『ドロンボー!貴方達の存在が不可欠よん!頼んだわよ!』
ヘカーティアからの通信が切られた後、レパードは腕輪を着けた腕を下に下げて、星とムラサを見て現状を報告した。
「というわけで、今から幻想郷へ戻るよ!お前達も早く準備するんだよ!」
「「アラホラサッサー!!」」
ヴォルトカッツェとエレパントゥスが怪獣装甲形態を解いて、元のドロンボー衣装に戻る。しかし、レパードはドロンキングのままだ。ならば、召喚能力はまだ使える。
「よし!ドロンボーメカ召喚!来い!」
レパードが目の前に手を翳した。すると、レパードの前に光の輪が展開され、そして先程グロリアーナビショップと共に自爆した筈のアークマッタナーが姿を現した。
『グオオオオオオオッ!!』
「す、凄い!倒したメカが復活した!?」
「此れがあの少女の能力ですね。ドロンジョと言いましたか?彼女もまた、大きな可能性を秘めてますよ」
星やムラサも、レパードの能力の強さに感心する。
「さて、後は博麗の巫女とその仲間達だね」
「噂をすれば、到着してきたな」
エレパントゥスの言う通り、霊夢達は新生ドロンボーの元へ辿り着いた。
「お前達!まだ此処に居て良かったって、えええっ!?さっき自爆したメカが何で居るんだよ!?」
魔理沙だけでなく、アークマッタナーの戦闘を見ていたチルノや早苗、成美にラステルも、自爆した筈のアークマッタナーが現れた事に驚いていた。ラステルは特にアークマッタナーが召喚された所を見ている為、誰よりも先に驚いている。
「ああっ、このクマのメカは私が喚んだんだよ。次元を越える機能を持つアークマッタナーなら、魔界から幻想郷へ移動出来るよ!さあ皆、早く乗り込むんだよ!無人だから操縦は出来ないけど私が操って幻想郷に向かわせてやるよ!」
レパードがそう言った後、アークマッタナーがしゃがんで口を大きく開く。口から板が伸びてきた後、霊夢達は板の上を走って登る。
そして、全員がコックピットに乗り込んだ後、レパードはアークマッタナーを操り始める。
「さあ、行くよ!アークマッタナー!」
『グオオオオオオッ!!』
アークマッタナーが咆哮を上げて、四肢を巧みに動かして走り出した。そして、アークマッタナーの目の前に黄金の穴が展開され、其処からナラクに向かって飛び出して行った。
――――――――――――――――――――――――
一方、幻想郷ではトライスクワッドとアリス、メディスンの5人が話をしていた。
「タイタスさんとルナの能力と、メディスンの毒を操る能力。音の振動と猛毒を組み合わせる事で、例え数千メートルの体でも短い時間で鈴蘭の毒を回せる筈です」
『音と猛毒を合わせるだと?ルナ、そんな事が出来るのか!?』
『そんなのやったこと無いですわ!?でも、やるしか無いですわ!やってやるわよ!』
『……分かった!やろう!アリス、私達はどうすれば良い?』
「メディスン!」
「ええっ!」
そして、メディスンは全身を輝かせた後にその姿を変化させた。そして、メディスンは先程のゴスロリ姿から、暗い緑色のチャックをほぼ開けたパーカーを着た姿になった。チャックは下部のみきちんと填めており、全開になっていない。頭に被るフードは赤い角が着いており、フード〜尻尾に掛けて鋭い背鰭が着いている。開いたパーカーからは着用している網目模様のシャツが見えており、体のラインを現している。太ももには網タイツを履いており、靴は太い爪が3つ生えたサンダルを履いてる。腰にはメディスンの身長と同じ長さの尻尾が生えている。
「メディスン、その姿は確か、セグメゲルだったわね?」
「そうよ。セゲル星人の侵略兵器として使われる怪獣で、貴男達を追い詰めた怪獣よ。知ってるでしょ?トライスクワッドさん」
『っ!まさかセグメゲルか!』
『旦那も追い詰めたあの怪獣を彼女が宿したって訳か!』
『ホントにこの幻想郷は見たことない怪獣宿したり、懐かしい怪獣を宿したりする奴等が多いぜ……ってそれより、タイタスやルナ。あの指輪を使うのか?』
『『………ッ』』
二人が何かを使う事を渋っている。それは、リング型のウルトラタイガアクセサリーである。怪獣の力を宿した指輪であり、トレギアの罠である麻薬のような物。その中にはセグメゲルの力を宿したウルトラタイガアクセサリーもある。しかしそれを使えば、トレギアの罠により闇に落ちてしまう。
「……安心して。タイタスさんにルナちゃん。その悩み、解決してあげる」
そして、メディスンはタイタスの手に触れた。そして、メディスンは目を閉じた後に自身の妖力をタイタスに流し込んでいく。
その時、ルナは自分の左手の中指に一つの指輪が填め込まれた事を感じて、左手を見つめた。其処にはセグメゲルの頭部のデザインをした指輪が、ルナの左手中指に填め込まれていた。しかし、指輪は光り輝き、その形を変化させていく。それは、セグメゲルの頭部の形のオブジェが着いた指輪から、メディスンの顔と上半身が描かれた絵が着いた指輪に変化した。
「此れって、メディスンの顔!?」
『だが、闇の力は感じられない?此れは、純粋な生物としての力か!』
「此れでどう?怪獣は本来、生き物であって闇の存在とは限らないんだから。それに私の力も込められてるから、闇落ちとかは無いわよ。此れで、私とセグメゲルの技も発揮出来るわ」
『そうだな。感謝する!』
タイタスは拳を握り、メディスンに感謝する。
「先ずは実験よ。一体目のドゴラに試してみましょう」
その時、グア三姉妹もアリス達の元に到着した。
『ルナ!頼むぞ!』
「勿論ですわ!メディスン!セグメゲル!力を貸して貰うわよ!」
タイタスは己のインナースペースに姿を現し、ルナの肩を持つ。
ルナは左手の甲を目の前に伸ばす形で翳し、右手を左手の甲に重なるように。セグメゲルの、否、メディスンとセグメゲルのウルトラタイガアクセサリーが右手のタイガスパークの下になるように翳した。そして、セグメゲルとメディスンの力を示すように毒々しい紫色の光の河が指輪からタイガスパークに流れ込んでいく。
そして、ルナの背後にメディスンの姿が半透明の状態で投影された。
『『『ミュゲビートフィスト』!』』
タイタスは一体のドゴラの頭部に近付き、音の振動と猛毒を纏った右拳で頭部を殴る。その瞬間、タイタスが殴った箇所からドゴラの全身が変色していき、一瞬にして八千メートルの巨体が毒に染まった。そしてドゴラは全身が硬化し、ボロボロに崩れ落ちていく。結晶化したドゴラはバラバラになり、幻想郷に結晶の雨となって降り注いだ。
「「おおおっ!!ドゴラが崩れ落ちたぞ!!」」
モルドとジュダが感激した。
「そういう事か!毒を染み込ませた音或いは音の振動でドゴラの体内に毒を流し込み、空気中より速い固体内での音速で一瞬にして全身に毒を広めたのか!例え量が少なくとも、音の速さで広げてしまえば関係ないわけだな!」
ギナはアリスの考えを理解した。
「突拍子に思い付いた事だけど、上手く行って良かったわ!ありがとうメディスン!」
「う、うん……/////」
メディスンはアリスに頭を撫でられて恥ずかしくなり、顔を赤くした。褒められて嬉しいあまり恥ずかしくなったのだ。
『にしても凄いよなぁ。音と毒を組み合わせるなんて』
「ホントよね。ルナの進化した能力って結構応用が効くけど、こんな風に使えるなんて思わなかったわよ」
タイガやサニーも、ルナの能力の意外な組み合わせに感心していた。
『アリスって奴スゲェよなあ。こんなやり方をすぐに考えちまうなんて』
「ホントね。私達じゃこんなの思い付かないわ」
フーマやスターも同じだ。すると、スターはある未来を見た。それは、ドゴラ達が自分達の元へ集まっていく光景だった。
「フーマさん!」
『ああっ!皆!ドゴラ達が俺達を狙い始めたぞ!』
フーマの言葉を聞いたアリス達は、即座に戦闘態勢に入る。
「タイタスさん!ドゴラの気を私達に反らします!貴男はルナと一緒に、ドゴラ達を一掃出来る技の準備を!」
『了解だアリス!ルナ!行くぞ!』
『はいですわ!!』
そして、タイタスは上空に向かって飛んでいく。
『俺達は時間稼ぎだ!』
『『『はい/おう/うむ!!!』』』
タイガの言葉に全員が頷く。そして、全員がドゴラに向かって飛んでいった。
そして、幻想郷上空の、宇宙と空の境界線に到着したタイタスはインナースペースのルナと共に大技の準備に入る。ルナは再びメディスンリングにタイガスパークを翳し、更なる大技の準備に入った。
「タイタスさん!今から放つ技はまるで雷のように毒音を落として、一斉にドゴラ達を一網打尽にする技を使いますわ!全身を光球で包み込むのよ!」
『任せろ!』
そして、タイタスは全身を光球で包み込んで、その内部で音を反響させ、更に全身から鈴蘭の猛毒を流し込み、内部の音と振動に染み込ませていく。
そうしてドゴラ達を殲滅出来る技を溜めていく。鈴蘭の猛毒を纏った、音の落雷を放つ為に。
新技集
『ミュゲビートフィスト』
使用者:ルナ、タイタス
メディスンとセグメゲルの力が込められたウルトラタイガアクセサリーであるメディスンリングを使い、猛毒の纏った音の振動で相手を殴るタイタスのパンチ技『ワイズマンズフィスト』を組み合わせたパンチ技。音の振動と速さに乗せて全身に鈴蘭の猛毒を体内に流し込み、音の速さで全身を毒で満たす。技名は鈴蘭のフランス語と音のビートに、タイタスの『ワイズマンズフィスト』を合わせたもの。
科学的な計算は苦手ですが、私が足りない知識を使い、トリコで見たやり方を参考を元に考えたドゴラの倒し方です。