東方怪獣娘ー怪獣を宿す幻想少女達ー   作:ちいさな魔女

235 / 261
後日談・その3:麟の正妻

麟は漸く落ち着いた。子守が麟の隣に座り、彼女の腕に抱き着いた。テーブルに自分の子供が宿る卵を置いている。卵は落とさないようにと、シズさんが用意した皿の上に乗せて居る。

 

「………皆。さっきはごめんね。取り乱しちゃって」

 

「良いさ。私達も落ち着いてきたしさ。それより、お前は一体何者なんだ?」

 

「そうだよ。君は確か、僕のクラスメイトの姫之子守さんなんだよね?」

 

萃香と恵里が尋ねると、子守は椅子から立ち上がって挨拶をした。

 

「私は、麟先生の宿す旦那様の元妻にしてコモディスラックスの生まれ変わりです。この卵は、その時に旦那様と私との間に産まれた子供です」

 

子守は卵を優しく撫でる。その後に麟を見て頬を赤く染めながら微笑んだ。

 

「へぇー!運命の再会って奴ね!ロマンチックだわ〜♥」

 

「ホントだわ〜♥」

 

「今夜は赤飯炊こうかしら♥」

 

三妖精はお祝いする気満々であった。

 

『スゲェな………そんな事ってあるんだな』

 

『うむ。嘗て死別した夫妻が、こうして生まれ変わる形で再会するという話は、別に珍しくは無いな。だが、子供も一緒に生まれ変わってくるとは思わなかったが』

 

『ああっ。俺も驚いてるぜ』

 

トライスクワッドも感心している。

 

「旦那様♥お会い出来て幸せです♥」

 

「麟で良いよ。それに、そんな堅苦しい言い方は止しなよ。敬語も要らないから」

 

「えっ?でも……」

 

「子守ちゃん、元々元気溌剌で優しい女の子だって分かってるからね。それに、コモディスラックスも話し方は結構フランクだったよ。だから君も、無理しなくて良いから」

 

「っ!うん!これから宜しくね!ア・ナ・タ♥」

 

子守が卵を抱えながら麟に寄り添う。肩に寄り添う子守が愛しく見える麟。彼女はコモディスラックスの生まれ変わりなのだ。思い出したのは恐らく昨日だろう。それで麟の元へ会いに来てくれた。麟も嬉しい事この上ない。

 

「ああーっ!!そういうのズルいよ子守ちゃん!」

 

「そうだよ!私も麟お姉ちゃんに抱き着くの!」

 

「もう二人共!今はその子が卵持ってんのよ!」

 

「「はーなーせー!」」

 

フランとこいしが麟の背中に勢い良く抱き着こうとした。二人に注意しながら襟首を掴んで止めるぬえ。ぬえはある意味フランとこいしのストッパーであった。

 

「おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい!いくら何でも親しすぎだろ!?それを言うなら私だって麟との赤ちゃん欲しいよ!!取り敢えずヤりまくって子供が百人欲しい!!///////」

 

「朱鷺子、アンタ盛りすぎよ!でも気持ちは分かるわ♥私も麟との赤ちゃん欲しいわよ♥」

 

「はい!私も赤ちゃん欲しいです!!//////」

 

朱鷺子、ミスティア、響子の三人は息が荒い。三人の発情期はまだ早いのだが、それでも性欲は存在する。

 

「ふふっ。賑やかで面白いじゃない♥」

 

「あ、アハハ………でも此れは、僕が美しいからなんだよね〜♥えへへ♥美し過ぎる僕はホントに罪だな〜♥」

 

「えい!」

 

子守に寄り添われた麟はニヤけながら両頬を両手で掴む。しかし、その隙を突いて大妖精が背後から麟の胸を鷲掴みにした。

 

「ひゃっ!?大妖精!?////」

 

「麟ちゃん油断したね〜♥私、例え麟ちゃんが誰かに犯されても誰かの子供を妊娠しても、そして元奥さんが居たとしても、私が麟ちゃんの正妻になるからね♥今は、おっぱい沢山揉ませてね♥」

 

「…………もう。今揉まなくても、夜に皆でお風呂に入るから、その時にいっぱい揉ませてあげるのに♥それに、皆もお風呂で僕にエッチな事、ヤりたい事全部、いっぱいやって良いよ!!」

 

『『『やったー!』』』

 

麟ハーレム、エッチな行為の許可が降りて大満足。

 

「羨ましいわね。私も、と言いたいけど、この子を見てないといけないから」

 

「一緒に見るわ。シズさんも良いかしら?」

 

「うん。ラステルちゃん」

 

子守は卵を撫でる。ラステルやシズさんも、子守が撫でる卵を見てワクワクしていた。どんな子が産まれるのか、楽しみだからである。

 

その夜、子守は麟やラステルにシズさんの三人に家まで送ってもらい、「明日も来るわね♥アナタ♥」と麟の頬にキスをした。

 

そして、お風呂場では麟ハーレムメンバーの喘ぎ声が響き渡り、シズさんとラステルは悶々としていた。その時、無数の触手の影や巨人の影、そして数が増えた萃香達の影が風呂場の扉から見えたと語る、ラステルであった。

 

――――――――――――――――――――――――

 

その深夜、幻想郷の霧の湖で異変が起きていた。

 

其処に眠る巨大な亀。湖の其処から溢れ出る青白いエネルギーが亀を侵食していき、その体を巨大化させていく。

 

軈て甲羅に無数のトゲを生やし、建物を喰らいつくせる程に巨大化した亀。その時に思い出す、嘗てジラやコモディスラックスと戦った怪獣の記憶が。

 

亀は湖から顔を出して、空気を震わせる咆哮を放つ。

 

そして子守は、前世の自分と子供を死に追いやった相手と意外な形で再会する。

 

そして麟は、麟が世界で唯一憎しみを持った相手、ジラの妻であるコモディスラックスと二人の間に産まれた子供を殺した怪獣と再会する事になる。

 

麟と子守、そして卵にとってのリベンジの相手が、人里へ迫っていた。




最後の亀の怪獣、もう誰なのか、ゴジラ・ザ・シリーズを知る者なら、解りましたよね?つまり、この後日談は、麟と子守、もといジラとコモディスラックスのリベンジ戦となります。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。