東方怪獣娘ー怪獣を宿す幻想少女達ー   作:ちいさな魔女

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日常編・その3:グア三姉妹の日常

グア三姉妹。長女のモルド・スペクターと次女のギナ・スペクター、そして末っ子のジュダ・スペクターの三姉妹は嘗て、グア軍団を引き連れた侵略軍団長たるグア三兄弟であった。

 

しかし、今は幻想郷で鍛練を重ねつつ職業にも励みながら、人里で暮らしていた。

 

モルドから見てみよう。彼女は現在、森へ狩りに出掛けていた。狩りに気を付けなければならない妖精達が襲い掛かるが、どんなに集団で来ようとモルドの相手ではなかった。

 

男「何時も助かります、モルドさん」

 

モルド「ふん。こんな雑魚共では話にならん。それより、そろそろ野生の鹿の群れが見えるぞ。妖精の体から素材になる物を取る。お前達の腕前を見せて貰うぞ」

 

男達「はい!」

 

モルドは消える直前の妖精の羽を引きちぎり、リアカーに乗せていく。妖精達は倒しても自然があれば何度でも蘇る為、モルドからすれば良い獲物だ。そして、妖精から得た素材は、建物の補強や武器の強化にも繋がる。

 

モルドに同行しているのは、先程声を掛けた男を含めて五人の男達であった。彼等はモルドに弟子入りした狩人達で、モルドと行動して狩りの腕を学んでいる。

 

モルドは拳で鹿を張り倒した後、鹿を担いでリアカーに乗せる。リアカーは複雑な地形にも対応可能にされた河童の作品だ。今は鹿を四頭も乗せており、一輪だけでは保ちにくいバランスも、三輪によってバランスが保たれるようにしている。おまけでヘッドライトが付けられているのだが、モルドは要らないと後で抗議しようと思っている。

 

モルド「よし、こんな所だ。今日は戻るぞ」

 

男達『はい!』

 

こうしてモルドは狩りを終える。五人の弟子を引き連れて、人里に戻っていく。

 

続いて次女、ギナの話に戻ろう。

 

──────────────────────

 

ギナ「こ、こんな感じか?」

 

ギナの服装は女袴に変わっており、草履を足に履いていた。始めこそ慣れなかったものの、春に幻想郷へ来てから数ヶ月が経過し、戦う以外の生き方を知らなかったギナは主人と女将の夫婦に声を掛けられ、夫婦の子供達である五人兄妹が経営する老舗の定食屋で働いていた。家族で経営しているが、他の人妖も採用している。

 

因みに定食屋を両親と経営する五人兄妹は、幻想郷では珍しく男が多い。長男の志郎、次男の卓夫、長女の千夏、三男の三郎、四男の徳治郎といった順番である。

 

西洋妖怪も入ってきたお陰で、定食屋では和食に加えて洋食も提供されるようになった。従業員の中には、レミリア達が連れてきて欲しいと言われた吸血鬼やデュラハン、更には魔女も働いている。

 

ギナは料理を学んでいた。主人や女将は現在買い出しに出ており、ギナは主人や女将の五人兄妹の次男である卓夫に料理を見て貰っていた。卓夫はガタイの良さに反して料理の腕前は五人兄妹で随一であり、定食屋で働く新人には必ず料理を教えていた。

 

卓夫「ああっ、凄いよ。僕も料理を覚えるのに一ヶ月も時間は掛かったけど、ギナさんは一週間で此処まで上手く料理が出来るようになったんだから」

 

ギナが作ったのは、魚の蒸し焼き定食だ。程好く炊けた白飯に、味は本業程ではないが喉越しの良い味噌汁、そして焦げ目こそ少ないがしっかり焼けた魚。すりおろした大根も添えており、正に定食としては問題無い出来栄えだ。卓夫は味も確認して、ギナの味付けが問題無い事を確認する。

 

卓夫「うん。美味しいよ。味は美味しいけど、まだまだかな。でも、此れからだからね」

 

ギナ「すまないな。幻想郷に嘗て侵攻した私に、料理をする楽しみを教えてくれて」

 

卓夫「もう過ぎた事さ。それに、君は美味しい料理を作って、相手に美味しいと言われてどう思う?」

 

ギナ「・・・嬉しい、な。お前が美味しいと言ってくれたら、何だかもっと作りたくなったよ」

 

卓夫「その意気だよ。父さんと母さんも、ギナの腕を見込んでる。それに、美味しい料理を作れる女性は皆綺麗だよ。ギナさんもね」

 

ギナ「っ!?ふ、ふざけた事を言うな!///」

 

ギナは卓夫の額を平手で叩く。卓夫は額を抑えて痛みに悶える。

 

卓夫「痛い・・・何をするの?」

 

ギナ「黙れ////」

 

卓夫「っ?」

 

ギナが何故怒ったのか理解出来なかった卓夫。ギナは殴った事を謝ったが、卓夫の発言が忘れられないまま定時を過ぎた後に帰宅した。

 

因みにグア三姉妹は、定食屋から百メートル離れた家に暮らしている。人里の中には和風の家や洋風の家、和洋折衷の家も存在する。三姉妹が住むのは、和洋折衷の家だ。

 

モルド「ギナ、どうしたのだ?先程から顔を赤くして」

 

ジュダ「ギナ姉上?どうされたのです?」

 

モルドとジュダは、ギナの様子が可笑しい事に気付く。

 

ギナ「モルド姉上、何でもありません!ジュダ!変な詮索をするな!」

 

ギナは顔を赤くしながら二人に反論した。

 

モルド&ジュダ「「何故怒っている!?」」

 

二人はギナの怒りを受けて理不尽だと思った。

 

一方のギナは、卓夫が何故か気になっていた。綺麗だと言われてから、卓夫の事が頭から離れず、手も震えている。

 

ギナ(どうしたのだ私は!?こんなの・・・初めてだ。何故こんなに苦しい?何故卓夫を思う度に、会いたい気持ちが芽生える!?)

 

ギナは将来、自分の気持ちの正体に気付く事になるが、それはまだ先の話だ。

 

最後は、ジュダの話をしよう。

 

─────────────────────

 

ジュダ「博麗霊夢。貴様の訓練を手伝いに来たぞ」

 

霊夢「ありがとうジュダ。じゃあ、宜しく頼むわね」

 

ジュダはフリーで武術、主に剣術の師範を行った。ジュダが扱うバットキャリバーは西洋剣がモチーフだ。とはいえ、ジュダの剣の腕前は現在の幻想郷でも随一だ。妖夢は三刀流であるが、一刀流のジュダに剣を習いに来て貰っている。ジュダは姉であるモルドやギナと同じく食事をする必要が無い為に、本来なら働かなくても良いのだが、家の電気や生活をする為にはお金は必要だ。それに、誰かの為に働いて報酬を貰うというのは新鮮である為、ジュダにとって良い経験である。

 

霊夢はジュダに剣を習ってもらう事にした。霊夢はお払い棒を扱っているが、どちらかと言えば一刀流のスタイルの為、ジュダにとっても教えやすい存在でもある。

 

ジュダ「では始めよう。博麗霊夢。お前の腕前を先ずは試させて貰うぞ」

 

霊夢「ええっ。行くわよ」

 

ジュダ「掛かってこい!」

 

そして、霊夢はジュダに向かって走る。バットキャリバーを片手で振り下ろし、霊夢の振り上げたお払い棒とぶつかり合う。しかし、霊夢はお払い棒ごと吹き飛ばされ、境内を飛び出しそうになるが、霊夢は気合いで耐えた。

 

ジュダ「ぬん!」

 

霊夢「ハアアアッ!」

 

ジュダと霊夢はお互いに走り出して、それぞれの武器を振り下ろしてぶつけ合う。

 

幼輝夜「ああっ♥️戦う霊夢、とても素敵よ♥️」

 

幼アリス「でも、ジュダの方が剣の腕は上ね」

 

幼ルーミア「霊夢ー強いのだー♥️」

 

幼こあ「ハウゥッ♥️素敵です霊夢さん♥️」

 

諏訪子「ジュダかぁ。神奈子が戦いたがる理由が分かったかもね」

 

王様ゲームにより、罰ゲームで永淋に薬で幼女化された輝夜、アリス、ルーミア、こあの四人。現在博麗神社の手伝いをしていたが、今は霊夢の修行を見学していた。

 

因みに手伝いは、神社の掃除をしたり、畑を手入れしたり、稲や野菜の種を植えたり、畑に水やりをしたり等だ。他にも色々とやる事は多く、霊夢がなにもしてない訳ではないと改めて理解した四人であった。




オリキャラと結ばせても良いよね?
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