東方怪獣娘ー怪獣を宿す幻想少女達ー   作:ちいさな魔女

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今回でマイクローブ編は終わりです。


番外編・9:マイクローブ

大砲の玉が飛んできて、マイクローブの頭部に当たって爆発する。再生するが、続け様に大砲の玉が飛んでくる。

 

麟とティアーユが飛んできた方向を見ると、其処には気球によって空を飛ぶ船が空に浮いており、その甲板からアリスとメアリー、受付嬢が手を振っている。

 

更に船から砲撃される。大砲の玉がマイクローブの体に命中し、爆発を起こす。

 

『ギュオオオオオオッ!!』

 

マイクローブが触手を船に向かって伸ばす。

 

しかし、エレンが胸元のマジャバの顔から『デストルドD4レイ』を放ち、マイクローブの触手に直撃させて次元崩壊させて消滅させる。

 

マイクローブの頭部が此方を向き、頭部が大きく開いて咆哮を上げる。

 

「今よ麟!」

 

「どぉりゃああああっ!!」

 

麟は片手に薬入りのフラスコを掴み、片足を上げて投げる体勢に入る。マイクローブは咆哮を上げた後に口を閉じようとするが、船から大砲が飛んで来て頭部の口付近に当たって爆発。口を閉じようにも閉じられない。更にはたてが無数の分身から爆弾を投げて、マイクローブの口に当てて爆破させる。加えてシズさんが両手で円を描いて光球を生み、両手を突き出して光球から放つ光線『インべーディングウェーブ』を放ち、マイクローブの口部分に当て続けて再生を阻害し続ける。

 

「行っけええええええええええっ!!」

 

麟は上げた片足を勢い良く降ろした後に、片手に握るフラスコを投げた。音速を超える、否、音すらも掻き消す速さでフラスコはマイクローブの口に迫り、軈て口の中へ入り込んだ。

 

そして、勢いがタイミング良く喉に到達して、内部に向かって落ちていく。

 

「よし!このまま行けぇ!!」

 

麟は計算して、喉奥に当たらないよう投げたのだ。そしてフラスコは喉奥に当たる事なく喉を通って体内へ入り、軈て本体に当たってフラスコが割れる。中の薬が本体に被り、本体に薬が吸収されていく。

 

その瞬間、マイクローブが両腕を形成したかと思えば両手で頭を掴み、更に掻き毟るように喉や胸、お腹を擦り始めた。まるで病に苦しむ人間のように。

 

そして、マイクローブは口から触手を伸ばして麟や麟を乗せるティアーユを狙う。

 

「させない!ハアアアアッ!!」

 

麟は背鰭を光らせた後、喉を光らせた後に口から必殺熱線『パワーブレス』を吐いて、触手を相殺する。

 

「私だって、戦えるのよ!」

 

ティアーユが口から青白い熱線を吐き出し、マイクローブの触手を焼き払う。

 

そして、マイクローブは全身が固まり始めた。波打つ体が硬化して動きが緩慢になり、軈て全身が動かなくなり、上半身が崩れ落ちて粉塵になった。

 

「よし!皆、トドメだ!」

 

『ウオオオオオオオォォォッ!!!』

 

麟はティアーユの背中から跳んだ後に怪獣形態となり、地上に降り立つ。船に乗るハンター達は、麟がジラの姿となった事に驚く。しかし、彼等はそういった光景を見慣れてる為か、直ぐに冷静になった。

 

そして、エレンは再びマジャバの頭部にエネルギーを溜めた。それと同時にジラは背鰭を輝かせる。すると、シズさんがジラの背鰭に乗って、その背鰭の一つに手を添えた。そして、シズさんは全身から生成したカオスヘッダーを両掌から麟の背鰭を流し込む。

 

すると、ジラの背鰭が虹色に輝き始めた。そして、首がオメガパワーブレスを放った時と同じく輝き、目は赤く光り輝いた。

 

『ギアアアアアアアアアアアアアアアッ!!』

 

そして、ジラは口から赤い熱線を放つ。ジラの開いた口から放たれたとは思えない程に太い熱線が、ジラの開いた口から放たれた。カオスヘッダーを全身に纏うのではなく、背鰭に流す事で嘗てグア三姉妹に放った史上最強の熱線をリスク無く放てる熱線。その名も『カオスオメガブレス』。

 

そして、エレンもまたデストルドD4レイを放った。

 

二人の必殺技がマイクローブに直撃し、マイクローブは全身が散り散りになっていき、軈て大爆発と共に消滅した。霧状になった体の一部も次元崩壊と共に消えていった。

 

此れが、麟が幻想郷に戻る前に闘った敵である。マイクローブと戦った後、ヘカーティアから連絡が入って麟、はたて、シズさん、エレンは幻想郷に向かう事になるのだが、それはまた別の話である。

 

――――――――――――――――――――――――

 

大規模作戦から数日後。幻想郷では王様ゲーム終了後の時期である。

 

鳥獣鬼人の麟、響子、ミスティア、萃香の四人によるライブが行われていた。

 

『私達の新曲『W−B−X〜W Boiled Extreme』及び『今』を聴いてくれて、本当にありがとう!!』

 

ライブは今宵も大盛況であった。今回のライブは鳥獣鬼人の婚約記念として開催され、ファンにそれを自ら伝える為に開催したのである。

 

ライブには多くの人妖に加えて、霊夢や魔理沙、アリスやユウコに加えて、鳥獣鬼人のライバルであるプリズムリバー四姉妹も来ていた。また、その中にはザ・キングダムに所属しているメンバーも来ており、この前お仕置きを受けたドロンボーのレパード、ヴォルトカッツェ、エレパントゥスの三人も来ていた。但し、三人はドロンボーとしてではなくプライベートで来ている。

 

『そして、私達の愛する麟さんの為にこの曲を捧げます!』

 

『みなさーん!!是非聴いてくださーい!!』

 

ミスティアと響子の発言に麟は顔を赤くするが、萃香に肩を叩かれて再び正気に戻る。

 

『僕達の愛を誓い合う曲です!』

 

『お前等、聴いていけよ!』

 

麟と萃香もライブに来た客全員にそう告げた。

 

『『『『それでは聴いてください!『愛をこめて花束を』!』』』』

 

こうして、鳥獣鬼人のライブは盛り上がりを見せて、ライブは終了した。プリズムリバー四姉妹はもっと練習して、鳥獣鬼人に負けないよう音楽を極める事を誓う。

 

しかし、彼女達は知らなかった。近い未来、ザ・キングダムより二組のライバルとなるバンドグループが誕生する事になろうとは。




次回、勧誘編。フォルトナ、レム、そして古手梨花ともうひとりの勧誘編も始めます。

新技集

『カオスオメガブレス』
使用者:麟、シズさん
カオスヘッダーを背鰭に流し込む事で、チャージの時間を省略して放つ『オメガパワーブレス』。威力はオメガパワーブレスの上位互換で、数百メートルもの怪獣をも一撃で消滅させる。

鳥獣鬼人のカバー曲
『W−B−X〜W Boiled Extreme』
オリジナルアーティスト:植木鉄矢、TAKUYA

『今』
オリジナルアーティスト:ETーKING

『愛をこめて花束を』
オリジナルアーティスト:Superfly
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