東方怪獣娘ー怪獣を宿す幻想少女達ー   作:ちいさな魔女

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第195話

エルとユウコ、人形達がドゴラ達の足止めをする最中に、アリス達は鈴蘭畑にやって来た。其処に居たメディスン・メランコリーに無事かどうか確認を取る。

 

「メディスン!無事!?」

 

「アリス……うん、今は大丈夫よ」

 

「良かったわ……貴女が死んだら幽香に顔向け出来ないものね」

 

アリスと幽香の関係は、アリスが幼い頃からの因縁がある関係だ。とはいえ仲が悪い訳ではない。昔はある出来事により、アリスと幽香の中は良くも悪くもない関係になっていたが、今は出会った時に世間話をする程に仲が良い友人関係になった。

 

「メディスンとやら。尋ねる。何故お前は、この花畑は平気なのだ?」

 

「モルド……それは……」

 

メディスンは説明した。上空に現れた巨大な触手は、確かに無名の丘にも伸びてきた。しかし、鈴蘭畑やメディスンだけは避けて、その周りの地面や草木、そして妖力を吸収していった。

 

「やはりな!奴は鈴蘭の毒に弱いのだ!亜種であろうが、毒に弱い事に変わりないな!」

 

すると、アリスはモルドの推測を聞いて、何か嫌な予感を感じた。

 

「メディスン。花を10枚貰うわ。試してみたい事があるの」

 

「え、ええっ」

 

メディスンの許可を貰ったアリスは、鈴蘭の花を10枚摘み取り、上海に用意させた長距離砲の穴に全て入れた。此れから放つのは毒の弾丸だ。

 

「上海!撃ちなさい!」

 

『シャンハーイ!』

 

そして、上海は鈴蘭の花から抽出した毒を弾丸に込めて、轟音と共に長距離砲から毒の弾丸を放った。毒の弾丸はドゴラに真っ直ぐ飛んでいき、軈て体に命中して紫色の煙のような爆発を起こす。

 

その瞬間、ドゴラの体が傾いた。弾丸から吹き出た紫色の液体が、弾丸が命中した箇所から1メートルの範囲を染めあげる。

 

「やったか!?」

 

モルドがそう言った。しかし、ドゴラの皮膚に命中した弾丸は弾かれており、皮膚に被った鈴蘭の毒らしき紫色の液体は皮膚から流れ落ちたり、空中に飛び散ったりして、そのまま地上に降り注ぐだけだ。

 

アリスは確信する。この鈴蘭畑の全ての鈴蘭の花を摘み取り、それを使って人形達に攻撃させても、増えたドゴラ全てを倒すには足りない。毒を吸収しないのは理解出来たが、それでは意味がない。どうにかして体内に摂取させればよいのだが、より原始的かつ大きな問題があった。

 

「駄目だわ!鈴蘭の毒に弱いのは分かったけど、此処の花畑だけじゃ鈴蘭は足りないわ!それに最悪の情報よ!皮膚接触では毒に感染しないし、何より八千メートルなんて大きさをした奴の体全体に広めるには、この花畑だけでは量が足りないわ!ああっ、もう!幽香が何で今幻想郷に居ないのよ!というか、仮に幽香がこの場に居たとしても………駄目ね。此処までドゴラが増えているなら、流石に詰んでるわ」

 

「更に最悪な事に、数がさっきよりも増えている。恐らく攻撃を受けた時に散らばった肉片からドゴラが増えてるな」

 

ギナが問題を告げた。これ以上増えたらドゴラによって幻想郷が食い尽くされてしまう。

 

「もう……どうすりゃ良いのよ……ん?」

 

すると、アリスはレーダーで3つの強い光エネルギーの反応を掴む。それは、トライスクワッドというチームを組んだ三人のウルトラマン、タイガ、タイタス、フーマである。彼等は空を飛んでドゴラの大群に向かっている。そしてその中でアリスが注目したのが、タイタスであった。

 

「っ!そうよ!良いこと思い付いたわ!メディスン!一緒に来て!」

 

「えっ!?ちょっ、ちょっと……きゃああああああっ!!」

 

アリスはメディスンを抱き上げた後、背中の推進器からジェットを噴射して空へ飛び立った。メディスンは突然飛び立った事で悲鳴を上げた。

 

「アリスが何かを思い付いたようだ!我等はエタルガーと人形共の援護に向かうぞ!」

 

「「了解!」」

 

グア三姉妹も空を飛んだ。そして、アリスはメディスンを連れてトライスクワッドの元へ飛んできた。

 

「タイタスさん!タイタスさん!」

 

『むっ?おおっ、アリスか!どうした?』

 

「タイタスさん、ルナの能力を使えますか!?私に良い考えがあるんです!」

 

『なんだ?』

 

『アリスに何か考えがあるんだな』

 

アリスがメディスンとタイタスの二人を使って思い浮かんだ、確実にドゴラを倒す方法とは、果たして……。




今回は短いです。
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