東方怪獣娘ー怪獣を宿す幻想少女達ー   作:ちいさな魔女

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いよいよ、幻想郷に戻る前に麟が闘った相手と遭遇です。とはいえ、今回は麟のバレンタインでの答えだけになります。次回からになりますね。


番外編・1:マイクローブ

霊夢が異変解決に出向いた頃、麟は突然招集を掛けられてすぐさま萃香やシズさん、恵里と共にナラクへやって来た。其処には既に集められたメンバーが集っており、全員がそれぞれ戦う準備をしている。

 

「麟お姉様ー!」

 

「あっ!待ってよフランちゃん!」

 

早速フランとこいしが麟に駆け寄り、彼女に抱き着いた。二人にハグされながらも、麟は二人の頭を撫でて二人と目線が合うようにしゃがむ。

 

「二人共、それはまだ早いよ。ほら……この前ちゃんと返事を返したでしょ?」

 

「うん!()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!でも一番は私が貰うからね!」

 

「私が麟お姉ちゃんの一番になるのー!」

 

すると、フランとこいしの元に一人の少女が近寄ってきた。

 

「ねえ二人共、もしかして彼女が二人が何時も話してる麟なの?」

 

黒髪ショートボブで右の後ろ髪だけが外側に跳ねた左右非対称の髪型をしている。瞳は真紅。服装は、裾に赤い渦巻き模様のある黒地のワンピースで、胸元には赤のリボン、黒のニーソックスと赤い靴を履いている。背中のには赤い鎌のような3つの右翼と、青いグネグネとした矢印状の左翼が3つ生えている。右腕には蛇が巻き付いており、右手には黒い三又のトライデントのような槍を持っている。

 

「そうだよぬえちゃん!麟お姉様、彼女はぬえちゃん!私とフランちゃんのお友達だよ!」

 

「そうなんだね。はじめまして、冴月麟だよ。宜しくね」

 

「私は封獣ぬえ。正体不明の妖怪よ。こう見えても、一応フランやこいしよりは年上だから宜しく」

 

ぬえは麟に手を伸ばす。麟は握手と思い、同じように手を伸ばしてぬえの手を握ろうとする。しかし、手を握ろうとした時に思わぬ物を見てしまう。

 

顔を手からぬえの顔に向けると、其処には巨大な目玉がぬえの頭の代わりになるように存在していた。

 

「ひゃっ!?」

 

麟は驚いた。それを見て満足したのか、ぬえはケラケラ笑いながら頭を元に戻した。

 

「アハハハッ!驚いたでしょ?いきなり目の前に化け物が現れたら!」

 

「―もう!この子は」

 

「イテッ!」

 

麟はぬえの頭にデコピンを食らわせた。ぬえは額を片手で擦る。

 

「本当に、フランちゃんとこいしちゃんから聞いてた通り悪戯好きなんだね。でも、程々にしないとまたデコピンしちゃうかなー」

 

「ひっ!もう……分かったわよ…」

 

「うん。分かれば良いの。此れからもフランちゃんやこいしちゃんと仲良くしてね。ぬえちゃん」

 

「ちゃん付けするなぁ!//////」

 

ぬえは頭を麟に撫でられる。生粋の妖怪であるぬえにとってこうも優しくされるのは、恥ずかし過ぎて死にそうになる。嬉しくないのかと言われれば、そうではない。

 

しかし、フランとこいしはヒソヒソと話していた。それは、萃香や恵里も交えて企てているある計画について、である。

 

(ねえこいしちゃん。ぬえちゃんも麟お姉様に対して印象良いよね?)

 

(だね〜。萃香お姉ちゃんはどうかな?)

 

(そうだな。ぬえは久々に出会うが、あの時は色恋に興味ないただの野良妖怪だったな。でも今は大妖怪としての格を纏ってる。でもまあ、麟に撫でられたら乙女チックになっちまったな。可愛いなおい)

 

三人は、ぬえも麟のハーレムに加えるつもりのようだ。

 

(ねえ、本当にやるの?冴月麟ハーレム計画。まあ僕は麟が愛してくれるならそれでいいけど♥)

 

恵里が尋ねる。冴月麟ハーレムとは何か?それは、バレンタイン当日に遡る。

 

――――――――――――――――――――――――

 

「――――僕は、伊吹萃香、フランドール・スカーレット、ミスティア・ローレライ、幽谷響子、中村恵里、大妖精、朱鷺子、古明地こいし、サニーミルク、ルナチャイルド、スターサファイアを愛しています!全員僕と恋人になってください!!」

 

「えええっ!?」

 

『いやいや待て待て!?』

 

『重婚は駄目だろ流石に!?』

 

『一人だけ選ぶのでは無かったのか!?』

 

バレンタイン当日。麟は全員に告白をした。シズさんやタイガ、フーマにタイタスですら予想してなかった答えであった。全員が麟からの答えを聞いて、暫く呆然としてしまったが、全員の答えは決まっていた。

 

『『『喜んで♥!!』』』

 

「えっ?ええええええっ!?」

 

麟は驚愕した。怒られるかもしれないと思ったからだ。

 

『おいおいサニー!?お前それで良いのか!?』

 

『ルナ、君の恋路に口を挟むつもりは無いが、君は麟からの答えが此れで良いのか!?』

 

『スター!お前も本当に良いのか!?』

 

トライスクワッドは三妖精に尋ねるが、三妖精は顔を赤くしながら自分の思いを打ち明けた。

 

「私は平気よ♥!だって麟さんらしい答えだと思ってたもの♥!」

 

「麟さんなら一人選んで悲しませるより、皆で幸せになる事を選ぶと分かってましたわ。だから、麟さんと幸せなる為ならハーレムでも構わないの♥」

 

「私も同じよ♥それに、幻想郷じゃあ責任取ってきちんと愛してくれるならハーレムはありだから♥だから麟さん♥私達の事、ヨ・ロ・シ・ク♥」

 

三妖精は麟にウィンクをした。麟は自分が返事を返したにも関わらず、三妖精からのウィンクに思わず見惚れてしまい、顔を反らす。

 

「じゃあ麟♥今度は私達からも改めて告白するぞ♥次いでに濃厚なキスもな////」

 

「うん。萃香///////」

 

一人一人一列に並び、麟の前に立つ。最初は萃香からだった。

 

「私、伊吹萃香は冴月麟をこの世で一番愛しています♥私を貴女の女房にしてください♥」

 

そして、萃香は麟の頬を両手で掴んで唇にキスをした。更に舌を麟の口内に入れて麟の唾液の味を味わっていく。そして次はフランの番に移る。

 

「私、フランドール・スカーレットは冴月麟さんを世界で一番愛しています♥私を貴女の妻にしてください♥」

 

そして、フランは麟の唇にキスをした。見様見真似であるが、麟の口内に舌を入れて、麟の舌に乗せて舐め回した。そして次はこいしの番だ。

 

「私、麟さんの事がずっと大好き♥!私と結婚してください♥!」

 

こいしは勢いよく麟の唇に吸い付いた。音が響き渡る程に麟の唇を吸い続け、こいしが口を離した頃には麟の唇が紫色に若干染まっていた。

 

「僕、中村恵里は冴月麟をお慕いしています♥僕を貴女のお嫁さんにしてください♥」

 

恵里もまた、フランと同じようにキスをした。見様見真似であるが、麟の頬を赤く染め上げた。

 

「私、ミスティア・ローレライは冴月麟を誰よりも愛しています♥私を生涯傍に居させてください♥」

 

ミスティアは麟の唇にキスをした。しかし、麟の胸に隙かさず手を伸ばし、鷲掴みにした。麟は驚いてミスティアの手を振り解き、胸を両手で隠す。

 

「み、ミスチー!?何を///////」

 

「私は妖怪ですよ?油断してたら………食・べ・ちゃ・い・ま・す・よ♥?」

 

ミスティアは頬を赤く染めながら、怪しく妖艶な笑みを浮かべた。

 

「麟さああああああああああん♥!!!大好きでえええええええええええええす♥!!!」

 

響子は幻想郷を飛び越えそうな声を上げながら、麟に告白した。麟は耳鳴りになってしまったが、響子の告白を熱心に受け止めた。周りの皆は耳を抑えているが、萃香やフランを除いて全員が目を回していた。

 

『スゲェ声。ルナが近所迷惑を考えて音の結界張っておいて正解だったな』

 

『ルナの進化した能力はこういう時に役に立つ。だが、我等の耳もダメージを受けるとは……』

 

フーマとタイタスの言う通り、響子が大声で告白するのは解っていた。その対策として、ルナに遮音の結界を張らせたのだ。響子の大声が、家の中だけで済むように。

 

気を取り直した後、響子は軽めのキスを麟にした。麟は響子を抱き寄せて、響子と長くキスをした。

 

「私、ずっと前から冴月麟の事が好きでした♥私を貴女の妻にしてください♥」

 

そして、ソフトタッチなキスをする朱鷺子。激しさは無いが、優しいキスに麟は幸せを感じた。

 

そして、三妖精の番に移る。

 

「光を司る日の光、サニーミルク!」

 

「音を操る月の光、ルナチャイルド!」

 

「未来を視る星の光、スターサファイア!」

 

「「「私達、光の三妖精♥!冴月麟を世界で一番愛しています♥!!私達と結婚してください!!///////」」」

 

そして、サニー、ルナ、スターの順番で麟にキスをしていく。サニーはこいしのように吸い付くキスを。ルナは不器用な為か触れるだけのキスを十回も続けた。そしてスターは舌を入れるが、それだけで舐め回すことをしなかった。

 

そして最後は、大妖精だ。

 

「私、大妖精は冴月麟さんをお慕いしています♥まだまだ弱い妖精ですが、いつか必ず強くなって麟さんを守れる妖精になります♥どうか私を貴女のお嫁さんにしてください♥」

 

そして、大妖精は麟の唇に自らの唇を重ねた。しかし、大妖精はすぐに唇を離した。麟は他の皆と比べて速く終わった事に少し不満を感じたが、此処で思わぬ攻撃を大妖精から受けてしまう。

 

「………フフッ♥」

 

大妖精は笑った後、麟の胸元を開けさせた。麟や周りが驚く中、大妖精は麟のサラシが巻かれてない胸の上部に吸い付き、舌をベッタリと付かせてそのまま吸い付いた。

 

「ひゃああっ!?だ、大妖精!?/////」

 

麟は胸の上部に吸い付いた大妖精を引き剥がそうとするが、大妖精に吸われる感覚のせいで上手く力が入らない。

 

「お、おい!?何やってんだお前!?////」

 

「大ちゃん何やってるの!?////」

 

「「麟先生から離れろー!!//////」」

 

萃香やミスティア、フランとこいしが大妖精を引き剥がすが、時すでに遅し。麟の開けた服から見えるサラシの巻かれた胸の、サラシが巻かれてない上部には大妖精の吸い付いた跡が残ってしまった。

 

「き、キスマークよこれ!?//////」

 

「こ、こんなに濃い色を………大妖精、恐ろしいわ//////」

 

「後先考えず悪戯好きな性格治ったと思ったのに…………羨ましすぎる♥!!」

 

三妖精が悔しがる中、大妖精は得意気に麟に告げた。

 

「ごめんね麟ちゃん♥でも私だって妖精なんだよ♥麟ちゃんのお陰で大人しくしてたけど、良い子の私はもうおしまい♥此れからは我慢してきた分、たっぷり……エッチな悪戯しちゃうからね♥カ・ク・ゴ、してください♥りーんちゃん♥」

 

大妖精は笑う。その目は完全に獲物を狙う鷹のようだ。麟は大妖精を更生させたつもりが、自分に対してならあの頃の大妖精に戻ったのだと、そう確信した。

 

(クソ!大妖精め!最近大人しくなったと思ったが、まさか本当は悪戯好きな奴だったとはな!油断してたぞ畜生!)

 

(大ちゃん解ってるかなぁ?もしかして本当は後先考えない子だったり?こうして私達に囲まれてるのにそうするなんて………)

 

(この妖精ちゃんどうしてくれようかなぁ?でも、私だって麟お姉ちゃんの一番になってやるもん!)

 

萃香、フラン、こいしの三人はニヤニヤ笑っていた。大妖精に負けない麟への気持ちと、大妖精をどうしようかという悪戯心が働いているのだ。

 

(僕だって負けない!麟の一番は僕がなるんだ!)

 

(お姉さんの私が麟の一番になるもんね!)

 

恵里も朱鷺子も闘志を燃やす。

 

(大妖精やるね!でも私だって負けない!私がこの中で一番スタイル良いんだよ!料理だって出来るし家事だって人一倍出来るし、そこらの妖怪よりも強い!だから、胸を張らないとね♥)

 

ミスティアは麟と同じ位の胸を張り、自慢の胸を麟の右手に当てながら抱き着く。

 

(私、歌を歌ったり大きな声での挨拶しか出来ないけど、麟さんへの思いは負けない!今度は麟さんの鼓膜が破ける位に強い思いを込めて告白するんだもん!!/////)

 

響子は鼻息を強く吹きながら麟に抱き着いた。

 

(((絶対負けない!!麟は私の物にするんだから!)))

 

三妖精も麟に抱き着き、フランやこいし、萃香も麟に抱き着いた。

 

その様子を見ていたシズさんやトライスクワッドは、保護者のような雰囲気を見せていた。

 

「麟ちゃんも幸せそう。貴男達もどうかな?」

 

『ツッコミどころは多いが、サニー達がそれで良いならとやかく言うつもりは無いぜ』

 

『私もだ。ルナ達ならどんな困難だって乗り越えられるだろう』

 

『スターもな。俺達は皆を応援するしか出来ないが、スターの幸せを誰よりも願ってるぜ』

 

こうして、麟も霊夢と同じくハーレムを持つ事にした。麟を愛する者達は、その日から麟への呼び方を改めたのだった。そして、麟歯知らなかった。萃香達がこの日を機に、麟のハーレム計画を進め始めた事を。




麟ハーレム結成してからの皆の麟への呼び方。

萃香:麟
フラン:麟先生→麟お姉様
こいし:麟先生→麟お姉ちゃん
恵里:麟先生→麟
ミスティア:麟さん→麟
響子:麟さん
朱鷺子:麟
サニー、ルナ、スター:麟さん→麟
大妖精:麟さん→麟ちゃん

この子達が麟に恋した経緯は、また今度出す予定です。
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