翌朝。場所は永遠亭に移る。迷いの竹林は無くなった今、人里近くに移して人里の診療所と協力して医療による幻想郷での奉仕を行っている。
その診察室にて、麟は永琳やギギ達によって診断を受けていた。永遠亭で働くギギ達は、生き残った中に医者の職業に就いてる者も居た為、永琳や鈴仙、てゐに玉兎、地上の兎達もお互いに仕事を有利に進められる。
そして、麟の体を検査した永琳は麟に一言告げる。
「……やっぱり。妊娠してるわ、麟」
「やっぱり!?まさかあの時………えへへっ♥気持ち良かったなぁ♥ってそうじゃなくて、本当に僕、妊娠してるんですか!?」
「ええっ。それに、人間の胎児じゃないわ。いえ、人の姿をしてるけど、怪獣の遺伝子を色濃く受け継いでるわ。妊娠期間はゴーデスクローラーに孕まされて実に一年ね」
今は4月だ。しかし、ゴーデスクローラーに犯されたのは去年の秋、即ち10月頃に受精し妊娠したはずなのだ。怪獣と人間の子供。前代未聞である。それに、時期が合わない。
「でも、一年以上も妊娠してる事に気付かないなんて有りえないわ。それに、体型にも変化が無い?それもおかしいわね。だから麟。いくつか質問するわよ」
「は、はい」
麟は永琳からの問いに答えていく。眠くなりやすいか、胃のムカつきやゲップが来てるか、胸が張るか、むくみが気になるか、イライラしやすくなるか、食欲が増えたか又は食欲が無いか等、妊娠したかもしれない女性に尋ねるあらゆる問いに麟は答えていく。
大半の問いを麟は否定したが、当てはまった回答があった。
「なんか最近、食べるのが好きになって……それに、胸とかも少し大きくなった気がして……えっ?まさか!?」
「やっぱり。ほんの些細な変化だから、気が付かなかったのね。でも、本当なら妊娠一年だと赤子の成長でお腹も大きくなる上に妊娠による症状も多くなる筈だけど。貴女の赤子がとてもお利口さんなのかしら?それに、妊娠してから六ヶ月の筈なのに一年以上妊娠したかのように赤子が人の姿になり始めてる。にも関わらず麟の体型は変化してない。実に不思議だわ」
遺伝子の欠陥?もしくは本来合わない筈の遺伝子同士での妊娠か?永琳にも詳しい事は解らなかった。
「どうするの?この赤子、プリカーサーやヤプールが貴女の姉を操って宿させたのよ。貴女はどうするの?」
永琳は遠回しに言っていたが、麟はそれが何を意味するのか理解していた。
中絶するかどうか。普通、妊娠一年の場合では中絶不可能だ。それが可能な期間は14週までの筈だが、妊婦をうつ伏せにして腰を叩いて無理矢理中絶させる事も可能だ。そして永琳の腕前やギギ達の医療技術があれば、例え妊娠一年目でも人工中絶手術が可能だろう。本来なら妊娠させた側の署名が必要なのだが、相手は怪獣だ。オマケにタイガとサニーによって倒されている。それでも永琳やギギ達の腕前なら、望めば中絶は可能だろう。
しかし、麟は涙目になって首を横に振る。
「しません………どんな理由であれ、僕は自分が妊娠した赤ちゃんを殺したくありません」
「分かったわ。貴女が産みたいなら、その意志を尊重するわ」
「エヘヘッ♥気持ち良かったなぁ♥それに、僕が赤ちゃんを産むんだなぁ♥犯した相手が怪獣なのは予想外だったけど、まあ良いや♥」
「本当に明るいわね……」
『本当なら狂ってもおかしくないのだがなぁ』
ギギ達も麟の図太さに逆に感心した。
そして、麟は自宅に戻って、ハーレムメンバーやシズさんに全てを話した。場所はエントランスホールであり、其処にあるテーブルを囲む4つのソファーに、5人、5人、そして4人と、4つ中3つのソファーにそれぞれ分かれて座っている。
「――という事だよ。僕、この子を産むよ」
「マジかよ……恵里から聞いた時は耳を疑ったぞ」
萃香も複雑な気持ちではあるが、肝心の麟は嬉しそうにしている。麟が産むと決めたならば、それに対して駄目だと言えない。
「良いなぁー!私も麟との赤ちゃん欲しいよー!犯させろー!」
朱鷺子は麟に抱き着いて、麟の頬に自分の頬を擦り寄せる。
「ずるーい朱鷺子ちゃんは!♥私も麟お姉様の赤ちゃん欲しいの!♥」
「私もー!♥卒業するまで待てないから、ヤろう!!♥」
「私は………その、まだそういうのは早いというか、でも赤ちゃん欲しいというか………というかシなさい!!アンタは私達の夫で妻でもあるんだから!!///////」
EX三人娘、発情期が来たかのように騒ぐ。
「でも、麟ちゃんの赤ちゃんって怪獣と交わってデキたんだよね?どんな赤ちゃんなのかな?人の形をしてるみたいだけど、凄い力を持ってたりして」
大妖精がそう言った。
「麟の赤ちゃん、私も会いたいわー!♥」
「怪獣との子供だけど、麟の子供なら文句無いわよ♥」
「どんな絵本とか買ってこようかしら?いっその事作っちゃうのも良いわね〜♥」
サニー、ルナ、スターは麟の子供と出会う事を楽しみにしている。
「響子。産まれる前に私達の歌を聴かせてみる?」
「良いね!ミスチーちゃんと一緒に歌えば、麟さんの赤ちゃんも大喜びだよ!」
ミスティアと響子の二人は、麟の赤ん坊が産まれる頃に歌を披露する事に。
「皆落ち着いて………でも、麟ちゃんも凄いよね。触手に犯されて妊娠したのに、喜んでるんだもん。私、それを普通に感じそうで怖いかも………」
シズさんは顔を青ざめる。正気が下がりそうな気がしたからだ。
そして、麟と麟ハーレムにさらなる激震が走る出来事が、この後起きてしまう。
「ただいま」
麟の玄関の扉が開き、一人の少女が入ってきた。麟達が玄関を見ると、其処には麟やフラン、こいしに恵里、そしてシズさんの知ってる少女が立っていた。少女の懐には、5歳児の人間が入りそうな大きな卵が抱きかかえられている。
「えっと、
麟が子守と呼んだ少女。名前を
「ただいまって、麟さん?どうしたの?」
其処へ、エレンとのデートを終えたラステルが帰ってくる。
そして、子守は麟を見た瞬間、卵を抱えたまま麟の元へ駆け寄り、そして麟に抱き着いた。そして、子守はとんでもない発言をしてしまう。
「お会いしたかったですぅ!!旦那様ァ!!」
「…………………………えっ?」
『『『えっ?』』』
その場が停止する。誰もが突然の情報に困惑した。しかし、その沈黙はすぐに破られる事になる。
『『『『旦那様ァァァァッーーーー!!!??』』』』
麟ハーレムメンバー、並びに居候のシズさんやラステルが驚愕する事になる。
人間の赤ん坊サイズの卵を抱えている、コモドドラゴン風の怪獣娘形態になっている子守に抱き着かれた麟。
「ちょっ!?麟ちゃんどういうこと!?」
「旦那様って、麟貴女、結婚してたの!?」
シズさんとラステルが麟に迫る。
「ちょ、皆落ち着いて―――」
『『『『『落ち着けるかぁぁぁーーーーー!!!』』』』』
麟ハーレムが麟に迫る。麟は命の危機を感じていたが、その卵をよく見た瞬間に、何故か両目から涙が流れ始めた。それがなんだか分からないが、卵を見る度に湧き上がってくる。嬉しくて嬉しくて、涙が止まらなくなる。
「えっ?な、何で?なんで………何でなの?泣いてる?僕がなんで?止まらない………その卵を見ただけなのになんで?それに……………子守ちゃんの姿と抱き締めたこの感覚………なんでこんなに懐かしくて……………嬉しい気持ちが湧き上がるの?」
麟が泣きながら子守を無意識の内に抱き締めてるのを見て、麟ハーレムメンバーやシズさん、そしてラステルはこれ以上詰め寄るのを止めた。
「………ああっ!そ、そうか……君が……う、うわああああああああああっ!!あああああああんっ!!」
麟は子守を抱き締めて大泣きした。麟は子守の正体、そして卵が何なのか、その全てを思い出した上で理解したのだ。
子守は生まれ変わり。麟が宿すジラの妻にして、ジラの最愛の怪獣『コモディスラックス』の宿主兼生まれ変わり。そして子守ことコモディスラックスが抱えるのは、ジラとコモディスラックスの間に誕生した卵。それ即ち、麟と子守の事実上の子供であった。
麟が子守を抱き締めて泣く様子を、子守以外の全員が温かい目をしながら黙って見守っていた。
改めてハーレム決定してる者達を紹介。
冴月麟ハーレム
姫之子守/コモディスラックス、伊吹萃香、フランドール・スカーレット、古明地こいし、封獣ぬえ、朱鷺子、中村恵里、ミスティア・ローレライ、幽谷響子、サニーミルク、ルナチャイルド、スターサファイア、大妖精
博麗霊夢ハーレム
蓬莱山輝夜、アリス・マーガトロイド、小悪魔、ルーミア、八雲紫、洩矢諏訪子
チルノハーレム
・射命丸文・東風谷早苗
エレンハーレム
・レパード・ラステル・ポンズ(?)
今後も増える可能性あり。霊夢と麟のハーレムに共通してるのは、全員が何かしらのエッチな面を持ってる事、そして周りを害したりしない事です。
麟ハーレムの場合:自分達の許可無く麟を犯した相手は許さない。でも犯される麟の姿は興奮するし、他の者に犯された後の麟の姿も大好き。なので麟を犯すのは百歩譲って良いし、麟が楽しければ自分達も興奮して嬉しい。でも麟を許可無く犯した相手はオシオキだべ〜。そして麟ハーレム拡大を狙う。目指せ、ハーレム一万人。
霊夢ハーレムの場合:霊夢がハーレムを増やすのは、相手側が許可した上でハーレムメンバー全員の承諾が必要。全員が何かしらのヤンデレもといメンヘラに目覚めているが、周りの人間を排除する程ではない。輝夜は女好きの為に他の女と遊ぶ時は、霊夢の許可を得ている。アリスは唯一の癒しであり、アリスとのイチャラブは霊夢ハーレムの中で一番平和で行きたいと思っているが………。