早苗とチルノはバトルライブを見学しつつ、大きな盛り上がりと共にバトルライブが繰り広げられる中、早苗とチルノは命蓮寺の墓地に到着した。
すると、其処に妖夢と鈴仙の姿を見掛ける。
「おーい!鈴仙ー妖夢ー!」
チルノの呼び声に、二人は反応した。
「あっ、えっと……東風谷さんに、チルノちゃんですね?あまり会わないので、少し名前と姿がうろ覚えになってまして、すみません……」
「チルノちゃん、久し振り。もしかして、貴女達も異変解決に来たの?」
鈴仙が問うと、チルノが首を縦に振る。
「うん!早苗の手伝いで来たんだ」
「本当は私だけで向かう予定でしたが、凶暴になった妖精達を凍らせて落ち着かせているチルノさんに出会いまして、一緒に行くかを尋ねたら、喜んで協力してくださいました」
「早苗は文と同じ友達だ!アタイの機龍の姿を見せたら、滅茶苦茶喜んだからな!早苗のキングジョーもカッコ良かったし、お互いにメカ好きで話が合ったんだ!」
「ええっ!チルノさんの活躍、そして機龍をまた見る為に、異変解決頑張りますよ!」
「いや早苗!?信仰集めは!?」
早苗とチルノの仲の良さに、鈴仙と妖夢も和んでいた。すると、墓場から足音が響いた。
「誰?」
「「「ッ!」」」
チルノが足音を聴いて、その方向を向いた。チルノは機龍の怪獣娘形態となり、両肩にはミサイル兵器、両腕には着脱式の二連レールガンとレーザーブレードを組み合わせた複合兵器『0式レールガン』を取り付けた。腹部には切り札の『
早苗もキングジョーストレイジカスタムの怪獣娘に変身した。キングジョーに似ているが、胸元の甲冑は青く染まっており、右手は一メートルの巨大なキャノン砲が搭載されている。所々に黒い装甲も取り付けられている。
鈴仙もルナチクスの怪獣娘形態となる。髪は白色に変色し、三つの穴がある垂れ下がった先の赤い兎耳を生やし、両手の手首を白い兎の毛皮で覆っており、肩掛けやスカートも白い兎の毛皮で構成されている。胸元やお腹ははだけているが、隠す所は布らしき物で隠している。両足は膝まで覆う硬い甲冑で覆っており、腰には茶色の尻尾を生やしている。
妖夢もザムシャーの怪獣娘形態となる。ザムシャーの姿を思わせる侍姿となっま。そして、背中に三本の鞘を背負い、楼観剣を右手に、星斬丸を左手に持ち、白楼剣を口に咥えた三刀流の姿となった。
全員が怪獣娘形態となった後、墓場から一人の少女が姿を現した。顔に札を貼られており、両腕を前方に真っ直ぐ伸ばす少女だ。帽子を被るその少女は肌に青みが帯びており、目には生気がない。
「おー?お前等誰だー?此処で何してるんだー?」
少女が話し掛ける。
「アタイはチルノ!お前等を止めに来たんだ!」
「止める?もしかして、太子の復活阻止か?それは駄目だー!青娥も愛する太子の復活を願ってるんだ!お前等此処で止めるぞー!あっ、私の名前は
そう言った後、芳香も怪獣娘形態に変身した。両腕を薄紫色の中華風の袖で覆い、頭には竜骨の頭部のような茶色のフードを被る。腰には太い尻尾を生やし、体には薄紫色を基調として赤い血管のような線が描かれたチャイナドレスを身に着けていた。両手の甲には太く鋭い爪が生えている。それは、芳香の宿した怪獣『ゾンビ怪獣シーリザー』の怪獣娘形態だが、芳香はチャイナドレスを着た中華風の怪獣娘形態となっていた。
両腕は曲がり始めており、キョンシーたる芳香がより軽快に動ける事を示していた。
「んー………墓地で闘うのも嫌だなー。此方に来て」
芳香は四人を案内する。ライブが盛り上がる境内からの声援と歌声を聴きながら、5人は場所を移動した。
そして連れて来られたのは、人気のない、命蓮寺の裏側にある広い草原。其処ならば心置きなく闘える。
「青娥ー!連れてきたぞー!」
そして、不気味な青が基調のローブを肩から羽織り、その下には灰色が基調の不気味な鎧を身に着けた青娥が、地面に出現した魔法陣から姿を現した。頭部にはウルトラマンの角に似た角を生やす兜を被っており、肩には揺らめく炎のような青い突起物が付いている。レイバトスの怪獣娘形態となった霍青娥だ。
「良い子ね芳香ちゃん♥そして、ようこそ幻想郷の皆様。太子様が眠る霊廟への入口へ。私、太子様復活を願う者の一人、霍青娥ともうしますわ。どうぞお見知り置きを」
青娥はそう言った後、指パッチンを行って指を鳴らした。
その瞬間、青娥の周りに無数の怪獣達が出現した。
『オオオオオオオオオオッ!!』
嘗て幻想郷を侵食した早良怨鬼。
『ピー……ガガガッ!』
花の異変で大暴れしたメカゴジラ。スフィアは居ない為、元のメカゴジラのままだが、それでも戦闘力は脅威だ。
『ガオオオオオオオッ!!』
嘗て麟を触手で犯し、彼女を妊娠させたゴーデスクローラー。今回ゴーデス細胞に感染してないが、その体格は大きいままだ。
『テン……ソウ……メツ』
女性に分身を取り憑かせ、その数を増やし拡大させる度に力が増す巨大妖怪ヤマノケ。
『』
幻想郷をも取り込もうとした原始的な宇宙怪獣で、その数を増やし幻想郷を壊滅に追い込んだファンタズムドゴラ。その大きさは三百メートル程度に落ちたが、それでもデカい。
「そんな!?今まで倒してきた奴等が!?」
「生き返らせたの!?それも、こんな強敵達を!」
妖夢と鈴仙は、幻想郷を騒がせた強敵怪獣が大量に蘇った事に驚愕した。
「早苗!」
「分かってます!油断はしません!」
チルノと早苗も構える。
青娥は笑いながら、「行け」と指示を出す。蘇った怪獣達はチルノ達に襲い掛かるのだった。
そして、黒い狼のスーパーメカと、その両肩の取っ手に掴まる二人の男女が、妖夢達の元へ向かっていた。