東方怪獣娘ー怪獣を宿す幻想少女達ー   作:ちいさな魔女

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西行妖に宿る怪獣、正体は解りますかね?

それと、前回出した新技を此処に。

業火・夢想封印
プラズマ火球を夢想封印を放つ際に展開する勾玉と融合させ、相手に放つ。勾玉の霊力によって霊的存在や妖怪、邪悪な力や神にダメージを与え、更にプラズマ火球の火力で物理的に焼く。怪獣又は怪獣を宿す相手ですら食らえばノックアウトであるが、自分より実力がかなり離れた相手には足止め程度にしかならない。しかし、ガメラの力があるお陰で火力も加わり、霊力が効かない相手にも通じるようになった(動物やロボットといった機械、そして無機物)。


第26話

霊夢とユウコは幽々子に向かってそれぞれ遠距離攻撃を行った。霊夢は炎と霊力を込めた針を投げ飛ばした。霊夢が主に攻撃に扱う封魔針に、霊力とプラズマによる火炎を込めた『封魔炎針』だ。ユウコは両腕に生やした三メートルの長身砲『ハイパルス・マシンガン』及びサブウェポンの『三連副砲』と『パルス・バルカン砲』から砲撃を放つ。霊夢の投げた針よりも速く、ハイパルス・マシンガンとパルス・バルカン砲から放たれる砲弾は風切り音を置き去りにして、幽々子に向かって飛んでいく。しかし、幽々子は身体を少し捻らせつつ霊夢と幽々子に向かって身体を浮かせながら、針と砲弾の嵐を突き抜けていく。

 

特にユウコの砲弾は、避けながら敢えて避けずにそのまますり抜けていく。

 

「ユウコ!」

 

『通常の砲弾は無効。プロミネンスMG使用します』

 

両肩に展開したミサイルランチャーから、爆破半径二十メートル程のミサイルを、それぞれ五発も放つ。

 

「無駄よ」

 

「どうしかしら!」

 

幽々子が何かを放とうとしてきたが、霊夢は札を投げる。霊力を込めた札が幽々子に向かって飛んでいくが、幽々子は敢えて避けずに両腕を軽く振っただけで札を吹き飛ばした。

 

「あらあら。もうおしまいかしら?」

 

幽々子は胸の発光器官、及び背中に展開した扇子のような魔法陣から弾幕を放つ。

 

「よっと!流石に弾幕が多いわね!」

 

『霊夢様お下がりください。ナノメタル粒子散布。熱エネルギー緩衝層展開』

 

霊夢は弾幕を避けていく。その間にユウコは、身体に開けた穴から青みがかった銀色の粒子で構成された霧を放つ。一つ一つがナノメタルで出来た粒子で構成されているのだ。

 

幽々子は弾幕をユウコに集中させて放つが、ユウコの展開した霧に弾き飛ばされてしまう。

 

「ふふっ。でも隙だらけよ」

 

幽々子はユウコの背後に瞬間移動し、ユウコの頭を蹴り飛ばす。ユウコは突然背後から幽々子が現れたお陰で対処が間に合わず、その場に倒れてしまう。

 

「ユウコ!『業火・四重結界』!」

 

霊夢は幽々子を四つの結界で包み込み、その中に万物を燃焼させる超高熱と超放電を伴わせ、爆炎と爆風で結界の中を包み込んでいくのだ。幽々子は一枚目の結界をハイパーゼットンの怪力で粉砕するが、破った先から更に強力な熱量を持つ爆炎が襲い掛かってきた。どうやら結界を突破する度に、強力な爆炎が襲い掛かってくるようだ。

 

しかし、幽々子は結界内から姿を消した。霊夢は予想外の行動に驚いてしまうが、それが隙となって幽々子の接近を許してしまう。

 

「しまった!?」

 

「終わりね」

 

幽々子の手が霊夢に迫る。霊夢は手を合わせて接近戦用の結界を張ろうとするが、幽々子の手が先に霊夢の顔に触れようとする。

 

全ての生命を死を与える、対生命体に特化した能力『死を操る程度の能力』だ。その力を指先に込めている。今の幽々子は指先で触れた生命を死に追いやれる。霊夢はガメラの細胞によって進化し続けるが、死だけは耐性が無い。即死なら尚更だ。

 

しかし、幽々子の手はナイフに当たって弾かれてしまう。

 

「間に合ったぜ!」

 

「何をしようとしたのか解りませんが、ルール違反は確実ですわ」

 

そして、霊夢とユウコは乱入した相手を見た。刺々しい背鰭に緑がかったドレスを着て、尻尾を生やす魔理沙。そして、機械で出来た翼に銀の鎧、竜のような銀の兜を、四肢には銀の甲冑を身に付け、肩から二つの竜の首を生やした咲夜が居た。

 

「魔理沙に咲夜!」

 

「あら?援軍かしら?でも乱入したからモンスターバトルは中止ではなくて?」

 

「だが、その後に挑むのはありだろ?」

 

「此れで四対一。卑怯とは抜かさないでください」

 

霊夢とユウコ対幽々子のモンスターバトルは、魔理沙と咲夜の乱入によって中止となったが、その後に霊夢、ユウコ、魔理沙、咲夜対幽々子の試合となる。しかし、まだ始まってない為に乱入は可能である。

 

「あらあら、四対一なんていくら幽々子でも不利ではなくて?」

 

そして、『スキマ』から姿を現したのは、紫だった。藍も一緒に姿を現した。

 

「まだ始めて無いようですので、此れで四対三。此でカードが揃った・・・と言いたい所だけれど」

 

「あら紫。後もう少しで西行妖が咲くわ。一体何が目覚めるのかしら?」

 

「・・・その前に幽々子。私は貴女を止めに来たわ」

 

「えっ?」

 

そして、紫はその姿を変えた。美しいドレス姿から、刺々しいデザインをした衣服を纏ったのである。触覚を生やした赤い帽子、肩や膝には刺を無数に生やしたサポーターを取り付けて居る。右手は鎌状になっており、元の人のような手から完全にかけ離れていた。胴体に身に付けた赤いスーツは、前から開くようにジッパーが取り付けてある。髪の色も変化し、金髪から茶髪へ変化していた。まるで某大泥棒の妻に似た美貌と雰囲気を醸し出していた。

 

藍は背中に四本の黒い触手を生やし、青と金で彩られた鎧を纏い、両肩に刺を生やした姿となった。

 

「全く不思議よね。橙や藍もだけど、私の宿した『ヤプール』と縁のある怪獣だもの」

 

「ええっ、紫様。ですが、今は幽々子様を止めて、西行妖に宿る邪神を封じ込めなくては」

 

「解ってるわ。という訳で霊夢達。私達も貴女達と共に幽々子と戦うわ」

 

「・・・ありがたいわ」

 

霊夢が全員を代表するように言った。

 

「あらあら。まさか紫と藍まで敵対するなんて。でも諦めないわ。西行妖が満開にさせたいのよ。邪魔をするなら親友でも容赦しないわ」

 

「止めるわ。例え親友でも。いえ、親友だからこそ止めるのよ」

 

紫た藍も、幽々子に向かって構える。霊夢、魔理沙、ユウコ、咲夜の四人が同時に走り出す。幽々子は扇子を構えて、弾幕を放ち始めた。

 

モンスターバトルの再開である。

 

西行妖に生えた一つ目が、開いている事に全く気付かずに。




新技図鑑
封魔炎針
霊力とプラズマを込めた札を針の形に変えて、相手に向かって投げ飛ばす。針の刺さった箇所から霊力と火炎を流し込み、相手を体内から焼く。
業火・封魔陣
四重結界の中をプラズマ火球を構成する炎で包み込み、包み込んだ相手を焼き尽くす結界。突破すればするほど火力が強くなっていく。

後日、改めてモンスターバトルルールの細かい部分を出していきたいと思います。
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