霊夢が最初に走り出す。幽々子は霊夢の振り下ろしたお祓い棒を右へ体を傾けて避けた後、そのまま霊夢の腕を掴んで地面へ投げ付けて叩きつけようとする。しかし、霊夢は幽々子の手に触れて、技を発動させる。
「封魔陣!」
しかし、幽々子はその場から姿を消した。テレポートしてその場から逃れたのだ。
そして、霊夢の背後に現れて彼女を蹴り飛ばそうとする。霊夢は背後から迫る幽々子の蹴りを、紙一重で躱して前へ前転した後に幽々子へ手を向ける。その瞬間、掌から無数の札の形をした光弾を放つ。幽々子はバク転を繰り返しながら迫る光弾の雨を避けていき、霊夢に向かって胸の発光器官から黒い暗黒火球を放つ。暗黒火球は、放たれた瞬間に周囲の草木を焼き尽くしていく。霊夢は火球に手を翳し、その炎を片手で受け止めた。炎を口に吸収していく霊夢は、自身の怪獣娘形態へと変身した。背中に甲羅を背負い、ガメラの頭を模したフードを身に着けた巫女服を纏ったのである。
「悪いけど、炎は効かないのよ!」
「そのようねぇ〜。でも、それなら此れはどうかしら?」
その瞬間、幽々子は再びテレポートをして霊夢の真正面に現れた。そして、霊夢の両手首を掴み、動きにくくする。
「っ!けど、的が目の前に来たわ!」
「それは言っては駄目よ〜」
幽々子は頭突きを放とうとするが、霊夢はフード口からプラズマ火球を放って幽々子の顔に直撃させて爆発させる。
しかし幽々子は怯んだものの、霊夢の両腕を離さずにそのまま真上に持ち上げて、更に自身の体を後ろに倒した。霊夢は背中から地面に叩き付けられる。
「っごは!」
霊夢は喉が枯れそうな程に息を吐き出し、一瞬意識が飛びかけた。しかし、すぐに意識を戻した後に腰を上げて両足を幽々子に振り下ろす。幽々子はその場からテレポートして、霊夢の傍から離れる。霊夢は蹴りを当てるのに失敗したが、そのまま両足を地面に着けて起き上がる。
幽々子は背後に回り込み、霊夢の首筋に手刀を、ではなくキスをした。
「ヒャアアアアッ!!」
「ご馳走様♥でも霊夢。貴女は此れで一度死んでるわよ」
「………ッ!!/////」
霊夢は幽々子を睨む。頬を赤くして、涙目の状態で首筋を片手で押さえている。
「もう一度行くわよ」
「っ!また!」
霊夢は再び周辺を警戒する。今度はミスをしない。テレポートした幽々子の位置を探る為に、巫女の勘を働かせる。
更に、ガメラは強大な敵が現れた時にその場所を探知していた。その探知能力を利用し巫女の勘と組み合わせれば、どんなにテレポートを繰り返そうとも、出現位置を探知する事が出来る。
「そこっ!!」
「ッ!!」
霊夢は真横から現れた幽々子に抱き着き、顔を胸に埋めつつそのまま地面に押し倒した。
「……やられたわね」
「……さっきの仕返しよ」
そう言うと、霊夢は幽々子の胸を形が歪む程に揉む。その柔らかさに思わず楽しみたくなるも、すぐに手を離す。
「ふふっ。本当に欲望に従順ね♥でも、油断し過ぎよ」
幽々子の手はいつの間にか霊夢の首の頸動脈がある部分に触れており、それが何を意味するのか霊夢は理解していた。
「はい。此れで貴女は二度死んでる。此の後に待ち受ける敵は、こんなものじゃ済まないわよ」
「………はい」
霊夢はお祓い棒を降ろした。完膚無きまでに負けた。幽々子も強くなった事は先程の闘いで分かっていたが、まさか此処までとは思わなかった。
「………完敗よ」
『……わ、分かりました!幽々子様の勝利とさせて頂きます!』
「さて、貴女に勝った以上、要求は飲んでもらうわ」
幽々子が勝てば何を命令されるのかを聞いてない為、緊張している霊夢。すると、霊夢の頬に触れた幽々子は耳元で囁いた。
「私も貴女の愛人にして頂戴♥」
「…………へっ?えええええええっ!?」
霊夢は驚いた。此れはつまり、霊夢が勝っても負けてもどの道霊夢が得する展開である。
「あらぁ?私の要求に不満があるの?」
「いや……だって…………ねえ、本当に私で良いの?////」
「良いのよ。さっきの闘いで、貴女の愛人になっても良いと思えたのだから。でももし、貴女に見込み無しと思えば、私は貴女に二度と私を恋人にしない事を命令するつもりだったわ」
「………そうだったのね………////」
「では改めて命令です。私を貴女の愛人にしてください♥」
「…………はい///////」
「ふふっ。此れで私のおっぱいも体も、好きなだけ味わえるわよ♥宜しくね♥」
「そんなの……ズルい……////////」
其処まで言われた霊夢は、あまりの恥ずかしさにその場で倒れて気を失った。『霊夢様!?』と駆け寄ったユウコを余所に、幽々子は「あらあら」と嬉しそうにしていた。
しかし、ユウコが何もしない筈が無かった。
『霊夢様!!歯を食いしばってください!!』
「ギャアアアアアアッ!!」
こうして、霊夢ハーレムに新しい女性が追加された。あまりにも最低なハーレム介入ではあるが、霊夢は幽々子の誘惑に負けた。そして、ユウコにビンタを受けてしまったが、ユウコは渋々受け入れてくれた。
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その頃、魔理沙と成美は命蓮寺にやって来た。すると、命蓮寺の境内が騒がしくなっているのを見つける。其処で行われていたのは、命蓮寺の境内で行われていたライブであった。
神霊達を鎮静化させるそのライブを行っていたのは、四人の和楽器バンドであった。和太鼓を改良してドラムにしている萃香。笛を吹いているが、背中にはギターを背負っているミスティア。メインボーカルとして歌っており、三味線も肩に担ぐ響子。そして、以前よりも大きくなった上にボタン付きの二胡を引いている麟であった。
四人の服装はそれぞれ和風の衣装を身に纏っており、楽器もそれなりに改良している。
彼女達は命蓮寺に避難してきた者達の為にライブを開き、更に音楽の力で神霊達を抑制していた。
「波の音に夢を乗せて♪
遠い世界の旅に出よう♪
いくつもの思い出を胸に寄せ♪
歩む 物語♪」
響子は声が大きいだけでなく、歌声には表現力があった。力ある歌声は、神霊達すらも虜にしていく。ミスティアが笛を吹いて歌声をより可憐にし、麟が二胡で曲調を司り、萃香がドラムでリズムを奏でていた。
「良いね〜♥」
「ああっ。鳥獣鬼人のライブに何度か来てるが、やっぱ良いなぁ。麟もスゲェ事やってるんだな」
しかし、次の曲で二人は、今度は鳥獣鬼人が全員脱ぎ出した光景を見てしまう。麟の二胡はいつの間にか三味線へ変形している。
そして、四人はそれぞれ楽器を演奏しながら歌い出した。
「「「「やった♪やった♪やった♪やった♪
大学合格♪社長就任♪
葉っぱ一枚あればいい♪
生きているからラッキーだ♪
やった♪やった♪やった♪やった♪
当選確実〜♪日本代表♪
やんなるくらい健康だ♪
Everybody say やったー!」」」」
今度は全員股間に葉っぱ一枚身に着けるだけのほぼ全裸となり、特にミスティアと響子は頬を赤くしながらも恥じらう事なく歌い始めた。
「ななななななななななっ!?////////」
「何で脱いでんだよおおおおおお!?////////」
そして、演奏が終わり、観客や神霊達が歓喜の声を上げていると、いつの間にか服を着た麟が魔理沙と成美に気付いて手を振った。
二人は手を振り返した後、命蓮寺の境内に降り立って麟に話し掛ける。因みに、他のメンバーも既に服を着ていた体
「驚いたな。まさか神社でライブやってたなんてな」
「白蓮さんが、皆が不安がってるから、音楽で元気にしてくれってさ」
麟がそう言った後、魔理沙は白蓮の居る木の根に背を付ける白蓮を見つけた。
白蓮はライブをノリノリで見ており、観客と同じく光る棒を持って応援していた。裸になった時も大して驚いておらず、寧ろノリノリであった。
「いや〜やっぱ良いなぁ!私も音楽活動やってから、こんなにスッキリするなんて思わなかったしさ!」
「私もよ。大好きな麟とやれるから、私は張り切れるのよ♥さっきみたいに他人に裸見られたって、麟と一緒なら恥ずかしくないわ♥」
「はい!私も、歌って気持ち良いです!勿論、麟さんや、麟さんが大好きな皆さんと一緒だから、さっきのも平気です!!/////////」
「あれはちょっとやりすぎたけど………皆、前まで不安だったのに元気になってるから、此れで良いかもね」
鳥獣鬼人はどうやら覚悟を決めていた。四人の覚悟の深さに驚きながらも、二人は彼女達の意志の強さに感心する。
「それより、二人は命蓮寺に来たって事は、もう分かってるんだね?神霊達が、この命蓮寺の下から発生してるって」
「ああっ。霊夢やユウコは後で来るらしいし、妖夢や早苗も後から合流するんだ」
「……なら、話は早いね。僕の勘だと、此れからとんでもない力を持つ人が現れようとしてる。だから……僕達が魔理沙達の相手をさせてもらう!!」
その瞬間、四人は先程のライブの衣装から、怪獣娘形態へ変身した。
麟は四肢に黒い怪物のようなゴツゴツとしたスーツを纏い、Eカップの胸に横長の帯状ビキニを身に付け、股間にはT型のビキニを履いて、腰に黒く太い尻尾を生やした。背中には緑色に発光する刃のような背鰭を生やし、口元を露出した異形の仮面を顔に着ける。二代目ジラの怪獣娘形態に変身した。
萃香はゴツゴツとしてトゲを全身から生やし、羽のような突起物を背中に生やし、胸元の甲冑には赤い目をした禍々しい顔のような模様が浮かび上がらせた鎧を身に纏った。腰に尻尾を生やし、額に赤い角を生やしていた。元々ある二つの角に加えて三本の角になった。マガオロチの怪獣娘形態だ。
ミスティアは初めてであるが、自身の怪獣娘形態に変身した。耳はコウモリの羽のような耳に変化して、背中の元々の翼に加えてカッター状の翼を生やして二対4枚になった。パンクファッションを思わせる服装は、ミスティアの歌い手としての雰囲気をより強く醸し出していた。彼女が宿した『騒音怪獣ノイズラー』の怪獣娘形態であり、服の基調たる色はミスティアの基本的な色である紫色である。
響子も初めて怪獣娘形態に変身する。頭部にはアンテナが生えて、更に額にはカラフルビーンズのように様々な色に分かれた粒が付いた三日月状の器官が取り付いた。更に、口には5つの細い穴が空いた赤いマスクが取り付けられ、下顎から頬は黒と白が基調のマスクが取り付けられ、赤いマスクと繋がっている。胴体は黄緑色の着ぐるみを身に着けており、尻尾も腰から生えている。響子が変身したのは、先程ミスティアが変身した怪獣娘形態ノイズラーの上位互換たる超獣『騒音超獣サウンドギラー』で、騒音をエネルギーにしている超獣で、頭部のアンテナから騒音を吸収することで大きくなっていく。(100ホーンごとに1m大きくなる)。
ミスティアと響子も、麟を守れるようになる為に強くなってきた。実戦は今回が初めてだが、自分が出せる力を発揮するだけだ。
こうして、魔理沙&成美対超獣鬼人のモンスターバトルは、白蓮が審判を務める形でスタートした。
霊夢ハーレム:お姉さん系が多い。
麟ハーレム:ロリ系が多い。
二人共一途にする筈だったのに………まあ強い生物は多くの雌と交わって子孫残しますしね。範馬勇次郎みたいにしないと誓いましょう。
《鳥獣鬼人:カバー曲》
オキノタユウ/和楽器バンド
YATTA!/はっぱ隊