今回の参加メンバーは、結芽、彩菜、羽入、梨花、ナナの5人です。特に特別な理由は無く、適当です。
試練内容は、YouTubeで見たYouTuber達がやってる企画を参考にしてます。
ヘカーティア「ようこそ。ザ・キングダムの新施設へ!」
結芽「新施設って、此処サマーランドの迷路だよね?」
彩菜「サマーランド?」
結芽「東京にある遊園地でね。世界最大のプールや天候気にせず遊べるプールとかがあるんだよ。私はYou Tubeで観て知ったけど、凄く楽しそうだったよ」
ナナ「そんな所があるのか。私の世界にもあったかもしれないが、行くどころか調べる暇も無かったからな」
梨花「随分楽しそうなのです〜」
羽入「ヘカーティアのことですから、なんか嫌な予感がするのです………」
全員は目の前にある木製の巨大迷路の前にやって来た。サマーランドを含めて、日本各地の遊園地の良い部分を合わせた遊園地の中に造ったヘカーティアお手性の迷路『ラビリンス・ラピスラズリ』は、2階建ての迷路である。屋根付きで空へ逃げられないようにしている。所々にギブアップ出口が用意しており、ギブアップする時に通れるようにしてあるのだ。しかし、今回はギブアップ出口は結界で通れないようにしてある。
ヘカーティア「それで、皆にお金渡して適当に食べ物買ってきて貰ったでしょ?クラピちゃんに迷路へ先に入ってあの子の好きなように配置させたわよ」
羽入「はううー!?クラウンピースに任せたら駄目ですよ!?」
梨花「僕達、生きて帰れるのです?」
ナナ「彼奴、割とドSだからなぁ。ヘカーティアに似て」
ヘカーティア「なんか言ったかしら?」ゴゴゴゴ
全員『な、何でもないです………』サー
そして2分後、クラウンピースが出口から出てきた。
クラウンピース「ご主人様ー!設置完了しましたー!」
ヘカーティア「よしよし〜頑張ったわね〜ありがとうクラピちゃ〜ん」ナデナデ
クラウンピース「えへへ〜♥」
ヘカーティアに頭を撫でられて喜ぶクラウンピース。
ヘカーティア「さて、貴女達に此れからやってもらうのは、迷路の中に置いてある食べ物を食べながら謎解きしつつゴールを目指して貰う大食いレースよ」
結芽「つまり、私達は途中に置いてある食べ物食べなきゃ先に進めないってことだよね?」
ヘカーティア「しょーゆー事」
彩菜「懐かしいわねその言い方。まあ良いけど、私達結構買ってきたわよ?」
買ってきた数、二桁とだけ言おう。主にスーパーマーケットで購入した食べ物である。
ヘカーティア「ええっ。だからクラピちゃんに置いてきて貰ったのよ?正解不正解問わず、道端に置いてある食べ物食べないと先に進めないわよ?食べながら進むのは駄目。その場で留まって食べる事。器が空なら頬に溜め込んでも良いけど、マナーは守るようにね?もし食べ歩きをしたら、食べてる食べ物の量を十倍にするわよん♥」
全員『ゲェ!?』
ヘカーティアとクラウンピース以外の全員が、顔を青褪めさせる。食べる量を十倍にさせられるのは、女の子にとってあらゆる面で致命的になる。
梨花「でも此れは、僕達にとって何か試練になるのです?」
ヘカーティア「頭をどれだけ使って迷路を攻略するのか、そしてどれだけ食べられるのかは別として、追い込まれた場合どうやって窮地を切り抜けるか。まあ此れは単なる口実よ。貴女達が食べ物を食べ続ける上で先に迷路を抜け出せるか競ってもらう事が目的よん。もっと簡単に言うなら、競い合って貰う事が目的ね」
梨花「競い合うのです?それなら僕も負けないのです!」
彩菜「大食いと迷路を合わせるって、なんて危険な発想よね。ってか、何でこのメンバーなのよ?」
ヘカーティア「くじ引きよん」
彩菜「………まあ、やるからには全力でやるだけよ」
こうして、ヘカーティアの試練が始まった。巨大迷路を攻略しつつ、置かれた食べ物を食べなくてはならないという地味に思えて過酷な試練。彼女達はある意味出撃より過酷である事を、思い知らされる事になるのだった。
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順番はじゃんけんで決まった。最初に羽入、次に彩菜、そして結芽、ナナ、梨花の順番で決まる。
ヘカーティア「さあ、いってらっしゃ~い!因みに食べ歩きしないよう監視してるから、食べ歩きしたら十倍に増やすわよん♥」
ヘカーティアの笑顔から恐ろしさを感じながら、最初に羽入が迷路の入口に入る。
羽入「あっ、台の上に何かあって………んにゃああああああああ!?」
羽入、絶叫。
彩菜「ちょっとどうしたのよ?」
梨花「は、羽入?」
羽入「何で入口に入った先にカツカレー弁当あるのですううううううぅっ!!!?」
羽入が迷路に入って直ぐの前にある、何か迷路に使う何かを置く為の1メートルの高さに太さ1メートルの台の上に、よりによって羽入が苦手な辛味のあるカツカレー弁当が置いてあった。
結芽「wwwwww」
彩菜「結芽、人?の不幸を笑うフフッwとこの先やっていけないわよほほッwww」
ナナ「お前も笑ってるぞ」
羽入はその場で座り、カツカレー弁当の蓋を開けて弁当に添えられているスプーンを手に取って食べ始める。
羽入「ハムッ………はううううぅぅ!!」
羽入は美味しさではなく辛さだけを感じて、舌を出して悶絶。
ヴェノム『美味いな!カレーは美味いぜ!』
羽入「黙るのですヴェノムウウウウゥッ!!」
梨花「羽入、大丈夫かしら?」
彩菜「先行くわよ」
彩菜が辛さに悶絶しながらカツカレーを食べる羽入の足を跨いで通り過ぎるが、廊下を通る途中である物を見つける。
彩菜「あら?うまい棒があるわ。ラッキーね」
うまい棒のコンソメ味である。封を開けて露出した部分を食べる。
その間に結芽が迷路に入り、羽入の足を跨いで通る。
結芽「羽入通るね〜」
羽入「はいひぉひはひっはほはほふはほいはんへほうはっはほへふー(最初に入ったのは僕なのに何でこうなったのですー)!?」
結芽「因みにそのカツカレー買ったの私だよ」
羽入「ッ!?」
結芽「横通るねー彩菜おねーさん」
彩菜「ええっ」
結芽は二つに分かれた道に到達。結芽は右の道を選択して進む。
そして、結芽は謎解きの一つに到着した。謎々が書かれた扉で、扉に着いた装置の画面に電子文字で謎々が書かれている。
『謎々問題:貴方は一束の花束を持つ。他の人達から4束貰ったら何束になる?』
結芽「一束。だって花束は何束貰ったって集まれば一束になるだけだよ」
すると画面に『正解』と文字が出てきた。そして扉が真上にスライドして開き、結芽は開いた扉を通る。しかし、目の前の床に置いてある物を見て喜んだ。
結芽「やったぁ!!!」
彩菜「何よ?」
うまい棒食べ終えた彩菜が結芽に尋ねる。
結芽「サーティーワンのアイスクリーム!何故か溶けてない!凄い!」
羽入「羨ましいのですぅ!ゲホッゲホッ!」
ナナ「私が買った奴だが、溶けないようにしてないぞ?ヘカーティアの仕業か」
梨花「気が利くわね」
そして、彩菜が分かれ道に到着するが、彩菜は左の道を進む。
結芽はイチゴ味のアイスクリームを食べるが、美味しさではなく舌先に痛みが走る。
結芽「いだぃっ!?な、何でぇ!?」
スルト『当然だ。我もお前も高温体質。冷たい物を食えばダメージを受ける』
結芽「マジ?」
その頃、羽入は豚カツを食べ始めた。ライスの方は既に食べ終えており、後はルーに浸かった豚カツのみである。
ナナ「先に進むよ」
梨花「羽入の屍を越えて行くのです☆」
羽入「はうぅぅ…………」
ヴェノム『美味い!美味いが早くしろ!』
羽入「急かさないでほしいのですぅぅ……いきなりカツカレーはキツいのですぅ………………」
羽入はカツカレーを食べ続けて辛さとお腹が満たされる感触によって、苦しさが増していく。
そして彩菜は、進んだ先の突き当りに置いてある物を見て叫ぶ。
彩菜「うおおぉぉぉいっ!!」
結芽「どしたの?いだだだだっ!!」
結芽はアイスを食べながら口内からの激痛に悶絶する。
彩菜「後で覚えてなさいよクラウンピース!アップルリングなんて殺しに来てるでしょう!?」
そう言う彩菜の足元には、女の子一人で食べる量ではない大きさの菓子パン『アップルリング』が置いてあった。
ナナ「アップルリング!?」
結芽「それは私が買った奴〜」
彩菜「何でこんなの買ってくるのよおおっ!?」
梨花「私達、無事に迷路出られるかしら?」
そして分かれ道。ナナは彩菜の向かった左へ。梨花は右に。
そして、ナナは彩菜と合流。
ナナ「嘘だろ?」
彩菜「キツイわよ……」
彩菜はアップルリングを指で千切って、チマチマと食べ進めていた。とはいえ、いきなり大物を食べてるので正直つらい。
ナナはアップルリングを食べる彩菜を通り過ぎて階段を見つけるが、階段前でとんでもない物を見つける。
ナナ「二階に続く階段って………巫山戯るなあああ!!」
彩菜「何よ?」
羽入「何があったのです?」
ナナ「メガ盛り牛丼に加えてコーラ購入したのは誰だああああ!?ってかクラウンピースこんな組み合わせで置くなんて殺しに来てるだろ彼奴!!」
彩菜「ご、ごめんなさい!牛丼は私!!でもコーラは知らないわよ?」
すると羽入の声が響く。
羽入「ごめんなさい!それ僕が買ったコーラです!」
ナナ「結芽が買ったとばかり思ってたが……」
羽入「カツカレー終わったので移動しまーす!」
結芽「アイス終わっだあー!!口の中いだいよぉ!!」
結芽は悶絶しながらも歩こうとした。しかし、進んだ先はしゃがんで通る道と階段に分かれている。しかし、分かれ道の真ん中に飲み物が置いてあった。
結芽「ブラック缶コーヒー!」
梨花「僕が羽入にやろうと思ってた奴なのですー!」
結芽「やだなぁーコーヒー。しかもブラック苦いやつー!」
まだまだ続く大食い迷路。彼女達は無事に脱出出来るのか!?
巨大迷路に入った順番
1:羽入、2:彩菜、3:結芽、4:ナナ、5:梨花