霊夢とユウコは神霊達の影響を受けた妖精達を蹴散らしながら、命蓮寺へ向かっていた。命蓮寺は人里から歩いて5分の位置にある寺院なのだが、其処を統べる白蓮は話してみてとても自由な性格をしている。
『霊夢様。白蓮様はお通しくださるでしょうか?』
「頼んでみるわよ。通してくれなかったら、その時は力尽くよ」
『もう少し平和的な解決法を考えてください!』
ユウコにツッコミを入れられた霊夢。しかし、そんな二人に立ちはだかる者が現れた。
「霊夢〜、デート以来ね〜」
二人の目の前に!無数の白い塊と共に現れた麗しの女性。間延びした穏やかな口調をしており、彼女の美しさをより醸し出しており、年上の美人お姉さんと呼ぶに相応しい雰囲気を醸し出していた。
それは、以前に人里で霊夢とデートをした幽々子であった。
「………/////」
「あらあら。そんなに恥ずかしがらなくて良いのよ。それとも、やっぱり私に惚れた?」
「……やっぱり簡単に割り切れないわよ。幽々子みたいに、綺麗な人とデートしたら………/////」
「うふふっ。もし私も責任持って愛してくれるなら、私は貴女のハーレムに入るのも吝かではないわ。あっ、その話はまた今度にしましょう。今は……貴女達を試しに来たわ」
そう言うと、幽々子はその体を輝かせて、嘗て変身した怪獣娘形態へ変身する。両腕に黒い虫の骨格のようなデザインの篭手を身に着け、腕の先端は金色に輝く剣のような突起物となっている。背中に折り畳み式の翼を生やし、腰には細い虫のような尻尾を生やしている。斧のような角を頭に二本生やし、額には十字型の発光器官が備わっていた。更にGカップの豊満な胸には二つの発光器官が備わっており、幽々子の豊満な胸に合わさって輝いている。
『「っ!!」』
二人は咄嗟に身構える。
ユウコは両手にそれぞれナノメタルで構成した銃を持つ。銃は大型の象やバッファローを仕留める為に造られた『パイツァーツェリスカ』を模した物と、世界最強のハンドガンにして実用性のある『デザートイーグル』だ。特にパイツァーツェリスカに関しては片手で扱えるような武器と大きさではなく、普通の人間が一発撃てば後方へ吹き飛ばされ、下手すれば手が吹き飛ばされるのだ。
霊夢はお祓い棒を片手に持ち、猫足立ちという中国拳法の構えを取る。お祓い棒は幽々子に向けられており、何時でも闘えるという事を示していた。
幽々子はハイパーゼットンの怪獣娘形態に変身しており、その体からは灼熱のオーラを放っていた。幽々子の周りの空気が熱を帯びており、呼吸をするだけで胸の奥が熱くなる。
「ねえ、ユウコちゃんだったかしら?審判をお願い出来る?モンスターバトルを行いたいのよ」
『分かりました!務めさせて頂きます!』
「……ねえ霊夢。あの子、本当に機械なの?」
「アリスの作った子よ。表情豊かだし、元気溌剌だし、一緒に暮らしてとても楽しいわ」
幽々子はアリスの事になると、嬉しそうになる霊夢を見て、ふとある事を思い浮かんだ。
「ねえ霊夢。もしかしてデートの日、出来ることなら私も欲しかったとか、そう思ってたりする?」
「っ。い、嫌……それは………////」
確かにあの時、少し吹っ切れた。しかし、それはほんの少しだ。幽々子の事は嫌いではないし、もし幽々子もハーレムに加えられたら等と、そんな罪深い事を考えていた。
「………もし貴女が勝てば、なってあげても良いわよ?でも恋人にはなれないし、なっても意味が無い。なら……体だけ重ねる親友関係、ってのはどう?」
ようはセ○レである。幽々子は聖母のような微笑みを浮かべながら、その言葉からは悪魔の囁きにも聴こえる禁断の言葉を放って霊夢を誘惑する。あまりにも最低な発言なのは幽々子も自覚しており、それを聴いた霊夢も心の中で葛藤していた。しかし、そんな甘い誘惑に、思わず口を漏らしてしまう。
「………はい//////」
いい加減にしろ、と自分に叱る。しかし、どうしても目の前に居る極上の女性を求める欲求に逆らえなかった。罠かもしれない。騙してるかもしれない。しかし、幽々子は腹の中が読めない亡霊ではあるが、悪い奴ではない事は確かだ。
それに、輝夜達も話せば分かってくれるだろう。アリスは怒るかもしれないが。
「でも私が勝ったら……いえ、此れは勝ったら教えてあげる♥それじゃあ、始めましょう」
「っ!ええっ、分かったわよ。なんか納得行かないけど……////」
『では、モンスターバトルを始めさせて頂きます!』
こうして、幽々子と霊夢のモンスターバトルが始まった。
今回は短いです。