東方怪獣娘ー怪獣を宿す幻想少女達ー   作:ちいさな魔女

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日常編・その2:ザ・キングダムの休息

モンスターバトルが存在する幻想郷がある地球が存在するモンスターバースとは、全く別の宇宙にあるフューチャーアースでの出来事だ。

 

万由里「『雷霆狼聖堂(ケルビロス)』!」

 

万由里が展開したのは、複合的なパーツを備えた巨大な球体を背中に持つメツボロスだった。メツボロスは空中に浮いているが、空中をまるで地上を走るように四足で走っている。

 

そして、メツボロス───ならぬケルビロスは背中の翼から雷を落とした。雷は地上に蔓延るビースト達に向かって落下し、外れる事無く直撃した。

 

ケルビロスの現在の形態は“鷲”。最初の形態であり、翼から敵をホーミングする雷を放つ。

 

更に球体から牛の角のような物を展開して“牛”の形態となり、更にメツボロスの口に合わせる事で『荷電粒子砲』を更にパワーアップさせた。角と口から合わせて放つ合体熱線は、ビーストとは違った異形の姿をした『カイジュウ』の頭を撃ち抜いた。カイジュウは青い血を流して、その場に倒れた。

 

エリス「うひやぁ・・・凄いね万由里さん」

 

エミリー「うん・・・おっと!」

 

エミリーとエリスは背後からの攻撃にも怯まず、跳んで避けた。攻撃してきたのは、193メートルもの大型のカイジュウだった。襟巻き蜥蜴のような見た目をしたカイジュウだ。

 

進撃の巨人『ウオオオオオオオオオオオッ!!』

 

すると、二人を援護するようにカイジュウには及ばないが15メートル級の巨人が空から飛んできた。異形の姿に加えて両腕が翼となっている装甲を全身に纏った巨人は、カイジュウの頭部を両足で踏み蹴って、アスファルトに顔を叩き付けた。

 

エリス「エレンさん!」

 

エミリー「相変わらず凄い力・・・」

 

巨人の正体はエレンだ。彼が変身したのは『進撃の巨人』で、装甲は『デストルドス』を纏った怪獣装甲形態だ。そのお陰で、自分より体格の大きいカイジュウをいとも容易く踏み蹴った。

 

エリス「『イーヴィルカリバー』!」

 

エミリー「『アイゾード』!」

 

エリスが黒と白の螺旋を描いた剣を振り下ろし、エミリーが氷の剣を振り下ろし、カイジュウの頭部を集中攻撃した。

 

頭部は破裂して吹き飛び、カイジュウの破壊された部位から青い血液が流れ出てきた。それは万由里の操るケルビロスの放つ荷電粒子砲が焼き払っていく。カイジュウから流れ出る液体は、地球に害をもたらす成分が含まれており、放っておけば地球の環境が破壊され、フューチャーアースはプリカーサーに乗っ取られてしまう。

 

四人はフューチャーアースで、時折来る交代メンバーと代わりながら闘っている。

 

万由里「今日はこんな所ね」

 

万由里が天使を解除してエリスとエミリーの元に降り立ち、エレンはうなじから出てきた後に三人の元へ飛び降りた。

 

エレンは全身から蒸気を放ちながら歩き、三人と合流した。

 

すると、四人の元に黄金の穴が展開された。其処からヘカーティアが現れた。

 

ヘカーティア「お疲れ様。後はこの子達が引き継ぐわよん」

 

ヘカーティアの展開した穴から、七人の男女が現れた。

 

アストルフォ「ジーク!別の地球だよ!楽しみだね!」

 

ルーラー「アストルフォ。遊びに来た訳ではありませんよ?」

 

ジーク「だが、違う地球というのも良いものだ」

 

アストルフォ、ルーラー、そしてジークの三人。

 

桜「ふ、不安だよ・・・戦えるかな?」

 

アリシア「大丈夫だよ桜!私も一緒だから!」

 

桜とアリシアの二人。アリシア・テスタロッサはヘカーティアが最近勧誘した少女だ。ヘカーティアが招いたある邪仙の力によって蘇り、ヘカーティアに勧誘されてザ・キングダムに所属したのだ。

 

イヴ「此処がフューチャーアース・・・噂には聞いてましたが、本当に私が未来の光景で見た地球と似て非なる物ですね!」

 

ティアーユ「そうね。でも、この惨状を見る限りきゃっ!」

 

ティアーユが何もない道で転けた。イヴは呆れながらも、ティアーユを担いで起こす。

 

イヴ。又の名を金色の闇。ヘカーティアが勧誘した時は、殺し屋になる前の状態であり、手作りの首飾りを渡す為に研究所内を走ってティアーユを探していた所をヘカーティアに勧誘され、記憶を見せた影響か未来の記憶に有った通りの話し方になった。但し、幼い時期に未来を見せたせいか、幼さ故の元気さも持ち合わせている。

 

ティアーユは研究所から追放された所をヘカーティアに勧誘され、こうしてイヴと再会した為に、首にはイヴからプレゼントされた首飾りを身に付けている。

 

ティアーユ「ありがとう、イヴ」

 

イヴ「ううん。大丈夫ですよティア!」

 

エリス「・・・ありがとう皆!」

 

こうしてフューチャーアースを守るメンバーが交代し、エリス達は穴を通じてナラクへ向かった。そして彼等が向かう先は────

 

──────────────────────

 

幻想郷の太陽の畑。其処で向日葵に水をやる幽香は、エリス達を歓迎していた。

 

幽香「貴方達が此処に来るなんて思わなかったわ。特にエレンは、ねぇ?」

 

エレン「俺だってこんな花畑を見たい時はある。俺が居た世界も、こんな風に綺麗な世界であって欲しかったってな」

 

幽香「・・・同情してる訳じゃないけど、貴男の世界がとても過酷だったって聞いたわ。親しい仲間を沢山失って、(つら)かった筈よ。何時でも此処に来て良いわ。花を傷付けないなら、歓迎するわよ」

 

エレン「・・・お前は見掛けに寄らないんだな」

 

幽香「よく言われるわ。最も、それはお互い様らしいけど」

 

そして、エリスとエミリーはリグルと話をしていた。

 

リグル「君達って、虫は平気なんだね」

 

エリス「睦美さんに色々教えて貰ったし、私はそんなに嫌いじゃないからね。それに、教わったお陰で奥深さが理解出来たよ」

 

エミリー「私は蟻や蜂が好き。ほぼ完璧とも呼べる社会主義体制は人間には見られない魅力がある」

 

リグル「うん・・・役に立たないなら捨てられる。私も蜂や蟻の社会主義ぶりは分かってるけど、やっぱり悲しいよ・・・」

 

エリス(優しいなぁ。リグルさんが居る時だけは、蟻や蜂は彼女に甘えてるんだよね)

 

エミリー「・・・泣くのは良いよ。死を悲しんでやれる王が居るのは、きっと彼等も理解してる。でも貴女は虫達を統べる力がある。そんな貴女が堂々としてなかったら、配下の虫達や睦美さんが哀れになっちゃうよ」

 

リグル「・・・うん、ありがとう。でも私は、彼等一匹一匹の死を悲しむのは止めない」

 

エリス「それが良いよ。それに、王は民と共に、だからね」

 

リグル「・・・うん!」

 

そして、その様子を見ていた幽香とエレンは、その会話の内容を聴いていた。

 

幽香「ふふっ。リグルがどんな進化を遂げるか見物だわ。私だって負けないわよ」

 

エレン「・・・」

 

幽香「どうしたのよ?」

 

エレン「・・・何でもねえ」

 

こうしてエレンは休日を堪能した。そして万由里は何処で何をしているのか?

 

万由里は現在、幻想郷に存在する天界に来ていた。

 

天子「おっ?来たな!待ってたぞ!」

 

衣玖「お初お目に掛かります。総領娘様の使用人である永江衣玖と申します」

 

万由里「ありがとう衣玖。私は万由里よ。それより天子、貴女と久々に手合わせを願うわ」

 

天子「おっ?それは良いな!衣玖!お前が審判をやれ!」

 

衣玖「わ、分かりました」

 

衣玖は渋々モンスターバトルの審判を引き受けた。

 

万由里「さあ行くわよ!」

 

天子「来い!万由里!いざ尋常に・・・」

 

万由里&天子「「勝負しようじゃない/しようか!」」

 

こうして、万由里と天子はモンスターバトルを繰り広げる。どっちが勝ったのかは、ご想像にお任せしよう。




新技集

『雷霆狼聖堂(ケルビロス)』
使用者:万由里
※勝手に考えてすみません。
巨大な球体を保有するメツボロスを展開するが、左右非対称に色が違う二対の翼と歯車、骨で武装された複合的なメツボロスの姿である。元の天使の能力に加えて、メツボロスの武装や素早さまで備えている究極形態。

『イーヴィルカリバー』
使用者:エリス
イーヴィルティガの力と黒く染まったエクスカリバーの力を混ぜて作った聖剣。エクカリバーを遥かに上回り、イーヴィルショットよりも格上の威力を誇る。
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