【本編完結】英雄転生後世成り上がり   作:恒例行事

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幕間

 準決勝までは少しだけ日が空くので、努力が嫌いと明言して止まない俺としても少しは惨めな足掻きを見せつけてやろうと言う気持ちになり、教導本を枕にし手に昔から読んでいる英雄の小説を持ち睡眠に勤しんでいた休日の朝。

 

 最近噂の睡眠学習とやらに期待したが、寝心地の悪さがかつての山暮らしを連想させて不快な気持ちになっただけだった。

 

 首がやたらと痛い。

 少しマッサージしようと思い手を伸ばしたが、室内であると言うのに何故か影が覆いかぶさってくる。

 

「や。おはよう」

「おはようございます」

 

 仰向けで寝転ぶ俺の顔の横に手をついて、それなりに近い距離で顔を見つめてくる師匠。

 

 これが巷で噂の床ドンって奴か。

 電撃で起こされなかったのは随分久しぶりな気もするが、それは師匠との共同生活の間だけの話。愛の鞭などと嘯いて俺に虐待を行ってきたのは忘れようもない事実である。

 

「どうしたんですか。ようやく俺の魅力に気がつきました?」

「君の魅力は散々思い知らされているさ。朝食をご馳走になろうと思って来たら気持ちよさそうに寝てるものだから、悪戯してやろうと思ってね」

 

 くすくすと楽しそうに笑う師匠に、怒る気も起きずにため息を吐く。

 銀色の髪が顔に当たってむず痒い。髪から香る嗅ぎ慣れた匂いが無性に心を浮つかせるが、右手で一房払う。

 

「悪いが、俺は他の誰かがいるときに飯を作ると死んでしまう病気なんだ。師匠が作ってくれよ」

「それは困った。こんな所に君が欲しいと願っていた秘蔵の文献が」

「よこせ。今すぐよこせ」

 

 ブオンブオンと手を唸らせるが師匠は軽やかに俺の追撃を躱す。

 くそっ! それは俺のだぞ! 正確には俺が所有している記憶の持ち主が遺した表に出回らない資料だ。俺が手に入れるのは当然だよな? 

 

「あ〜あ。ロアがご飯を作ってくれればなぁ〜」

 

 チラッチラッと見てくる。

 非常に鬱陶しい。なぜこの年齢で介護をしなければならないのか、俺はまだ若者だしそう言う年齢の親を持っているわけでもない。師匠がボケたのならば仕方ないが、まだボケているようには見えないしそもそも見た目だけで言えば若々しく美しい女性である。

 

 そう言う人に支えて欲しい。

 俺は寄りかかるだけのヒモでありたい。

 

「ちっ……食材は」

「勿論ない」

「何が食べたい」

「ロアの料理ならなんでもいいよ」

 

 一番めんどくせェな~~~~!? 

 

 悪態の一つでも吐きたくなるが、相変わらずニコニコ笑っている師匠を見るとそんな気も失せる。

 無駄に顔がいいもんだから見るのも楽しいのがムカつくぜ。

 

「じゃあそこら辺で見つけた野草と昨日部屋に侵入していた虫のリゾットで」

「別に構わないよ」

 

 は? 

 くそが、調子狂うな。

 何時もみたいに反発してくればいいだろうに、何が楽しいのか全肯定してくる。

 

「ほらほら、早く作ってくれたまえ」

「ぐ、ぎぎ…………」

 

 俺は歯軋りした。

 久しぶりだ、ここまで追い詰められたのは。

 相手を見誤った。ヤケクソになった師匠が捨て身の口撃に出てきたら俺になす術はない。

 

 考えろ、冷静になれ。

 まだここから逆転する一手がある筈だ。

 

 なぜ妖怪紫電気ババアがここまで強気に出たか、その理由を探らねばならん。脈絡が無さ過ぎるし、本当に俺の飯を食いたいのならばこんな言い方はしない筈だ。

 

 常識的に考えて人にものを頼むときは下手にでる。

 そういった一般常識から外れた女ではあるが、少なくとも体裁を保つために威厳を放とうとする癖があるのは理解している。外面用と呼べばいいか、俺やステルラの前だとフランクだが魔祖十二使徒として表舞台に立つときは基本無表情で物静かだ。

 

 つまり、この女は今わざと言っている。

 ハーン、読めて来たぞ。この手を使えば俺が本当に虫や草を出さないと踏んだな? 

 

 馬鹿が、出すわけないだろうがクソったれ。

 なんで恩も義理もある人間にそんな事するんだよ。全部冗談なのわかってていいやがったなこの女。

 マジで許せねぇ。山よりも高く海よりも深い俺の菩薩(神や古き存在の一種)の心を持つ俺としても怒りを禁じ得ない。

 

「このクソボケババア、調子にの」

 

 反撃の代償は痛みだった。

 復讐は何も生まないなんて綺麗事を耳にするが、少なくとも痛みを生み出すと俺は思う。現に稲妻が奔り筋肉が不自然に痙攣している俺の姿はとても滑稽に映るだろう。

 

「うん、やっぱりロアの身体は雷に対して耐性ついてるね」

「どこぞの野蛮な老婆の所為だな」

 

 最期の一撃は、切ない。

 二撃しっかり叩き込んでくれたおかげで俺は生死の境を彷徨う羽目になった。以前は呑気に手を振ってくれていた英雄も心なしか苦笑いするような雰囲気を醸し出している。おい、アンタの遺していった人達軒並み俺に牙向いてくるんだが? 

 

 俺の嘆きは届くことはなく、しっしと追いやられているような気がする。

 これが俺の生み出した幻想であることを願う。本当に生と死の狭間を行き来しているとしたら師匠にどう告げればいいのだろうか。いやまあ、普段から死ぬリスクを許容して修行や訓練を遺憾にも行って来たのだから今更か。

 

 柔らかく温かい感触と共に、意識が表層に戻る。

 

 時間は経過してない筈だがナチュラルに俺の頭を膝に乗っけて撫でてくる師匠。

 目が合うが、互いに何かを言う訳でもなく、少しの間見詰め合う。

 

「こういうの、なんて言うか知ってるか」

「美しく心優しい師が居てよかったね」

「マッチポンプだよバカが」

 

 好感度は上がらないし下がる一方だ。

 俺がやるとすればもっと迂遠な方法で弱らせてから全てをカバーするように参上する。ルーチェの時にやったように、俺が傷つけて俺が癒す完璧なコンボだ。

 

 再度クスクスと軽やかに笑いながら、撫でる手を止める。

 

「そうだね。マッチポンプだ」

「ヤラセとも言う」

「時には汚い手に染まるのも致し方ない事さ」

 

 拝啓、かつての英雄。

 あなたが救った少女は成長し、こんな横暴な事を言い出すようになりました。これ全部あなたのせいでいいですかね、俺は責任負わないので任せたいんですけど。

 あーだーこーだ理由を付けて一回りどころか十回りくらい年齢が違う男に対してこんな風にするようになったのは明らかに魔祖十二使徒他数名の責任があるだろう。俺は被害者であり一身にその暴虐を受け止めている、いわば防波堤。

 

 少しは感謝して欲しいぜ。

 

「ロア」

「なんだ」

 

 先程までの微笑みは消え、真剣な表情で名前を呼ぶ。

 どうやらここからが本命らしい。こんな周りくどい事しなくても直球で聞いてくればいいのに、そういう所が弟子に受け継がれている。

 

「以前、君は言った。『散々思い出作って寂しくさせてやる』ってね」

「ああ、確かに言った。何も師匠に対してだけじゃない、ルナさんにもステルラにも言えることだ」

 

 先に逝く。

 繰り返すことになるが、俺は座する者(ヴァーテクス)に至る可能性は微塵も存在せず人間の寿命通り死ぬだろう。

 

 そして寿命という概念から解き放たれた数人を遺す事になる。

 

「俺はその事について悔いはないし、それまでを生き抜いてやろうと誓っている。この意思は崩さないぞ」

「……まあ、寂しい話だけれどね」

 

 ぎゅ、と、師匠が俺の服を掴む。

 長寿を持った人間の一番の弱点と言ってもいいのが、この人間関係の構築だと俺は思っている。

 

 魔祖は英雄大戦よりもずっと古い時代に生まれ、魔法という概念を発見し、それを悪用されたが故に人里から離れた。そこから幾星霜の刻を経て件の英雄に出会うのだから、あれはあれで運命と言ってもいいだろう。

 

 師匠もまたそうなのだ。

 敵対していた者に救われ、その人物たちの役に立つために必死を尽くし座する者へと至ったのに──英雄の死に、付き添うことすらできなかった。

 

 味わった無力感は想像できる。

 かつての英雄にすら数え切れぬほどに後悔が存在したのだから。

 完全無欠を目指し我儘を極限まで心の奥底で擦り潰した英雄だからこそ存在する無限の悔い。あの時ああしていれば、この時こうしていれば、その時そうしていれば────嫌になる程見せつけられた、あの記憶。

 

 他人への愛情とかそういうのは全然伝わらないように心の中でぼかしまくってる癖に負の感情を心の底に溜めまくるから俺が苦労している。生まれた時から敗北を義務付けられている俺だから耐えられたが、これが他の人物にあったらと思うと怖く思える。

 

「寂しいさ。そりゃあ俺だって死にたくはない」

「…………やめてくれ」

 

 今生きているのだからいいだろう。

 未来の話は過去と同意義だ。起きるのが確定していてもそれまでを受け入れるのと、すでに起きてしまった事象を受け入れてそれからを生きていく。

 

 幾ら感情を連ねて重ねたところで俺の死は避けられない。

 ある意味で、俺は避けようとすら思っていないのかもしれない。

 

 死の虚無感に包まれるのは論外だ。

 だが、俺にはなんとなくだが、予感がする。

 ロア・メグナカルトという人間の一生はとても充実したモノになると確信すらしているのだ。

 

「師匠は受け入れてくれるだろ?」

「……………………ああ」

 

 酷く長い沈黙の後に、か細い肯定が飛んでくる。

 まだ死んだわけでもないのに大袈裟な人だ。逆の立場だったら、まあ……俺も悲しい(・・・)だろう。

 

 英雄を亡くしてからの百年間は師匠を大人にし、また、師匠は大人にならざるを得なくなった。

 

 きっとステルラもそうだ。

 俺が死んでから数年・数十年・数百年────永い生の中で踏ん切りをつけて、俺が好きな表情を振りまいてくれるだろう。

 

 …………そうだといいなぁ……

 

「私は、受け入れられるかもしれない。一人だけなら(・・・・・・)ね」

 

 一人だけなら。

 俺以外の誰かの死を受け入れる余裕はない、と。

 それはつまり、俺と同じくらい距離が近い人物が死ぬ可能性があると明言している。

 

「……まさかとは思うが…………」

「そのまさか、さ。君にとっては信じられない事かもしれないけど」

 

 師匠にとっての弟子は俺とステルラの二人だけ。

 それは揺るがない事実であり、才無き俺と才に溢れるステルラの両極端な存在で──ステルラならば、至れるのだと。

 

「冗談はよせ。アイツが至れなければ誰が成る?」

「こればっかりは自分達で気がついて欲しい問題だった。でも、ステルラも誰に似たのか頑固でね」

「師に似たんだろうな」

「幼馴染みに影響されたのかもしれないよ?」

 

 笑ってる場合じゃないが……

 しかし師匠の表情は至極真面である。

 ステルラが至れない、俺達の問題、頑固……ふむ。わからんな。

 

「才能は問題ない。精神の問題か?」

「正解だ。先の戦いでテオドールくんが言っていただろう」

 

座する者(ヴァーテクス)に到達することが出来るのは、己の命すらも捧げてしまおうと覚悟できる者のみ。ただ才能がある人間が魔力という要素に愛されるのではなく、狂気と呼べる感情を抱えた者だけが成るんだ』。

 

 それを師匠は肯定した。

 かつての英雄が至る事が出来なかったのは至ること、魔力に愛されなかったから。

 

「自分で言うのも恥ずかしい事ではあるが、私は命を気軽に賭けられる価値観で生きて来た」

 

 知っている。

 俺は貴女が想像しているよりずっと、貴方の事を理解している。

 ただの村娘同然の少女だったのに戦争の道具へと改造され、その果てに殺戮を繰り返す存在になってしまったことも。

 

「勝利を。完膚なきまでの勝利を。身が朽ち血が果て命尽きても、護国終生。君なら、知っているかな?」

「資料で見ました。かつての大戦は血で血を洗う惨劇、などという表現すら生温かったと」

 

 頷きと共に、師匠が何を言いたいのか理解できた。

 

 師匠が至れたのは当時の環境もある。

 命の価値が薄く、それ故に狂気に染まりやすかった時代。

 その中で才覚に恵まれた僅かな一握りの人材が人という種を越えたというだけなのだ。

 

「ステルラはな。ロアが思うように強く才覚に恵まれてはいるが、その心根は────」

 

 わかっている。

 続きを話そうとする師匠の口を人差し指で抑えて、止める。

 

 わかっている。

 わかっていたんだ。

 ステルラ・エールライトの心は少女で、極一般的な女性となんら変わりないことを。

 

 寧ろ精神的に打たれ弱く、ルーチェやルナさんなど強かな女性に囲まれ、その差に苛まれていることすらある。

 

 それでも、俺は信じている。

 ステルラは強い。乗り越えられる。

 なぜなら、アイツはステルラ・エールライトだから。俺を散々打ちのめしてボコボコにし、こんな道へと引き摺り込んだ張本人だからだ。

 

「端的に言えば、俺はステルラを信じてる。誠に遺憾ではあるが、俺は努力と同じくらい才能というものを信じているからな」

 

 俺が努力という反吐が出そうな単語に尽力したように、ステルラには絶対的な才能がある。

 

 気持ちの問題ではあるだろう。

 だが、それに俺が手出しすることはできない。

 至れないのならそれはそれでいい。俺がそれ以上に苦しめば済む話なのだから、ならなくたってステルラはステルラだ。

 

「ゆえに心配はしていない。俺以外に負けることは許さないがな」

「…………ふふっ、そうか。そうだな、ロアはそういうやつだ」

 

 他人に対して出来ることなんてたかが知れてる。

 俺がステルラに出来ることなんて数えるほどもない。だからこそ、俺は信じることしかしない。

 

「……ああ。だから俺の所にきたのか」

「朝食を頂きに来たのは本当さ。ステルラが寝ないで修行してるもんだから、邪魔するのも悪いだろう?」

 

 夜通しかよ、それだけ追い詰められてるのか。

 流石に不安にもなるが、ギリギリの匙加減は俺より師匠の方が理解しているだろう。

 

「なら仕方ないな。足りない分は買いに行きますよ」

「お小遣いはあげるよ。久しぶりに味付けが超適当なロアの焼肉食べたいな」

「それバカにしてますよね? 俺だって真面目に作ればちゃんとしたものくらい出せるわ」

 

 本当かな〜? なんて煽ってきたバカ紫電気に本気でキレたので、かつての英雄が一度振る舞ったことのある飯を用意して作ってやったら一口で止めてしまった。味付けは完璧だったが何か思うことがあったのか、嬉しそうに、それでいて寂しそうに食べ始めた。

 

 俺が死ぬまでに何度でも食べさせてやるから、いつか寂しさが消えてくれることを祈る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 全身の魔力を集中させる。

 掌に集まり可視化できるほどに濃くなった魔力が形を成し、蒼白の雷へと変化し、紫電へと移りゆく。

 

 幾度となく繰り返したこの工程に淀みはなく、師からも満点のお墨付きを得ている。

 かつて目にした雷魔法における最上級魔法──今の私には問題なく放てる難易度であり、切り札とも呼べる一手。

 

「…………だめだなぁ」

 

 手に宿った紫電が霧散し、僅かな魔力が身体の内へと戻っていく。

 魔法が使えないわけではないし寧ろ好調と言っていいのに、胸の真ん中に穴が開いたような虚無感と焦りがずっとこびり付いている。

 

 至れない。

 師匠、ルーナさん、バルトロメウスくん────みんなと同じ領域に、立てない。

 

 ただそれだけの事実がどうしようもないほどに締め付けてくる。

 ルーチェちゃんのように格闘技術があるわけでもなく、アイリスさんのようにロアと同じ世界を見れているわけでもない。

 

 私は、どこまで行っても、師匠の下位互換でしかない。

 

「なんでダメなんだろう」

 

 テオドールさんは狂気にも似た覚悟が必要、なんて言っていた。

 私にそんな大層な精神がないことも、わかっている。だけど、それ以上に、座する者(ヴァーテクス)になりたいという感情が強かった。

 

 ならなきゃいけない。

 私は期待されてるんだから。

 期待してくれているんだから、その想いに応えなきゃ、私に価値がなくなってしまう。

 

 ロアは何があっても私は私と言ってくれた。

 

 本当にそうだろうか。

 ルーチェちゃんも出会って間も無い頃は優しく柔らかな態度だったけど、ある日を境に私にだけ態度が変わってしまった。けど、よく考えてみれば、周りもずっと似たような態度で──気がついていなかったのは、私だけだった。

 

 今もそうじゃないのかと思い悩むことすらある。

 

「……なんで、ダメなんだろう」

 

 私のこの想いはダメなのだろうか。

 人の心を思いやるのが下手でどうしようもない私には、そんな資格はないとでも言うのか。

 

 それは嫌だ。

 私に才能がなければ、ロアは見てくれないかもしれない。

 そんなことはないって頭の片隅で思っている傲慢さが、これまでの私の無意識な悪意の塊のようで、余計に気持ち悪く感じる。

 

「…………何が、足りないのかなっ……!」

 

 才能という要素に頼ってきた私にとって、今この状況がとにかく辛かった。

 

 成りたいのに成れない。

 ロアが常日頃から言っていた重みが、今更になって本当の意味で理解できた。

 だからこそ自分の振る舞いが如何に無情で最低な行為だったのか、ロアがどんな思いを込めて言葉を口にしていたのか、こんなにも辛い現実を直視してもなお私に構ってくれるロアが、どれだけ優しいか。

 

 自分の惨めさが際立つようで、でもその優しさこそが私は大好きだった。

 

 こうやって弱音を吐いて自分を守ろうとする自分自身も、醜くて嫌いだ。

 

「……………………成らなきゃ」

 

 至らなきゃいけない。

 私は魔祖十二使徒第二席・紫電(ヴァイオレット)の名を継いでいるのだ。

 休んでいる暇なんてない。失望されたくない。見捨てられたくない。人の心が変わっていくのが怖くて、周りの人からの評価を下げたくない。

 

 強さこそが私を私足らしめているのに、それが不足するなんてあり得ない。

 

 泣いている暇もない。

 テオドールさんは強い。

 師匠曰く、今の私が本気で戦ってどうなるか判断できないくらいには。

 

 負けるなんてことがないように。

 絶対に勝つためには、人を越えなくちゃいけない。

 

 ロアが期待してくれているのだから、越えて見せる。

 

 

 

 


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