人里には、モンスターバトルによる試合が時々行われる。その試合を行う場所には、モンスターバトル専用の会場が設けられているのだ。
今回出場するのは、光の三妖精であるサニーミルクとルナチャイルド、スターサファイアの三名である。
対するは、ザ・キングダムの魔法少女と呼ばれるベル、エリス、エミリーの三名である。
阿求『それでは皆さん!光の三妖精対魔法少女三人衆のモンスターバトルを行います!司会と審判は私、稗田阿求がお送り致します!』
『オオオオオオオオオオオオオオオッ!!!』
阿求が実況を行っている。そして隣には、白狼天狗の椛の姿もあった。
椛『同じく審判を勤めさせて頂く、犬走椛です!』
阿求『それでは、光の三妖精対魔法少女三人衆!モンスターバトルを、始めてください!!』
銅羅が鳴らされた瞬間、観客の歓声が響き渡ると共に試合会場となる舞台の上に立つ六人が走り出した。
ルナ「私から行くわ!」
ルナが一瞬にして、ベルの前に現れる。背中から音を発生させて、そのまま吹き飛ばされるように跳んできたのだ。ベルの目の前まで迫ったルナは、拳を振り下ろすが、ベルは拳を避けて投影した短剣を振り上げてルナの首を狙う。
ベル「貰ったわ!」
ルナ「『ボイスボンバー』!」
ルナは口から怒声を放ち、全方位に向かって声による爆弾の大爆発を思わせる衝撃波を放った。ベルは衝撃波に巻き込まれ、全身に襲い掛かる音の衝撃とストレスによって後方へ吹き飛ばされた。
サニー「任せて!『シャイニングレイン』!」
サニーは上空から降り注ぐ日の光の中から、有害な光のみを集めて一つの粒に凝縮。更に一つだけでなく三つに十個に百個と、徐々に上空を光の玉で埋め尽くして行く。
その間、実に0.001秒。既に光の玉が空を埋め尽くしていた。
エリス「そうはさせないよ!『イーヴィルシールド』!」
エリスは怪獣娘形態となり、胸元のカラータイマーから発した光で、上空に天井を形成した。そして、光の玉から一斉に光線が放たれた。光の壁に光線が直撃した瞬間、壁に亀裂が走り始めた。
スター「ッ!よし、ルナは三人の背後に回って!」
ルナ「分かったわ!タイタスさん!行きますわよ!」
タイタス『了解した!』
スターは未来を見た。このままでは向こうが防ぎ切る未来が見えたのだ。それを阻止する為に、ルナを動かした。
ルナ「『『ブラニウムビートマシンガン』!』」
ルナは両手から緑色の光弾を放った。一つだけでなく次々と両手からマシンガンのように放たれる。音を纏った光弾の雨がベル達に迫るが、ベルは赤黒い花弁状のシールドを展開した。
ベル「『アイアス・ザギ』!」
そして、赤黒いシールドにルナの光弾が直撃する。無傷ではなく、シールドを伝って音の振動が響く。ベルの手にも、音によるダメージが伝わっていた。更にルナが光弾を放ち続けてシールドに攻撃し続ける内に、ベルの両腕にも音の振動が伝わり、激痛がベルの両腕から全身に走る。
エリス「もう、無理!!」
エリスはイーヴィルシールドを維持する事が難しくなった。その瞬間、シールドが貫通され、エリスの目の前を光線が通過した。そして、無数の光線がシールドを貫通し続けて、エリス達に降り注ぐ。
エミリー「『カミーラウィップバレエ』!」
エミリーが鞭を巧みに振りながら踊り出す。そして、鞭は蛇よりも滑らかに、そして華麗に舞って降り注ぐ光線を蹴散らしていく。不規則にしなる鞭の動きによって、降り注ぐ光線の雨は撃ち落とされていく。
スターサファイア「隙あり!『光波クナイ』!」
スターは宿したフーマの光の力でクナイを形成し、エミリーに向かって投げる。エミリーはクナイを避けるが、その瞬間に避けた方向に向かって飛んでくる物を見た。
エミリー(なっ!?光線!?)
それは、怪獣娘形態になったスターが額から放った光線であった。
エミリー(まさか、未来視で私の逃げる先を!?それにしたって正確過ぎる!?)
エミリーは即座にアイゾードへ切り替えようとするが、光線が胸元に直撃してしまう。そして、爆発と共に吹き飛ばされた。
エミリー「ぐあっ・・・妖精なのに此処までの強さを。相当鍛えられてる!」
エリス「うん・・・恐らく、宿したウルトラマン達に鍛えられてるんだと思うよ」
ベル「それなら納得だわ。宿した怪獣に加えて、ウルトラマンからの手解き。弱くなる筈が無いわ」
ミクラスを纏ったサニー。ウルトラマンタイガの光の力を使うだけでなく、格闘戦も優れてる上に無限に光の力を使える。
アギラを纏ったルナ。単純な身体能力ならカプセル怪獣随一の威力であり、タイタスの力を使って高威力の光弾を放つ事が出来る。更に音や声を自在に操って武器に変える上に、光弾等に上乗せして威力を跳ね上げる。そして、音速の激突を繰り出されればどんな相手も捕らえられないだろう。
そしてウインダムを纏ったスター。上半身は360度回転する上にフーマの速さに光の力も行使出来る。
とはいえ、エリス達も負けてない。
エリスはサニーと拳をぶつけ合うが、サニーのお腹を蹴り飛ばし、更に蹴り飛ばした瞬間に足から光弾を放ち、サニーに直撃させて彼女を舞台の壁まで吹き飛ばした。サニーは壁に叩き付けられるが、すぐに身体を震わせて壁を破壊し、脱出した。
脱出したサニーに、ルナとスターが合流し、再び舞台の上に立つ光の三妖精。
サニー「私達を甘く見ないで!」
ルナ「此が私達!」
スター「光の三妖精!」
サニー&ルナ&スター『その力を思い知らせる!』
『『『ウオオオオオオオオッ!!』』』
観客が歓声を上げる。
阿求『凄い!あの光の三妖精が此処まで強くなるとは!』
椛『あの三人は、時々妖怪の山に訪れて神奈子様の元で修行を行っているんです。宿したウルトラマンの力を使いこなせるようになる為と、厳しい修行を乗り越えて来たんです』
例を上げるならば、主に三つだ。
一つ、座禅を二十四時間も組み続けて精神統一を行う。少しでも身震いすれば、雷を落とされてまた二十四時間から始めなくてはならない。
二つ、筋トレ全メニューをそれぞれ三十セットで行う。一セット終わる毎に五分間の休憩が入る。
三つ、実戦訓練。お互いに全力で戦い合う事。自身の持つ能力や実力、宿した存在の力を最大限発揮する事。最も敗けが多い者は、筋トレ全メニューをそれぞれ百回終わらせるまで休まず続ける。
他にも過酷な訓練はあるのだが、サニーやルナ、スターの三人は軍神の訓練を全てこなした。その結果、こうしてエリスやエミリー、ベルを追い詰めている。
エリス「・・・でも、私達だって負けない!!」
エミリー「エリスとベルと一緒に、沢山頑張ってきた!」
ベル「それに此処で諦めたら、宿したこの人達にも失礼よね!!」
三人は再び戦闘の構えに入る。
サニー「私達だって!!」
ルナ「サニー!油断しないで頂戴!!」
スター「さあ、次の未来は・・・」
こうして、光の三妖精対魔法少女三人衆のモンスターバトルは白熱していく。それを光の三妖精の中で見ていたトライスクワッドは、サニーとルナ、スターの成長に感激していた。
タイガ『流石だぜサニー!あの攻撃の発想は良かったぞ!』
タイタス『ルナもやるではないか!音の振動を合わせた光弾とは、私も見習おう!』
フーマ『スターもやるな!もし未来を視たとしても、視た通りにするには自分の行動次第だぜ!やるじゃねえかスター!』
そして、試合の決着はどちらが勝ったのか?それは読者の想像に任せたい。
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その頃、モンスターバースに存在する宇宙の中心に存在する暗黒惑星では、とある複数人の宇宙人達が、巨大な石造りの神殿を建設していた。
その中心には、小夜を“巫女”として捕らえようとしたメフィラス星人のフェレスの姿もある。
フェレス『この暗黒宇宙大神殿に、“依代となるルーミア”を招き、“生け贄となる少女”を捧げた後に、巫女である“更木小夜”に陛下を降ろして頂くのです。神殿が完成すれば、依代と生け贄を迎えに行きますよ』
そして、彼の元にグローザ星系人の女性が現れる。身体付きが女性らしく、更に胸も巨乳でお腹も細く、お尻も小さめなスタイリッシュな女性のグローザ星系人だ。
フェレス『おや、グロムさん。何か用ですか?』
グロム『・・・本当に、何もかも闇で覆うつもり?私達は代々、グローザム・・・様を初めとして皇帝陛下に忠誠を捧げてきたけど・・・本当にそんな事をしたら、私達も死ぬんじゃないの・・・』
フェレス『今更怖じ気付きましたか?貴女の愛する父親は、ウルトラ一族との交戦の末に破れ去り、滅んだのですよ?』
グロム『・・・メビウス』
フェレス『仇を討ちたい筈です。その為にも、真の皇帝陛下が蘇り、光無き世界を迎えて光の国も滅ぼし、モンスターバースも我等が支配する暗黒の宇宙としましょう』
グロム『・・・グローザム父様の仇・・・それは分かってるのよ・・・けど・・・・・・』
グロムは歩いて去っていく。
フェレス『・・・全く、何故同じ星で産まれた同じ種族なのに、考え方が違う者が産まれて来るのでしょうね。地球人に限らず、他の星でも同じ事が起きるとは』
しかし、フェレスは止まらない。皇帝復活の為に尽力を注ぐ。嘗ての皇帝をも凌ぐ力を持った、真なるエンペラ星人の復活の為にも。その為に態々、地球に存在する宗教的なやり方を参考にしたのだから。
グロム『・・・』
グロムは戸惑っていた。
本当にこんな事が正しいのか?
もし、自分も父のグローザムと同じように地球へ、特に幻想郷へ赴けば、何か分かるのだろうか?
グロム『・・・なら、行きましょう。地球へ』
グロムは決意する。自分がどうすれば良いのか確かめる為に、自分がやるべき事、成すべき事を、全て知る為に。
新技集
『ボイスボンバー』
使用者:ルナチャイルド
口から発した声を爆発したかのような衝撃波に変えて放つ。音の衝撃とストレスを受けてしまい、肉体的にも精神的にも爆弾の爆発を受けたようなダメージを負ってしまう。
『シャイニングレイン』
使用者:サニーミルク
日の光の中から有害な光のみを集めて、光球を形成する。太陽光が存在する限り光球の数に制限は無い為、夜に思える程の曇り又は夜にならない限り光球の数は無制限に増やせる。そして、有害な光で構成された光線を光球から放つ。光球一つから放たれる光線の威力は地面に穴を開け、地殻をぶち抜く程の貫通力がある。光球二つとなれば威力は二倍。光球の数だけ威力が増していく仕組みである。この話では、実に五千も作られた。
『イーヴィルシールド』
使用者:エリス
イーヴィルティガの光の力で形成したエネルギーシールド。しかし、同じ光の力による攻撃とは相性が悪く、サニーには破られてしまった。
『ブラニウムビートマシンガン』
使用者:ルナチャイルド
タイタスの力を借りた上で、音の振動を乗せた光弾を両手から放ち続ける。攻撃を防げても振動が防いだ相手に伝わり、振動によるダメージを与え続ける。
『アイアス・ザギ』
使用者:ベル
ベルの使用する『熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)』にダークザギの力を混ぜて使う花のような赤黒いシールド。
『光波クナイ』
使用者:スターサファイア
フーマの光の力で形成したクナイを飛ばす技。真っ直ぐにしか飛ばないが、その分『光波手裏剣』よりも速度は速く、ある意味ルナより速い。そして、スターの未来視と合わせればクナイの命中率が上がる。