依姫とカルナがぶつかり合う。依姫は剣を振り上げるが、カルナは槍で受け止めた後、氷の矢を放って牽制する。依姫はオーブダークの剣である『オーブダークカリバー』を盾に使い、氷の矢を全て相殺した。
「『オーブダークカグツチカリバー』!」
依姫は剣のリングを回し、『炎』と刻まれた瞬間に止めた。そして、炎の字が輝いた後に『カグツチ!』と剣から声が響く。男とも女とも取れる声の後、剣のトリガーを引いてリングを回転させる。
そして、依姫はオーブダークカリバーの刀身を炎で包み込む。
「神をも焼き殺す炎か。ならば!『
カルナは光槍に炎と冷気を纏わせて、依姫に向けて投擲した。炎と冷気を混ぜた攻撃は、月の表面を蒸発させながら突き進んでいく。そして、依姫は炎を纏った剣で円を描いた後、縦に力強く振り下ろした。オーブダークやオーブならば炎のリングが放たれるのだが、依姫の場合はリングが縮んで小さな球体となった後、一本の熱線へ変化した。そして、カルナの光槍とぶつかり合う。本来ならば核兵器に匹敵する破壊力のカルナの宝具なのだが、依姫の放つ炎の熱線は大爆発と共に相殺した。炎だけでなく氷の力も合わさった攻撃を、依姫は相殺したのだ。
「『オーブダークツゲイナギカリバー』!」
リングを回して『氷』の字で止める。『ツゲイナギオオヤマヌシノミコト!』という声が響き、依姫はリングを回転させて刀身を青白い冷気で包み込む。
「氷の神の力を受けるが良い!」
依姫が剣を真上に掲げる。その瞬間、カルナを含めてその場が極寒の地へと変わっていく。炎すら凍らせてしまう冷気に、カルナですら寒気を感じた。しかし、カルナは寒さを感じただけでダメージは全く無い。それは、彼の纏う二つの鎧に秘密があった。一つは『
しかし、依姫はカルナの異常な再生能力を知りながらも、地面に剣を突き刺した。
その瞬間、地面から無数の氷の刃が出現し、カルナの足を串刺しにした。しかし、それだけでは終わらない。依姫は口元に小さな笑みを浮かべた。
「何を笑って・・・ぐはっ!?」
突然、カルナの肉体から無数の氷の結晶が出現した。しかし、その色は赤い。
「まさか、俺の血液を!?」
「我がオーブダークの力を受けた神々の中には、その力が保たれた方も居るが、中には力を増したお方も居られる。ツゲイナギオオヤマヌシノミコトは氷を操る神ではないが、氷の神として奉られ、氷と強き縁を結び、そして私とオーブダークの力によって強くなり、氷と冷気を創造する力を得たのだ」
「・・・成る程な。その力により、この空間により冷やされた場所全てが攻撃範囲であり、一度冷やされれば其処から冷却、若しくは氷を生成可能になると言う事か」
流石は氷の神と呼べる力である。
「私はまだやれるぞ?カルナ殿はどうだ?」
「俺もだ」
そして、二人の戦いを見ていた審判役の霊夢。
(何なのよこの戦い!?折角神降ろしの術を得たのに、此れじゃあ私が来た意味無いじゃない!?)
霊夢からすれば、目の前の戦いが異次元に見えてくる。
「博麗霊夢、で良いかしら?」
すると、豊姫が霊夢の隣に現れて、彼女に話し掛けてきた。
「っ?ええっ、良いです」
「その話し方でなくて良いわよ」
「あっ、ごめん。で、私に何か用かしら?」
「私達は、怪獣を宿した兎達と一緒に、貴女達の住む地上に移り住む事に決めたわ。他の皆にも、その事は話してあるわよ」
「地上に?良いの?」
「ええっ」
この後も豊姫は話を続けた。霊夢は審判を続けながらも、豊姫の話に耳を傾ける。怪獣を宿して穢れた事、父や上司達は今の自分達を許しはしない事。地上に、幻想郷に移り住めば、月から送り込まれる使者に怯えずに暮らせるかもしれないという事。
「・・・まあ移り住むのは別に良いと思うわ。でも、それだと月の奴等がそんな身勝手な事を許す筈が無いし、何より紫が良い反応するかしら?」
霊夢は悩む。此れは自分の判断だけでは決めかねる。
すると、大爆発と共に依姫が吹き飛ばされた。どうやらカルナが優勢になったらしい。
「『オーブダークオオヤマツミカリバー』!」
依姫は剣のリングを回して『岩』で止める。『オオヤマツミ!』の声が流れた後、リングを回転させ、刀身を岩や土で構成された山に変化させる。
そして、地面にオーブダークカリバーを突き刺し、無数の鉱石や宝石で構成された雪崩により、カルナを押し返す。カルナは炎で雪崩を焼き尽くした。
(やはり火力も強い・・・炎と氷を組み合わせただけで此処まで強くなるのか・・・)
依姫は理解していた。自分とカルナでは、圧倒的な力の開きがあると。
「どうした?」
「・・・このまま続けても、私が力を消費するだけだ。敗けを認めよう」
依姫は剣を地面に突き刺し、敗けを認めた。
霊夢は依姫の敗北宣言を聞き、カルナの元へ手向けた後に、カルナへ向けた手を大きく振り上げる。
「では、モンスターバトルの勝者はカルナとします。カルナ、依姫に何を命令するの?」
「そうだな。先程、博麗と豊姫の会話が聴こえた。君達の移住を許可しよう」
「っだそうよ」
霊夢は紫と相談したかったのだが、カルナに決められてしまった。しかし、モンスターバトルの勝者が命じた以上、従わざるを得ない。
「っ!そうか・・・・・・お姉様、話が通せて良かったです!」
「ええっ。じゃあ、兎ちゃん達。私の力で幻想郷に行くわよ」
『『『『はーい!!』』』』
兎達は全員が賛同した。
(・・・でも、何か違和感がするわ。っん?)
霊夢は何かを見つける。それは、依姫と豊姫に向かっていく。
「危ない!」
霊夢はプラズマ火球を仕込んだ札を投げて、向かってきた何かに当てて爆発を起こす。
『ギギッ!?』
爆発の中から現れたのは、人型の異形だった。明らかに地球出身ではない。逆三角形のような一つ目だが、明らかに赤い。更に、それぞれ形が違う目を持っている。×印の青い目、丸い二つの黄色い目を持っている。
『ギギッ!』
『ギッギッギッ!!』
何か会話をしているようだ。
「な、何だ彼奴等!?」
「あんな連中見たこと無いわ・・・宇宙人?」
「あれは、ギギ!?」
魔理沙やベルは困惑するが、レミリアは正体を知っていた。
「お嬢様、ご存知ですか?」
「ええっ。異次元に住む三面異次元人よ。パチェの知識にあって、教えてくれたのよ。今は新しい移住先を見つけた筈だけど、まだ侵略を?」
「侵略・・・にしては様子が可笑しいです」
咲夜の言う通り、ギギ達は何やら慌てているようだ。
霊夢がプラズマ火球を込めた札を再び放とうとするが、ギギ達は手を振って静止を呼び掛ける。
『ギギギギッ!?ギギィッ!!ギィギィッ!!』
しかし、言葉が違う為に霊夢達には何を言ってるのか理解出来なかった。
『ギィッ!ギギッ!』
『ギギィッ?ギィッ・・・ギィッ!』
黄色い目のギギが、腰から取り出した(ポケットでもあるのか?)装置を取り出して真上に掲げるが、手を離して装置を地面に落としてしまう。しかし、慌てながらもすぐに装置を拾った黄色い目のギギは、装置を口元に近付けて話し始める。
『・・・済まなかった。だが、先程の不意討ちは酷すぎるぞ』
すると、先程まで『ギギ』しか言わなかったギギの言葉が翻訳された。
「それは悪かったわ。なんか気配がしたからつい反射的に・・・」
霊夢は反省した。
『我々はギギ。様々な次元にも移り住んで居る異次元人だ。我々は警告の為にこの地球へ赴いたのだ。』
そしてギギは話し始める。地球、そして月の都を巻き込む大きな敵が迫って来て居る事を。
私なりに調べました。特にツゲイナギオオヤマヌシノミコトは、日本で唯一の氷の神様みたいです。氷の力を持つ訳ではありませんが、氷や冷気を操るのは単なる極大解釈な上での改変です。Fateのサーヴァント理論です。
漢字?面倒なのでパスしました。