東方怪獣娘ー怪獣を宿す幻想少女達ー   作:ちいさな魔女

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胸糞注意!リゼロが好きな皆さん、ごめんなさい!

私はリゼロ見てないのでよく分からないので、作者自身のオリジナル展開をかなり混ぜますが、今度レンタルで見ようと思います。


勧誘編・その10:菜月昴

〜菜月昴編〜

 

とある世界にて、一つの魂がある世界に迷い込んだ。肉体が存在しない為、いずれ消えてしまうであろう魂は焦るが、ある青年の亡骸を見つけた。それは、暴食という存在によってある少女が存在を忘れられてしまい、その事実を受け入れられず自殺したある青年が死に戻りをした際の亡骸だ。魂は過去へ死に戻ったが、その体は死んだ時間軸に残したままとなっているのだ。

 

その魂は面白がり、青年の死体へ入り込んだ。

 

そして、青年の死体は全身から青と白と黒の混じった稲妻を全身から放った後、顔を中心に紫色の螺旋状のオーラを放った。

 

「す、スバル!?」

 

エミリアは驚愕した。

 

「邪魔だ」

 

起き上がったスバルと呼ばれた青年は、先程まで亡骸だったにも関わらず、腕を一振りした。その瞬間、エミリア達は自分の見る世界が回り始めてその後に横頬から土に落ちる痛みを感じた。

 

「ス…バル………」

 

エミリアは、変わり果てたスバルをその目で見続けた。スバルの表情はとても苛立っているようにも見える。軈て自分が死んでいる事を悟ると、そのまま目の前が真っ暗になっていき、軈て絶望に顔を染めたまま息を引き取った。

 

「…タイガ達に倒されたと思ったらこの訳の分からない世界に魂だけとなってやって来て、暫く彷徨って消えるかもしれない恐怖と戦い続けたが、此れは良かった。タイガ達に倒されて苛立ってたとはいえ、勢いで殺してしまったな。というか、誰だこの女?」

 

スバル、否、スバルに憑依した何者かはそう話した。

 

すると、その背後から黄金の穴が開いた。其処から『Welcome HELL!』と書かれた黒いTシャツを着た女性が複数の男女と共に姿を現した。

 

「彼ね?菜月昴君は」

 

「はい!漸くスバル君に会え……る?」

 

「…そのスバルって、此奴か?話に聞いてた奴と違いそうだが?」

 

「ご主人様待ってくださーい!」

 

「えっ!?嘘…何この状況!?」

 

現れたのは、ヘカーティアが話し掛けた水色のショートカットの少女のメイドを最初に、エレン、クラウンピース、そして最後にポンズの計5名だ。

 

「……君達は誰だ?」

 

スバルが声を出す。瞬間、メイド服を着た少女の額から光る角が生えて、その姿も変化した。肩から頭にかけてサメの上半身を模した被り物を被り、鋭く尖った蛸の足を腰の辺りから複数生やしている。そして少女の右目に『S』の字が浮かび、左目には『11』という数字が浮かんだ。

 

「スバル君を返せええええっ!!」

 

少女――レムは激昂しながら自身の武器である刺付きの鉄球『モーニングスター』を振り回しながら、腰の蛸足をスバルに向けて伸ばす。

 

レムはやはりと確信した。何故なら、自分の知ってるスバルは全力で飛ばしたモーニングスターを避けられる筈が無いのだ。仮に避けられたとしても、蛸足による突き攻撃を避けられず串刺しにされる筈だ。しかし、目の前のスバルはモーニングスターを素手で止めて、蛸足を片手で全て振り払った。

 

蛸足が焼かれた痛みを感じたレムは、未だに鋭い眼光でスバルを睨む。スバルに取り憑く者へ、まるで獲物を狙った狼の如き眼光を放っていた。

 

モーニングスターを手元に戻し、蛸足を引っ込めたレム。その後、スバルに向かって走り出すが、その背後から自身の蛸足より太い蛸足が振り下ろされ、スバルに降り掛かる。

 

「ポンズさん!」

 

「一人で突っ走らないで!私もやるわ!今の彼奴、ヤバイわよ!」

 

それは、クラーケンを纏ったポンズであった。甲殻類のような甲冑を両腕に纏い、稼働する鎧を胴体に身に着けて、腰には4本のレムよりも太い触手を生やしていた。尚、ハチを飼っている帽子は消えているが、通常形態に戻ればちゃんと復元する。

 

「……」

 

「待ちなさいエレン。私と貴男の出番は後よん」

 

「…分かってるさ」

 

「悪いけど菜月昴を勧誘した後にやる予定だった貴男のお見合いは、後日に回しておくわね」

 

「…お見合いは兎も角、彼奴等だけで大丈夫か?」

 

「本当に危なくなったら止めるわよん」

 

 ヘカーティアは巫山戯た発言こそしているが、言質が鋭く重みを感じる辺り、巫山戯てない事が理解出来る。エレンもそれは理解出来る。伊達に修羅場を潜って来た訳では無い。

 

「うあああああっ!!」

 

レムは腕を振り回す。ただ振り回してるのではない。スバルが避ければその方向へ向かって殴り掛かり、遠くへ離れようとすれぱ蛸足を伸ばしたりモーニングスターを投げ付けたりと、スバルへ反撃の隙きを与えない。

 

「やるじゃあないか君は!この体の持ち主を取られた事が悔しくてしょうがない様だな!」

 

そして、スバルはレムの変身した姿を見て、自分も今は似たような事が出来ると直感で悟る。

 

「どうれ?こんな感じかな?」

 

すると、スバルの全身が光り輝いた。そして、全身にウルトラマンのような全身装甲を纏っており、顔には禍々しい仮面を着けている。また、本来カラータイマーのある位置には装甲らしき物を搭載している。

 

「邪神魔獣グリムドはもう居ないが、この姿に加えて力も戻っていたのは驚いたな。だが、姿はまるで鎧のようだ。パワードスーツとでも言うべきか」

 

「返してください!それはスバル君の体!貴男の物じゃありません!」

 

「おいおい。折角君の愛しい体と出会えたんだ。喜べよ。俺は、菜月昴、なんだから」

 

「ーーーッ!!」

 

声にならない絶叫を上げながら、スバルに迫るレム。

 

「落ち着きなさいレム!」

 

「ポンズさんは下がってください!」

 

「落ち着けって言ってるのよ!」

 

レムは走り出すが、ポンズがレムの肩を掴んで彼女を止めた。

 

「其処まで!」

 

ヘカーティアが声を上げながら、両者の間に割って入る。それと同時に、その場で稲妻が発生し、其処から15メートルの巨人が姿を現した。エレンが『進撃の巨人』へ変身したのだ。

 

「面白い!まさか地球人が巨人に変身するとは!君達は実に面白い!」

 

スバルが元の人間の姿に戻った。スバルが怪獣装甲形態から元に戻った意味は、彼が戦闘を放棄した事を何よりも明らかにした。

 

「レム……ごめんなさい。貴女を魔女教大罪司教から救い出して、最愛の人の元から離れてまで彼を迎えに来たのにこんなことになるなんて……私の誤算だったわ」

 

「いえ、ヘカーティア様は悪くありません。悪いのは、スバル君の体を乗っ取ったこの人なのですから」

 

それを聞いたスバルは呆れた笑い声を上げた。

 

「ハハハッ。厳しいじゃないか。それで、君は何故私を止めた?」

 

「菜月昴君。貴男に来て欲しい場所があるのよ。私達ザ・キングダムに来なさい」

 

「……面白いじゃないか。君達に着いて行こう。但し、私を上手く扱えるかな?」

 

そう言った後、ヘカーティアはナラクへの穴を開けた。レムは怒りの目でスバルを睨み、ポンズとエレンも警戒を強めた目でスバルを見つめていた。

 

「……自己紹介してなかったわね。私はヘカーティア・ラピスラズリ。究極生命体アブソリューティアンの戦士アブソリュートタルタロスの契約者よん」

 

「ああっ。そうだったね。この体の元の持ち主は菜月昴という名前だ。だが、あえて名乗ろう。私はトレギア。ウルトラマントレギアだよ」

 

「……そう。狂しい、好奇心」

 

ヘカーティアはトレギアの名前の意味を述べた後、スバルを連れてナラクへ入っていく。ナラクへ入って行った後、黄金の穴はその場で閉じて無くなった。

 

こうしてまた一つ、ある者の運命が変わったのだった。




後日、レムを含めたフォルトナの勧誘編も書きたいと思います。
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