それに、私は東方では滅多に見られないカップリングにも興味があります。
そして、私の輝夜は他の作品の輝夜とは何処かズレてます。
OP:『泡沫、哀のまほろば(幽閉サテライト)』
第38話
迷いの竹林。一度入ったら出られないとされる竹林。其処を無事に通るには、抜け道を知る案内人の助けが必要になる。
そんな竹林の奥に、ある一軒の大きな和風の屋敷が存在した。平安時代の貴族が住んでいそうな屋敷であり、池には太古に絶滅した筈の魚が泳いでいる。庭には、無数の兎の耳を生やした少女達が、ある一室を見つめていた。
そんな屋敷のとある一室、一人の赤と青のカラーを持つ看護師のような服装をした三つ編みロングの女性が、正座をして頭を垂れている。
その背後には、同じように頭を垂れる先の尖った兎耳を生やす紫色のロングヘアーで巨乳の美少女、胡座をかいている先の丸い兎耳を生やす小柄な兎の少女、二名の人型の兎がそれぞれの形で座っている。
三人が頭を下げる先には、薄い天幕の奥に居ても解る程に美しい美貌を持つ女性。その美貌は、男が見れば絶対に惚れてしまい、同性すらも魅了しかねない、言葉では言い表せない美しい女性であった。過去にも未来にも、此れほど“美しい”が似合う女性は居ないだろう。
彼女はその手にある物を、愛しい子供のように頭とお腹を愛でていた。それは、五つの宝の一つである燕の子安貝を刃を生やす両手で抱えて、赤い翼竜の翼を生やした怪獣のフィギュアらしき人形であった。
看護師の服装をした女性──『八意永琳』が口を開く。
「姫様。準備は全て整いまして御座います」
そして、天幕の奥に居る女性───『蓬莱山輝夜』が口を開いた。
「永琳。今はもう立場は関係無いと言った筈よ?昔のように、輝夜で構わないわ」
続いて輝夜は、片手で火鼠の皮衣を被った怪獣のフィギュアらしき人形の頭を撫でている。
「・・・そうね。建前は此の位で良いわね。偽の月を生み出す準備は出来たわ。後は輝夜、貴女の力で永遠の夜を幻想郷全体に張る。此れで、輝夜を連れ去ろうとする月の使者が入ってこれないように出来るわ」
「それは良かったわ。あの退屈な日々に戻らなくて済むのね」
三人が姿勢を戻し、それぞれ楽な座り方に戻る。
そして、輝夜は三方(月見団子を乗せる台座)に乗る短剣のような形をした道具を撫でる。それは、彼女が宿した闇の巨人が使うアイテムであり、全ての生命を永遠に止めてしまえる最強の武器でもある。そして、輝夜の持つ五つの宝にも、それぞれ怪獣が宿っていた。全て組み合わせれば、最強の怪獣を誕生させる事が出来る上に、輝夜が纏えば無敵の存在となれる。
「それに、もし月の使者が来ても私達なら返り討ちに出来るわよ。例え依姫が来て、全ての神々を宿したとしてもね」
「怪獣・・・私達はある日突然宿った。でも輝夜、声が聞けるのは貴女だけよね?」
永琳が尋ねる。
「姫様、お師匠様、声とは何でしょうか?」
尖った兎耳の少女───『鈴仙・優曇華院・イナバ』が輝夜と永琳に尋ねる。
「イナバ。私は宿した彼の声が聴こえるのよ。会話も出来るわ。名前はルギエル。ダークルギエルというのよ。私だけが聞こえるし、私としか会話しない、全ての生命の時を止めたがっている、闇の巨人ね」
「まるで、姫様の能力みたいです」
「そうねイナバ。それより永琳、そろそろ私達も動くわよ」
輝夜は天幕を開けて玉座から出てきた。そして、その美しき美貌を露にして、輝夜を見る永琳達は顔を赤く染めて顔を反らしてしまう。同性すらも魅了する彼女の姿に、思わず見惚れてしまったからだ。
「一部の妖怪達は感付き始めてる。もし攻めてきたら、一番可愛い娘は、私のお気に入りにしたいわ」
輝夜の顔が怪しい笑みを浮かべる。その顔を見た永琳達は、またしても顔を赤くして横に反らしてしまう。特に永琳に関しては彼女の傍にずっと居る筈なのに、見慣れてる筈なのに、やはり輝夜を見るとどうもドキドキしてしまう。
「此の幻想郷には、可愛い娘が一杯居るのよ。どの娘も可愛いけど、私がグッと来る娘はまだ見ないわね」
輝夜は襖を開けた。其処には多数の人形が置いてあったのだ。どれもが妖精である。全員が輝夜に捕まり、こうして人形にされているのだ。
輝夜は人形達の頭を、更に全身を撫でて兎に角愛でる。
人形はそれだけではない。謎の造形をした大型怪獣の姿もある。
「永琳、イナバ、てゐ。貴女達も守備に出なさい。勘の良い妖怪達は、既に動き出す筈よ」
「そうね。人間達も遅かれ早かれ何時か気付く。てゐ、貴女達は竹林を、優曇華は此処で侵入者を迎え撃ちなさい」
「「はい/分かったよ。姫様、お師匠様」」
てゐと優曇華と呼ばれた兎達は立ち上がる。それぞれ侵入者を迎え撃つ為に準備に入った。
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博麗神社で、霊夢は箒で境内の掃除を行っていた。相変わらずお賽銭は少ないが、差し入れは沢山持ってる。生活には困ってないのだ。
「今日は満月かぁ」
霊夢は月を眺めていた。しかし、そんな彼女の背後にスキマを開けて紫が姿を現した。
「あの月は何か変よ」
「うわっ!?紫!?」
「あら、そんなに驚かなくても良いじゃない」
「いきなり現れたら驚くわよ・・・それより、月が変ってどういう事よ?」
「あの月・・・貴女達人間には分からないかもしれないけど、普通の月じゃないわ。それに、今の時間を確認してみなさい」
「今の時間・・・あっ・・・」
霊夢は気付く。今の時間は朝の七時だ。夏の季節を考えると、この時間で朝日が昇ってないのは可笑しい。
「・・・こんな異変は初めてね。霊夢、私も手を貸すわ。藍と橙にも、この異変を調査させてるわ。早速行くわよ」
「紫、異変の元凶が何処に居るか知ってるの?」
「大体の宛は解ってるわ。迷いの竹林に向かうわよ」
こうして、後に永夜異変と呼ばれる未知の異変が始まった。
他の勢力も、動き始めたのだった。
ED:『ヒカリノキズナ(劇場版ウルトラマンR/Bセレクト!絆のクリスタルED)』
地上の兎達にどんな怪獣宿そうか・・・妖精メイドやホフゴブリンみたいに主の怪獣より強い怪獣にしてみようかな・・・。