東方怪獣娘ー怪獣を宿す幻想少女達ー   作:ちいさな魔女

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バレンタイン特別編を書きたいと思います。

時期は星蓮船編より前です。あの異変が起きる二日前の話になりますね。


バレンタイン特別編:前編

幻想郷ではとあるイベントが広まり始めていた。それは、バレンタイン。好きな相手にチョコを送る(とはいえ此れは日本特有の文化。海外ではチョコ以外のお菓子かカード、花束等を恋人に限らず、家族や友達に贈る)イベントだ。

 

そして幻想郷でも広まり始めて、バレンタインの日は幻想郷中でチョコブームになり始めた。

 

そして幻想郷の各所で始まったバレンタイン。先ずはそれぞれどの様な状況となってるのか見ていこう。

 

――――――――――――――――――――――――

 

〜霊夢side〜

 

霊夢「ありがとうアリス♥手作りチョコなんて、本当に嬉しいわ♥」

 

アリス「ええっ♥霊夢に美味しく食べてもらいたくて、和と洋を合わせた『チョコようかん』を作ってみたわ♥霊夢は緑茶が好きだから、きっと合うはずよ♥」

 

博麗神社では、アリスが先に霊夢へ手作りチョコを渡していた。高級チョコではないが、それでも真心込めて作ったチョコだ。霊夢も美味しく食べて貰える。

 

霊夢「ハムッ………ホントに美味しいわ♥ようかんとチョコって合わせたらこんなに合うのね♥それにアリスが作ってくれたのが嬉しくて美味しさがもっと上がったわ♥ありがとうアリス♥アリスの事が好きで良かったわ♥」

 

アリス「負けない為よ!輝夜さんや小悪魔、それに諏訪子さんだってライバルは沢山居るんだから!魔理沙以外で霊夢を一番知ってるのは私だし、霊夢への愛は私だって負けてないんだから♥!」

 

アリスは霊夢の唇へキスをした。すぐに唇を離すが、霊夢の食べた甘いチョコようかんの味を共に味わえて、お互いに幸せである。

 

霊夢「アリス……♥」

 

アリス「ふふっ、霊夢……♥」

 

しかし、二人の濃厚な時間は一瞬にして崩される。

 

輝夜「れ〜い〜むぅ〜♥」

 

霊夢「あ〜、やっぱり来た、ぁ!?/////」

 

アリス「やっぱり輝夜、さぁん!?/////」

 

輝夜が神社にやって来た。しかし、その格好が輝夜を知る二人にとっても予想外過ぎた格好だからだ。

 

霊夢「なななななななな何で裸っ!?てか、チョコで全身に何書いてんのよ!?/////////」

 

輝夜は全裸になっていた。そして、全裸になった事で現れた豊満な胸に細い括れ、安産型のお尻には、それぞれチョコでメッセージが書かれていた。無駄にご丁寧に文字の横へイチゴとチョコを合わせて作ったピンク色のチョコをハート型にして、肌にピッタリくっつけている。

 

輝夜「『私を食べて♥』よ♥アリスも私をどう♥?」

 

アリス「結構です!!!!////////」

 

輝夜「あん♥アリスに振られちゃったわぁ♥れいむぅ♥私を食べてぇ♥」

 

霊夢「あ、あぁああ………かぐ…やぁ……//////」

 

霊夢は輝夜に押し倒され、その裸体に手を伸ばして胸を鷲掴みにする。

 

アリス(何でこのスケベ姫は平然とこんな事出来るのよ!!でもインパクト大き過ぎで霊夢の印象に一番残っちゃうわよ……折角頑張って作ったのに……でも負けたくないわ!////)

 

すると、アリスは対抗心を燃やしたのか、霊夢の元へ歩み寄る。そして、輝夜の頭を押し退けて霊夢の唇に激しくキスをした。唇を強く吸い、舌を奥まで挿れて口内を激しく蹂躪する。輝夜みたいに裸になれないが、霊夢に自分の唇の味を強く覚えて欲しい。持続時間は30秒。アリスはキスを解いて霊夢と輝夜に宣言する。

 

アリス「ふふっ♥輝夜さん!貴女みたいな事は出来なくても、私は霊夢を誰よりも愛してます!そして霊夢にとって変態達から守る癒やしでありたい!霊夢が傍に居て安心出来る、そんな魔法使いに!だって私は、博麗霊夢を愛しているんですから♥!」

 

アリスは覚悟と決意を込めた言葉を輝夜に言い放ち、霊夢を抱き締める。輝夜と違い、アリスに抱き締められて癒やしを感じた霊夢。先程爆発しそうだった性慾が無くなり、落ち着きを取り戻した霊夢。

 

霊夢「アリス♥輝夜、其処までしてくれて正直嬉しいけど……///」

 

輝夜「分かってるわよ♥ほら、お巫山戯はここまでにするわ。ほら、私からの本当のチョコよ♥」

 

輝夜は一瞬にして元の服装に戻り、先程まで持ってなかったハート型の箱を霊夢に渡した。

 

輝夜「さっきの格好も博麗神社の鳥居へ来てから能力を使って着替えたのよ。まあ、私としてはあのまま二人に食べて欲しかったわ♥」

 

霊夢「……ふふっ♥今度そうしたら蹴り飛ばしてやるわ♥」

 

輝夜「あらぁ♥蹴ってくれるのね♥良いわぁ♥霊夢に蹴られるなんて♥」

 

アリス「も、もう!霊夢のスケベ!!/////」

 

霊夢「何でよ!?」

 

そして、来たのは輝夜やアリスだけではない。

 

諏訪子「霊夢♥ハッピーバレンタインデー♥!霊夢の体を考えて甘さ控えめのチョコ作ったよ♥」

 

諏訪子だ。鳥居の真ん中を通ってきた彼女は、霊夢にチョコを渡しに来たのだ。

 

諏訪子「カカオ豆の成る木を生み出してカカオ豆を作ったんだ。色々手順を踏んだけど、時間を掛けて作った、外は苦くて中から甘い味が溢れ出る諏訪子オリジナルチョコレートだよ」

 

霊夢「カカオ豆からって……本格的過ぎるわ……でもありがとう、諏訪子♥」

 

諏訪子「私の作った畑もしっかり管理してくれるご褒美も兼ねてるからね♥」

 

そして、こあも現れて霊夢にバレンタインチョコを渡した。

 

こあ「霊夢さん!バレンタインのチョコです!本当なら手作りで渡したかったんですが、材料が足りなくて里で買った高級チョコを用意しました!」

 

霊夢「こう、きゅ!?そ、それは流石に悪いわよ!?」

 

こあ「いえ、是非受け取ってください♥」

 

霊夢「……ありがとう♥でも、複雑な気分ね…アハハ////」

 

アリス(パチュリーの小悪魔……高級チョコなんてズルいわよ!なら、霊夢が安心出来る美味しいチョコを作ってやるわ!///)

 

諏訪子(高級チョコは予想外だけど、絶対負けないからね!私だってカカオ豆からまた新しく美味しいチョコ作るんだから!///)

 

輝夜(ふふっ♥あの悪魔もやるわね♥霊夢があの子に取られるのも♥ふふふふふっ♥)

 

更に、ルーミアも現れてチョコを渡しにやってきた。

 

ルーミア「霊夢ぅー!チョコを買ってきたから持ってきたのだー!美味しそうだったから一緒に食べよう!」

 

霊夢「ええっ、良いわよルーミア。ふふっ♥」ナデナデ

 

ルーミア「えへへ〜霊夢ぅ♥」

 

ルーミア、霊夢の太腿の上で寝そべり、霊夢に頭を撫でられる。

 

藍「霊夢は居るか?」

 

霊夢「藍じゃない?どうしたの?」

 

藍「紫様が冬眠中だからな。そんな紫様が君の為に作ったチョコが此処にあるんだ。ほら、此れだ。そして私からも、普段頑張ってる霊夢に此れをやろう」

 

藍は霊夢にチョコが入った箱を二つも手渡した。霊夢は紫だけでなく藍からも受け取れて幸せである。

 

藍「それにしても、随分増えたな。ハーレムは承諾が必要とはいえ認められるようにはなったが、あまり増え過ぎると痛い目に遭うぞ」

 

霊夢「わ、分かってるわよ!でも、私は真実とか関係無く自分を愛してくれる皆を絶対幸せにしてみせるわ!それは誓って本当よ!///////」

 

輝夜「アァンッ♥もうれいむったらぁ♥」

 

霊夢「熱いからくっつくなぁ!///////」

 

アリス「もう、霊夢のスケベ!でも、嬉しい♥////」

 

ルーミア「霊夢〜♥もう私、霊夢を別の意味で食べたいのだぁ〜♥」

 

諏訪子「私もだよ♥あんな事言われたら霊夢が妾を何十人作ったって文句言わないよ♥」

 

霊夢「…それに、紫が起きたら伝えてくれる。紫の事も同じ様に愛してるって♥」

 

藍「ハハッ。ああっ、必ず伝えよう。紫様もお喜びになる筈だ」

 

博麗神社は、霊夢を愛する者達で賑わっていた。藍は霊夢の様子を見て、幻想郷は暫く大丈夫だと確信が持てた。

 

――――――――――――――――――――――――

 

〜魔理沙side〜

 

魔理沙「香霖!バレンタインチョコを持ってきたぜ♥!」

 

香霖堂にて、魔理沙は箱に包み込んだチョコを霖之助に持ってきた。霖之助は魔理沙からチョコを受け取った。その奥で朱鷺子と成美がニヤニヤしながら様子を見ている。

 

霖之助「ああっ、ありがとう魔理沙」

 

魔理沙「……なぁ、香霖////」

 

霖之助「ん?なんだい?」

 

魔理沙「な、何でもないぜ!じゃあ、私は行くぜ!あっ、此れは………言わなくても分かるだろ!////」

 

霖之助「……分かったよ。此れは確かに渡しに行くよ」

 

魔理沙は慌てて店を出ていった。霖之助に渡されたチョコ入の箱には『霧雨家へ』と記されていた。

 

成美「魔理沙ァァァっ!!あのヘタレがぁ!!」

 

朱鷺子「折角空気読んでやったのに!!」

 

成美と朱鷺子は完全に怒っていた。二人揃って店の奥に引っ込んでいたにも関わらず、魔理沙は霖之助に告白一つしなかった。更に、実家の父親へのチョコも直接渡しに行かず、霖之助任せにしたことに対しても二人は怒っていた。

 

霖之助「あまり魔理沙を責めないでやってくれないか。彼女は実家と絶縁したんだ。会って渡したくても霧雨の大旦那に合わせる顔が無いんだよ。霧雨の大旦那と本当にそっくりだね。魔理沙は」

 

朱鷺子「……まあ実家の問題は魔理沙の問題だから良いけどさ。霖之助もそろそろ彼女とかどう?お前だって恋人欲しい筈でしょ?魔理沙と恋仲になるのも良いんじゃない?」

 

成美「そうだよ。流石にこのまま鈍感のフリするのは魔理沙が可哀想だよ」

 

霖之助「……」

 

朱鷺子「……まあ弟の恋路にあまり意見したくないしさ。私は、麟の所に行くよ」

 

成美「頑張ってね」

 

朱鷺子「当然♥」

 

そして珍しく店に長く居る朱鷺子が早く店を出た。

 

成美「でも、朱鷺子も心配してるよ。魔理沙もだけど、霖之助の事も」

 

霖之助「朱鷺子には色々心配掛けてしまったね。でも、近い内に答えを出そうと思うんだ。僕も流石にこのままは良くないと思うからね」

 

成美「頑張ってね。応援するしか出来ないけど」

 

そして、魔理沙は空を飛びながらある後悔を胸に抱えていた。

 

魔理沙(私の馬鹿!あの朴念仁には、私から思いを伝えなきゃならないのに!今頃気を遣って距離を取ってくれた成美や朱鷺子は、私の事をヘタレって思ってんだろうな……否定出来ないのが腹立つ…………)

 

―――――――――――――――――――――――――

 

〜レミリアside〜

 

紅魔館の大図書館にて、レミリアがパチュリーにチョコを贈った。

 

レミリア「パチェ♥はい、あーん♥」

 

パチュリー「あ、あーん/////」

 

レミリア「ふふっ、咲夜に手伝って貰ったけど、頑張って作ったのよ♥お味はどう?」

 

パチュリー「美味しい…けど苦味が強いわね///」

 

レミリア「守矢の神からカカオ豆を買ってね。結構難しかったけど、かなり苦めのチョコになったわ。パチェの体を考えて作ったのよ♥」

 

パチュリー「レミィの行動力が恐ろしく感じるわね///」

 

とはいえ満更でもないパチュリーは、レミリアのチョコを堪能し、非常に満足出来た。

 

―――――――――――――――――――――――――

 

〜咲夜side〜

 

紅魔館門前。咲夜は美鈴の様子を見に来たが、案の定寝ていた。咲夜はナイフを投げようとするが、その手は阻まれる。

 

美鈴「……寝てても警戒してますよ」

 

咲夜「それでも寝ちゃ駄目よ。それより、ほら。美鈴に此れを」

 

咲夜はリボンで結んだ箱を美鈴に渡した。

 

美鈴「おや、バレンタインですか。どれどれ中身は……おやおや?」

 

美鈴は箱を開けて中身を確認すると、そこには美鈴にとっても忘れられない思い出のチョコが入っていた。

 

美鈴「此れは、()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

咲夜「あの時とは違うわよ………美鈴お姉ちゃん…/////」

 

美鈴「ええっ、咲夜さん」

 

咲夜「……じゃ、じゃあ私は戻るわね!//////」

 

美鈴「っ?ええっ、お体には気を付けて」

 

そして、咲夜は館の中へ戻っていく。

 

咲夜(もう!何で私はまた!!美鈴お姉ちゃんなんて、昔の私と違うんだから!!もう…どうすれば良いのよ…//////)

 

そして、次のバレンタインの光景に移る。




麟を含めた他のカップル、そしてザ・キングダム側は後日に出す中編、後編に出す予定です。遅れるかもしれません。
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