それでは『東方怪獣娘ー怪獣を宿す幻想少女達ー』×『もうやだ⋅⋅⋅⋅⋅⋅助けてバーサーカー!!!!』のコラボ話をどうぞ!
麟が『ザ・キングダム』に所属してから一週間が経過した。まだ任務の依頼は来てないが、麟はあれから美鈴や霊夢、そして友達となった萃香の元で欠かさず修行を続けている。その為、麟も着実に実力が身に染みて来るのを感じていた。
そして、二胡の演奏会を開きながら、寺子屋で二胡を教える教師も勤めるようにした。少しでも二胡の魅力を、子供達に伝えたい一心で、二胡の教師となったのだ。
そして麟は肩から紐で二胡を掲げながら、博麗神社の隣にある平屋の縁側に座っていた。其処で座っているのは、麟だけではない。霊夢と魔理沙も座っていた。幼馴染み三人がこうして揃うのも、久々なのだ。
「成る程。麟はその『ザ・キングダム』に入ったんだな」
「なんかある意味幻想郷で起きる異変より厄介そうね。私達が行けば良かったけど、幻想郷を護らなくちゃならないし、力になれなくて悪いわね」
「気にしないでよ。元々僕が海っていう大きな塩の水に住む魚を食べたいってのが切っ掛けだし。あっ、もし外の世界の魚を手に入れる事が出来たら、霊夢にも分けるよ」
「本当!?美味しいの期待してるわ!」
「霊夢は相変わらずだな。修行するようになっても此か」
「ホントだね。裏も表も無いんだから」
霊夢は真面目に修行しているのだが、やはり裏表も無いのは明白だ。
すると、突然目の前に黄金の門が出現した。ナラクに通じる黄金の門だ。
其処から萃香が現れたのだ。
「よお麟。元気にやってるかい?」
「萃香?何で此処に?」
「仕事だよ。もし都合が悪いなら断っても良いけど」
「いや、今日は二胡の演奏は無いし、二胡の教室をやろうにも寺子屋は休みだし、良いよ」
「そうだな。あっ、麟の隣に居るのが博麗の巫女だな?私は伊吹萃香だ。宜しくな」
萃香は霊夢に挨拶をする。
「アンタが麟の言ってた鬼ね?私が博麗霊夢よ。で、此方が私の幼馴染みの一人、霧雨魔理沙よ」
「宜しくな!」
「おう!」
萃香が伊吹瓢の中から無限に涌き出る酒を飲みながら、麟に仕事を説明する。
「へカーティア様からだ。ある世界でゴーデス細胞が確認されたんだ」
「っ!それ、どの世界にあるの?」
「その世界は、天使と悪魔、堕天使っていう西洋の天人や鬼、妖怪が手を組んでいる三大勢力が世界を支配してる世界なんだがな。其処に居る三大勢力の奴等や、支配を受けてる事を知らない表側の人間や動物にも、ゴーデス細胞の犠牲者が出てるんだ」
「大変!霊夢、魔理沙、僕行ってくるよ!」
「お、おう」
「あまり無理をするんじゃないわよ」
「分かってる!萃香!」
「ああっ、焦るな。まあ、向こうの世界はゴーデス細胞の犠牲者達で溢れそうだ。まるで、世紀末って奴だぜ」
こうして、麟と萃香はナラクに向かった。門が閉じた後霊夢と魔理沙は麟の安静を願うが、此処である疑問が浮かぶ。それは、幻想郷にまでザ・キングダムが駆除する奴等が来ないだろうか?そんな考えが二人の頭を過るのだった。
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二人は門を潜り、ゴーデス細胞の被害に遭う世界へやって来た。麟が初めて見る外の世界ではあるが、建物が崩壊して、時々ビルのような姿をした怪獣が暴れる姿が見える。其処は正に、怪獣に支配された世紀末世界であった。
「嘘でしょ・・・?もう人が生きてるか怪しいんだけど?」
「こりゃ酷いね。へカーティア様は元凶を探しているから、私達は殲滅するぞ」
「うん!ハァァァッ!」
麟は怪獣を纏い、怪獣形態へと変身する。四肢に黒い怪物のようなゴツゴツとしたスーツを纏い、Cカップの胸に横長の帯状ビキニを身に付け、股間にはT型のビキニを履いている。腰に黒く太い尻尾を生やした。背中には緑色に発光する刃のような背鰭を生やし、口元を露出した異形の仮面を顔に着けていた。麟の宿した怪獣ゴジラを纏ったその姿は、ビキニに四肢のスーツを纏った色気ある姿となっていた。勿論肩から二胡を紐でぶら下げているが、二胡も四肢のようにゴツゴツとした形態となっていた。
萃香も全身を輝かせた後、怪獣形態へと変身した。その姿は、ゴツゴツとしてトゲを全身から生やした全身鎧であった。羽のような突起物を背中に生やし、胸元の甲冑には赤い目をした禍々しい顔のような模様が浮かび上がっていた。腰に尻尾を生やし、額に赤い角を生やしていた。元々ある二つの角に加えて三本の角になり、仰々しい鎧を纏った萃香。その体から放たれる圧倒的オーラは、此までの彼女の力が圧倒的に上昇した事を表していた。
「相手に触れられるなよ!」
「解ってる!」
二人は駆け出した。ビルの怪獣が二人に気付くと、そのまま触手を振り下ろしてきた。二人は触手を避けた後、口からそれぞれ熱線と光線を吐き出した。麟は火炎状の熱線『パワーブレス』を、萃香は電撃光線『マガ迅雷』を放つ。そして、ビルの怪獣は光線と熱線に直撃して大爆発を起こした。二人は散らばった触手を口から放つ熱線と電撃光線で焼き尽くして行く。
「ゴーデス細胞の厄介な所は、細胞一つ残れば復活してしまうんだ。消滅させるのが一番だ」
「よし。これで最後だね。にしても、こんなに外の世界が変わり果ててるなんて、ゴーデス細胞に触れられた感染者達が暴れた結果なんだね」
「ああっ。だが、まだ面倒は続くらしいな」
萃香が指差した方向には、黄金の光と爆発音が鳴り響いていた。
「あっちだ!誰かがゴーデス細胞によって怪獣化した・・・面倒だからゴーデス怪獣だ!誰かがゴーデス怪獣と戦ってる!」
「行こう萃香!」
二人は走り出した。萃香はゴツゴツとした鎧を纏っているにも関わらず、走る速度は麟にも負けない。現代で言う新幹線にも負けない速さを誇る二人は、あっという間に戦いの現場にやって来た。
其処には魔法少女の姿をした少女が、複数の男女と共に巨大な怪獣達と戦っていた。怪獣は確認出来る限りでは、最低でも五メートルサイズの怪獣も居るが、最大で三十メートルサイズの怪獣も居る。
「ぐっ!」
赤い外装に褐色肌の男性が吹き飛ばされる。黄金の鎧を纏った逆立つ金髪の男が、空中に開けた無数の穴から武器を放つ。しかし、その全てが五メートルクラスの怪獣が口から放つゴーデス細胞を含めた光線に当たり、全て怪獣へと姿を変える。
「我が宝物を蝕むか!不敬な!」
「このままじゃ・・・」
少女が後退した。周りに居る男女の集団は、全身に怪我を負っており、追い詰められている事は明白であった。彼等は突然目の前に居る怪獣達が大爆発を起こして消し飛んだ光景を見て、驚愕した。
「間に合ったみたいだね!」
「そうだな!お前達平気か?どうやらゴーデス怪獣と戦ってるらしいな!」
其処に現れたのは、麟と萃香だった。二人は集団の安全を確認した後、周囲に散らばったゴーデス細胞を火炎と雷撃で焼き尽くしていく。
「あ、貴女達・・・あれ!?なんかどっかで見たことあるって、うおおおお!?」
「んな事言ってる場合か!早く我々の拠点に行くぞ!」
男女の一人である青いスーツの男が少女の襟首を引っ張る。そして、男女の集団もそれに続くように走っていく。その内の二人が、麟と萃香に話し掛ける。旗を持つ少女に、ピンク色の少女らしい体をした青年であった。
「其処のお三方!すみませんが、同行してくださいませんか!?」
「君達も来て!あの怪獣を一撃で倒した力も知りたいからね!」
二人は従う事にした。その時、二人は『お三方』という言葉が気になり出す。二人は後ろを向くと、其処には宝石のような羽と悪魔のような羽を生やす少女『フランドール・スカーレット』が居た。
「君は、フランちゃん!?どうして!?」
「あっ!麟先生だ!私も昨日『ザ・キングダム』に入ったんだよ!萃香に薦められたんだよ!私も皆の役に立ちたくて!」
「萃香~!教えてほしかったよ~!」
「悪い悪い!でもまあ、今は彼奴等について行こう!」
こうして、麟や萃香、フランの三人は少女達に付いていく。
此が、多くのサーヴァントを連れた少女『イリヤスフィール・フォン・アインツベルン』との出会いであった。そして、イリヤと彼女のサーヴァント達が新たな力を得る切っ掛けにもなるのであった。
冴月麟:ゴジラ(ゴジラ・ザ・シリーズ)
伊吹萃香:マガオロチ(ウルトラマンオーブ)
にしても、ゴーデス細胞ってサーヴァントに効きますかね?まあ血は流れるみたいですし、ゴーデス細胞は肉体さえあれば実体の無い相手に取りつけるみたいですし、アリですよね。
因みに、『ザ・キングダム』のメンバーはこんな感じです。
リーダー:へカーティア・ラピスラズリ(異界・地球・月も含む)
メンバー
・冴月麟・伊吹萃香・星熊勇儀・風見幽香・クラウンピース・純狐
新メンバー:フランドール・スカーレット