東方怪獣娘ー怪獣を宿す幻想少女達ー   作:ちいさな魔女

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此処からどんどん進んで行きます。


ヘカーティアの試練・その2:モヤモヤ神降ろしサバイバル鬼ごっこ・その4

草原にやって来た麟とフラン。草原は焼け跡が多く、争った形成が見受けられる。

 

麟「誰か捕まった?」

 

フラン「さっき勇儀さんの所で爆発があったけど、多分捕まったよね」

 

麟「でも十万円以上使うのかぁ。もし僕だったら、何が食べたい?」

 

フラン「じゃあ、前に麟お姉様が行ってた焼肉屋行きたいなぁ。私も焼肉食べたい」

 

麟「うん。でも、僕が当たるとは限らないから、それで―」

 

その時だった。麟とフランの足首が突然地面から現れた腕に掴まれた。

 

麟「えっ!?」

 

フラン「えっ?」

 

麟とフランは、地面から現れた手を見た。見に覚えのある腕と水玉模様のある紫色のピエロ帽子。それがクラウンピースの物であると。

 

クラウンピース「フハーッハッハッハッ!捕まえたぞ!」

 

地面が盛り上がり、其処から土まみれのクラウンピースが姿を現して、二人の足を引っ張って地面に仰向けに倒した。

 

麟「えええええっ!?地面潜ってきたの!?」

 

クラウンピース「違うな!さっきユウキとナナに炎と光線受けて吹き飛ばされてな!回復する為に隠れてたんだよ!でもお前等がやって来たのは幸いだったぜ!」

 

地面に隠れて二人をやり過ごしたクラウンピースは、回復の為に休んでいたのだ。其処へ二人がやって来たのが仇である。普段の麟やフランならこんな奇襲に対応出来た筈だが、完全に油断していた。二人の落ち度である。

 

麟「うわぁぁぁぁぁん!油断したぁ!!」

 

フラン「ピースちゃん策士な所もあるの忘れてたよ……本当に油断しちゃった………」

 

クラウンピース「まっ、次は気を付けるんだな」 

 

麟「……そうだね。次は負けないからね!」

 

フラン「でもこの鬼ごっこ……全員捕まえないと終わらないんだよね………でも私、こんなに広い島を散策出来て楽しかったよ!次は麟お姉様のハーレムメンバーと行きたいね♥」

 

麟「うん♥勿論♥」

 

麟&フラン「「ンチュ♥」」

 

地面から現れるとは思わず、麟はその場で絶望した。まさかこんな形で捕まるなんて思わなかったのだ。フランも同じだ。人間より感覚が鋭いフランですら見破れなかったのだ。クラウンピースの頭の良さが伺える。

 

しかし起き上がった後にキスをしあい、すぐにイチャつき初める二人。その様子を見ていたクラウンピースは、甘々な空気に思わず呟いた。

 

クラウンピース「………ブラックコーヒー買おうかな」

 

麟とフラン、確保。一度も鬼に見つからずにクリアするかと思いきや、油断して捕まってしまい、リタイア。残るはナナとユウキの二人のみ。

 

――――――――――――――――――――――――

 

ヘカーティア『報告〜。一人目の確保者は星熊勇儀。二人目の確保者、冴月麟。三人目の確保者、フランドール・スカーレット。残るは柊ナナと紺野木綿季!頑張って頂戴!』

 

島全体にアナウンスが流れる。浜辺でそのアナウンスを聴いたナナとユウキは、自分達が最後だと知って驚いた。

 

ユウキ「嘘でしょ!?」

 

ナナ「あの二人が捕まるとはな。特に麟の奴がこんなにも早く………油断するなユウキ。何処から来るのかわからないぞ」

 

ユウキ「うん。クラウンピースは手加減して勝てる相手じゃないからね」

 

ナナ「この鬼ごっこ自体、私達が捕まらなければ終わらないんだがな………」

 

モヤモヤ鬼ごっこの真髄である。簡単に捕まる訳には行かない。かと言ってわざと捕まりに行けば罰として三十万プラスされる。

 

それに、二人はある事に疑問を抱く。

 

ナナ「そういえばお題は何処だ!?」

 

ユウキ「お題無いよねそう言えば!?」

 

ナナ「お題があるって事は……あの三人お題すら見つけられずに捕まったのか」

 

ユウキ「クラウンピースが凄いのもあるけど、あの二人が捕まるなんて早々無いから、きっと執念の末に捕まえたんだよ」

 

ナナ「そうだな。まさか待ち伏せして捕まるなんて間抜けな捕まり方をするような奴等ではないからな。アクシデントでも無い限り、このような状況で油断はしないだろう」

 

油断して捕まったと知れば、二人はどう反応するだろうか。

 

ユウキ「行こう。一箇所に留まれば、あれ?あっ」

 

ユウキはその時、何かを見つけた。それは、一本の看板であった。

 

ユウキ「うわあやだなぁ。このタイミングで見つけちゃったよ」

 

ユウキは看板を見つけた。それがお題である事は、在々と見て取れた。ナナはユウキが見つけた後に見てる為、お題を受けるのはユウキである。

 

ナナ「どんなお題だ?」

 

ユウキ「どれどれぇ?」

 

ユウキは看板に書かれている文字を読み上げる。

 

『ヤッホー!と5回叫ぶ。その間は移動及び反撃禁止。周りからの支援は認める』

 

ユウキ「嘘ーん」

 

ナナ「おい待て。此れヘカーティア殺しに来てるだろ!?」

 

ユウキ「でもやらないと発信機着けられるよ。そしたらかなり不利だよ」

 

ユウキは勇気を出して叫ぶ事にした。

 

ユウキ「ヤッホー!!ヤッホー!!ヤッホー!!ヤッホー!!ヤッホー!!」

 

クラウンピース「彼処だ!」

 

クラウンピースは叫び声が聴こえた方向へ走り出した。彼女は現在、ユウキとナナを探しに岩場へ来ていたのだ。そして、お題に掛かったユウキの叫び声を聴いて、全速力で駆け出したクラウンピース。岩場を走りながら障害物の岩石を破壊して進んでいく。

 

向かう先は浜辺だ。

 

クラウンピース「居たぞぉ!居たぞおおぉぉぉっ!!うおおおおぉぉぉっ!!」

 

クラウンピースは走る速度を上げた。二人を見つけたのだ。

 

ナナ「サタン!」

 

ナナの鎧が悪魔サタンを模した装甲となり、ゴツい格好に変わった。そして、両手で赤紫色の光球を生み出した。

 

ナナ「『ダークデラシウム光流』!」

 

そして、片手を振り上げた後にクラウンピースに向けて、赤紫色の破壊光線を放った。クラウンピースは炎神の滅神魔法を使って黒い炎を腕に纏い、右手をドリルに変えた。そして、黒炎を纏ったドリルパンチを光線に向けて放った。

 

クラウンピース「『滅神の超硬芯回転鉄拳』!」

 

クラウンピースのドリル攻撃がナナの破壊光線にぶつかり、お互いの力の波動を受けたユウキは吹き飛ばされてしまう。

 

ナナの破壊光線とクラウンピースのドリル攻撃がぶつかり合い、その間に大爆発が起きる。

 

爆発が収まった後、クラウンピースは吹き飛ばされたユウキに向かって走った。ナナはそうはさせないと、光弾を放ってクラウンピースを牽制しようとした。しかし、クラウンピースは体や頭に当たっても火花を散らすだけで怯まない。

 

軈てクラウンピースはユウキの元に辿り着き、その手をユウキに向かって伸ばすのだった。




ルールを少し変更しました。

・鬼が好きな数字を選ぶ。但し、逃走者の人数以上の数字は駄目。
・鬼が指先でも逃走者の体を触れたら、その逃走者は捕まった事になる。
・鬼が選んだ数字の順番で捕まった逃走者は、罰ゲームとして自腹で10万円以上必ず使い、自分以外の参加メンバーに何かを奢る。
・無人島各地には一つお題が書かれた紙があり、見つけた者は必ずお題を達成しなくてはならない。
・お題を達成出来ない、若しくは達成出来なかった場合は、罰として体に鬼が居場所を感知出来る発信機が着けられる。取り外しは不可能。
・お題は逃走者のみが受けられる為、鬼が見つけてもお題を受けられない。
・無人島から半径3キロ以上出ては行けないし、空も飛んではいけない。出たら20万円プラスされる。
・本気で鬼ごっこをする事。わざと捕まりに来たら、その時点で30万プラスされる。
・鬼はヘカーティアが選んだメンバーである。人数は発表されるまで解らない。
・常に神降ろしの状態でいる事。
・逃走者は鬼に攻撃可能だが、触れられないようにする事。そして鬼も逃走者に攻撃可能。
・空を飛ぶのは禁止。跳躍はあり。
・皆で楽しく、そして仲良くやろう。

新技集

『ダークデラシウム光線』
使用者:ナナ
柊ナナが神降ろしをした状態で放てる、サタンタイプの力強い光線。デラシウム光線と同じ要領で放つが、サタンの魔力を纏っていて威力が強くなっている。

『滅神の超硬芯回転鉄拳』
使用者:クラウンピース
クラウンピースが神降ろしをした状態で放てる必殺技。黒炎を纏ったドリル攻撃であり、ナナのサタンの力とトリガーダークの力を押し返す程の力を持つ。
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