「止まってくださ~い!!!!」
小悪魔───こあは妖精メイドやホフゴブリンの軍勢と戦う橙や藍、そして魔理沙の元へダーク・ゾーンを展開して転移した。そして、全員に向かって力の限り叫ぶ。
『ッ!?』
「あっ!こあさん!?」
「こあさんだ!」
「こあ先輩?俺達は侵入者と戦っていますが?」
「こあさん、俺達に何か用っすか?」
妖精メイドとホフゴブリンがこあに尋ねる。
「なんだ?私達を何で止めた?」
「藍様・・・」
「慌ただしいな。何があった?」
三人がこあから感じる慌ただしい雰囲気に、何かが起きた事を悟った。
「貴方達!今すぐ私のダーク・ゾーンから外へ避難して!妹様が暴走したんだよ!」
『ッ!?』
こあから事情を聞いた瞬間、妖精メイドとホフゴブリンは全員が顔を青ざめる。
「兎に角詳しい話は後!急いで!今居る妖精メイドやホフゴブリンは、ダーク・ゾーンから外へ避難して!」
こあの言う通りに妖精メイドとホフゴブリンは従い、こあが足元に展開したダーク・ゾーンへ一人ずつ避難していく。
「なあ、その妹様って奴が暴走してんのか?」
「・・・その通りだよ。貴女達には関係無い話・・・とは言い切れないから。協力してくれる──してくれますか?」
「・・・訳ありのようだな」
魔理沙が尋ね、こあはそれに答える。
「『フランドール・スカーレット』お嬢様は、この館の主であるレミリアお嬢様の妹様です。妹様はお嬢様と同じく怪獣を宿しています。ですが、お嬢様の怪獣は私のご主人様である偉大な魔女であるパチュリー・ノーレッジ様のお力が必要なのに対し、妹様は無限に、その上自己進化を続けていく完全生命体を宿しました。お嬢様の宿した怪獣の名は『エラーガ』。パチュリー様はエラーガに力を無限に与え続ける『氷の美女ニーナ』。そして妹様は、終わり無く進化を続ける完全生命体『デストロイア』を宿しました」
完全生命体。その単語を聞いただけで、魔理沙はフランという少女がどれだけ強いのか気になりだす。
「その妹様の暴走を止めれば良いんですね!」
「了解した!私達も対処しよう!白黒の魔法使い!お前も一緒に来い!」
「おう!最初からそのつもりだぜ!」
魔理沙はやる気全開だ。
「分かりました!そちらの扉から妹様の──」
その時、館全体が揺れる程の大爆発音が響く。三人は大爆発音に驚くが、すぐに音のした方向へ向かって走り出した。
「彼処だ!」
藍が叫んだ後、橙と魔理沙は藍に続いて扉を開けて音のした方向へ走り去っていく。
「妹様の事を、お願いします!さあ皆!ダーク・ゾーンから避難して!」
こあは大急ぎで、妖精メイドやホフゴブリン達の避難誘導を続けた。フランやレミリア、パチュリー、そして紅魔館の皆や侵入者の安否を心配しながら。
──────────────────────
その頃、ある世界に存在するウルトラマン達の故郷『光の国』。其処で宇宙警備隊の大隊長であるウルトラの父こと『ウルトラマンケン』が、ウルトラマン80から驚きの知らせを受ける。
『怪獣墓場の怪獣達が消えただと!?』
『はい。先行部隊の報告によりますと、怪獣墓場に眠る怪獣達が、突如として消えたそうです』
『ケン・・・何故こんな事が?』
『分からない・・・だが、放置しておくのは危険だ。至急、ゼロ達ウルティメイトフォースゼロ、そして光の国の精鋭や各宇宙に居るニュージェネレーションヒーローズに、出動要請を送るんだ』
『はい!』
80は光の国の上空を飛び、ゼロの元へと向かった。その様子を見ていたウルトラの父は、何かが暗躍している気配を感じていた。
『何かが再び始まろうとしている・・・タルタロスの件と言い・・・何が起きようとしているんだ』
──────────────────────
場所は戻って、幻想郷の紅魔館。其処では二人の少女が、突然現れた吸血鬼の少女を相手に苦戦していた。
一人目は霊夢。二人目は咲夜。二人は禍々しい悪魔のようなゴスロリ服を身に付けたフラン相手に圧倒されていた。
霊夢は廊下を後退しながらフード口から火球を放つが、フランに直撃しても炎熱を取り込んで更に服装が禍々しく変異するだけだった。
「妹様・・・!キャアアア!」
咲夜は二体の竜の首から雷のような『引力光線』を放ってフランを攻撃するが、フランは腹部から極太の赤黒いビームを放ち、引力光線を相殺。そして咲夜にビームを直撃させて吹き飛ばした。時間停止が間に合わず、止まった時の中で吹き飛ばされた咲夜は、壁に叩き付けられて時間停止を解除してしまう。
「アンタ!しっかりしなさい!」
咲夜が床に落ちる前に霊夢が受け止めて、ゆっくり壁に寄り掛かるように降ろした。
「アハハハ!!ハハハ・・・ああ!嫌だ・・・誰も傷付けたく・・・な・・・た・・・すけて・・・アハハハハハハハハハハハ!!」
フランは途中で泣き出すが、泣きながら再び狂気に満ちた笑い声を上げた。
「妹様・・・あんなに苦しんでおられるのに・・・私は・・・」
「妹・・・成る程、あの吸血鬼にはお姉ちゃんが居るのね。それでその妹さんは、怪獣の力で暴走してるのね。でも参ったわ。ガメラさんの力じゃ倒せない・・・」
(ウルティメイト・プラズマを使う?いえ、そんなことしたら彼女も、この館も、魔理沙達も消し飛ぶわね。それに使えば、幻想郷が壊れてしまう。それに、もし当たってもそれでパワーアップしたら?ああっ、もう!何よこの詰んだ状態は!)
霊夢は思考を張り巡らせた。そして、自分の、いや博麗の巫女が代々受け継いで来た最後の切り札を、霊夢は使おうと考える。
(夢想天生・・・もうこれを使うしか・・・)
と、霊夢が最後の切り札を使おうとした、その時だった。
「フラン・・・ごめんなさい。貴女がそうなったのは私の責任だわ」
突然、フランはよこばらから誰かに殴られ、吹き飛ばされてしまう。フランは壁に当たって、そのまま崩れた壁の下敷きになった。
霊夢は吹き飛ばした相手を見た。其処にはフランそっくりの少女が、赤い槍を手にして構えていたのだ。隣には、魔法使いらしき女性が立っている。
「レミリアお嬢様にパチュリー様?」
咲夜が壁に寄り掛かった状態のまま顔を上げて、現れたレミリアとパチュリーを見た。
「咲夜。お疲れ様。貴女が博麗の巫女ね?悪いけど赤い霧は解除するわ。今は妹を止める為に、力を貸してくれないかしら?」
「ふーん。まあ良いわ。貴女の妹・・・フランって言ったかしら?彼女を止めなきゃヤバい気がするわね。良いわよ」
「ありがとう。それじゃあパチェ。力を貸して頂戴」
「ええっ。分かってるわよ、レミィ」
パチュリーは本を広げる。レミリアもその姿を変化させて、怪獣が擬人化したような状態に変異した。両肩と額に赤い角を生やし、青い騎士風の衣服を身に纏った。
「霊夢ー!加勢しに来たぜ!」
「うお!?あの子が妹さんですか!?」
「凄まじい力だ!全員気を引き締めろ!」
魔理沙、橙、藍も援軍として到着した。藍は四本の長い触手を背中から生やし、青と金で彩られ、刺を両肩に生やすエースキラー似の鎧を身に付けていた。フランを止めて、救い出す為に。
ウルトラマン達を一部だけ登場させました。彼等には、後のある異変にて、何人か登場させる予定です。
後、今までの怪獣についてです。
ルーミア:ガタノゾーア(ウルトラマンティガ)
チルノ:3式機龍(ゴジラシリーズ)
大妖精:カメーバ(ゴジラシリーズ)
紅美鈴:ミズノエノリュウ(ウルトラマンガイア)
フランドール・スカーレット:デストロイア(ゴジラシリーズ)
小悪魔:ペガッサ星人(ウルトラシリーズ)
パチュリー・ノーレッジ:氷の美女ニーナ(ウルトラマンマックス)
レミリア・スカーレット:エラーガ(ウルトラマンマックス)
橙:エースキラー(ウルトラマンエース)
藍:Uキラーザウルス(ウルトラシリーズ)