「ギナ!お前達は博麗の巫女を潰せ!私とジュダはギルと共にノアを探すとしよう!」
モルドが掌にギルを抱えて、ジュダと共に別の場所へ走りだそうとした。しかし、此処で邪魔が入る。
「させないよ!」
いち早く復帰した麟が、モルドの頭に飛び蹴りを食らわせた。身長差があるにも関わらず、モルドをよろけさせる威力に、モルドは驚くあまりそのまま横に倒れそうになる。
「邪魔をするな!」
ギルが掌から雷を放つ。グア三兄弟を蘇らせた際に力を使ってしまった為に、本来の力は出せない。しかし、それでも幻想郷を制圧するには大した問題にはならなかった。
「よっと!」
麟は空中に跳ぶが、それは悪手であった。モルドはバットアックスを振り下ろして、麟を吹き飛ばす。麟はバットアックスをお腹に喰らい、吹き飛ばされてしまう。
「がっは・・・」
麟は腹から大量出血してしまい、意識が朦朧としてしまう。
「麟!この野郎!」
萃香も走り出すが、突然ギナに蹴り飛ばされて地面を転がってしまう。
「貴様等は私の敵ではない」
ギナは萃香を攻撃しようとするが、ギナの元へ来た霊夢が爪を振り下ろす。ギナは爪を避けて、萃香から離れてしまう。
霊夢がプラズマ火球を放つが、ギナは横に身体を傾けて火球を避ける。そして、魔理沙も熱線を撃とうとミニ八卦炉をギナに向けるが、ギナは手にしたバットウィップスで魔理沙のミニ八卦炉を弾き飛ばす。しかし、魔理沙は背鰭から電光を展開して、顔の前に凝縮した。しかし、ギナは魔理沙の顎を膝で蹴って顔を真上に向けた。そして、熱線は真上に放たれてしまった。
(コイツ!?シールドごと突き抜けて来やがる!?)
魔理沙は膝を着いて、ギナがバットウィップスを振り上げようとした。しかし、ギナの身体に突風と電磁ビームが襲い掛かる。
更に、氷のミサイルがギナに降り掛かる。白い爆発と共に、ギナは後方へ両足を引きずりながら下がっていく。
突風と電磁ビーム、そして氷のミサイルが降り注いでギナはバットウィップスを振り回して相殺する。
文とチルノが攻撃したのだ。しかし、全てがギナに相殺されている。
「文!彼奴、強い!」
「ええっ。あの二人の巨人を行かせる訳には行きませんが、あの女性、強い!」
霊夢も起き上がって魔理沙や文、チルノに加勢するが、ギナ一人を相手に、四人の強力な怪獣を宿す少女達は全く歯が立たない。霊夢は火球や博麗式の体術も全て避けられる。魔理沙はシールドのお陰で殆どダメージを負わないが、地道とはいえ確実に肉体へダメージが入っていく。文の風と電磁ビーム、そして尻尾から繰り出す追尾能力のある電磁ビーム弾を使い、チルノは肩の兵器を切り捨てて格闘に入る。しかし、ギナに全く通用しない。
しかし、ギナとて余裕と呼べるものではない。今現在、ギナは全力を出して戦っていた。本来の巨人の姿で戦えば楽に四人を倒せるが、等身大のままでは本気で戦わなくては四人を圧倒出来ない。
四人の攻撃が当たれば、確実に自分が巨人の姿になる前にやられてしまう。
「ぐっ・・・」
ギナも隙が出来る。霊夢が背中から両肩に腕を通してギナを拘束し、魔理沙がギナの腹に抱き着いた。
「霊夢!お前も離れてろよ!」
「アレをやるんでしょ?私なら熱に強いから平気よ」
「・・・っ!なら、途中で熱がって離すなよ!」
魔理沙は何故か服を全て脱ぎ捨てていた。露出が好きなのではない。此れから行う攻撃に、服が邪魔になるからだ。
『・・・っ!霧雨魔理沙及び魔理沙の周辺に存在する分子運動の急激な上昇を確認。そして、霊夢様のプラズマ反応が急上昇・・・』
ユウコは足元からジェットを噴射して、その場から離れた。それは、ユウコのデータ内にある、親元であるメカゴジラシティを焼き払った攻撃であった。そして霊夢も、魔理沙のやろうとしてる事を直感で理解し真似ようとしている。
「っ!不味い!くそ!」
ギナは二人が何をするのか理解し、逃げ出そうとするが、二人の力が強すぎるあまり逃げられない。
「「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!!」」
そして、霊夢のガメラ風となった巫女服が、魔理沙の全身が、溶岩滴る活火山のような色を帯びていく。更に、細く速い電撃が二人を中心に次々と走り始める。その瞬間、二人を中心に高熱と電撃が入り乱れた空間が出来上がる。
魔理沙は分子運動を増幅させて、霊夢はプラズマを全身から放出させて、ギナを焼き払おうとする。
元よりこの戦いはモンスターバトルルールを護る事を前提で始まってない。グア三兄弟とギルが勝手に始めた戦争だ。ならば全力でやるだけだ。
「ぐああっ!!馬鹿な・・・まさか、たかが怪獣を宿した奴等如きに・・・」
ギナは全身が焼けていき、軈て全身が焼け落ちて溶けてしまう、寸前まで来た時だった。
突然、ギナがその場から消えた。霊夢と魔理沙は驚いて攻撃を解除する。
「何よ?一体・・・」
「あっちの巨人が・・・」
霊夢達が見た先には、モルドとジュダの隣に先程のギナと似た容姿をした女性の巨人が姿を現した。それこそ、ギナの本来の姿である。
「くっ・・・皆、腹を括りなさい」
「全く今日は厄日だぜ!」
霊夢達は、モルドやジュダと合流したギナに向かって走り出す。一方、麟は絶対絶命の危機を迎えていた。
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麟は真っ白な世界で裸となっていた。大事な所は映ってないが、それでも一応は乙女である麟。恥ずかしいものは恥ずかしい。
しかし、大事な所を隠しながら真っ白な世界を移動する麟。
「・・・僕、死んじゃったのかな?」
麟は白い世界を歩き続けると、突然自分に影が差し掛かる。
「・・・き、君は」
それは、麟が宿した怪獣であり、二代目ジラとの愛称で呼ばれている怪獣の王。ゴジラであった。
「・・・僕は、死んだの?」
すると、二代目ジラは首を横に振る。
「・・・死んでないの?じゃあ、僕はまだ生きてるんだ!」
二代目ジラは頷く。すると、顔を麟に近付けた後、鼻息を大きく吹きながら麟を見つめた。
「・・・もしかして、力を貸してくれるの?」
二代目ジラは答えなかったが、麟には目の前の怪獣が同意してくれたように感じた。
「・・・よし!じゃあ、やろう!君も一緒にね!」
麟は二代目ジラの顔に触れて、更には彼に名前を与える事にした。
「君の名前は・・・ジラ!ジラってどう?」
『ォォォォオオオオオオオオッ!!』
ジラが声を上げる。その様子はまるで、飼い主に誉めてもらえたペットの子犬のようである。
「なんか、行ける気がする!ジラ!君も一緒に!」
『グオオオオオオオォォォォッ!!』
「う、うおおっ!?うおおおおおおおっ!!」
麟の全身が光り輝き、軈て麟の姿は怪獣を纏った姿こと怪獣娘の形態となり、そしてその姿は光と共に変化していき、軈てジラのような姿へと変わって行くのだった。
此処で、麟達の新フォームを登場させました。それは、対大型生命体用に自身が宿した怪獣その者へと変身するフォームです。
つまり、↓の通りです。
1:通常形態。2:怪獣娘形態。3:怪獣形態。
つまり、3の場合は宿した怪獣と同じ姿になるという訳です。最も、先に怪獣娘形態になる必要がありますけど。