吸血鬼は強いです。…多分…   作:カオス案山子

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今回短いです。


船での一時

 

「しっかし王女様がこんなところにいるなんてな」

 

「別にいいじゃないの。私だって暗殺されかけたり大変だったんだから」

 

デルタの呟きにテフレントが答える

 

テフレントは船の上で寝転がりながら空を見ていた

 

「てか仮に国についたとしてもどうやって入国するの?」

 

「そりゃ顔パスよ。私王女よ?」

 

「てか内戦中なら簡単に入れんじゃねぇのか?それこそ国境警備なんてやってる暇ないだろうし」

 

俺がそう言うとガスパディーンがいやいやと首を振る

 

「そんなわけないでしょ…。内戦中だからこそ国境警備を強化してるじゃない?外から割り込まれたくないからね」

 

「まぁそれもそうか。…いやならいっそうどうすんだよ?ついたとしても入国出来なきゃ意味ないだろ?」

 

「だーかーらー!私の顔パスがあるって!」

 

テフレントがそういうが俺にはちょっとした懸念があった。

 

「…なぁテフレント」

 

「ん?どしたの?」

 

俺は懸念していたことをテフレントに聞いた

 

「…お前顔パス顔パス言ってるけどお前の顔、その国の奴ら知ってんのか?」

 

懸念…それはテフレントの顔が国全体に知られてるかどうかだ。

顔パスはそもそも顔が知られていたら使える物。

つまりこいつ…テフレントの顔が国民に知られているかどうかだった

 

俺が聞くとテフレントは固まった

 

…こいつまさか…

 

「…ヒューヒュー…」

 

「おいこらてめぇ何で口笛吹いてやがる」

 

「…そういや私国民に顔出ししてなかったぁ!!」

 

「はぁ!?」

 

「お前それでよく『顔パス顔パス!』って言えたな!?」

 

「だって忘れてたんだもん!しょうがないじゃん!」

 

「しょうがなくねぇよ!あぁ!!もうどうすんだよ!これじゃ国に入国できねぇよ!」

 

「じゃあさっきの奴隷船戦法は?」

 

俺とデルタが頭抱えてるとカインがそんなことを言う

 

「「絶対嫌だ!」」

 

当然俺とデルタは拒否する

 

だってクセぇもん。あれ

 

「えぇ?」

 

「てかそもそも同じ手で行けるわけないだろ。あれも賄賂あったからまだしももうねぇんだわ。つまり無理。」

 

「そっかぁ…じゃあどうするの?」

 

「…どうしよっか?あきらめて故郷に帰るか?」

 

「いやそれも出来ねぇだろ。大体不法出国してる時点でアウトだし。今戻ったところで捕まってアウトだぞ?」

 

「うっわぁ…詰んでるねあんたら」

 

テフレントがめっちゃ無責任な感じで俺達に言ってくる。

なんやこいつ!?

 

「てめぇ…」

 

「うっわぁ絶対友達少ないパターンですわよカインさん!」

 

「ホントですわね!これだから世間知らずの王女様は!全くこんなんだから内乱が起きるんですわ!」

 

「おいそれは関係ないだろ!?」

 

「まぁ!自覚してないのね!かわいそうに!」

 

「お前らいつまでそれ続けんだよ…」

 

「なぁガスパディーン!行き先変更で!」

 

「へ?」

 

唐突のお嬢様ごっこを急に止めたデルタが船の先端にいるガスパディーンに行き先変更を伝える

 

「変更って何処に?」

 

「ちょっと!私を送り届けるのはどうなったのよ!」

 

「うるせぇ!そんなの後だ!いいか?今の俺達に必要なものはなんだ?」

 

「必要なもの…金?」

 

「金も確かに大事だな。うん。…いやそうじゃなくて!俺達に今必要なのは変装だ!」

 

「「「「変装?」」」」

 

「…?」

 

「あぁ!そしてそれが容易に出来てかつ俺達のような魔族でも簡単に入れる国がある!」

 

「…それは?」

 

「機械の国『アングロ』だ!」

 

デルタの一声で俺達の行き先が決まった




たまにはこんな短くてもいいよね
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