東方怪獣娘ー怪獣を宿す幻想少女達ー   作:ちいさな魔女

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姫之遥(ひめの はるか)
麟と子守の娘にして長女。その正体はジラとコモディスラックスの間に産まれた子供である。子守が記憶を取り戻した後に、子守の元へ卵の状態で転生した。歩より後に孵ったものの、歩は何故か“姉”と呼んでおり、遥も歩を妹として見ている。前世から転生してきた為、ある意味姉と呼べるのかもしれない。しかし、後から産まれた影響か歩と比べて子供らしく元気溌剌であり、麟と子守には甘えん坊になる。但し、姉らしく歩の面倒を見たり、5歳児とは思えない記憶力と学習能力やコミュニケーション力を持ち合わせており、人里を案内されるとすぐにその地理を覚えた。「〜なんだよ」が口癖。
宿す怪獣:地啼龍(じていりゅう)アン・イシュワルダ(モンスターハンターワールドアイスボーン)
能力:『分解と化合を操る程度の能力』
一言で言えば物質を原子レベルに分解し、また反対に原子を組み合わせて物質を創る能力。宿したモンスターの超振動波は地脈に干渉して大地震や山脈の崩壊、大規模クレパス等といった様々な地殻変動を起こし、大規模な大地及び生態系の変化を及ぼす。この超振動波と合わせた超物質分解振動波は一撃必殺の攻撃力を持ち、物質の完全崩壊を引き起こす事が出来る。もし生き物に当てれば、一撃で死ぬかもしれない。また、化合によって物質を創る事は出来るが、生物は直接生み出せず、死者を蘇生出来る訳ではない。しかし、振動を利用した心臓マッサージは理論上可能だが、本人の知識次第。


冴月歩(さつき あゆむ)
麟の出産した次女。霊夢そっくりの見た目をしており、麟と同じ金髪で腰には尻尾が生えている。5歳児の見た目に反して、その知性は12歳の子供よりやや上であった。その上教養も出来ている。不思議な事であるが、麟は気にしてない。麟と子守の娘である遥とは双子兼腹違いの姉妹であり、遥の妹である。ヤプールやプリカーサーが狙う力を秘めており、噂によればあらゆる宇宙を征する力を秘めているらしい。比較的大人しく真面目であり、表情豊かな遥とは正反対。しかし子供らしく甘えん坊であり、麟にはベッタリである。大人でも難しい知識の本を読んでおり、特に自然学や天候の知識を好んで読む。
宿す怪獣:煌黒龍(こうこくりゅう)アルバトリオン(モンスターハンターワールドアイスボーン)
能力:『全属性を操る程度の能力』
この世に存在する自然属性を操る大妖精の上位互換であり、全ての自然の力を自在に操る事が出来る。更に宿したモンスターは存在するだけであらゆる自然災害を発生させる上に炎、水、氷、雷、龍属性を行使出来る性質を持つ。また、その体に一つの属性を纏う『○活性状態』となれば纏った属性攻撃を無効化するというチート性能を持っており、別の活性状態へ切り替える際に龍属性エネルギーを周囲に放出し、別の活性状態に変化する。そのせいで能力に拍車を掛けている。火・水・土・風といった四大元素や日・月・火・水・木・金・土、更に氷や嵐、岩や森といった自然まで自由自在に操れる。更に宿した属性を大きく変異して別の活性状態に移る時、それに応じて『エスカトンジャッジメント』と呼ばれる異常現象が発生する。この現象は全身から解き放たれた壮絶なエネルギーが衝撃波のように周囲に拡散されるもので、神罰の如くその場に居合わせた者の命を一瞬にして奪い去る力を持つ。自然環境を丸ごと塗り替える極大規模の天災の波状攻撃の前では防御も回避も意味をなさず、加えてその発生を食い止める術は一切確認されていない。この現象に直面した上で生存できる可能性があるとすれば、外部から属性エネルギーを流入させ、歩から解放されるエネルギーの影響力を緩和できた場合だ。更にとんでもない力を秘めているようだが………それを知るのは歩のみである。


日常編・その4:娘達の能力

無名の丘。其処にやって来たのは、一人の老人と四人の少女達。麟と子守、そして姉妹となった遥や歩だ。遥は歩が産まれてから暫くした後に卵から孵った少女であり、子守によく似た容姿をしている。歩は遥を姉と呼び、遥も漸く父や母の元に産まれて来れた事を喜んだ。夜通し3人で抱き合って泣い、歩も麟の背中に抱き着いて温かく見守った。泣き止んだ後は4人で同じ布団で眠った。それを見た永琳は起こすのを止めて、翌朝になるまで寝かせて上げた。それから3日後に麟は退院し、家族四人で揃って冴月家に帰ってきた。

 

退院兼出産を祝うパーティーを、麟ハーレムメンバー全員が行ってくれた。そして、其処には子守の両親の姿やぬらりひょんの姿もあった。

 

子守の父「麟さん。子守はまだ12歳だが、この子が16歳になったら妻にして頂けるなら、文句は無い。俺も一緒にお祝いさせてほしい」

 

子守の母「私も、娘が幸せになれるならそれで良いんです。子守が記憶と子供を取り戻した事を話した時よりも前から、子守を貴女のお嫁さんにしたいと夫と話し合っていました。私も、娘や孫達の誕生をお祝いさせてください」

 

ぬらりひょん「まさか麟の奴が妊娠し出産するとは思わんかったわい。じゃがそうか………ひ孫とはええのう。麟も偶には良い所を見せるのう」

 

こうして、子守の両親やぬらりひょんを交えたパーティーでお祝いを受けた麟達。酒やジュースを飲み交わし、仮とはいえ婚約パーティーを受けた麟と子守は、より一層仲が深まった事を感じあったのだった。

 

それから一週間後。ヘカーティアの試練を終えて更に一日が経過した後の事だ。

 

ぬらりひょんに無名の丘へ呼び出された麟と子守、そして遥と歩。更に空からは朱鷺子とミスティアが様子を確認している。ぬらりひょんはひ孫達を見た時から、心にある疑問を抱き始めていた。それは、ぬらりひょんが出産兼退院祝いのパーティー中に、恵里から聴いた事が本当か確かめる為だ。

 

プリカーサーとヤプールの新たな体、そして我等シンビオートを全て集まれば完全体となり、シンのUキラーザウルスが誕生する。ウルトラマンも、神々も、地獄の悪魔も、全てを超えた全宇宙の支配者となれる。寅を操るライオットがそう告げたのだ。

 

ぬらりひょん「麟、子守よ。ワシが直々にひ孫等の力を見てやろう。恵里から聞いた事を、この身を以て確かめてみるわい」

 

麟「あまりそういうのはしたくないけど……二人共、大丈夫?」

 

麟が二人に問い掛けた。父として、母として、子供二人には闘ってほしくない。とはいえ、プリカーサーやヤプールに狙われるのならば、それなりに闘えなくてはならない事も分かっている。もし子供達が闘う事を嫌がれば、子供達を守れるよう皆と闘う。それだけの事だ。

 

遥「パパ、私達だって強くなりたいんだよ!パパやママ、妹を守りたいのは私も同じなんだよ!」

 

歩「私も強くなりたい。お母さんとママに守られるだけじゃなくて、私と姉さんもお母さんとママを守りたい。だから、ひいおじいちゃんと戦って強くなりたい」

 

そう言った二人は、光を纏った後に自身の宿したモンスターの怪獣娘形態に変身した。但し、その姿はかなり異例な形であった。

 

遥は全身に岩石を鎧のように纏っており、背中から生やす二対五本指のような翼膜のない翼もまた岩石を身に纏っていた。まるでその体を守っているかのような姿に、麟や子守は驚いた。

 

また、歩が宿したモンスターの怪獣娘形態も、今までの生き物とは全く異質な姿となっていた。漆黒の鎧を全身に纏っており、鎧に纏っている鱗は全て逆鱗となっており、他の生き物とは違う異質な気配を感じさせる。兜には無数の鋭い逆鱗で構成された天を貫くような二本の角が付いており、腰に生やす尻尾は2メートルもある上に鋭く鋭利なトゲが付いていていた。角も尻尾もかなり禍々しく、ありとあらゆる生物と比べてかなり異質である事が伺える。

 

ぬらりひょん「ほう。遥はあの不良天人に近い力を持つか。そして歩は………あらゆる自然の力を感じるわい。まるで神奈子や諏訪子の力を足して2で割ったような力じゃ。じゃが…力を上手く扱えておらんな」

 

ぬらりひょんは、遥と歩の周辺を見て確信する。遥は翼の先端から半透明の線が時々漏れ出てるのを見たが、連発してる訳ではない為、力の使い方がまだ分からないだけで制御は出来てる方と見ている。しかし、歩は全身から冷気を放って周囲を凍り付かせており、しかも歩自身は何もしてないのに体から漏れ出た冷気が草木を凍らせる上に寒気が麟達を襲う。麟や子守は寒さに強い為に平気であるが、もし並の妖怪や人間が居れば其処に居るだけで凍死してしまうだろう。

 

麟や子守は既にそれぞれ怪獣娘形態に変身している。二人の怪獣はあらゆる環境に適応出来る万能の怪獣である為、ゴジラの弱点である冷気や寒気も殆ど意味が無い。

 

ぬらりひょん「では、ワシも行くとしようか」

 

ぬらりひょんはその体を老人の姿から若い青年の姿へと変えて、子供達と向かい合う。遥と歩も、ぬらりひょんと向かい合う。空が曇り、稲妻も走り始めた。

 

麟「では、モンスターバトルを始めたいと思います。審判は僕が務めさせて頂きます。遥、歩。二人共、おじいちゃんが相手だから全力で闘ってね。もし危ないと判断したら止めるからね」

 

遥&歩「「うん!」」

 

麟「では始めます。よーい、始め!」

 

その瞬間、遥と歩は同時に走り出した。遥は岩石を身に纏っているせいか早く走れないが、走る度に衝撃が大地を走る。歩が遥より早く走り出し、ぬらりひょんに迫る。そして、その拳に赤黒い稲妻状のエネルギーを纏ってぬらりひょんに殴り掛かる。

 

ぬらりひょんは歩の拳を素手で受け止めて、遅れてやって来た遥が振り下ろしてきた翼を掌で止める。

 

遥はその場から離れた後に地面に翼を突き刺し、地面を振動によって粒子化して砂地に変えて液状化させ、まるで沼地のようになった地面にぬらりひょんは下半身まで沈む。

 

ぬらりひょん「ほう。地盤を液状化させたか。じゃが、ただ敵を拘束するだけでは無いんじゃろう?」

 

遥「当たり。でも関係無いね!」

 

遥は翼を地面に突き刺したまま、ぬらりひょんに向かって地面を引っ掻くように翼を振り上げた。ぬらりひょんは歩を掴んで遠くへ投げ飛ばした後に、遥の翼を小指で受け止めた。しかし、本命は粒子化した地面にある。ぬらりひょんに攻撃したのは攻撃である反面、粒子化した地面を攻撃する為でもあった。其処に衝撃を与えると、粒子化した地面は大爆発を起こすのだ。しかし、爆発に巻き込まれたにも関わらず、ぬらりひょんは無傷のままだ。

 

ぬらりひょん「ほう。その翼、超振動波を放っておるな?それで地面を液状化させたり地盤爆発を起こしておる訳か。地面を掘り進むだけなく、その気になれば地震や土砂崩れ等の地殻変動を起こせるのう」

 

遥「うわぁ………」

 

其処まで見抜かれた事に驚いた遥。此れがぬらりひょん。麟の育ての祖父にして、紫を含めたあらゆる妖怪の総大将。先程の地盤を爆発させる攻撃も全く効いてなかった。

 

ぬらりひょん「どれ、ご褒美じゃ」

 

すると、ぬらりひょんは地面が液状化して沼のようになっているにも関わらず、地上と変わらぬ速度で遥の前に走り出し、岩石の鎧の兜に手を向ける。そして、中指を勢い良く突き出してデコピンを食らわせた。

 

その瞬間、遥はその場から吹き飛ばされて、全身に纏う岩石の鎧が砕け散った。そして、白色と褪せた黄金色を基調とし、一部に赤紫と蒼紫が刺した特異な色を持つ華美な装飾や刺繍が付いた布を纏った鎧を身に着けた遥が姿を現す。背中の翼は翼膜が無くて空を飛べないが、悪魔の腕を彷彿とさせる禍々しい形状に変じた巨大な翼脚となっている。顔には白い仮面を身に着けており、両目は異様な文様が刻まれた虹彩と真紅の瞳孔を備えた大きな眼となっていて、視線が合うと恐怖を感じさせる。その容姿は豪華絢爛な古代インドの神々や菩薩像のような威容をしており、ぬらりひょんもその姿に感心を覚える。

 

ぬらりひょん「素晴らしいのう。それに、後ろも元気溌剌じゃわい」

 

ぬらりひょんは片手でそれを止めた。片手で止めたのは、火炎だ。火炎は歩の口から放たれており、その火炎は空中を通り過ぎるだけで大地を溶かす程の熱量だが、ぬらりひょんの手は溶ける様子が無い。

 

麟「むぅ。やっぱりおじいちゃん強いなぁ」

 

子守「アナタのおじいちゃんがぬらりひょんなのは驚いたけど、流石は妖怪の総大将ね。正直、あの子達は産まれたての筈なのにあんなに強い力を発してるのに、それでもぬらりひょんが強いなんて」

 

麟「おじいちゃんは若い頃より弱くなったって言ってるけど、幻想郷の管理者達より強いからね。昔は神奈子さんや諏訪子さんと互角だったみたいだし」

 

子守「ヤバ過ぎるわね。神様と互角なんて」

 

歩が角から雷を走らせると、曇った空から雷が降り注ぐ。更に歩は口から水を吹き出し、水流をレーザーのように細くして放つ。ぬらりひょんは雷を受けたが身震いして振り払い、拳で殴って水流を地面に叩き付けて湖のような水溜りを作る。すると、遥はぬらりひょんに狙いを定めて超振動波を利用した大攻撃を放つ。因みに遥の宿すモンスターの翼脚から放たれる超振動波の奔流は、それぞれが巨岩を瞬時に木っ端微塵にする破壊力を備えており、人間の身の丈を遥かに超える岩壁であろうといとも容易く崩壊させてしまう。遥は全ての翼脚を眼前に集束させたのち極太の超振動の砲撃を放つ大技を放ち、ぬらりひょんを攻撃する。これは巻き込んだ物体ごと地表を捲り上げるように引き剥がして吹き飛ばす恐るべき威力を持ち、それに伴って技を放った自身の体を若干後退させるほどの反動が発生する。もし近くに遥のせいで粒子化した地面があれば、影響を直接受けた地盤の粒子は人間を軽く舞い上げる規模の爆発を起こす。このため、真体となった遥の周囲は粒子化した地面が半ば自動的に爆発し続けるという恐るべき災禍に見舞われる。

 

超振動砲撃による超振動波を受けたぬらりひょんは両腕をクロスさせて防ぎ、100メートルも引き摺られて行った後に両腕を左右に大きく、そして勢い良く広げて超振動波を打ち消した。

 

歩は口から冷気を放ち、ぬらりひょんの足元を凍らせていく。しかし、ぬらりひょんの足は凍らず、歩に向かって走り出した。そして、歩の額に指を突き出して額に当てる。すると、歩は元の通常形態に戻ってその場にうつ伏せに倒れる。

 

遥「歩!」

 

ぬらりひょん「さて、お主等の力は解ったわい。次はもっと強くなって、力を抑えられるようになれよ?」

 

そして、ぬらりひょんは遥の頭に手刀を食らわせて、遥を通常形態に戻して気絶させた。

 

ぬらりひょんと遥&歩のモンスターバトルは、ぬらりひょんの圧勝に終わる。目を覚ました子供達はまた強くなってぬらりひょんへのリベンジを誓い、トレーニングに励むようになった。




東方人気投票でフランが一位になりました。なので次回は、麟とフランのイチャイチャにしたいと思いますし、出会い話も書きたいと思います。
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