東方怪獣娘ー怪獣を宿す幻想少女達ー   作:ちいさな魔女

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日常編・その3:レミパチェ結婚式・前編

紅魔館に集まる多くの人妖。幻想郷の各勢力から多くの妖怪や人間が招待を受けて、紅魔館へ集まり始めた。

 

移動手段は妖精対策に河童達と山童、そしてアリスが共同開発した複数の飛行船だ。設計と材料の用意はアリスが担当し、にとり率いる河童達が山童と手を組みながら開発した。

 

飛行船は複数の人妖を乗せた後に空を飛び、紅魔館に向かうよう行き先が自動設定されている。万が一にも妖精が襲来した際は、外側の機関砲によって撃墜する。

 

但し、自ら空を飛ぶ術を持っている者達は、自身の力で空を飛んで紅魔館に向かっている。その中には飛行船の護衛を買って出る者も居た。

 

阿求「凄いわ……此れが空を飛ぶという感覚なのね」

 

小鈴「ええっ……素敵ね阿求。でもいつか私も、霊夢さん達みたいに空を飛んでみたいわぁ」

 

阿求と小鈴は高級な着物を身に纏っており、和風美少女に相応しい雰囲気を醸し出していた。

 

小鈴「麟さん、来れなくて残念がったね」

 

阿求「無理も無いわ。あの人は出産してからまだ体力が戻ってないもの。今は療養中よ」

 

人里に住む者達の中でも重鎮達にも招待状が贈られてきた事で、招待状を貰った全員が参加しているが、麟は来ていない。麟はまだ出産した体力が戻ってないのだ。永遠亭からは輝夜とてゐ、鈴仙、依姫の三人が参加しており、永琳と豊姫、地上の兎や玉兎達が永遠亭に残った。永遠亭は診療所の為、此処は休む訳にはいかないのだ。

 

そして、麟の隣で、霊夢そっくりの金髪の少女が母親の麟の顔をお湯で濡らしたタオルで拭いていた。

 

麟「ありがとう……(あゆむ)…………」

 

歩「ううん。お母さん今は動けないでしょ?私とお医者さんが診てないと」

 

歩と呼ばれた麟の娘は、顔を拭き終わった後に桶に入ったお湯にタオルを浸けて、取り出した後に絞る。

 

冴月歩(さつき あゆむ)。彼女は麟が5歳児の状態で産んだ娘であり、産まれて二日後には麟の事を「お母さん」と呼んで、そして麟のお世話をしていた。そして、結婚式に招待されたものの動けない為に行けなかった麟を、お世話している。5歳児の見た目に反して、その知性は12歳の子供よりやや上であった。その上教養も出来ている。不思議な事であるが、それをあまり気にしなかった麟。

 

麟「レミリアとパチュリーさん、今頃どうしてるかな?」

 

歩「きっと幸せな結婚式になってるよ」

 

麟「そうだね」

 

すると、病室の扉が開いて一人の少女が卵を抱えて現れた。姫之子守である。彼女は卵を抱えたまま麟の家に訪れたのだ。

 

子守「アナタ、様子を見に来たわ」

 

麟「子守ちゃん、どうして此処に?結婚式に行かなくて良かったの?」

 

子守「断ったのよ。アナタの傍にいたいの。それに、産まれ来たアナタの子供の様子も見に来たのよ。この子も妹が出来て嬉しい筈よ」

 

子守は麟の傍に正座で座っており、太ももに乗る卵を優しく撫でていた

 

歩「えっと………お母さんの正妻?さんだよね?ママ?えっと………なんて言えば良いの?」

 

歩が子守に問い掛けると、子守は歩の頭を撫でながら優しく答える。

 

子守「私は冴月麟の正妻。とは言っても正式な結婚はまだだけど、私が16歳になったら本当の意味で正妻になるわ。だから、貴女は私の事を好きなように呼んで」

 

麟は正妻に子守を選んだ。とはいえ、子守はまだ結婚出来る年齢ではない為、子守が16歳になったら正式に子守と結婚して正妻になる。そう麟は約束した。ハーレムメンバーは正妻になれなかった事を悔やんだが、麟が決めた事ならと納得し、宴会を開いてくれた。彼女達も分かっていたからだ。麟の正妻に、子守が一番相応しいという事を。

 

歩は子守をどう呼ぼうか悩んだが、一番最初に子守に対して言った“ママ”と呼ぶ事にした。

 

歩「じゃあ………ママ!」

 

歩は尻尾を横に振る。犬のように喜びを表しており、顔も子供の無邪気かつ微笑ましい笑顔になっていた。

 

子守「ありがとう、歩♥」

 

歩に抱き着いた子守。卵を太ももから落とさず器用に抱き着いた子守は、歩の頭を撫で続ける。

 

子守「全く罪な旦那ね。怪獣と交わって子供産んだり、スライムに犯されたり、愛人が増え続けたり。でも私は分かってるわ♥貴女がちゃんと私の事も愛してくれるって♥」

 

麟「ごめん子守ちゃん。でも僕は、全員幸せにしてみせるよ!勿論、子守ちゃんも!絶対に!嘘じゃない!///////」

 

子守「ええっ。頑張りなさいよ、アナタ♥」

 

すると歩は、子守の膝の上に乗る卵を見て告げる。

 

歩「ねえ。お姉ちゃんがもうすぐ産まれるよ」

 

麟&子守「「えっ!?」」

 

子守と麟は卵を見る。その卵は内部から何かが動いており、ヒビが入り始めた。軈てヒビが割れて、その破れ目から金色の瞳が覗いた。

 

何が産まれたのかはカット。場面は紅魔館に移る。

 

――――――――――――――――――――――――

 

紅魔館の化粧室。其処ではレミリアが咲夜と共にドレスの準備を行っていた。レミリアが新郎となり、パチュリーが新婦のドレスを着る。新郎服はドレス風にアレンジされており、レミリアは自身の姿を鏡で見た。

 

レミリア「ふふっ♥パチェの隣に立つ者として相応しいわ♥良く出来てるわよ、咲夜」

 

咲夜「お褒めに預かり光栄です、お嬢様。お似合いで御座います」

 

咲夜もレミリアの晴れ着姿に感動していた。自身を拾い、育ててくれた方がとうとう結婚する。そんな素敵なイベントに巡り会えたのだ。レミリアに仕えるメイドとして、レミリアやフラン、パチュリーやこあ、そして美鈴に妖精メイド、ホフゴブリン達の幸せはこれ以上無い喜びである。

 

レミリア「パチェはもう式場に来ているのよね?早くパチェの新婦姿を見てみたいわぁ♥」

 

咲夜「パチュリー様は別室で準備を行っております。美鈴とこあがドレスの準備を行っておりますので、お嬢様のご希望に添えた美しいお姿をお目にかかれるかと」

 

レミリア「楽しみねぇ♥早く会いたいわ♥」

 

レミリアはパチェと結婚式を上げる日を楽しみにしていた。愛する者と結ばれる、大切な儀式が行われるこの日を。

 

咲夜「それではお嬢様。そろそろ式場となるパーティー会場に移動しましょう」

 

レミリア「ええっ。行きましょう」

 

二人はその場から移動した。

 

――――――――――――――――――――――――

 

紅魔館内のパーティー会場。此処は主に立食式であるが、椅子も用意されており、足腰が弱い人達も参加出来るよう対応している。

 

霊夢「だあああくっ付くなああ!暑苦しいのよ輝夜あ!////」

 

輝夜「イヤァァンッ♥霊夢のドレスゥ♥その胸に顔を埋めさせて欲しいわぁ♥」

 

アリス「………………////////」

 

諏訪子「ほらほら、アリスも霊夢を誘ったら?こういう場で霊夢へ好感度を上げないと、あの月の姫に乗っ取られちゃうよ♥まっ、私も負けないけどね♥」

 

アリス「わ、分かってるんですが………霊夢のドレス姿があまりに綺麗で…………///////」

 

こあ「はい♥とっても綺麗ですねぇ♥」

 

アリス「貴女は、パチュリーの小悪魔ね?またダーク・ゾーンから現れるなんて、心臓に悪いわよ。って、貴女はご主人様の用意は良いの?」

 

こあ「はい♥パチュリー様から許可を頂きましたので♥今は、霊夢さんの綺麗な姿をお伺いしました♥」

 

紫「ええっ、本当ね♥とても綺麗よ。霊夢」

 

ルーミア「霊夢ー♥」

 

霊夢「ルーミアも輝夜を何とかしてぇー!!//////」

 

輝夜「はぁ!ハァ!霊夢ゥー♥」

 

霊夢を中心としたハーレムは、今日も大騒ぎであった。

 

そして、麟ハーレムメンバーも集まっていた。但し、一人だけは人里に残り、麟の元に向かっていた。

 

パーティーが盛り上がりを見せる中、いよいよ新郎新婦の入場が始まる。




次回、結婚式。
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