ナナ「クソぅ!美味いのがムカつく!」
ナナはメガ盛り牛丼を食べ始める。注文したのは彩菜が好きな店の牛丼だ。但し、トッピングは卵だけである。ナナは卵ではなく紅生姜を掛けて食べるが、今回は両方が無いのである。
ナナ「アムッ!美味い!彩菜が注文したなら残せるか!」
ナナは急ぎで早食いを始める。負けたくない気持ちもあるが、彩菜が注文した牛丼である以上、残す訳にはいかないのだ。
彩菜「嬉しいけど、無理しちゃ駄目よ!」
ナナ「いや残さん!お前が注文した物なら尚更だ!」
彩菜はアップルリングを一枚ずつ掌サイズに千切って食べ続ける。とはいえ一口サイズに千切っているので、時間がかなり掛かる。
彩菜「ああっ、もう!キツいわよ!何で序盤でこんなの来てんのよ!」
そして結芽は、ブラック缶コーヒーを飲んで見たことのない顔になる。
結芽「ヴェェッ!オェッ!」
大人の苦味。結芽にはキツい。
梨花「先に行ってるのです〜」
結芽「ああああああああっ!!行くなああああっ!!」
苦味に苦しむ結芽。そんな結芽を余所に、梨花は左のルートを選んで進む。しゃがんで通る道は結芽の身長でも身を傾げなければ通れないが、梨花なら傾げなくとも通る事が出来る。
しかし、現実派甘くなかった。
梨花「いや、クラピは何考えてんのよ!?」
結芽「何?どしたの?」
羽入「梨花ー?」
梨花は潜った先で床に置いてある食べ物を見つけてしまった。それは、なんと巨大なぶどうパンである。それも、梨花の太ももサイズノ巨大なぶどうパンであった。
梨花「デカすぎよこのぶどうパン!?」
結芽「wwwwwww!」
そしてそれは、彩菜やナナの耳にも届く。
彩菜「なんか向こうもヤバい食べ物見つけたみたいね」
ナナ「此方も早く食べよう。あの子達に先を越されるのは私のプライドが許さん」
彩菜「そうね。早く食べましょう」
彩菜は千切って食べるのを止めて、そのまま齧り付く事にした。ナナも最低限に噛んで牛丼を早く食べ始める。
ダーゴン『急げ!間に合わなくなるぞ!』
ヒュドラム『無理を言わないでくださいよ。下手に食べるのを急げば、余計に腹に負担が増すだけですよ』
カルミラ『彩菜!早くしな!』
闇の三巨人も、彩菜の中で彼女を急かす。アップルリングに齧り付き、気が付けば半分以上も食べており、今は掌サイズにまで削れた。そして、彩菜はアップルリングを全て食べ切った後に最低限噛んで、すぐに飲み込む。
彩菜「アップルリング食べたわよー!」
ナナ「よし、行け!私も後で追い付く!」
ナナは頬張り始める。食べながら歩く事はしないが、頬が膨らむのも気にせず食べ続ける。
そして、ナナが座る階段を登り続けるが、其処で彩菜は非情な現実を見る。
彩菜「嘘でしょう!?おにぎり置いてあるじゃない!そして此処行き止まりじゃないのよおおお!!」
ナナ「何ぃ!?私達はただ間違いルートで大盛りの飯食ってただけか!!」
彩菜「巫山戯んなピエロガキがああー!!」
そしてその絶叫は、結芽達にも聞こえていた。
結芽「えっ!?向こう行き止まり!?ヴァハハww!」
羽入「チャンスなのです!早く行くのです!」
羽入は梨花と同じルートを通る。身を傾げて通るルートを通って、ぶどうパンを食べる梨花と合流する羽入。
結芽「よし!缶コーヒー飲んだぁ!ヴォエッ!」
口に苦味が残るまま、結芽は羽入と梨花の通った道とは別の道を進む。階段を登って進んでいると、結芽はあずきバーを包布状態で見つける。
結芽「あずきバー!硬いお菓子の一つじゃん!しかもキンキンに凍ってるよ!?」
凍らせるとサファイアも超える硬度を誇るあずきバーだが、結芽は先程考え付かなかった戦法を試そうとした。しかし、此処でヘカーティアから補足が入る。
ヘカーティア「因みに宿した怪獣の力を使ったら、食べる量を二十倍にするわよーん!」
全員『えええええぇぇっ!?』
つまり、己の力のみで攻略しなくてはならない。アイスを溶かして食べる作戦がパーである。
結芽は諦めてあずきバーに齧り付く。しかし、中々噛み切れず、痛みが結芽の口内に走り続ける。
結芽「んぎゃあおおおっ!!硬いし冷たくて痛いいい!」
結芽はあずきバーの硬さによって中々噛めず、歯や舌に激痛が走る。ある意味炎熱能力が使えない今において、結芽はアイスを食べて起きる地獄に苦しんでいた。
羽入「ヴェノムと会話は許されてるのですが、ヴェノムの力を使ったり力を借りたりすれば食べる量を増やされる!ヴェノム!暫く大人しくしててほしいのです!」
ヴェノム『俺は食えればそれで良いし、十倍になっても構わないぜ?だが羽入が俺の力を借りずに頑張るならば、俺は応援してやるぞ?』
羽入「頑張るのです!」
そして羽入は梨花の前を通る。
梨花「ま、待ちなさいよぉぉ!」
羽入「僕がゴールするのです!ゴールが近くになるにつれ、軽くなってほしいのです!」
梨花「あのクラピがそんな甘い訳無いでしょう?」
羽入は入り組んだ迷路を進む内に、大人が軽く跨げる台の前に辿り着く。羽入の身長では登るのがやっとである。
羽入は登って台の上に乗り、前に進んで降りた時だった。目の前の床に置いてある食べ物を見つける。
羽入「バームクーヘン!」
梨花「嘘でしょう!?」
羽入「やったのです!」
一方、ナナと彩菜も先程の分かれ道に戻ってきて、結芽が通った道を通る。
そして、再び分かれ道に入る。そして、ナナと彩菜は右の道を進んで結芽と合流する。
結芽「痛い………あっ、彩菜おねーさんにナナおねーさん」
彩菜「大丈夫?」
結芽「口の中が痛い」
ナナ「だが先に進ませてもらうぞ」
ナナは先に進んで階段を登る。しかし、登った先である物を見つけた。
ナナ「カルピスか。だがありがたい。この程度の量なら問題無いな」
ナナはカルピスを飲み始める。500mlである。この程度なら問題無い。
彩菜「先に行くわよ」
ナナ「ああっ、頼む」
そして、階段を登って突き当りを右に曲がる。そのまま突き進むと突き当りに出会い、そして床に置いてある物を見つける。
彩菜「おにぎりよぉ……」
彩菜はおにぎりを食べ始める。
すると、羽入がバームクーヘンを食べながら全員に大声で話しかける。
羽入「皆は今、腹何割なのですぅー!?」
梨花「7割なのですぅ!」
ナナ「8割だ!」
彩菜「7割!」
結芽「8割〜」
彩菜「結芽ェ!アンタアイス二つと缶コーヒー一つで何が8割よ!巫山戯んじゃないわよこのクソガキ!!」
結芽「wwww!巫山戯ただけじゃんww。あずきバー食べたよおぉ!!」
結芽は口の中の激痛を堪えながら、大急ぎで階段を駆け上がる。其処でカルピス飲むナナを通り過ぎる。
結芽「ナナおねーさんおっ先〜」
ナナ「彩菜!そっちに結芽が行ったぞ!」
彩菜「あんなクソガキに負けたら洒落にならないわよ!?」
結芽「さあ、先を行かせてもらうよ〜」
結芽は彩菜の隣を通って先に進む。すると、再び謎々に出会う。装置の画面に問題が映る。
『謎々問題2:絶対に治らない病とは?』
結芽「馬鹿じゃん?こんな問題」
すると、扉が開く。
結芽「今ので正解!?マジで!?」
そして出てきたのは、床に置かれた北海道の雪どけチーズケーキと、壁に記された『バーカw』の赤文字であった。
すると、結芽は壁を蹴る。その瞬間、壁が開いて通路が現れた。その先の突き当りに、『ゴール』と記されている看板が貼られた扉を見つける結芽。
結芽「さあ、此れを食べればゴールゴール!」
それは他のメンバーにも聴こえた。
梨花「あっ、あっちが正解ね!?」
羽入「えっ?でも隙間から見えましたが、あの先は……」
ナナ「カルピス飲んだぞぉ!行かせるかぁ!」
彩菜「絶対行かせるんじゃないわよ!!」
そして、ナナはチーズケーキを食べる結芽と合流。
結芽「あっ!駄目ェ!」
ナナ「行かせてもらうぞ!」
ナナは走ってゴールらしき扉に手を掛けようとした。しかし、看板の文字に違和感を感じた。
ナナ「何だ?ルが大きすぎて………ノレ?ゴーノレ?まさか、偽物か!?」
ナナが扉を開ける。しかし、待っていたのは残酷な地獄であった。
ナナ「嘘だろおおおおおおおおおおおっっ!!」
結芽「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww!!」
彩菜「な、何よ?どうしたの?」
ナナ「行き止まりな上にえび寿屋の鬼弁が置いてあるんだよおおお!!しかも何で三ツ矢サイダーのセットになってんだぁぁあああああああああああああ!!」
梨花「その二つは僕が買ってきたのですぅ!」
羽入「危なかったのです……」
彩菜「私達、今度健康診断あるのよ!?なのにこんな試練とかカロリー的にもお腹的にも健康的にも殺しに来てるでしょう!?」
結芽「皆で太ろう?皆で太れば怖くないよww」
全員『やだああああああああああああ!!』
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ヘカーティア「ふふっ、皆頑張ってるわね」
クラウンピース「イェーイ!イッツリバースターイム!」
ドSな二人組、迷路からの絶叫に笑う。
鬼弁は激辛弁当ですね。しかも炭酸飲料のオマケ付き。完璧に味覚死にますw。