東方怪獣娘ー怪獣を宿す幻想少女達ー   作:ちいさな魔女

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ヘカーティアの試練・その2:モヤモヤ神降ろしサバイバル鬼ごっこ・その1

ヘカーティア「地獄の時間がやって参りました。神をその身に降ろした状態で無人島で無制限鬼ごっこしてモヤモヤしながら逃げ回り、罰ゲームを受けるのは誰だアアアッ!!」

 

抽選者『イェエエエエエエエエエエイッ!!』

 

とある星の無人島。岩場、草原、森林、海、湖と川、そして崖や滝が揃った完璧な無人島だ。

 

ヘカーティア「この鬼ごっこは、無人島で行うサバイバル鬼ごっこよ。ただ、普通の鬼ごっこでも良いのだけれど、今回は神降ろしした力を、この無人島で思う存分振るって良いわよ!」

 

ナナ「神降ろし。やってみたが、カルミラ達の力を行使するのとはまた違った感じがするな」

 

麟「まさか僕が選ばれるなんて思わなかったよ。ナナさんだけじゃなくて、見知った顔も何人か居るね」

 

フラン「そうだね~。麟お姉様と一緒に来れて嬉しいよ♥」

 

フランは麟の腕に抱き着く。控えめとはいえ、胸が腕に当たって恥ずかしくなる麟。

 

ユウキ「でも、ヘカーティアさん。僕達が集められた無人島でサバイバル鬼ごっこするって言ってたけど、人数は思ってたより少なかったね」

 

現在、無人島に集められた人数は、麟、ユウキ、フラン、ナナ、そして勇儀の5人しか居ない。

 

勇儀「まっ。神降ろしなんて出来る奴は限られてるし、素質があっても強い意志が無けりゃ乗っ取られておしまいさ。ほら、麟。お前がこの前話した奴もそうだっただろ?」

 

麟「うっ。それは思い出したく無いです……それに、僕があの時さとりを助けてやれなかった責任があります」

 

勇儀「誰もお前が悪いと思って無いさ。私だってそうだし、お空やお燐も同じだ。さとりの妹も同じだぞ」

 

ユウキ「そうだよ!ヘカーティアさんがその後で話を着けに行ってくれたでしょ?それに、そのさとりさんも、君を憎んで無いみたいだし」

 

麟「………うん。ありがとう皆」

 

ヘカーティア「…………」

 

ヘカーティアは何も語らなかった。麟やさとりが巻き込まれた件に関して、ある神の元へ直談判しに向かった。しかし、橋本陽馬はもう駄目だったらしい。彼が手出しをしないようにはしてもらえたが、橋本陽馬は最早手遅れだった。

 

最も、今となってはどうでも良い事だ。陽馬は行方不明。幻想郷、外の世界、あらゆる時空を探しても、全く見つからないのである。

 

それは今やどうでも良い。

 

ヘカーティア「さあ、気持ちを切り替えましょう。この試練では、至ってシンプル。この無人島で神降ろしした状態になり、怪獣の力と神の力を駆使して鬼ごっこをしてもらうわよん。但し、この鬼ごっこは鬼が全員捕まえるまで終わらないのよ。時間無制限の鬼ごっこをして、鬼が全員を捕まえるまで終わらない。ただ、この鬼ごっこ。最後まで生き残れば良い訳ではないわ」

 

ヘカーティアから告げられたルールは、以下のとおりである。

 

・鬼が好きな数字を選ぶ。但し、逃走者の人数以上の数字は駄目。

・鬼が指先でも逃走者の体を触れたら、その逃走者は捕まった事になる。

・鬼が選んだ数字の順番で捕まった逃走者は、罰ゲームとして自腹で10万円以上必ず使い、自分以外の参加メンバーに何かを奢る。

・無人島各地には一つお題が書かれた紙があり、見つけた者は必ずお題を達成しなくてはならない。

・お題を達成出来ない、若しくは達成出来なかった場合は、罰として体に鬼が居場所を感知出来る発信機が着けられる。

・お題は逃走者のみが受ける為、鬼が見つけてもやる必要は無い。

・無人島から半径3キロ以上出ては行けないし、飛んではいけない。出たり飛んだりしたら20万円プラスされる。

・本気で鬼ごっこをする事。わざと捕まりに来たら、その時点で30万プラスされる。

・鬼はヘカーティアが選んだメンバーである。人数は発表されるまで解らない。

・常に神降ろしの状態でいる事。

・逃走者は鬼に攻撃可能だが、触れられないようにする事。そして鬼も逃走者に攻撃可能。

・空を飛ぶのは禁止。跳躍はあり。

・皆で楽しく、そして仲良くやろう。

 

此れは、某YouTuberの人気企画を参考に考えられた鬼ごっこであるが、此処で重要なのは神降ろしが許可されている事だ。

 

ただの鬼ごっこではなく、神降ろしの力を上手く使いこなす為の試練でもあるのだ。人選は神降ろしが使える限られたザ・キングダムメンバーから、再びくじ引きで選ばれている。

 

ヘカーティア「鬼は私の方から用意しているから。クラピちゃん!」

 

クラウンピース「はーい!ご主人様!」

 

ヘカーティア「クラピちゃんが鬼を務めるわ。クラピちゃんの実力、貴女達は知ってるでしょ?」

 

勇儀「ハハッ。鬼の私が追い掛けられるとは面白いな。それに、クラウンピースが鬼役か。相手にとって不足なし!」

 

麟「でも、僕だってそう簡単に捕まらないよ」

 

ユウキ「僕も!」

 

フラン「私も負けないよ!クラピちゃんに負けないからね!」

 

ナナ「私もだ」

 

クラウンピース「アタイだって負けないぜ!お前ら全員捕まえてやる!」

 

ヘカーティア「さあ、逃走者全員逃げてもらうわよ!モヤモヤサバイバル鬼ごっこ!神降ろしを終えたら、すぐに始めてもらうわ!」

 

こうして、麟達は神降ろしを済ませた後に、それぞれ無人島各地へ逃げ出した。

 

麟「取り敢えず湖に逃げるかな。湖気持ち良い〜」

 

麟は怪獣娘形態となり、神降ろしをした後に湖に顔と胸を出しながら浮いていた。強くなった事で神降ろしせずとも仮面を着けなくなった。そして、神降ろしの姿はホルターネックビキニだ。エロさを出しつつも、麟のDカップの胸をしっかり包み込んだ上に安定している。そして腰から生えた尻尾が、麟の魅惑を高めている。麟が降ろした天照大御神の姿だが、このように降ろした時によって服装が変わる。今回はビキニであった。

 

フラン「えへへ〜麟お姉様エロくて綺麗♥」

 

麟「ありがとう♥僕は可愛いを超えて美しいよ〜♥」

 

湖の近くの岩場で、泳ぐ麟を岸で見ていたフランの姿は、金髪から赤髪に変わっていた。翼は炎のように燃え上がったような形となり、少し大人っぽくなり、サイドテールも炎の如く燃えているようなエフェクトを放っている。露出度の高い巫女服を身に纏っており、露出したお腹のヘソの辺りに炎の絵柄の刻印がある。フランが降ろした神は、神さえも殺す炎を放つ日本神話の神『迦具土神(カグツチ)』である。

 

ナナ「何で私は堕天使なんだ?」

 

ナナの姿はトリガーダークの胴体を模した鎧に、銀髪といった怪獣娘形態のままだが、鎧には悪魔サタンと堕天使ルシファーを模した刻印が彫られている。ナナが降ろしたのは、ルシファーとサタン。というのも、二体は同一の存在である為に、ナナはタイプチェンジの形で二体を宿した。

 

そしてナナは、岩場の中で高い場所に立って周りを見渡している。

 

ユウキ「うーん。僕と契約したのが異魔神っていう世界樹なのはどういう事だろう?スマウグ宿してるおかげで、背中に翼が生えたけど」

 

ユウキは背中に巨大な竜の翼を生やし、更に羽衣が追加されて白を基調とした鎧を着込んでいる。ユウキが降ろしたのは、世界樹となった異魔神である。世界樹となった異魔神から力を与えられた事で、ユウキは勇者の力を行使出来るようになる。

 

勇儀「追い掛けられるというのは新鮮だな。それに、クラウンピースが相手となれば、相手にとって不足なし」

 

勇儀の姿はレッドキングの筋肉質で太い両腕に加えて、赤いスカートに毛皮の肩掛けを身に着けている。そして片手には、勇儀の体格を超える巨大なハンマーを手に持っていた。勇儀が宿したのは雷神トールの息子マグニ。所持するハンマーはミョルニルである。

 

そして、鬼ごっこが始まろうとしていた。

 

ヘカーティア「それでは此れより、時間無制限、モヤモヤサバイバル鬼ごっこを開始するわよん!よーい!始め!!」

 

クラウンピース「行くぞおおおお!!」

 

クラウンピースが走り出す。無人島での鬼ごっこが開始された。




ザ・ランの後編をお楽しみに。
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