その後も、地獄は続いた。
ナナ「ギャアアアアアアアアアアアアアッ!!舌が舌がああああああああ!!」
結芽「アヒャヒャヒャヒャwww!ウヒィーッヒッヒッヒッヒッヒッヒッwww!」
ナナは激辛と炭酸の組み合わせに苦しみ、結芽は大爆笑。
彩菜「イヤあああああああああああああ!!何で私がこんな目に遭うのよおおおお!!」
彩菜、今度は細い一本橋でバナナを五本食べる。
梨花「し、死ぬぅ………ある意味百年で一番キツいわ…」
梨花、2リットルのファンタオレンジを飲む。
羽入「は、はうう………お肉は勘弁してほしいのですぅ!」
ヴェノム『何を寝言言ってる?負けたくなければ食え!』
羽入、150個のサイコロステーキ山盛り丼に遭遇。ポン酢もタレも無く、ただ焼いたサイコロステーキと白ご飯を食べるだけなので精神的にも味覚的にもキツい。
結芽「…………うわぁ。カルボナーラ要らないよぉぉ!」
結芽、円状の通路でカルボナーラを拾う。しかも結芽の頭部程の量が皿に盛られている。
彩菜「サラダ!でも量が多いぃ………」
行き止まりでサラダを見つけた彩菜。しかし、量が多い為、普段は問題無い量でもキツく感じる。
ナナ「あっ、おにぎりだぁ……」
ナナはおにぎりを見つけて食べる。
梨花「うわぁ!!何でよりによっておでんなのよ!?」
梨花、おでんを見つける。しかもおでん全種類揃うという最悪な形で。
迷路を進み続けて3時間。5人は苦しみながらもゴールへ近付いていく。その間に、小さな駄菓子や大盛り弁当、激辛弁当に激甘菓子が彼女達を襲うのだった。
結芽「よしっ!ゴールの扉!」
結芽はゴールの扉の前に着く。
ナナ「い、行かせるか!」
ナナは口の中で食べ物を咀嚼しながら階段を降りてくる。
結芽「この扉の向こうがゴールだ!レッツ・ゴー!いけいけいけぇ〜い!」
結芽は扉を開けた。しかし、運命や現実、そして食べ物を置いてきたクラウンピースがそんなに甘い奴な訳が無かった。
結芽「ねえええええええぇぇぇぇぇっ!!!!弁当置いてあるしー!!」
彩菜「弁当あるの!?」
結芽は見つけてしまった。唐揚げ専門店で買ってきたであろう唐揚げ弁当が階段に置かれていた。
ナナ「フハハハッ!ざまあみろ!私が勝った!」
結芽「しかも唐揚げとか、キツい………」
結芽は蓋を開けて置いてあった箸を取り、弁当を食べ始める。しかし、ナナは結芽の先を行こうとした。しかし、ナナにも非情な現実が襲う。
ナナ「んなっ!?くっそおおおおおおおおお!!」
ナナの目の前にある物。上から6段目の階段に置かれたそれは、2リットルの炭酸カルピスであった。
ナナ「何でよりによって炭酸なんだよおお!?」
そして、扉を潜ってきた彩菜が二人に合流。
彩菜「な、何よ此れ……階段弁当をしてるの?」
結芽「あ、彩菜おねーさん!」
ナナ「進め!私達が食べてる間に!あそこには水だけだ!」
ナナの言うとおり、階段を登った先には500mlの水が置いてあった。
彩菜「水ゥ……水欲しぃ!」
結芽「行かせるか!」
彩菜「いやぁぁ弁当見せんなぁぁ!私は水を飲むのよぉ!」
結芽が彩菜の脚を掴むが、彩菜は結芽の腕を振り払って前に進む。
結芽「ひどーい!私は未来のお嫁さんだよ!?」
彩菜「まだ決まってないでしょ?それに、16歳になっても同じ想いなら答えるわよ」
結芽「ムウ!それまでに絶対振り向かせてやる!」
ナナ(結芽は諦めないつもりか。だがそれは私も同じだ!)
結芽は唐揚げ弁当を食べ始める。ナナも炭酸カルピスをラッパ飲みし始める。自分を巡って競い合う二人に、彩菜は呆れながらも満更でもない為に不敵な笑みを浮かべた。
彩菜「でも此れは競い合い!勝たせてもら――――あのピエロクソガキがあああああああああああああ!!!!」
ナナ&結芽「「ッ!!?」」
彩菜「何でマクドナルドのセットが置いてあるのよおおおおおおおおおっ!?」
彩菜の言う通り、水と共にマクドナルドのセットであるハンバーガーとポテト、そしてコーラのセットである。しかもよりによってハンバーガーがビッグマックという最悪のコンボである。更にポテトに加えて15個入りのチキンマックナゲットという最悪のコンボである。
すると、梨花と羽入が大きくなったお腹を揺らしながら扉を潜ってきた。此れで全員合流完了である。
梨花「どうしたのです?」
ナナ「水とマクドナルドのビッグマックセットだ……」
羽入「あうあう!?」
結芽「私達はあくまで普通の量食べる女の子なんだよ!!ギャル曽根とは訳が違うんだよおお!!」
梨花「チャンスよ羽入!」
羽入「負けないのです!」
二人はビッグマックを食べる彩菜の横を通る。彩菜が食べてる量に戦慄しながらも二人は進むが、ゴールらしきベルの下を見た瞬間に絶望した。
梨花「嘘………でしょおおおおおおおおおお!?」
羽入「殺しに来てます絶対!!」
結芽「何?」
ナナ「何だ?」
梨花「ゴールに何でチキンタツタのセット置いてあるのよおお!?」
羽入「ケンタッキーのチキンが20個………」
二人は、ゴール前に設置された悪魔のメニュー二つに絶望。
羽入「チキン今から食べます!!」
梨花「最後にジャンクフード………色々な意味で殺しに来てるでしょあのピエロ女!」
そしてゴール前でジャンクフードと弁当を食べ続ける。
結芽「唐揚げ、大きくてキツい!」
スルト『と言いつつ食べてるな。ペースがダウンしてるぞ』
結芽、唐揚げ弁当を半分まで食べる。ラッキーなのは並盛りのご飯であった事だ。大盛りや特盛では嘔吐間違いなしである。
ナナ「ブハッ!こうなったら!」
ナナも炭酸カルピスを半分まで飲み始めた所で、ペットボトルを振る。振って少しでも炭酸を抜く為だ。
彩菜「もう、お腹が………明後日の健康診断大丈夫かしら?」
カルミラ『良いから食いな!』
ダーゴン『だが、彩菜の腹が膨れているぞ!破裂するのではないか!?』
ヒュドラム『いえ、彼処まで来たら吐きますよ。嘔吐したら全ての努力が無駄になりますよ』
彩菜はビッグマックを完食したが、まだポテトとナゲットが残っていた。しかもソースが無いのでそのまま食べるしか無い。
梨花「タツタ初めて食べたけど、味わう暇無いわね……」
ミナス『クーン』
羽入「アムっ!モグモグ!ゴクッ!ガブッ!」
ヴェノム『美味いな!羽入の舌から俺も味わってるが、ジャンクフード最高だぜ!』
羽入「でも体に悪い化学成分配合してます!栄養が良い食べ物を料理するのが一番なのです!」
梨花、初めてのチキンタツタであるが味わう余裕が無くなっていた。羽入は骨付きチキンを半分まで食べ終えた。
そしてそのまま、誰も話さない状態が続き、そして完食者が出始めた。
結芽「(唐揚げ食べたぁ)!!」
結芽は唐揚げの肉片を口から溢し、頬を膨らませながら咀嚼しつつ先に進み始める。もうマナーとかを気にしなくなったのだ。
ナナ「うおお!飲んだぞぉ!!」
ナナも空っぽのペットボトルを掲げて先に進む。
彩菜「もう……誰でも良いから勝って来て……」
彩菜はポテトを完食したが、ナゲットを食べる途中で壁に寄り掛かる。
羽入「んまああ!」
羽入も最後のチキンを食べ終えて、口からチキンが漏れ出てるのを気にせず立ち上がる。
梨花「うぷっ………うおぇ……………」
梨花も限界が来たのか、口を押さえ始める。
そして、結芽とナナがゴールに向かって走る。
しかし、羽入の方が先にゴールのベルの元へたどり着き、紐を横に揺らしてベルを鳴らした。
結芽「嘘でしょうううっ!?」
ナナ「巫山戯んなよおお!!」
ヘカーティア『ただいま、羽入のゴールが確認しました!羽入の優勝です!!』
羽入「いやったああー!!!」
ヴェノム『よっしゃああああああああああっ!!』
こうして、大食い迷路の勝負は、羽入の逆転勝利となった。
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アーシア「皆さん……健康診断、結果は正常ですよ」
全員『ホッ………』
健康診断に影響は無かった。しかし、未だに治らない所はある。
ナナ「味を感じない………」
ナナ、味覚が数日間戻らず。
結芽「口が痛い………」
結芽、アイスを食べた影響か口内の激痛が収まらず、数日間食べ物を食べられなかった。
そしてそれを聞いた桜と彩は、それぞれ仲の良い相手に訊いた。
桜「結芽ちゃん!どうして私を誘わなかったの!?」
彩「私も………彩菜と参加したかった………」
結芽「いやくじ引きだったし………」
彩菜「アンタ達の無双になるだけでしょうが……」
後日、ヘカーティアとクラウンピースがボコボコになって診療所に運ばれてきたのだが、事の真相を知るのは当事者だけである。
彼女達は全員宿した怪獣又は巨人の影響で空腹になりやすくなってますので、此処までの量を行けましたが、普通の人間なら嘔吐します。