東方怪獣娘ー怪獣を宿す幻想少女達ー   作:ちいさな魔女

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此れで星蓮船編終了です!次回は麟が何と闘ってたのか判明します。の前に、例の王様ゲームをやりますけどね!


第199話

ドゴラを全て倒し、幻想郷に再び平穏が訪れた。結晶化したドゴラは全てヘカーティアが回収し、その後彼女が連れてきた桜が、全て処分してくれるそうだ。

 

博麗神社の宴会場。異変解決に貢献した者達をメインとし、

 

「それじゃあ桜。此れ全部食べるのよん」

 

「うん!ヘカーティアお姉ちゃん!」

 

そして、桜は新たな姿へ変身した。背中に無数の歯が生えたマントのような口を持ち、両手の甲には鋭い爪が一本生えていた。四肢には白蛇のようなタイツを身に付けており、体は桜の体をハッキリと表しているスーツを身に着けていた。頭にはボガールの頭を模したフードを被っている。腰には尻尾を生やし、白蛇のような模様をしている。

 

「貴女が宿したボガールなら、どんな不死の存在でも関係無く食べちゃえるから、こうした結晶化して無機物になった怪獣でも食べられるでしょ?」

 

「やった!頂きまーす!」

 

桜は早速、マント状の口を大きく広げて、自分の体ごと結晶化したドゴラ達を覆った。その瞬間、顔は出てる筈の包み込んだマントから咀嚼音が響き、軈て止まる。咀嚼音が止まった後、先程まであったドゴラの結晶は跡形も無くなっていた。

 

「むむむ……此れがボガールの力か……!?」

 

「まさか宇宙規模の第一級隔離指定怪獣が、此処まで頼もしく見えるとはな!」

 

モルドとエタルガーは、桜の食事シーンに注目していた。

 

「美味しいなぁ♥ヘカーティアお姉ちゃんお代わり!」

 

「はいはい。まだあるから、いっぱい食べなさい」

 

ヘカーティアは次の結晶を持ってきた。ドゴラの結晶を次々と食べる様子を、宴会に参加した面々は見ていた。

 

そして、白蓮達も宴会に参加した。酒は飲まないが、その代わりある料理を白蓮は自分を待ってくれた仲間達に振る舞っていた。

 

「聖。此れは、乳粥ですか?」

 

「美味しい♥乳粥なんて初めて食べたわ♥」

 

「うん!美味しい!」

 

『俺は食えないが、一輪が美味しく食べてるのはホッコリするな』

 

「にしても、何故乳粥なんだい?聖」

 

白蓮を慕う者達は、白蓮が作った乳粥を星達に振る舞っていた。此れは、夢子が自分の為に作ってくれて、そしてお釈迦様から食べさせてくれた、白蓮にとって思い入れのある品だ。

 

「魔界の皆さんやお釈迦様との、思い出の味です。絶望に染まった私を救い出してくれた、忘れられない味ですから」

 

乳粥を見ると思い出す。釈迦に鍛えられ、夢子や神綺を始めとした魔界の住人達と暮らした日々。全てが白蓮にとって素晴らしい思い出だ。乳粥は白蓮にとって、思い出の味だ。

 

「いや〜ごめんねぇ?私達にもこんなにご馳走してくれて」

 

「ホントですねぇ!元とはいえジョシコーセーとも食事が出来るのですから!」

 

「美味い!美味いぞ!」

 

風呂敷の上でレパードやヴォルトカッツェ、エレパントゥスは宴会料理を堪能していた。レパードは自身の太股に乗るオダ様にも料理を味わわせており、レパードも箸を使って卵焼きや春巻き等を巧みに摘んで食べる。

 

「凄いです!四次元工房ってこんなメカも収納してるんですね!」

 

「格好いい!」

 

「おっ!メカの良さが分かるんですね!?いやぁジョシコーセーに喜んで頂けるなんて光栄ですねぇ!チルノもどうです?此れを機龍に組み込んでみては?」

 

ヴォルトカッツェは早苗とチルノに、四次元工房から取り出した小型のメカを見せていた。チルノはヴォルトカッツェとメカの良さを語って馬が合い、早苗は元とはいえ女子高生である上にメカ好きである事でヴォルトカッツェと馬が合った。

 

「女子高生がお好きなんですか?」

 

「ええっ。甘酸っぱくて魅力的です。初めてジョシコーセーを見たとき、その魅力に取り憑かれましてね。元とはいえ、ジョシコーセーであった早苗さんと話せて嬉しいですよ」

 

「ふふっ。それは良かったです」

 

「早苗ー!ボルトカテー!文も来たから一緒に飲もうよー!」

 

チルノが二人を誘う。

 

「ヴォルトカッツェですよ!もう………元気な妖精ですね」

 

「はい。チルノさんは本当に、元気いっぱいな妖精さんです」

 

ヴォルトカッツェと早苗はチルノの元に向かう。文も交じり、文の取材と共に談笑しながら料理を堪能した。

 

そして、霊夢や魔理沙、麟はお互いに話しながら今後について話をしていた。

 

「今度もあの怪獣が襲ってくるのかしら?」

 

「だろうな。にしても、あんな化け物が侵入するなんて偶然があるのか?」

 

「あのドゴラ、ヘカーティアによると誰かに送り込まれたらしいよ。ヘカーティア曰く、前に外の世界に現れたオリジナルの方のタルタロスだって。まあ捕まえる前に逃げられちゃったけど」

 

「ソイツ、一体何が狙いだ?外の世界の地底世界にある物を狙ってたらしいが?」

 

魔理沙が麟に尋ねると、レパードが三人の元にやってきて説明した。

 

「アブソリューティアンの狙いは外の世界に眠る地底にあるタイタン達の起源だよ。普通に考えて今の環境であんなデカい生き物が次々と産まれないでしょ?その理由が地底にあるんだよ。巨大生物の起源。アブソリューティアンの戦士達はそれを手に入れたいんだよ。その為にも、この幻想郷が邪魔になってくるんだよ」

 

「そうなんだ。説明ありがとうドロンジョちゃん」

 

「ちゃん付けすんじゃないよ!」

 

麟は「ありがとう」と言いながらレパードの頭を撫でる。レパードは恥ずかしがりながらも振り払おうとするが、麟の手は中々離れない。

 

「……それに、敵はアブソリューティアンの戦士達だけじゃない。エンペラ星人復活を目論むエンペラ軍。ゴーデス細胞やスフィア、スペースビーストを使ってあらゆる次元を侵略し、ヤプール人とも手を組んだプリカーサー。まだまだ敵はいっぱい居るんだから」

 

「忙しくなるね」

 

麟はレパードの頭から手を離した後、胸元を擦りながら顔を赤らめて場違いな発言をした。

 

「それに……えへへっ♥またエッチな目に遭ったんだ♥今度はスライムみたいな奴に体包まれて全身が……えへへっ♥窒息させられそうだったけど、気持ち良かったなぁ♥」

 

「「いや何で!?」」

 

「……麟ってまさかムッツリスケベじゃないだろうね?」

 

霊夢と魔理沙は麟の発言にツッコミを入れて、レパードは麟が隠れた変態じゃないかと疑い始めた。

 

そして宴会は終わり、白蓮を含めたメンバーは新たに幻想郷へ迎え入れられた。

 

壊れた聖輦船は魔界の人達が持ってきて、法力の力で組み立て直され、そして新たな建物へと姿を変えた。

 

『人と妖怪の共存』を掲げ、種族を問わずに過ごせる神社『命蓮寺』である。暮らすのは白蓮を始めとして、星にムラサ、一輪に雲山だ。ナズーリンは通う形で命蓮寺に所属しており、普段は人里で暮らしている。

 

それから数日後。白蓮は皆を連れて境内に出ると、日当たりが良く涼しい風が吹く木の下へ皆を集めて、其処で全員で座りだした。座ると言っても、寝転がるのが大半である。白蓮は頭を片手で支えながら横になっていると、ナズーリンが声を掛ける。

 

「なあ聖」

 

「なんですか?ナズ」

 

「僕達はこうして座ってるってか横になってるけど……修行と言ったらもっと苦行を積むもんじゃないのか?こんなの修行と呼べないぞ?」

 

「うっせぇな」

 

『えっ!?』

 

全員驚愕。白蓮から出た言葉に、誰もが驚いたからだ。

 

「良いんですよ。座ってるならなんでも」

 

「………まあ、確かに色んな意味で心が晴れちゃうよ」

 

ナズーリンも横になる。

 

「聖、何があったんですかね?」

 

「グレちゃったのかな?」

 

星とムラサは驚いていたが、内心今の彼女の様子を見て安心していた。

 

「……でも、今の姐さん、とても好きかも」

 

『確かにな』

 

一輪と雲山も仰向けになって空を見上げる。

 

(お釈迦様……またお会いしましょう。その時は、歓迎しますからね)

 

白蓮は横になりながら、青空を見上げながら心の中で釈迦に感謝を述べた。

 

そして、麟の家では………修羅場が発生していた。

 

――――――――――――――――――――――――

 

麟の家。其処でとんでもない騒ぎが起きていた。

 

「お会いしたかったですぅ!!()()()()!!」

 

「…………………………えっ?」

 

『『『『旦那様ァァァァッーーーー!!!??』』』』

 

麟が()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()に抱き着かれ、麟ラヴァーズが驚愕している所だ。

 

「ちょっ!?麟ちゃんどういうこと!?」

 

「旦那様って、麟貴女、結婚してたの!?」

 

「ちょ、皆落ち着いて―――」

 

『『『『『落ち着けるかぁぁぁーーーーー!!!』』』』』

 

シズさんやラステルを含めた全員から問い詰められる麟。この続きは、後日談へ。




麟を旦那様と呼んだ者の正体、ゴジラ・ザ・シリーズを知るなら、大体分かったと思いますよ。正体は後日談にて明かします。
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