東方怪獣娘ー怪獣を宿す幻想少女達ー   作:ちいさな魔女

259 / 261
久々の投稿!


第259話

青娥と芳香の二人は、ミユやデクと闘い続けていた。ミユは両手と腰の装置からハート型のエネルギー弾を放ち、青娥を攻撃する。青娥はミユの放つエネルギー弾を避けて行く。青娥は掌から青黒いエネルギーの玉を放つ。ミユは跳んで回避した後、ハート型の足場を生み出してその上に立つ形で乗り掛かる。そして、ハートに乗って移動しながらハート型のエネルギー弾を両手から放ち続ける。

 

青娥はハート型の弾の一つに当たってしまう。ピンク色の爆発が起きるが、青娥は気付く。

 

(あら?痛みはあるけどそんなにダメージは無い。寧ろ此れはゴム弾みたいな感じかしら?)

 

一方の芳香も同じだ。デクが繰り出す武器はミユとは正反対の近距離及び中距離武器だ。

 

「此れが僕の武器、『トリッキーヨーヨー』だ!」

 

リボルバーのシリンダー風のヨーヨーを両手に持ち、弾倉部分は螺旋状のメーターとなっている。そのヨーヨーを鞭のように巧みに操り、芳香を攻撃する。芳香の頭にヨーヨーが当たるが、芳香は何度でも起き上がる。

 

「そんなの効かないぞー!」

 

「やっぱり。貴方達ヤッタージャスティスは、人を殺せる武器を使わない。さっきから攻撃は放っても、相手にダメージを与える事はしないのね」

 

なんて甘い連中だ。そう思った青娥であった。

 

「『スパイラルショット』!」

 

デクが両手から下げて回転させているトリッキーヨーヨーの螺旋メーターを削り、ヨーヨーの回転速度を加速させる。

 

そして、ヨーヨーを芳香に向けて放つ。芳香は片手で弾こうとした。しかし、芳香の片手は回転によって弾かれてしまい、芳香は全身をヨーヨーの紐で拘束された。そして、ミユが掌から放ったハート型の弾が芳香の頭部に当たる。

 

芳香は後ろへ倒されそうになるが、青娥が芳香を抱き寄せた後に芳香の唇へキスをした。

 

「えっ?えええっ!?/////」

 

「な、何を!?///」

 

二人は動揺する。青娥が芳香の唇から自身の唇を離す。すると、芳香は再び元気を取り戻す。ヨーヨーの紐を力で引き千切り、自由になった芳香。

 

「おー!まだまだー!」

 

「驚いたけど……人工呼吸みたいな感じか!」

 

「な、なんだそうなんだ……」

 

しかし、青娥は止まらない。また再び両手を合わせた。このままでは先程倒したメカゴジラ達が蘇ってしまう。

 

「ウジュ――いひゃはははははひひっ!!アハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!や、やめへヒャハヒヒヒヒヒアハハハハハハ!!」

 

しかし、青娥の詠唱が途中で止まる。突然全身を両手で擦り、地面を転がり始めた。

 

「せ、せーが?」

 

芳香は青娥が突然笑い転げた事に困惑している。

 

「まさか、オジョウタマ?ゼロのビックリドッキリメカ!」

 

ミユが確信した。すると、オジョウタマが球体となって転がって来た。そして、両手両足を出したオジョウタマが両手をミユとデクに振る。

 

『ミユちゃん!デクちゃん!ビックリドッキリメカを出したでコロ!』

 

「ありがとうオジョウタマ!ミユちゃん!僕等も攻勢に出よう!」

 

「うん!デクちゃん!」

 

青娥をくすぐる存在。それは一目では見えにくい、小さなゾロメカ達によるくすぐり攻撃だった。

 

『ダニ!ダニ!ダニ!ダニ!』

 

それは、ミリサイズの小さなダニ型のゾロメカだった。ゾロメカ達が青娥の体に纏わり付き、体の各部位を擽らせているのだ。

 

「ヒャハハハッ!この……ヒヒヒハハ!!この程度……アヒャハハハハハ!!」

 

青娥は痛みにこそ耐えられるが、流石にこの様な拷問は想定していなかった。くすぐりの刑なんて、流石の青娥も未体験である。

 

「トリッキーヨーヨー・スパイラルゲッチャー!」

 

デクがヨーヨーを飛ばし、糸を用いて青娥を捕縛する。そして、ヨーヨーが青娥の後頭部に当たり、青娥を気絶させる。

 

芳香が青娥を起こそうと走り出すが、ミユが芳香の懐に入り込んでハート型の弾を片手から放つ。芳香の下顎に直撃して爆発を起こす。続けて芳香を左手で掴んだ後、更に芳香の頭部へハートの弾を何度も撃って当て続ける。

 

芳香を地面に寝かせた後、デクがトリッキーヨーヨーで芳香を縛る。

 

「よし。此れで二人は拘束したね」

 

「後はドゴラだけど、ミユ達が出なくても大丈夫みたいだね」

 

「うん。僕等は博麗さん達の援護に行こう!」

 

そして、ミユとデクは走り出す。ドゴラと早良怨鬼も決着が着こうとしていた。

 

そして、ヤッターゼロもミユ達に向かって走り出す。

 

――――――――――――――――――――――――

 

『ヴォウッ!!』

 

ヤッターゼロが口を開き、口の中から伸ばしたローラーを地面に着ける。

 

先程食べたメカの素により、ビックリドッキリメカを生み出したのである。

 

『ダニ!ダニ!ダニ!ダニ!ダニ!』

 

先ず最初に生み出したのは、肉眼では捉えにくいミリサイズのダニ型のゾロメカだった。一匹だけでなく、数百匹ものダニ型ゾロメカを生み出した。

 

しかし、ゾロメカはダニメカだけではない。ダニメカは青娥用だ。

 

次に生み出すのは、ドゴラ対策のゾロメカだ。

 

『ハチ!ハチ!ハチ!ハチ!ハチ!ハチ!』

 

ゼロの口から生まれてきたのは、無数のハチ型のゾロメカであった。ローラーから降りた後に背中の羽で羽ばたきドゴラに向かって行く。

 

ハチメカがドゴラに向かって飛んでいき、無数のハチメカがドゴラを囲んで行く。

 

『ハチ!』

 

ハチメカの一匹が尻の先端から針を放つ。ドゴラの皮膚に針が命中する。すると、針が命中した箇所からドゴラが結晶化して固まって行く。

 

『ハチハチ!』

 

ハチメカは次々と針を放つ。ドゴラの体に命中し、徐々に石化していく。

 

『ハチハチハチハチハチハチハチハチハチハチハチ!』

 

ハチメカ達の一斉攻撃。ドゴラの全身に大量の針が命中。毒が全身を回り、ドゴラは軈て巨大な結晶となってしまう。浮遊能力を失ったドゴラは地面へ落下して、全身がガラスの砕ける音と共にドゴラは粉々に砕け散るのだった。

 

そして、早良怨鬼も決着が着く。

 

『イリス!ブートアップ!邪神!』

 

早苗はハイパーモリヤガンの下部に、イリスのハイパーモリヤキーをセットした。そして、ハイパーモリヤガンを早良怨鬼に向けた後、アクション映画の如く横へ跳んで体を傾けながら、トリガーを引いた。

 

ハイパーモリヤガンから放たれた赤いエネルギー光線が早良怨鬼の胸元に命中するが、吹き飛ばされる事なく早良怨鬼は立っているままだ。

 

しかし、早良怨鬼の体は徐々に小さくなる。どんどん小さくなっていき、軈てその場から消えた。

 

「改めて思いましたが、イリス様ってこんなに強かったんですね………諏訪子様が取り込まれなくて良かったです」

 

「早苗ー!此方も終わったよー!」

 

早苗の元にチルノが現れる。

 

「チルノさん。まだ異変は終わりではありません。この命蓮寺の下にある霊廟に元凶が居る筈です」

 

「うん!行こう早苗!」

 

「はい!」

 

そして、早苗とチルノも行動を開始した。

 

――――――――――――――――――――――――

 

その時、霊廟の中にある二つの棺の内一つが開く。

 

「ッ!!」

 

屠自古は開いた棺を見る。開いた棺の中から、一人の少女が起き上がり、全身から青白いエネルギーを放つ。全身の皮膚に青白い血管のような模様が浮かび上がるが、すぐに皮膚へ溶け込むように消えた。

 

「太子様の復活を願っていたが、まさかお前から復活するとはな。布都」

 

目覚めた者は、屠自古の姿を見て顔を青くする。

 

「お前……屠自古か!?まさか……………その足……我のせいで………」

 

罪悪感に満ちたその顔を見た屠自古は、布都と呼んだ少女を見ながら太子様の眠る棺を弄る。

 

「良いんだ布都。私はもう気にしていない。だってほら♥太子様の復活が近いんだ♥見ろよ此れ♥地球の核から抽出したエネルギーが、太子様の中へ流れ込んで行く♥棺の中で太子様はより強くなり続けて居るんだ♥はぁ……愛しの太子様♥私は亡霊になりましたが、それでも待ち続けて………1400年も待ち続けて………それでも私は………貴方様にお会いしたい気持ちでいっぱいです♥太子様太子様太子様太子様太子様太子様太子様太子様太子様♥フフフフフッ…………♥」

 

屠自古は太子様と呼ぶ者の眠る棺を舐め始めた。更に味わい尽くすように棺全体を舐め回していく。

 

(屠自古……我のせいでこの様に成り果てて……今のお主はまるで………………)

 

どんな物に例えたら良いか分からない。しかし、今の屠自古は危険だ。もし太子様が目覚めて今の屠自古の姿を見たらなんと言うのだろうか。

 

いや、そもそもこんな状態の屠自古を太子様に会わせて行けない気がした。何か、嫌な予感がする。

 

すると、布都は空間に満ちる気の流れに変化が起きたことを察知する。何者かが、霊廟へ侵入したのだ。

 

「屠自古!侵入者だ!太子様を御守りする為にも、我等で侵入者を叩き潰しに行こう!」

 

「ちっ…………ああっ、分かったよ。太子様♥私はまた戻って来ます♥目が覚めたら、1400年分愛し合いましょう♥」

 

屠自古は棺にキスをすると、布都の元へ飛んで隣に並ぶ。

 

「おい行くぞ!太子様を御守りしなくてはな!」

 

「う、うむ…………」

 

布都は屠自古と共に霊廟の出入り口へ向かう。

 

(屠自古………お主が何かを企んでいても、決してそうはさせぬ。お主は太子様に、何か良からぬ事をしてしまう。そんな気がする)

 

拭い切れない不安を抱いたまま、布都は屠自古と共に侵入者達の元へ向かった。




オリジナル武器

名前:トリッキーヨーヨー
使用者:緑谷出久
見た目:形状で言えばブリジットが使用するヨーヨーのようにリボルバーのシリンダー風となっているが、弾倉内の部分にはそれぞれ、グレンラガンの螺旋メーターらしきものがある。
もう一つはシンプルにヨーヨーキャップにはグレンラガンの螺旋メーターらしきもののみ。
技:スパイラルショット
螺旋メーターを削って回転速度を上げ、相手をぶつける。
スパイラルゲッチャー
捕縛技。ストリングスを使って相手を捕縛させ、最後は頭にぶつけて気絶させる。

オリジナルビックリドッキリメカ

名前:ダニメカ
見た目:ダニ
ミリサイズのゾロメカで、取り付いた相手のくすぐりが弱い部位に集まり、集団でくすぐる。メカには効果は薄いが、生物相手には効果が高い。

名前:ハチメカ
見た目:スズメバチ
ハチ型のゾロメカ。飛行能力を持ち、尻の先端に一本の針を持つ。毒針に含まれる毒は様々な生物や機械の体や免疫機能を逆手に取り、様々な性質の毒に変化する。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。