吸血鬼は強いです。…多分…   作:カオス案山子

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暖かいのか寒いのか


レベル表記

 

「てかあんたら何処に向かって冒険してんのよ」

 

取り敢えず一晩船の上で過ごすことを決めたのでくつろいでいるとテフレントがふと俺達に聞いてくる

 

「えっと…何処だっけ?」

 

「えぇ?忘れたの?エンジェリオンだよ。エンジェリオン」

 

ガスパディーンが答えるとテフレントが「あぁ…」と呟く

 

「エンジェリオンねぇ…確か楽園だっけ?すべての種族が平等にうんぬんっていうところだったけか?」

 

「まぁあくまで噂だけどね」

 

「…オカンは『あんなところ行ってもなんもない』って言ってたな…」

 

「え?」

 

「…なんだよ」

 

「え?ちょっと待って?アヘンのお母さんエンジェリオンに行ったことあんの!?」

 

ガスパディーンが俺に驚きの声で聞いてくる

 

「な、なんだよ…いやまぁ俺が冒険してくるって言った時にそんなこと言ってたけど…それがなんだよ」

 

「エンジェリオンって伝説の土地って言われてる場所だよ!?そこに行ったことあるってかなりすごいことだよ!?お前のお母さん何者!?」

 

「えぇ?そんなすごいことなのか?」

 

俺は唖然としているテフレントに聞く

 

「…そりゃすごいことよ…。第一エンジェリオンって幻の大地って言われてるほど情報がないのよ?そこに行ったことがあるって…あんたの母親何物?」

 

「…ただの元冒険者らしいが…詳しくは知らんな」

 

「絶対ヤバい奴でしょあんたの母親」

 

いやホントにね。

大体眠らされて犯されてるのに起きても特に反応せず相手が満足したら握りつぶすって時点でもうね。大概よ。

 

「否定できねぇ…」

 

「…てかあんたら仮にも冒険者なんでしょ?さっき話聞いた感じなんも準備してない感じだけど…あんたら何が出来んの?」

 

「オークとして力仕事をやる」

 

「…敵を殺す」

 

「色仕掛け!」

 

「…!!」

 

「働く」

 

「あのさぁ…?あんたらそんなんでこの先生きていけると思ってんの?最低限の知識とかあるの?」

 

「まかせろお前。俺達には基本の魔法があるからな」

 

「…火をつけるとかだったら誰でも出来るからね?」

 

「え!?」

 

「いや当たり前でしょ。冒険者なら尚更よ」

 

「お、俺達が学園で学んだことはいったいなんだったんだ…!」

 

「もっと他に学んだことあるでしょ」

 

「経済学…!全部寝てたからなんも覚えてねぇ…!」

 

「それはあんたが悪い」

 

クッソォと嘆くデルタはおいといてテフレントが一冊の本を取り出す

 

「はぁ…取り敢えずこれ読んでおきなさい。基礎的なことが書いてあるから」

 

「なんだこれ?」

 

「『冒険者の心得』ねぇ…なになに?モンスターの危険度について?」

 

ガスパディーンが本を開き内容を読み上げていく

それを俺達は大人しく座って聞く

 

「『一般的にモンスターと言われる一般人等に危害を咥えるであろう物達にはそれぞれそのモンスターの危険度に応じたレベルが与えられている。このレベルは全世界共通ギルド協会によって定められている』…へぇ、全世界共通ギルド協会なんてあるんだなぁ…」

 

「この一般人って何処から何処までが想定内なのかね」

 

「まぁそれは聞いてみないとわかんねぇんじゃねぇか?それこそ全世界共通ギルド協会とやらにな」

 

「それでそれで?」

 

「えぇと…『レベルは10段階表記されているがその他にレベル0とΩが存在する。レベル0は危険度がなく、一般人でも討伐、狩猟できるものを表記している。一般的に農家等が栽培している通常のキャベツやトマトといった野菜等の植物がレベル0とされる』…俺達が普段食べてる野菜にもレベルつけられてたんだな」

 

「それ最新版だから表記されてるのよ。一年前のだと書いてないわよ。」

 

「なんで?」

 

テフレントの説明にカインが純粋な表情で聞く

 

「なんでって…クレームかなんかついたんじゃない?私もギルドの人間じゃないから知らないけど」

 

「そっかぁ」

 

「続けるぞ?『レベル1~4は冒険者初心者でも討伐が可能なモンスター。数字が大きい程討伐難易度は上がる。レベル4のモンスターを安定して討伐出来るようになれば初心者卒業と言えるだろう』

なるほど、レベル4までは俺達でも倒せるかもしれないな」

 

「んでもそれ普通の冒険者の話だろ?俺達装備も(デルタを覗いて)まともにないんだからその辺はきついってことだな」

 

「いやお前も槍持ってるじゃん…」

 

「そうだった」

 

そういや俺オカンからもらった槍持ってたわ

 

「『そしてレベル5~7は中級者向け。ここから一気に討伐難易度が上がる。レベル5にはゴブリンキング等のレベル4や3のモンスターのボス等が多い。6には単体でも強いが群れている時があるオークやアンデットナイト等の魔族が多い。7は単独での撃破が難しいモンスターが多い。デュラハンやバシリスク、ラビットマウスなどか分布される』…これじゃ俺達がモンスターみたいじゃないか!」

 

「いやあたしから見たらあんたら全員モンスターだよ。まぁここに書いてあるのは野良魔族のこと。あんたらみたいに人や獣人に混ざって生活してる奴はそこには書いてないよ」

 

「へぇ…なかなか難しいな」

 

「むぅ、デュラハンは7か…もう少し上だとおもったんだが…」

 

「『レベル8~10は許可を受けた一部の上級冒険者、または聖騎士団、勇者等が討伐出来るかどうかの超強力なモンスター達がいる。8にはBークイーン、シュラク等のモンスター。9にはジャイアントアント、メガフロッグ等。そして最高レベルの10にはヴァンパイアロード、現魔王、レッドマウス、闇帝、光帝等の所謂ボス級の奴らが分布されている。万が一レベル10と出会ってしまった場合、戦闘を行わず直ちに撤退、その後ギルドに報告するように。』…なんだか物騒な名前がちらほらと…」

 

「現魔王ってそこに書かれてんだな…」

 

「そりゃそうよ。魔王なんだから」

 

「それとこの帝ってなんだ?」

 

ガスパディーンの読み上げに疑問を持ったデルタがテフレントに聞く

 

「あぁ、帝って言うのは魔法の属性のそれぞれの頂点よ。炎に水に風、それ以外にも色々いるわね」

 

「そんな奴らもいるんだなぁ…」

 

「えぇと…これで最後かな?『最後にレベルΩについて。レベルΩは勇者や聖騎士団、最上級冒険者が束になっても討伐が難しいモンスター達のこと。現在その数は10存在する』うっひゃぁそんなのもいるのかぁ」

 

「そいつらに会ったら終わりよ。死を覚悟した方がいいわね」

 

「うっわぁ…怖いなぁ」

 

そんな感じで本を読んでいたらいつの間にか日が完全に落ちていた

 

「…取り敢えず機械の国に向かうか。まぁ今日は寝るけどな!」

 

取り敢えず寝る!そして明日機械の国に向かう!




もうそろそろ花粉の季節ですね。薬貰いに行かなきゃ…
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