東方怪獣娘ー怪獣を宿す幻想少女達ー   作:ちいさな魔女

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後日談・その1:氷の女戦士

モンスターバースの地球。その近くの空間が歪み出したかと思えば、其処から氷の鎧を纏った女のグローザ星系人が姿を現した。

 

『此処がモンスターバースの地球。確かに、タイタンの気配がするわね。フェレスが幻想郷に入る方法を知ったお陰で、空から入る事は容易そうね』

 

グロムである。グロムは目測で幻想郷への入り口を見つけ出し、其処へ向かって手を伸ばした瞬間、掌を伝ってウルトラマンの光の力を感じた。

 

『この感じ・・・間違いない!ウルトラマンが居るわ!なら、闘ってみるしか無いようね』

 

グロムは幻想郷への入り口となる見えない穴に手を伸ばし、そしてその身体は穴の中へと吸い込まれて行った。

 

──────────────────────

 

その頃幻想郷では、とあるライブが行われていた。それは、プリズムリバー四姉妹と鳥獣鬼人による合同ライブだった。

 

豪華な演奏と楽曲に二組のファンは大盛り上がりだった。

 

そして、二組の打ち上げパーティーが行われる事になり、焼肉屋の一部分を貸し切ってお祝いをする事になった。

 

「プリズムリバー四姉妹、そして鳥獣鬼人のコラボライブ、大成功!!乾杯!!」

 

『『『乾杯!!』』』

 

全員がジョッキをぶつけ合い、注がれていたお酒を飲んだ。お酒の名前はビールと呼ばれ、大麦を発芽させた麦芽をビール酵母によってアルコール発酵させて作った喉越しの良い酒だ。きめ細やかな泡と炭酸が、ビールの美味しさを醸し出してくれるのだ。

 

しかし、レイラは食べられないし飲めない。それを何とかする為に、一時的に麟に憑依して味を共有している。その結果、レイラも麟の味わうビールの味を噛み締めていた。レイラの姿は半透明になって麟達の周りを浮いている。麟の体が霊夢の体である為か、完全に憑依出来なかった。その結果、感覚を共有出来るだけしか出来なかった。とはいえ、レイラとしては感覚を共有してる事を除けば自由に浮いて動き回れる為、嬉しい誤算であった。

 

『美味しい!!こんなに美味しいんだね!!ビール最高だよ!!』

 

「うん!この喉越しが良いんだよ!」

 

麟も同じだ。麟はザ・キングダムで何度もビールを飲んでは居るが、やはり洗われるような喉越しの酒は美味い。

 

「っぷはぁ!だろ?私も勇儀に勧めたんだ!そしたら地底の奴等に作らせるってはしゃいで、今じゃ地底の名物になったんだ!!」

 

萃香は既にジョッキのビールを飲み干していた。アルコールこそ低いが、それでも喉越しと味は勇儀の酒にも負けない。

 

「こりゃ最高だぜ!おい麟!」

 

「なに?萃香──」

 

萃香はいきなり、麟の唇にキスをした。

 

「っハァ!!アッハッハッハッ!!やっぱり麟の唇は良いな!!♥️」

 

「す、萃香、恥ずかしいよ。でも、萃香のキス、気持ち良かったよ/////」

 

麟はキスされて恥ずかしそうに唇に触れる。しかし、キスが気持ちよくて嬉しかったのは事実だ。

 

「も、もう・・・お酒入ってるからって・・・此処は焼肉屋よ?/////」

 

「あら?姉さんも物欲しそうにしてるじゃない」

 

「わ、私はそうじゃないわ。それを言うなら貴女達も相手をそろそろ見つけた方が良いんじゃない?////」

 

メルランにツッコまれるが、ルナサは動揺しつつもメルランに返事を返す。

 

「私はゆっくり考えるわ。姉さんも頑張らないと」

 

「うっ・・・まあ、考えておくわ////」

 

ルナサは顔を赤くした。

 

「ルナサ姉さん!メルランお姉ちゃん!レイラ!私、早く焼き肉食べたい!そろそろ注文しよう!」

 

リリカが注文を促す。

 

「そうね。レイラ、貴女は何が食べたい?」

 

『キス良かったなぁ~♥️あっ、焼き肉だよね?私、この高級豚バラ肉が食べたい!』

 

「麟、お願い出来るかしら?」

 

「分かったよルナサさん。レイラちゃん、待っててね。今焼いて食べるから」

 

『うん!麟!』

 

麟は店員を呼んだ。この焼肉屋は叫ばなくても、ボタン式のベルを鳴らして店員を呼ぶ事が出来るシステムとなっている。そして、風を切るような音と共に、麟達の元へやって来たのは、エプロンを身に付けた男の忍者であった。

 

「注文で御座るか?お引き受けいたす!」

 

店員は忍者とくの一で統一している。此は店の防犯も兼ねている為である。

 

そして、麟達が注文を全て言い終えると、「承知!」と言うと同時にその場から消える。

 

そして十秒後、先程注文を受けた忍者が戻ってきた。手にする御盆の上に、沢山の高級肉を乗せた皿を乗せている。

 

「お待たせ致した!高級肉セットで御座る!」

 

『『『おおっ!!』』』

 

麟達が高級肉に目を輝かせる。

 

「さあ、焼いていくよ!」

 

麟が箸で肉を摘まみ、網に乗せて焼いていく。

 

『麟!早く食べたいよぉ!』

 

「大丈夫だよレイラちゃん。すぐに美味しいのが焼けるから」

 

「よっしゃ!ホルモンも焼くぞ!」

 

「鶏肉は焼いて欲しくないけどなぁ・・・」

 

「まーまーミスティアちゃん」

 

因みに、コラボライブ成功宴会の費用は、彼女達が自腹で行っている。高級肉セットを注文出来る事から、麟達がどれだけ財力に富んでいるか分かる。

 

ミスティアは鶏肉も焼かれる光景に引いてしまうが、響子が宥めた。

 

そして、全員が網で焼いた肉をそれぞれ取って、それぞれ味わい始める。

 

「牛肉が美味しいよぉ。この噛み応えが好き♥️」

 

「豚バラが口の中で溶けるぅ♥️」

 

鶏肉は食べないが、焼き肉を楽しんでいるミスティア。響子も豚バラを取って食べ始める。

 

「豚バラ頂きまーす♥️ハムッ♥️」

 

『美味しい♥️美味しいよぉ♥️もっと食べて食べて!』

 

レイラも楽しんでいた。麟が食べる度にレイラにも味が伝わり、喉を伝う感触やお腹が満たされる感触に感動しているのだ。

 

「ホルモンは少し噛んで、飲むのが一番♥️良い喉越しだわぁ♥️」

 

「そうよねぇ姉さん♥️」

 

「姉さん達の言う通りだね♥️焼いたホルモンは、少し噛んで飲むのが気持ちいい♥️」

 

焼き肉を堪能するプリズムリバー四姉妹。そして、麟や萃香、ミスティアや響子の鳥獣鬼人も焼き肉を堪能していく。

 

そんな中、店に一人の女性が来店した。

 

「・・・良い匂いがしたのだけれど、此処は何かしら?」

 

それは、氷のような白銀の長髪に雪のような白い肌、そして空色の瞳を持った端正で細い顔立ちの美女だ。服装も白い着物で雪のような結晶が右側の胸元に付いていた。

 

その和風美女は、焼肉屋に似合わない程の美しさを醸し出しており、店員だけでなく客全員の目線を集めていた。

 

(誰だろう?)

 

それは、麟達も例外ではなかった。

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