東方怪獣娘ー怪獣を宿す幻想少女達ー   作:ちいさな魔女

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ヘカーティアの試練・その2:モヤモヤ神降ろしサバイバル鬼ごっこ・その3

勇儀はクラウンピースに続けざまにミョルニルを振るう。しかし、片腕でガードしたクラウンピースはそのままミョルニルを片腕で受け止めたまま、勇儀に迫る。しかし、勇儀も黙って捕まらない。勇儀は後ろへ飛び退いた。しかし、クラウンピースは仮にもザ・キングダムでは純狐と同じく副リーダーである。

 

クラウンピースはニヤリと笑うと、右手をロケットの如く飛ばした。黒い炎を発しながら放たれたその腕は勇儀の腹に真っ直ぐ飛んでいき、その腹を掴んだ。

 

クラウンピース「いよっしゃ!!」

 

勇儀「マジか!?私が一人目かよ!?」

 

クラウンピース「マジで鬼ごっこしなきゃならないからな!アタイがどんな番号を指定するか、まだお前等には言ってないからな!」

 

鬼が好きな数字を選び、その数字の順番で見つかった者が10万円以上使って何かを奢る。鬼が好きな数字を選ぶタイミングは、鬼ごっこが始まる前か後か、主催者にのみ言うのか、鬼側が選べるので逃げる側はモヤモヤするのだ。正にモヤモヤ神降ろしサバイバル鬼ごっこである。

 

勇儀「まっ、私だったら貯めた金で宴会でも開いてやるよ!」

 

クラウンピース「勇儀お前……罰ゲームになっても受ける気満々だな……」

 

しかし、勇儀は寧ろ受ける気満々であったが。

 

クラウンピースはそのまま走り出す。その間、勇儀はヘカーティアの待っているスタート地点の小屋に向かって歩き始めた。その間に勇儀は思う。

 

勇儀「ヘカーティア様の部下とはいえ、クラウンピースの奴、妖精でありながら鬼の私を既に超えてたんだな」

 

――――――――――――――――――――――――

 

ユウキ「遠くから見てたけど、勇儀さん捕まっちゃったんだ」

 

ユウキは羽衣を揺らしながら、崖際にしゃがんで川で繰り広げられた戦いを見ていた。

 

ユウキ「うーん………どうしようかなぁ。このまま行くと、僕も見つかっちゃうからね。急いで退散するかな」

 

ユウキは立ち上がったが、しゃがみすぎて少し立ち眩みを起こす。

 

しかし、此処でユウキは思わぬ攻撃を受ける事になる。

 

突然、ユウキの立っている崖が大きく揺れだした。

 

ユウキ「うわぁ!?な、何!?」

 

ユウキは驚いたが、突然崖が崩れ落ちた。ユウキは崩れ落ちる岩に乗っかり、崖が崩れた原因を見た。崖の真下。其処でクラウンピースが拳を握っており、彼女が殴ったであろう崖壁の穴を中心に亀裂が走り、崖の崩壊を起こしていた。崖はクラウンピースが殴って崩された。それが分かる瞬間だった。

 

ユウキ「嘘でしょう!?此処までやる!?」

 

クラウンピース「落ちてこい!」

 

ユウキ「捕まってたまるか!」

 

ユウキは崩れる崖の岩場を跳び移り、クラウンピースから離れようとする。クラウンピースは崩れていく岩に跳び移り、更に別の岩へ跳び移る。ユウキは岩へ岩へと跳び移った後、草原に受け身を取って着地した。クラウンピースも両足で着地した。ユウキはそのまま走り出した。クラウンピースも追いかけ始める。

 

草原を走り続ける二人であったが、此処でクラウンピースに赤黒い光線が命中し、そのまま吹き飛ばされていく。そして、岩場に直撃して大爆発を起こす。

 

ナナ「無事か?」

 

其処に現れたのは、悪魔サタンと堕天使ルシファーを模した刻印が彫られているトリガーダークの鎧を纏うナナであった。ナナがダークゼペリオン光線を放ち、クラウンピースを攻撃したのだ。

 

ユウキ「よし!このままクラウンピース倒しちゃうよ!」

 

ナナ「忘れるな。此れは鬼ごっこだぞ?」

 

ユウキ「分かってるよ。でも、クラピが何の数字言うかだよね〜」

 

ナナ「事前に言わなかったという事は、ヘカーティア以外に伝えてないか、後から言うのか、どちらかだろうな」

 

ユウキ「うわぁ……僕が当たるのは嫌だなぁ」

 

ナナ「だがこの鬼ごっこは全員捕まるまで終わらない上に、程好い順番で捕まらなくてはならない。しかしもっと厄介なのは、捕まりに行ってはならない事だ。島から3キロ以上は離れられない上に飛べない。厄介な試練だ………うぷっ!?」

 

ナナは思い出す。大食い迷路でのトラウマが蘇っているのだ。

 

ユウキ「ナナ!?大丈夫?」

 

ナナ「……ああっ、大丈夫。よし。前にボコボコにしてやったが、ムカついたから更に彼奴の歯を全部折ってやるか」

 

ユウキ「うわぁ……」

 

ユウキはナナが満面の笑みを浮かべてる姿に恐怖した。しかし、クラウンピースは土埃を払いながら姿を現した。

 

クラウンピース「じゃあ、捕まってもらおうか」

 

ユウキ「させないよ!」

 

ナナ「……いや、私達逃走者が鬼に触れるのもアウトだったな。終わってからにするか」

 

二人はクラウンピースに背を向けて走り出した。クラウンピースは二人を追って走り出した。草原で始まった鬼ごっこ。ナナとユウキ、どちらが捕まるのか。それとも、同時に捕まるのか。それとも、逃げ切れるか。

 

――――――――――――――――――――――――

 

麟「フランちゃん可愛い♥」

 

フラン「麟お姉様、エロくて綺麗だよー♥」

 

フランは麟の胸の谷間に顔を埋めてスリスリしており、麟もフランを抱き締めて頭を撫でていた。フランは麟と恋人になれてから、こうしてイチャイチャ出来るようになって嬉しいのだ。

 

フラン「麟お姉様、あの子達も見守ってるからね♥頑張ろうね♥」

 

麟「うん♥早く子供に会いたいからね♥それに、僕が産んだ子も見守ってるんだよ♥頑張らないとね!」

 

麟の言う通り、ヘカーティアの待機する小屋では、ドローンから送られてくる映像を三人の少女が見つめていた。

 

「アナター!頑張ってー!」

 

「ファイトだよー!パパー!」

 

麟の宿すジラの妻であるコモドドラゴンの怪獣『コモディスラックス』を宿す少女と、その隣に居る5歳児の幼い美少女。

 

「お母さーん!がんばれー!」

 

そしてその少女達の隣には、霊夢にそっくりであるが金髪を生やす幼い5歳児の美少女が、麟を応援していた。

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