…ガガ…奴隷の…ガ…輸送だ…』

 

「なんかえらい音質悪いな…スピーカーも新しいのに買い換えたらどうだ?」

 

『ガ…こいつらを売ったら…ガガガ…その金で買う予定さ…ガ』

 

「ふーん…まぁ一応確認させて貰うね」

 

警備員がそう言い、船に乗り込む。

 

フードを深く被っている船長らしき人物に奴隷達を見せて貰う

 

「えーと…うわぁ。これ魔族ばっかじゃない」

 

奴隷達が入っているらしい箱を開けるとそこには目隠しと手足を拘束、ついでに口にロープを咥えさせられている魔族がいた

 

「まぁ世の中には物好きもいるもんだよ。…いいかな?奴隷も生物だから鮮度が大事なんでね」

 

「おっ、そうか。それもそうだな。じゃあ身分証明書を…」

 

警備員がそう言うと船長は懐から何かが入った袋を警備員に向かって差し出した

 

「…これは?」

 

警備員が受け取り袋を開けると中には金貨が数十枚入っていた

 

「…まぁこの奴隷達は正規の手段で手に入れたわけではないのでね。私の素性もバレるわけには行かないのだよ。それで手を打たないか?」

 

「ふーん…まぁ黙っといてやるよ。んじゃあどうぞ」

 

警備員がそう言い船を降りる

 

船が再び動きだし大河を下って国境を越えていった

 

 

 

●●●●●●●●

 

 

 

「…もういいかな?」

 

先程国境を超えた船の船長が国境からしばらく離れた所でそんなことを呟く

 

「よーし!もういいぞ!」

 

船長が奴隷が入っている箱に向かって言うとおもいっきり箱がぶっ壊れた

 

「ぶはぁ!あークッソクセェ!なんだこのロープ!?」

 

「まぁ漁船についてたロープだからね。魚の出汁とかついてんじゃない?」

 

「大体何で俺達が奴隷の役やらなきゃいけねぇんだよ…」

 

「しょうがないじゃん。身体的特徴が人間とあんま変わんないの俺だけなんだから」

 

そう言ってフードを脱ぐのはガスパディーン。

 

実は先程の奴隷船はガスパディーン達が乗っていたのだ

船長を偽っていたのがガスパディーン。

んで奴隷として拘束されていたのが他の四人

 

この方法なら確実に国境を突破できるとガスパディーンが言ったので実行したまでだ

 

「あーホントに不快だったわ」

 

「いやホントに。まぁ俺はデュラハンだから箱に入れられてるときの窮屈感だけだけどな」

 

「…!!!」

 

「ほらMark.6も『羽踏まれて嫌だった!』って言ってるぞ?」

 

「よく何言いたいかわかるよね」

 

「やっぱオカンから感情伝達の極意習ってたからな」

 

「マジでお前の母親何者だよ」

 

「んっ…んんっ…」

 

三人がそれぞれ文句を言う中、謎の喘ぎ声が船に響く

 

「…」

 

「…」

 

「…」

 

「…」

 

「んぁ…んふぅ…」

 

「…何喘いでんだてめぇー!」

 

思わず箱を蹴るデルタ

 

「んふぅぅ!!」

 

「いい加減これとれや!」

 

喘いでいたカインの口に咥えさせていたロープをアヘンが取る

 

「んはぁ…いやーいいね!拘束プレイ!」

 

「プレイじゃねぇよ」

 

「なんだったらわりと命懸けだったんだぞ?あそこで賄賂拒否されたらそこまでだったんだぞ?なのに何でお前は感じてた?」

 

「いやぁ…インキュバスとしての本能と言うか…なんと言うか…とにかく僕のアソコにエネルギーが貯まってね…まぁそういうことです…はい」

 

「は?」

 

「抗えない運命と言うわけか…」

 

「そんな大したことじゃないと思うの…」

 

「確かに…へ?」

 

デルタの中二満載の言い方に謎の女性の声が答えた

 

「「「「…誰!?」」」」

 

声のした方には謎の女性が船に乗っていた

 

女性は「ふふふ」と微笑み俺達を見てくる

 

「まさか聖国の手先!?」

 

「違うわよ」

 

「クソっ!もう嗅ぎ付けたのか!?」

 

「いや違うって」

 

「ここは僕が!僕の隠されたテクニックでこいつを骨抜きに…!」

 

「いやそれは無理だろ」

 

「は?僕のテク舐めてる?なんだったら体験してみる?」

 

「えぇ…流石にそれはちょっと…」

 

「ちなみに僕のテクは入れる方じゃなくて入れられる方だから」

 

「尚更女性にやることじゃねぇな」

 

「経験人数ゼロの本気を見てみるかい?」

 

「いやどうでも良い」

 

「あれ?これ私無視されてる?」

 

女性がカインとデルタ、アヘンのやり取りに置いてかれる

 

そんな女性を流石に放っておくのもどうかとおもったガスパディーンが話しかける

 

「まぁまぁ…それで何でこの船に?」

 

ガスパディーンが聞くと女性はコホンと一つ咳をしてから話し出す

 

「えぇ…私実は行きたい場所があるの」

 

「行きたい場所?」

 

「えぇ。アスクレコスって場所なんだけど」

 

「あぁ?アスクレコスって何処だ?」

 

「えぇと確か…この川を下った先の海にある国のことだね」

 

地図を見ながらガスパディーンがアヘンの問いに答える

 

「でもなんで?」

 

「まぁちょっとした理由があるのよ。んで私も正規手段で国を通行できないからそこまで乗せてって貰えないかしら?」

 

「え」

 

女性がそう言うとガスパディーンがあからさまに嫌な顔をした

 

「なんだ?そんなに嫌なのか?」

 

「いやその…そこって今絶賛混乱中の国なんだよね」

 

「そうなの?」

 

「うん。実は数日前に王様が病気で死んじゃったんだよね。んで後継者に選ばれていた一人娘が王になる予定だったんだけどそれに反対していた王様の第二夫人が自分の子供を王にさせるべく王女と真っ向から対立したんだって。第二夫人は手段を選ばず王女を亡き者にしようとしたんだ。んで王女は身の危険を感じたため逃亡。国は第二夫人の息子が納めることになったんだけど…それに反対する所謂王女派が暴れてね。んで国は絶賛王女派と第二夫人派で内乱中。巻き込まれたくないし…」

 

ガスパディーンがそう言うと女性がクスリと笑う

 

「えぇ。ついでに私がその王女よ。名前は『テフレント』。よろしくね?」

 

「「「「…はぁぁぁぁぁ!?」」」」

 

船の上に男四人の絶叫が響いた




修学旅行って都道府県によってだいぶ違うらしいですね。
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