東方怪獣娘ー怪獣を宿す幻想少女達ー   作:ちいさな魔女

257 / 261
此処で登場します。ヤッタージャスティスです。


第257話

青娥が指を差すと、蘇った怪獣達が妖夢達に向かって走り出した。一番機動力の高いメカゴジラが走り出して、妖夢達に向かっていく。背中のブースターを噴射して加速し、片腕を振り下ろして4本指の手を握って拳を形成した。メカゴジラの拳は妖夢達の居た地面を殴った瞬間、メイサーパワーコアから供給された青白いエネルギー波が拳から放たれて、地面を爆発させる。しかし、爆煙から四人は飛んで姿を現す。四人はメカゴジラの攻撃を紙一重で躱していたのだ。

 

先に行動したのは妖夢だ。妖夢は空を飛んでメカゴジラに迫り、地面から飛んできたを楼観剣と星斬丸で切り裂きながら、メカゴジラに向かって飛んでいく。両肩からミサイルを放って牽制するが、三つの刀を巧みに振ってミサイルを一刀両断する。正面から斬ったにも関わらず、斬った瞬間に爆発する事は無く真っ二つになって妖夢の背後に飛んでいき、爆発する。他のミサイルも、後から続く鈴仙が両手に持つうさ耳付きスピーカー型の銃こと『ルナティックガン』から放たれた光弾で撃ち抜かれて、爆発した。

 

メカゴジラが口を開けて赤く輝かせて、赤い熱線『プロトンスクリームキャノン』を放とうとする。

 

「『三刀・崩星斬』!」

 

妖夢は、三つの刀から繰り出す斬撃を一つに纏めて放った。メカゴジラの口に斬撃が当たり、口に切り傷を負わせる。衝撃で頭が後ろへ向いた。しかし、すぐに体勢を立て直し、口からプロトンスクリームキャノンを放った。

 

「妖夢ちゃん!『ルナティックバズーカ』!!」

 

鈴仙は二丁のルナティックガンを繋ぎ合わせて、メカゴジラの放つプロトンスクリームキャノンに向けて、繋ぎ合わせたルナティックガンの砲口から鈴仙の全身を包み込めそうな程の極太光線を放つ。鈴仙の光線とメカゴジラの熱線がぶつかり合って、ぶつかりあった場所が赤と紫の色が混ざり合った球体が出来上がる。しかし、鈴仙が押され始めた。メカゴジラの熱線があまりにも強い為だ。

 

しかし、妖夢も黙っていない。妖夢は両腕を真上に上げて刀を後ろに傾けると、そのままメカゴジラの目元まで飛んできた。そして、三本の刀でメカゴジラの目を斬った。メカゴジラの片目に三本の刀で斬り付けられた傷が付いた。

 

「『三刀・星狩り』!」

 

メカゴジラは片目を斬られて怯み、プロトンスクリームキャノンの射線がズレて上空のドゴラの触手を斬り裂いた。そして、落ちた触手から新たなドゴラが蘇ろうとしている。

 

その落ちた触手に一つの光弾が直撃し、そのまま凍り付いていき、軈てバラバラに崩れ落ちた。

 

「再生なんてさせるか!」

 

「流石ですチルノさん!」

 

チルノが必殺光弾を放ち、ドゴラの落ちた部位を完全に破壊したのだ。いくらドゴラの再生能力が強かろうと、機龍の必殺光弾の前ではアッサリと敗れ去ってしまった。

 

早苗は巫女である為、怨霊である早良怨鬼の相手をしていた。早良怨鬼は早苗から放たれるミサイルをすり抜けていたが、お祓い棒から放つ光線に当たって怯む。どれだけ巨大でも怨霊である為、巫女の祓う力が効いてしまう。しかし幸いなのは、早良親王は既に成仏しているので、この早良親王は力は嘗て敵対した時ほど出ておらず、ただ巨体に任せて暴れるだけだ。とはいえ怨霊である為、単純な物理攻撃は一切効かない。なので、守矢神社の風祝である早苗の出番だ。

 

『オオオオオッ!!』

 

早良怨鬼が片足を蹴り上げようとする。早苗はハイパーモリヤガンを取り出して、弾倉となるハイパーモリヤキーを懐から取り出した後にスイッチを入れた。そして、キーをガンにセットする。

 

『モンスターX!ブートアップ!アトラクション!』

 

そして、銃口を開いて変身する為の形状に変えた。緑色の宝石が輝き、早苗を新たな姿へ変身させる。

 

「神奈子様の宿す怪獣の力、お借りします!」

 

早苗がトリガーを引いた瞬間、青い宝石から金色の光が放たれて、早苗の体を強固な鎧が覆い尽くしていく。早苗の体は観音と般若が合わさったような鎧を身に纏い、キングジョーストレイジカスタムのキャノン砲は竜の頭のような形状へ変化していた。

 

早良怨鬼は拳を振り下ろすが、早苗は右拳を握り締めて早良怨鬼の拳を殴り飛ばした。殴り飛ばされた早良怨鬼は背後へ後退るが、早苗は追撃を始める。

 

一方チルノも、ヤマノケを相手に立ち回っていた。ヤマノケが振り下ろしてきた両腕を避けて行き、両腕のレールガンでヤマノケを撃ち続けて牽制する。更に両肩のバックパックユニットに搭載されたミサイル兵器から、無数のミサイルを放ってヤマノケの片腕を粉砕する。

 

しかし、ヤマノケはチルノへ炎を吐き出した。チルノは炎を避けるが、炎は森に当たって焼き払って行く。

 

そして、チルノはゴーデスクローラーの触手に足を掴まれて宙ぶらりんにされる。チルノはブレードを片手から生み出して触手を切り落とす。しかし、ゴーデスクローラーは口を大きく開いてチルノを喰おうとする。チルノは目の前にゴーデスクローラーが迫り、もう逃げられないと悟って両腕をクロスして少しでも攻撃を防ごうとした。

 

その時だった。

 

『ウオオオオオオオオオッ!!』

 

突如、ゴーデスクローラーの頭部で閃光が走り、ゴーデスクローラーは眩い光に怯んで片足を滑らせた。そのまま横に転倒してしまい、近くに居たヤマノケを押し倒してしまう。

 

更に、何処からともなく飛んできた無数の弾丸が、メカゴジラの頭部に命中する。すると、メカゴジラの目元にオレンジ色のペンキがベッタリと付着し、視界を奪っていた。早良怨鬼も先程の閃光によって怯み、バランスを崩してその場で仰向けに倒れる。ドゴラは何にも反応を示さず、触手を森に伸ばしているだけだ。

 

「えっ!?」

 

「い、今のは!?」

 

チルノと早苗、そして妖夢と鈴仙が攻撃がやって来た方向にある崖を見ると、崖から跳んできた一台の黒い狼型のメカが姿を現した。右肩の取っ手には緑のスーツを着た青年が、左肩の取っ手には白を基調とした魔法少女のようなスーツを身に纏っている少女が、それぞれ掴まっている。メカのお腹の取っ手には、黄色い球体型の一頭身メカが掴まっている。

 

『間に合ったでコロ!ヤッターゼロ、お疲れだコロ!』

 

そして、黒いメカことヤッターゼロは青娥と芳香の前で止まる。そして、ヤッターゼロの取手から手を離した二人の男女と球体メカは、青娥と芳香の前に立った。

 

「おー?なんだー?」

 

「あ……な、何者ですの!?貴方達は!?」

 

青娥が尋ねると、彼等は自らの名を名乗り出た。

 

「ミユは、ヤッタージャスティスのリーダー!ヤッターマン4号!」

 

「僕は新たに生まれ変わった、シン・ヤッターマン3号!」

 

『そして、ミユちゃんが作ってくれた、ミユちゃんとデクちゃんをサポートする、オモッチャマの妹『オジョウタマ』だコロ!』

 

そして、彼等はお決まりの台詞を放つ。ヤッターマンが悪人と対峙した時に言い放つ、定番かつ王道な伝説の名言を。

 

「ヤッターマンがいる限り!!」

 

「この世に悪は栄えない!!」

 

4号はウィンクした片目にピースサインを翳し、シン・3号こと3号は腕を組んで仁王立ちというポーズを取り始めた。

 

「な、なるほど………貴方達がヤッタージャスティスですわね?ザ・キングダムで情報を探った際に貴方達の事を知りましたが………なるほど。確かに、私の苦手な組織ですわ!」

 

青娥が闘いの構えを取り始めた。

 

「おー!青娥ー私も闘うぞー!」

 

芳香も青娥の隣に立つ。

 

「ゼロ!貴方はあの四人を援護!オモッチャマはもしゼロが追い詰められたら、メカの素を食べさせて!」

 

『『分かったでコロ!/ウオオオオオオオオンッ!!』』

 

オジョウタマが再びゼロに掴まり、ゼロは咆哮を上げて妖夢達の元へ向かった。

 

「さあ、来なさい!貴方達の正義を、見せてください!」

 

青娥の挑発に敢えて応じて、ミユちゃんとデクちゃんは走り出した。




オリジナル技集

『ルナティックバズーカ』
使用者:鈴仙
二丁のルナティックガンを繋げて長く巨大な銃に変形させ、強力な光線を放つ。更にルナチクスの飲み込んだマグマのエネルギーを、長く伸ばした舌を経由して銃の内部に流し込む事で更に火力を上げ続ける事が出来る。

『三刀・星狩り』
使用者:妖夢
ONE PIECEのゾロが扱う虎狩りと似たフォームで放つ剣技だが、妖夢の場合は流星のような無数の線が振り下ろした刀から放たれる。

オリジナルフォーム

『シン・ヤッターマン3号』
変身者:緑谷出久
嘗て3号に変身した世界のナベアツが身に着けたヤッターマンスーツを、そのままデクちゃんが着た姿。

オリジナルキャラクター

『オジョウタマ』
身長:オモッチャマと同じ
体重:オモッチャマと同じ
黄色い球体型のメカで、顔や四肢はオモッチャマと類似する。『〜コロ』が口癖とオモッチャマに似た口癖を持つ。変形すると完璧な球体となり、球体となって転がった際の速度や耐久性はオモッチャマの上位互換。但し、坂道や揺れやすい地形では思うように進めない。ミユちゃんが造ったメカである。また、メカの素を体の中に大量に内包しており、取り出す際は両腕の脇から取り出す。また、ヤッタージャスティスには他にも兄弟姉妹が居る。背中にジェットを展開し、宙に浮いたり空を飛んだりと、オモッチャマよりも飛行能力は上だが、急に止まれなかったりする。その為、オジョウタマが飛びながらメカの素を狙って投げる際は、タイミングを見極める必要がある。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。