ですので、当然永淋は原作より遥かに強くなってます。下手したら日本の最高神より強くなった可能性もあるかと。何せあの怪獣は、最強最速のウルトラマンマックスを圧倒してましたし。DASHとマックスの共闘が無ければ奴には勝てなかったでしょうし、地球はマジで終わってたかもしれません。例え弱点が分かったとしても、DASHだけでは奴を倒せるとは思えません。
魔理沙達は永遠亭に侵入した。竹林を吹き飛ばしたあの大爆発から逃れるように飛び込む形で、三人は永遠亭に辿り着いたのだ。吹き飛ばされた所を見ると、確かに竹林は無く、開いた穴は暗くて底が見えない。どれだけの破壊力があれば此処までの破壊の痕を残せるのだろう。
「霊夢の奴、何かされてないかな」
「霊夢に何かしたなら、私が骨の髄まで消し炭にしてくれるわ」
「紫・・・親馬鹿だったのね」
今の紫の様子を例えるなら、息子か娘を結婚させようとしない頑固親父である。
しかし、もし今の紫がもし霊夢が花嫁のドレスを着せられた上に姫様から誘惑されていると知れば、紫は姫様に対して何をするのか、想像に難くなかった。
「あーっ。御愁傷様だぜ」
「元凶がどんな目に遭うか理解出来たわ」
魔理沙とアリスは、正体の分からない姫様に対して同情するしか出来なかった。
(ホントならスキマを介して霊夢の元へ行きたいけど、何故かしら?スキマを開けない?)
しかし、紫とて伊達に長く生きてきた訳ではない。怒る間も、先程から感じている違和感に気付いていた。
「・・・やはり、どうなって───」
「それは、姫様の作り上げた闇の結界の効果によるものよ」
そして現れたのは、青と赤のカラーリングをした看護師風の衣装を着た美女。その手には弓を持っている。
「久し振りね、妖怪の賢者の八雲紫。そして始めまして、人間の女の子に魔法使いさん。私は八意永琳。姫様である輝夜の従者にして、永遠亭の薬師を勤めているわ」
「霧雨魔理沙!さあ、霊夢を返して貰おうか!」
「アリス・マーガトロイドよ。姫様が誰かは分からないけど、その人は霊夢に何かしてないかしら?」
すると、永淋は妖艶な笑みを浮かべた。
「輝夜はあの博麗の巫女に一目惚れしたそうよ。そして今、あの子にウェディングドレスを着せて、花嫁にするつもりよ」
「・・・なんですって?霊夢を花嫁にする?そんなの私が許さないわ!霊夢は誰にもやらないわよ!!」
紫の顔に憤怒が宿る。言葉にかなりの嫉妬や怒りが込められている事が、周囲に居る全ての者にも理解出来た。
「それなら私を倒して行く事ね。さっき様子を見に行ったけど、今の博麗の巫女は霊夢だったかしら?霊夢は輝夜の誘惑に屈しなかったけど、あの様子だと負けるのも時間の問題よ。モンスターバトルを行うらしいけど、霊夢は負けるわ。それが嫌なら、私を倒してみせなさい」
そして、永琳は全身を光らせて、怪獣娘形態へ姿を変えた。両手の甲にそれぞれ赤と青に分かれた小さな砲塔を生やし、胸元からお腹に掛けて赤く染まった灰色のパーカーを羽織り、赤と青のビキニを下に履いている。また、赤い装甲を脚に纏っており、関節部分は青く染まっている。頭は横に伸びた二本の角を生やしており、髪は青くなって先っぽが赤く染まっている。
「ラゴラスエヴォ、行くわよ」
永琳は自身に宿った怪獣に語り掛ける。ホントに話せる訳ではないが、敢えて話し掛けると何故か気が楽だ。
「よっしゃ、私がやるぜ!」
「魔理沙だけじゃ不安だわ。私も手伝う」
「なら私が審判を行うわ。モンスターバトルルールに則り、魔理沙&アリス対八意永琳のモンスターバトルを開始します」
魔理沙とアリスも既に怪獣娘形態となっており、戦闘準備は完了だ。
「短期決戦だぜアリス」
「焦るんじゃないわよ魔理沙」
「では、始め!」
紫は試合開始の合図を出す。その瞬間、永琳が魔理沙とアリスの懐に一瞬で入り込み、二人を纏めて蹴り飛ばした。二人は録に抵抗出来ないまま、蹴り飛ばされて畳の床を転がっていく。
「遅い、遅いわよ貴女達。いつの間にか、蹴り飛ばされちゃったわね」
「・・・アリス、強いぜ彼奴!」
「下手したら
「おうよ!」
魔理沙は自身の周囲に小さな魔法陣を四つも出現させ、其処から魔力で構成された弾を次々と放っていく。まるでマシンガンだ。
アリスも両手に生やしたレールガンから弾を放ち、永琳に向かって砲撃し続ける。
永琳は右手の砲塔から冷凍光線を放ち、アリスの放った砲弾を全て凍らせて粉砕した。更に永琳は左手の砲塔から火炎を放射して、魔理沙の放った全ての魔弾を全て焼き払って打ち消す。
「『灼熱遊戯・マグマゲーム』」
永琳は左手の砲塔からドロドロの黄色い溶岩の弾を放つ。溶岩の弾は複数放たれ、魔理沙に迫る。魔理沙は箒に乗って移動しながら、迫り来る弾を避けていく。
「『超温低差光弾』」
永琳は矢に炎と冷気を織り混ぜて、魔理沙に狙いを絞る。アリスは両腕に生やしたナノメタルブレードで背後から斬りかかるが、永琳はアリスの剣を下にしゃがんで避けた後に、アリスのお腹に裏拳を繰り出して弾き飛ばした。そして張り詰めた弓から矢を放ち、光の速度に近い速さで魔理沙のお腹に突き刺さる。
「ガハッ!?」
その瞬間、魔理沙の体内で炎熱と氷結の二つが発生。そして、魔理沙は背鰭が全て吹き飛び、口から炎と冷気が折り混ざった息を吐き出した。
「ガッ・・・ハァ・・・・・・」
魔理沙は地面に落ちてしまう。フィリウスの能力で再生可能だが、それでも炎と氷の合わせ技の前では体内の再生が追い付かない。
「魔理沙!人形達、魔理沙を護って!」
アリスは人形達に永淋を攻撃させる。上海と蓬莱の二体は、魔理沙を持ち上げてアリスの元へ引き寄せる。他の人形達は手にした銃から飽和攻撃を放って永淋に攻撃するが、身体の表面が爆発しても永琳に大して効いた様子は無い。
「うぁ・・・アリス・・・」
「再生が遅すぎる・・・温低差によって再生が遅れてるのね」
アリスが永琳の元を向くと、全ての人形達はあっという間にやられていた。焼却されて灰になったり、凍ってバラバラになったりと分かれている。
永琳が全て蹂躙したのだ。
「・・・それで終わりかしら?」
「魔理沙は暫く戦えない。なら、私がやるしか無いわね」
アリスが魔理沙の前に立つ。
「ええっ。早くした方が良いわね。今頃霊夢は、姫様によって弄ばれてる頃だと思うわ。手遅れかもしれないわね」
「なら取り返すだけよ」
アリスは走り出す。永琳は両手に生やす二つの砲塔で、アリスの振り下ろした二つのナノメタルブレードを受け止めた。
──────────────────────
一方の霊夢と輝夜は、妹紅が審判をする中で戦った。
しかし、霊夢がいくらガメラの力を持つと言っても、そもそも輝夜は霊夢より遥かに格上であり、尚且つその身に宿した闇の巨人自体がガメラより格上なのだ。
此れなら五つの宝に宿った怪獣達を纏う必要も無くなり、輝夜は早く勝って霊夢を自分の物にしたい気持ちしか無かった。終始霊夢を自分の物にしたいという思いだけで戦っていたのだが。
「ふふっ。やられてもやられても何度も立ち上がる貴女も素敵よ。服がボロボロになってお肌も見えちゃうわ。痛々しいけど、エロくて素敵」
「ぐぁ・・・」
霊夢の身体は既にボロボロだ。甲羅は粉砕され、服もボロボロだ。素肌も見えており、美乳が破れた穴から見える。大事な所はギリギリ見えない。
「私は・・・」
「もう一度訊くわよ。私の物になりなさい。私が幸せにしてあげるわ。私が貴女の美しさを保たせてあげるわ。貴女が、欲しい」
「・・・なったら、また魔理沙達と過ごせる?」
「約束するわ。私は、貴女と彼女達を離ればなれにしたい訳じゃない。貴女が私の物になっても、此処で暮らす事を除けば博麗の巫女として活動させるし、皆と遊ぶ事も認めてあげる」
輝夜は霊夢の顎に指を当てて、抵抗すらしなくなった霊夢の顔を上げる。
「さあ、私の物になりなさい」
輝夜は霊夢の耳元で囁く。甘く濃厚で、その上美しく魅惑的な輝夜の言葉、声、そして容姿が、霊夢の心にトドメを刺していく。
輝夜は先程から自分の物になるよう促してるだけだ。それだけだ。
しかし、抵抗する気力を失った霊夢に、もう為す術は無かった。
「チュッ」
輝夜は霊夢の唇に、自身の唇を重ねた。一瞬だけのキスだが、霊夢には効果抜群だった。
「私は─────────」
その時、霊夢の中で何かが砕け散った。
それと同時に、甲羅や衣服も再生したが、黒と赤のカラーリングを持っており、正に闇の力に染まった亀のようであった。
「─────負けました。貴女の花嫁になります」
その時の霊夢の目には、ハートのマークが浮かんでいたのだ。
博麗霊夢はとうとう、蓬莱山輝夜に屈してしまったのだ。
「そう!貴女は私の物よ!霊夢!」
輝夜の顔は悦びに満ちていた。霊夢もまた、輝夜に屈して嬉しいと言わんばかりの悦びに満ちた顔となっていた。
「時間が掛かったけど、もう貴女は私の物!遂に手に入れたわ!世界で一番美しい私の花嫁を!そんな貴女を人形にするなんて勿体無い!」
輝夜は再び霊夢の唇にキスをした。しかし、突然彼女に炎が降りかかる。輝夜は結界を張って炎を防ぐ。
「何のつもりかしら?」
「流石にこれ以上は見てられないからな。輝夜、お前のした事はほっとけない。もうこの永遠の夜の異変を起こしただけじゃすまされないぞ」
「あら?嫉妬かしら?」
「違う。人里の自警団として、博麗の巫女がこんなんにされたのをほっとけないしな。それに、お前は父上の仇だ!」
「父上ねぇ・・・」
輝夜は、妹紅の父親の事を知っていた。どう考えても彼の自業自得だが、敢えて黙っておく事にした。
言えば退屈になるからだ。
「良いわよ。来なさい。貴女があの男が生きてた時代からどうやって生きてきたのか知らないけど、戦うつもりなら容赦しないわ。それと、霊夢」
輝夜は霊夢の頬に触れて、ある命令を下す。
「もっと私の物になりたいなら、命令よ霊夢。永琳を援護して、私の物になった事を八雲紫達に教えて来なさい!」
「はい。姫様の、ご命令とあらば!」
霊夢は目にハートを浮かばせた。
もう彼女は、輝夜の物となってしまったのだ。そして、霊夢は永淋の元へと駆け出したのだ。
「テメェ!!」
「あら、嫉妬かしら?」
妹紅は全身から炎を発生させ、更には足元からマグマを噴き出した。輝夜はその様子を見て、クスクスと笑い始めるのだった。
霊夢が堕ちました。しかし、彼女はかならず助けてみせます。
しかし、初めは歪んだ関係から初めて、その後に本当のカップリングになるのも良いですよね?ジョジョの康一や由花子さんみたいにね。
私が霊夢と輝夜のカップリングを思い付いたのは、あんまり見ないからやろうと思っただけです。
オリジナル技図鑑
『灼熱遊戯・マグマゲーム』
左手に装着した砲塔からマグマを放つ技。
『超温低差光弾』
矢に炎と冷気を込めて放ち、刺さった相手の内部からダメージを与える。