東方怪獣娘ー怪獣を宿す幻想少女達ー   作:ちいさな魔女

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第101話

(博麗霊夢、霧雨魔理沙はにとりの所へ向かったみたいね。まあ、あのハイゼンベルクって男と変な死体の軍団、後はポンズっていう女と両姫とか言う爆乳娘が戦ってるから、別に良いけどぉ~。さあて、霊夢達はどうなってるかしら?)

 

はたては上空からカメラで撮影しており、霊夢達がにとりの居場所まで到着したのを確認した。

 

そして、霊夢達は河城にとりと呼ばれる少女の元へ辿り着く。

 

「ゲェッ!?もうこんな所まで!?」

 

にとりは驚愕する。まさかこんな所までやって来るとは思わなかったからだ。彼女は現在、川辺の近くにある機械的な玉座に下半身を拘束されたまま座っており、その周りからはアームで掴んで吊るされたロボット少女軍団が居た。どうやらにとりが量産していたらしい。

 

にとりの纏う鎧も機械的であり、白銀の装甲がギラギラと輝いている。また、額には細く黒い穴が空いていた。

 

「だけど、私だって戦えるんだよ!」

 

にとりが下半身の拘束を切り離し、立ち上がった。その瞬間、周辺に潜んでいたにとりとはまた違った機械的なアーマーを纏う河童達が姿を現す。全員が少女の姿をしており、にとりと同じく緑色の帽子を被っていた。

 

「一番手貰ったわ!」

 

霊夢が走り出し、拳に炎を纏ってにとりに殴り掛かる。にとりは霊夢の拳を掴んで止めた後、額の穴から黒い電撃を放った。

 

「ぐっ!?」

 

『霊夢様!ハッ!』

 

ユウコがにとりの背後に迫り、両足で蹴った。蹴った瞬間に衝撃波を発生させて、にとりを吹き飛ばす。にとりは倒れそうになるが、五歩も歩いた後に止まり、全身のハッチからミサイルを放つ。霊夢はフード口からプラズマ火球を放ち、ミサイルに当てた。当てた瞬間に爆発を起こし、ミサイルが全て破壊される。

 

「うわっ!?」

 

にとりの全身にも爆風が襲いかかる。全身に爆風を浴びたにとりは爆風から逃げ出す為に走るが、魔理沙が箒に乗って突撃し、にとりのお腹に体当たりする。

 

「『ブレイジングサンダー』!」

 

にとりは魔理沙によって吹き飛ばされる。周りの河童達が光線銃で霊夢達に狙いを定めるが、にとりが河童達に怒鳴る。 

 

「余計な事をするな!!」

 

河童達は驚き、光線銃を引っ込める。

 

「いやー流石に此処まで攻め込まれたら私に勝ち目無いよ。降参するよ、降参」

 

にとりは両手を広げた。

 

すると、その場へはたてが降り立ち、にとりが降参した事を宣言する。

 

「河城にとり、降伏!よって、博麗霊夢、霧雨魔理沙、ユウコの三人を勝者とします!」

 

はたてが勝利宣言をした。それは、遠くでロボット少女軍団と戦っていたハイゼンベルクの耳にも届く。

 

「おっ?終わったらしいな」

 

「ホントですねぇ・・・疲れました・・・」

 

「どんだけ量産したのかしら?千超えてたわよ」

 

両姫は全身ボロボロであり、ポンズは痛くないのか体に突き刺さった金属の針を抜いていた。

 

ハイゼンベルクは全くの無傷である。彼等三人の足元には、爆散したゾルダート達や鉄屑となったロボット少女軍団がバラバラになって、スクラップの草原となっていた。

 

そして霊夢達は、にとりに命令を言い渡す。霊夢が代表して、命令する事にした。

 

「じゃあにとりで良いかしら?命令よ。山頂の神社まで案内してくれるかしら?」

 

「解ったよ。でも私はボロボロだし、山頂の神社までまだ行った事が無いんだ。代わりにこのナビドローンを使って。神社まで案内してくれるよ」

 

にとりが片手から、掌サイズのドローンを飛ばした。球体型のドローンで、重力を無視して浮遊している。

 

「ありがとな。此れからも色々世話になるかもしれないし、宜しく頼むぜ」

 

『宜しくお願いします!にとり様!』

 

「じゃあ私達は行くわね」

 

「ハハッ。何時でも頼ってくれよ、盟友達」

 

こうして、霊夢達はナビドローンに案内されるまま妖怪の山の森林を進んでいく。

 

「ふぅ。援軍なんて予想外だったけど、私のロボット少女軍団を振り切れるなんて。にしても、あのハイゼンベルクだっけ?彼奴の率いる死体の軍隊、なんか変な金属で体が出来てたね。凄く興味が湧くなぁ!」

 

にとりは目を輝かせる。ハイゼンベルクの死体を使うという反倫理的な行いよりも、どんな金属を使ってるかに興味が湧いた。周りに集まった河童達も、呆れながらもにとりの話に乗り始める。

 

そして霊夢達はドローンに案内される途中で、とある人物にであった。

 

──────────────────────

 

「おおっ、博麗様、霧雨様。そして博麗様の使用人であるユウコ嬢ですな?お待ちしておりました」

 

三人に話し掛けたのは、達磨のような肥満体型の男性だった。胡散臭そうな話し方をしてるが、不思議と引き付けられる魔力がある。何より森の開けた場所で馬車に乗っているにも関わらず、山の妖怪や凶暴化した妖精達が襲ってこないのだ。弾幕すらも撃ってこない。

 

「貴男は?私達は急いでいるんだけど?」

 

「待てよ?お前、もしかして前に妖夢と鈴仙が世話になった行商人のデュークって奴か?」

 

『データベースと照合・・・はい!妖夢様と鈴仙様の話に聞いた方と99.99%一致しました!ご本人で間違い無いです!』

 

「ええっ、良くやったわユウコ」

 

『えへへぇ・・・』

 

ユウコが自慢気な笑顔を浮かべる。霊夢はユウコの頭を撫でると、ユウコはまるで喜ぶ猫のように表情が和らいだ。

 

「それで、デュークさんだったかしら?こんな所で何をしてるのよ?」

 

「ホッホッホッ。商いは場所を選びません。妖怪の山の天狗の方々や河童の皆様、更には秋姉妹方も、私の商いをご利用してくださっておりますぞ」

 

「排他的と呼ばれてる天狗達がねぇ。アンタ何者なの?」

 

「私自身も存じ兼ねます。さあ、どうかご利用ください。武器に弾薬、魔法道具の販売を含め、材料を揃えて頂ければ料理を振る舞って差し上げましょう」

 

デュークが商品のリストを三人に見せる。

 

「色々あるのね・・・って、流石にお腹空いたし先に行く前に腹拵えでもしましょ」

 

「そうだな。幸いキノコとかあるし、此れで料理出来るか?」

 

『後、エリンギやしめじも持ってきました!』

 

「ではでは、ご料理致しましょうぞ」

 

デュークは馬車で料理し始める。どうやって料理しているのか過程が見えないが、キノコを炒める音と包丁を扱う音が響く。

 

「出来ましたぞ。四種類のキノコを使った簡単な炒め料理『きのこの炒め物』ですぞ」

 

「「『おおおっ!!頂きます!!』」」

 

三人は丸太に座り、料理を食べ始める。一流料理人と呼べるその味わいを、三人は異変の最中にも関わらず堪能した。

 

──────────────────────

 

「流石だな。終末の巨人の力、しかとこの身で受けたぞ」

 

「いつつ・・・此れが神様の力かぁ~。強いねホントに!」

 

結芽はスルトの王冠を被り、炎が燃え盛る炎の剣トワイライトを右手に握り締めている。彼女は雨の中だが、燃え盛る体から炎は消えない。永久なる炎により燃えるその体は、マグマのような侍の鎧を身に付けている。

 

神奈子に至っては、変身すらしていない。神奈子の周りには注連縄が巻き付いた黒い御柱が複数、横向きになって浮いていた。まるで砲台だ。

 

「私の炎は絶対に消えないよ」

 

「そうか。だが、スルトとやらは無敵やも知れぬが、貴様はそうではあるまい」

 

「やってみなきゃ分かんないじゃん!」

 

神奈子と結芽が戦った事で、守矢神社の境内はマグマのようにドロドロとなって溶けていた。

 

その様子を、サチと諏訪子が見ていた。

 

「なんか場違いな気がする・・・」

 

「まあ私は君に興味無いよ。ああっ♥️ガメラガメラガメラガメラァ♥️博麗の巫女が来たら♥️たっぷり絞り取って♥️愛してあげないとね♥️そして死体も食べて♥️永遠に私の中で生きさせよう♥️」

 

(ヤンデレ!?)

 

サチは諏訪子から、並々ならぬヤンデレの気配を感じるのだった。




ビートスターって、量産ロボット達や天体自体は強いけど本体はそこそこ強い程度って感じしますよね。メタルクウラみたいに。
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