麟、子守、大妖精、三妖精の6人は人里を出てモルド達がジャイアントタートルと闘っている場所へ飛んで向かっていた。大妖精、サニー、ルナ、スターの四人は子守を抱えて空を飛んでいる。麟はジラライザーを使い、ペガサスメダル、グリフォンメダル、天狗メダルをセットして読み込み、『木』属性の形態であり風を自在に操る最速形態『ジラ・スカイウィンド』へ変身した。鳥のような翼を頭部に生やし、両足に馬の蹄のような下駄を履く。また、背中には自分の体を覆う程の翼を生やし、風を纏っている。
麟は背中の翼をはためかせて空を飛ぶ。久々に味わう空を飛ぶ感動に浸りながら、麟は5人に追い付いた。
そして、麟達は空を飛んで移動する最中に、漸く見つける。麟、子守は、その姿を久々に見た。麟にとっては、子守の前世であるコモディスラックスやその卵を殺したこの世でただ一体だけ憎む怪獣であり、子守にとっては子供の仇であり自身を殺したリベンジ相手である、ジャイアントタートルの姿を。
モルドが本来の姿となって、怪獣娘形態になった妹紅と共にジャイアントタートルと闘う姿も見た。少女の姿のままであるギナとジュダが、銃で武装した自警団と共に周りに現れた小型の亀の怪獣達と闘う姿もある。
「ホントなら麟や大ちゃんと戦いたいけど、私達は復讐に手を貸せないわ。空から見守ってるわよ」
『………だが、俺達は信じてるぜ。麟、お前が復讐を乗り越えられるってな』
三妖精とトライスクワッドは、麟の戦いを見守る事にした。子守は大妖精が抱える。麟は「ありがとう」と申し訳無さの籠った目でサニー達を見ながらお辞儀をした。そして、上空から子守を抱えた大妖精と共に急降下し、妹紅達の援護に向かった。
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「こいつか。亀の怪獣は」
「らしいな。油断するな」
時は遡ること数分前。モルドは妹紅と共にジャイアントタートルと鉢合わせる。ジャイアントタートルは二人の姿を見るが、咆哮を上げた後に人里の方へ向き始める。
『グオオオォォォッ!!』
ジャイアントタートルは二人を無視して走り出す。亀である上に全長80メートルの巨体にも関わらず素早く足を動かして、4本指で地面を蹴り上げながら人里へ進む。
「我等を無視するか!ヌゥンッ!!」
モルドは光に身を包んだ後、本来の姿である巨人形態となり、その場から跳んだ。そして、ジャイアントタートルの前に膝を着きながら降り立ち、立ち上がって斧をジャイアントタートルに向ける。
『無視するとは心外だな。私と闘え!』
すると、ジャイアントタートルは背中の甲羅のトゲの先から、無数の小さな亀を産み飛ばした。亀の怪獣は周囲の地面に落ちて来て、大きな砂埃や粉塵を上げる。そして、周囲の大地の陥没した穴からジャイアントタートルと似た姿をした小型の亀の怪獣達が現れる。
「ハッ!!」
ギナがバットウィップスを振り下ろし、鞭の先をジュニアタートルに叩き付ける。ジュニアタートルの甲羅を粉々に砕いた。更に振り続けて、周囲のジュニアタートルの甲羅を次々と打ち砕いていく。
「ギナ姉上!背後はお任せくだされ!」
ジュダがバットキャリバーを振り上げて斬撃を放ち、ジュニアタートルを真っ二つに切り裂いた。斬撃は地面に当たって大爆発を起こし、大半のジュニア達を纏めて吹き飛ばした。
「撃てー!!」
『『『うおおおおおおっ!!』』』
自警団の銃を持つメンバーがライフル銃で銃撃を開始した。妖精の羽や金属性の体組織から造られたライフル銃と弾丸は、連射は効かないが、それでも貫通力は並のマシンガンやマグナムを遥かに超えており、ジュニアタートルの甲羅を崩れた豆腐のように砕いた。
そして、モルドはジャイアントタートルに向かって走り出す。ジャイアントタートルは四足歩行でモルドに迫り、噛み付こうとする。モルドは噛み付きを横に避けた後、バットアックスを振り下ろして首を切断しようとした。しかし、ジャイアントタートルの首はモルドのバットアックスが当たったが、傷一つ付かない。それだけでなく首を上げてバットアックスを弾き飛ばした。モルドは空中へ跳んでバットアックスの柄を掴み取り、そのまま落下しながら斧を振り下ろした。しかし、ジャイアントタートルも馬鹿ではなかった。本能でバットアックスの威力を理解したジャイアントタートルは、モルドの振り下ろしたバットアックスが自分の首を今度こそ切り落とすと確信し、甲羅に首を引っ込めた。しかし、モルドも戦闘の天才。モルドは引っ込んでいない脚の一つを狙い、そのままバットアックスを振り下ろした。バットアックスで脚を斬ったのだが、不快な金属音が周囲に響く。バットアックスに斬られた脚は、斬られた箇所が煙を上げてるだけで傷一つ無かった。
ジャイアントタートルは頭を出してモルドの右腕上腕に噛み付く。モルドはジャイアントタートルを引き剥がそうと右膝蹴りをジャイアントタートルの下顎に当てるが、ジャイアントタートルは怯みもせず、苛立ったせいかモルドの腕を地面に倒した。モルドも腕ごと地面に両肩を打ち付けられて倒されてしまう。更にジャイアントタートルは、モルドの腕に噛み付いたままモルドを反時計回りに回転しながら引きずった。モルドの頭や肩に木々や岩がぶつかり続け、更にジャイアントタートルが頭を上げればそのままモルドも空中へ投げ飛ばされた。そして、再び地面に腕ごと叩き付けられた。モルドはまたしても噛み付かれた腕と両肩を地面に叩き付けられ、再び回りながら引きずり回される。
モルドはバットアックスで脚を攻撃し、ジャイアントタートルを転ばせる。回って脚が交差する瞬間を狙って攻撃したのだ。モルドはすぐに起き上がり、後退りして距離を取る。
すると、ジャイアントタートルの甲羅にマグマの流星が降り注ぐ。
「『流星火山』!」
マグマの流星は、妹紅が曲射弾道によって空から放ったマグマの塊だ。そのままジャイアントタートルに降り掛かり、大爆発を起こす。
全身にマグマが降り注ぎ、爆発に巻き込まれるジャイアントタートル。しかし、爆煙は中からの咆哮によって吹き飛ばされた。
『グオオォォォッ!!』
ジャイアントタートルはマグマが体のアチコチに付着しているが、ジャイアントタートルは気にしてる様子は無い。
『何故モンスターバースの怪獣共は此処まで強い!この宇宙の幻想郷も住人一人一人が強いが、怪獣共はもっとではないか!?』
「全員ではないけど、この幻想郷に住む大半は強いだろうな。まあ多分、この地球空洞に存在する強い力が関係してんだろうな。怪獣宿すだけじゃ、此処までデカい怪獣と互角に戦えないんだよ」
『なるほどな。この地球の核には光の国のエネルギー源に似た力が存在するのやもしれぬ。そのせいでこの地球の怪獣だけでなく、あらゆる種族がやたらと強いという訳か!』
モルド達が闘ったメカゴジラも、スフィアに取り憑かれる前からのタイタンの一角である巨大なスカルクローラーを倒し、万全でないとはいえゴジラとそのライバルたるコングを圧倒している。地底に存在する地球の核のエネルギーのデータを得て再現し、そのエネルギーによって暴走したとはいえゴジラとコングを圧倒している。
モンスターバースの怪獣達や幻想郷の住人が強い理由も、地球の核のエネルギーを僅かに受けている食物を食べ続けた影響である。外の世界の人間に対しては特に効果を発揮していないが、幻想郷は地球の核に近い場所に存在している為に人間含めたあらゆる種族が強くなってると考えても良い。そうでなければ、地底に暮らしてた白蓮以外の命蓮寺の住人達が地底を介して地球内部の地下空間に行ける筈が無く、より強くなっている筈も無い。
モルドと妹紅が戦って数分が経過した。二人はジャイアントタートルに攻撃するが、未だにダメージを与えられていない。
モルドと妹紅はジャイアントタートルを闘う中で、ジュニアタートル達の様子を見た。まだ倒されてないジュニアタートルは、隠れていた妖精達を襲い、次々と喰らって行った。
軈て、ジャイアントタートルとジュニアタートルに変化が訪れる。甲羅を含めた全身に青い金属物質を含んだ体組織を含んだ体表となり、目も複数生える。更にモルドは視た。その体組織に、電磁気を帯びているのを。それは、魔理沙が怪獣娘形態に変身した際に纏っているシールドそのものであった。
『何だと!?』
「おいおいおいおい!?何でこいつ等が非対称性透過シールドを纏ってんだよ!?まるで霧雨みたいじゃないか!?まさかあの妖精達を喰ったからか!?」
だとすれば、こいつ等は外部からの攻撃が殆ど効かなくなる。しかもシールドの発生源が甲羅の中にある為、攻撃するには甲羅を破壊しなくてはならない。
すると、突然ジャイアントタートルに竜巻が襲い掛かる。
モルドと妹紅は上空を見た。そこには、一人の少女を抱える大妖精と、背中に翼を生やして空を飛ぶ麟の姿があった。
一体何時から、ジャイアントタートルが原作のままだと錯覚していた?うーん………無理矢理過ぎたかな……。それに、ジャイアントタートル強くしすぎたかも。いやそうしないと、この作品世界の幻想郷を相手に出来ないと思って滅茶苦茶強くしたからなぁ………自業自得だなぁ………。
この設定、モンハンワールドの新大陸の設定とウルトラシリーズのプラズマスパークを掛け合わせて考えたのでかなり強いかもしれない。
オリジナル怪獣
名前:ジャイアントタートル・ネオ
全長:80メートル
体重:30万4000トン
見た目は『ゴジラ・ザ・シリーズ』のジャイアントタートルと変わらないが、奴の生まれ変わりである。そして、今度こそジラやコモディスラックスの卵を喰おうとしている。
原作通りのパワーや防御力を持つが、それだけでなくモンスターバースの地球からエネルギーを得たお陰で、新たに能力を得た。
『食べた獲物の力を得る程度の能力』
食べた生物の力を低い確率で自分の物に出来る。人間は能力を使用する時、躊躇いが無い限り何処かでセーブしてしまう。しかし、怪獣や動物のように本能で動く生き物は躊躇いなく力を振るう為、セーブしなくとも常に最大限に力を発揮する。しかし、食べた獲物の力を必ず得られる訳ではなく、ジュニア達の数が増えれば増える程に能力の獲得が成功しやすくなる。また、あくまで食べられるのは生物のみであり、光線、光弾、無機物は食べられない。但し、骨は例外。
背中の甲羅から子供のジュニアタートルを生み出す。ジュニアタートルは親と同等の能力を持ち、ジュニアの数だけ捕食による能力獲得の成功率が上がる。但し、親と比べて甲羅や体は脆く、甲羅はマグナムさえあればいとも容易く破壊出来る。
新技集
『流星火山』
使用者:妹紅
ONE PIECEの流星火山そのもの。但し両手からではなく、大地からマグマを砲弾のように飛ばし、上空から降り注がせる曲射弾道。マグマの砲弾が落ちた瞬間に大爆発を起こす。勿論脅威はそれだけでなく、飛ばした際に飛び散るマグマも当たればただでは済まない。