東方怪獣娘ー怪獣を宿す幻想少女達ー   作:ちいさな魔女

181 / 261
ザ・キングダムより、援軍投入!


第181話

「良く来たわね。本来なら貴方達は戦闘班じゃあ無いのだけど、十三組(サーティンパーティー)を含めて戦闘班は全員任務で出てるし、麟も今は別の世界で萃香や勇儀と一緒にある男を追ってるの。それで、今動けるのは貴方達ドロンボーだけなのよん」

 

ザ・キングダムのアブソリュート宮殿で、ヘカーティアは三人の男女に話し掛けた。

 

「ヘカの頼みだもん。喜んで引き受けるよ」

 

「だが、レパード。俺達の相手はお釈迦様を宿した僧侶だ。しかも相手も宇宙人を宿していると聞くぞ」

 

「ええっ。レパードお嬢様だけでなく、我々の宿したメカの力を総動員しても難しいでしょう」

 

エレパントゥスやヴォルトカッツェも少し弱気だが、レパードが二人の足を蹴る。

 

「このスカポンタン!弱気になってどうするの!私達のご先祖様はどんな困難も乗り越えて来たんだよ!お釈迦様がなんだい!私達はドロンボー一味!どんな無茶だって、今までも、此れからも、乗り越えてやろうじゃないか!」

 

その瞬間、レパードは自分がその身に宿した怪獣もといメカをその身に纏った。それは、下半身がロングスカートになっているが、足も車輪も存在しておらず、大型の推進器となっているのだ。そして、ドロンボー一味のドロンジョを模したヘルメットをレパードは現在被っており、トンズラー、ボヤッキーの頭部を模したヘルメットがレパードの両肩にそれぞれ二つ装着されている。左手にハイテクビームガンを握り締めており、右腕も黒い装甲を身に着けている。此れこそが、嘗てドロンボー一味が最終決戦にてメタ要素を利用して開発したドロンボー一味に相応しい最終決戦メカ『ドロンキング』である。それぞれの頭に切り替える事で、それぞれのドロンボーの能力を使えるという三面人型メカである。

 

「…ええっ!その通りです!ドクロベエ様を超えた私達なら、どんな事だってやり遂げられますよ!」

 

ヴォルトカッツェは頑丈で筋肉質な銀色の装甲を身に纏った。頑丈そうな見た目に反して滑らかで柔らかい動きを見せるその全身装甲は、嘗てアベンジャーズと激闘を繰り広げた、トニー・スタークとブルース・バナーが開発した哀しき人工知能『ウルトロン』である。天才科学者でもあるボヤッキーの子孫であるヴォルトカッツェに宿ったのも、何かしらの運命であろうか?そしてヴォルトカッツェが変身したのは、ウルトロンの怪獣装甲形態である。

 

「レパード……そうだな!俺達はドロンボーだ!いや、でまんねん!」

 

エレパントゥスは、全身装甲をその身に纏った。日本の城を模した四肢と胴体、そしてシャチホコが角のように生えた某道化師のような覆面を頭に身に着けた装甲を全身に身に着けた。右足は複数の腕を持つ黄金の仏像で構成され、左足は木製の城で構成されている。右腕は砲塔を着けた巨大な肩を持つ城で構成され、左腕は赤い瓦の屋根を持つ城で構成されている。エレパントゥスが纏ったのは、嘗て戦国時代にタイムスリップさせられたヴィラン達が作った5つの城が合体して誕生した超大型メカ『超絶天魔王キングジョーカー』の怪獣装甲形態である。

 

「三人共、行く前にアブソリュート粒子を注入するわよん。特にレパード。アブソリュート粒子を注入された貴女はその体に宿っていた力を発現させた。その力をどう活かすのか、貴女次第よん。エレパントゥス、ヴォルトカッツェ、貴方達もこの注入で力を発現する筈よ。自分の心に触れて、自身の宿している未知の力に呼び掛けなさい。それと…」

 

ヘカーティアは前から言おうとした事をドロンボーへ打ち明ける。

 

「無理にご先祖様を真似なくて良いのよ?貴方達は、貴方達なのよ。貴方達のやり方でご先祖様を越えてみなさい」

 

こうして、レパード達ドロンボー一味は援軍として幻想郷へ向かう事になった。レパード、ヴォルトカッツェ、エレパントゥスが発現した力とは、果たして……。

 

――――――――――――――――――――――――

 

その頃、魔理沙と成美は目の前に立ちはだかる二人の妖怪と向き合っていた。

 

「悪いけど私達の邪魔はさせないわ!ナズーリンを倒したのは驚いたけど、私達だって強いのよ!」

 

『無論だ!俺達の力、思い知らせてやる!』

 

「雲山もやる気よ!覚悟しなさい!」

 

一人は黄金の輪を両手に一つずつ持つ少女で、もう一人はピンク色の雲で出来た老人のような髭面の男。

 

そして、それぞれ怪獣を纏った形態へ姿を変えた。雲山は全身が赤く染まった装甲を身に着けているが、雲状の為か半透明であった。雲山が纏った怪獣は『レッドスモーギ』と呼ばれる怪獣で、雲状の生命体であり、どんな攻撃も一切効かない無敵の体を持った怪獣だ。

 

一輪は、両腕が緑色の蛾のような袖となり、お腹から胸に掛けて緑色のイボが浮かび上がったローブを体に身に着けている。一輪は嘗てヤプール人の手で開発された超獣の一体『ドラゴリー』を身に纏ったのだ。

 

「またかよ!タイタン相手でも疲れるのにな!」

 

「大丈夫だよ魔理沙!私達なら勝てる!」

 

「…だな!早く勝って霊夢に追い付かねぇとな!」

 

こうして、魔理沙と成美も戦い始める。その頃魔界では、ザ・キングダムから霊夢と早苗とチルノを助ける為に援軍が到着し、聖輦船がバトルモードとなって巨大な怪獣の姿へ変えていたのだった。




レパードに宿すの、本当はダイドコロンにしようかなと思ってました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。