東方怪獣娘ー怪獣を宿す幻想少女達ー   作:ちいさな魔女

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ギギ達の名前を此処に。名前は完全にオリジナルです。

赤い目のギギ→ギギ・レッド

青い目のギギ→ギギ・ブルー

黄色い目のギギ→ギギ・イエロー

合体したギギ→ギギ

そして、この儚月抄にラスボスは居ませんが、ギギ達がある意味でラスボスになります。此から遠い未来に連載する番外編のラスボス達の名前が出ます。


第62話

『プリカーサーにX星人?』

 

霊夢達は黄色いギギこと『ギギ・イエロー』の説明を受けた。どうやら霊夢達の幻想郷がある地球を、異次元人プリカーサーが襲撃しようとしているらしい。

 

『その通りだ。奴等はあらゆる次元を侵略する為に動いている。そしてX星人は、ミトコンドリアを搾取する為に様々な星々を侵略し続けているのだ』

 

「可笑しいわね?その言い方だと、貴男達の故郷もやられたみたいじゃない?」

 

『・・・その通りだ。我等の新居も、同胞達も、奴等によって壊滅させられた。残されたのは我々を含めて三十人程度だ。二百億も居た同胞が、奴等の怪獣達に皆殺しにされたのだ!』 

 

イエローは拳を強く握り締める。その手に血が滲み出ており、かなり怒っている事が理解出来る。

 

『ギィ』

 

『・・・ギギ』

 

レッドがイエローの肩を持つ。イエローは悲しげな雰囲気を出していたが、霊夢達にも分かる程にその体に纏った雰囲気が軽くなった。言葉が分からなくても、霊夢達はギギ達が励まし合ってる事は理解出来た。

 

「・・・あんま人数は入れないけど、幻想郷には色んな場所があるのよ。其処なら、受け入れは出来ると思うわよ」

 

『っ!?それは、我々を受け入れてくれるという事か!?』

 

「でも、アンタ達の力を示して頂戴。此処は私が──」

 

「待った博麗の巫女。此処は私がやろう」

 

そう言って、天子が前に出てきた。

 

「久々に暴れられそうだ。私がギギ達を試してやろうじゃないか」

 

「良いけど・・・他に参加したい人は?」

 

すると、ベルが前に出てきた。

 

「私も出て良いかしら?」

 

「構わないわ。他には・・・居ないみたいね」

 

すると、豊姫が前に出てある事を宣言する。

 

「月で戦ったらお父様達の怒りを買うわ。此処は私に任せて頂戴。違う星で戦いましょう」

 

そして、豊姫は指を鳴らした。その瞬間、全員が月の表面から転移して、ある惑星に降り立った。其処は地球とは全く違った砂漠惑星であり、大きな百足のような怪物が砂漠を走っている。

 

「私の怪獣『ダークバルタン』の知識にある砂漠惑星よ。此処は生き物が少ないから、思う存分戦えるわ」

 

豊姫の能力『山と海を繋ぐ程度の能力』は本来遠く離れた惑星までは行けない。しかし、ダークバルタンを宿し、その上彼の知識を得た彼女の能力は、その行動範囲が宇宙全体にまで及ぶようになった。例え知らなくても、ダークバルタンの超科学によって検索すれば良い。

 

簡潔に言えば、宇宙全体の何処にでも一瞬で移動可能になったのである。

 

「はい。じゃあ此処で始めましょうか」

 

「ホントに規格外ね・・・まあ良いわ。じゃあ此から・・・聞いてなかったけど、アンタ達は私達の決闘法である『モンスターバトルルール』知らないわよね。軽く説明するわね」

 

霊夢はモンスターバトルルールを簡潔に説明した。そして、ギギ達は全員理解する。

 

『ギギィ・・・理解した。我等も実力を証明しよう。穏健派が戦えない訳ではない事を、此処で証明しようではないか』

 

すると、三人のギギが合体し、それぞれの顔を持つギギとなった。

 

『此れが我等の合体した姿!ギギである!』

 

「此は強そうだな!まっ、アタシの方がずっと強いけどな!」

 

「何で戦ってないのにそんな傲慢になれるのよ!」

 

天子は緋想の剣を抜いた。ベルも干将・莫耶を投影して構える。

 

更に、天子は姿を変えて両耳を大きくして、角を額に生やす。赤い軽装鎧を纏い、両手には鋭区太い爪を生やしている。緋想の剣は、持ち手以外は刀身に三本の竜の首が巻き付いている。

 

ベルはその身体に赤黒いエネルギーを纏い、赤い線が走る黒い服を着た。お腹と背中を露出しており、胸元にはVともYとも取れる赤いコアが装着されていた。

 

「では、私が審判を務めるわ。此れより、比那名居天子とベル対ギギのモンスターバトルを開始します。両者構えて。よーい・・・」

 

霊夢が手を振り上げて、すぐに振り下ろした。

 

「始め!」

 

その瞬間、ベルが体勢を維持したままギギに向かって加速する。天子も走り出した。ギギは二人の攻撃を高速移動で避けた。

 

『ギギッ!ギィッ!ギィギッ!』

 

ギギは顔を切り替えながら攻撃を行う。移動しながら目からビームを放つ。色が違うだけで威力は変わらないが、それでも砂漠の地面を大爆発で吹き飛ばしてしまう威力はある。ベルは干将・莫耶をブーメランのように投げるが、ギギは地面に足を着けたまま高速で移動する。立ったまま移動しているが、砂埃は全く発生しない。

 

「速いな!」

 

「流石に手強い!」

 

ベルは掌から赤黒い光弾を放つが、ギギは光弾を避けた瞬間に赤い目からビームを放ち、ベルの胴体に直撃させる。ベルは後方へ吹き飛ばされるが、空中で一回転した後にハリウッド俳優並みのアクションで着地した。

 

天子は緋想の剣を地面に突き刺した。その瞬間、大地が大きく揺れ始めた。天子が地震を起こしているのだ。ギギも地震は予想外だったのか高速移動に対処出来ず、地震で体のバランスを崩して倒れそうになる。片足で立った瞬間、天子が緋想の剣でギギの体を連続で斬る。一瞬の内に四回も斬り、ギギは吹き飛ばされた。

 

ギギは痛みこそあれど傷が入らない事に疑問を抱く。

 

「緋想の剣は鉄の剣とは違うぞ。斬られても怪我はしないし傷も付かないわ。魏怒羅の力も加わっているから、尚更怪我は負わないわ。最も、どっちが痛いのかなんて、私は知らないけど。さあ、此れで終わりだ」

 

『ギギッ・・・ならば、我々も最大の攻撃をもって答えよう!』

 

天子は緋想の剣を回転させる。赤い光が緋想の剣から放たれて、更に黄金の雷が天子の全身を包み込む。ギギは頬に装置を装着し、翻訳した言葉を天子に送った。

 

「『全怪獣の緋想天』」

 

自らに宿った婆羅護吽の力、緋想の剣に宿った魏怒羅の力、そして緋想の剣で周囲の気質を極限まで萃めてビームのように放った。赤と黄色、茶色の三つの色が螺旋を描いた極太光線となり、ギギに迫る。

 

ギギは頭を高速で回転させて、エネルギーを頭に纏わせて一気に放つ重力制御光線。拘束だけでなく攻撃にも使える光線だが、三人分の光線を合わせて合体攻撃光線へと変えた。

 

『『『『グラビトンビーム』!!』』』

 

そして、ギギのビームは天子のビームとぶつかり合い、周囲の砂を吹き飛ばした。砂が吹き飛ばされていき、天子とギギは夢中になるあまり、下へ下へと沈んでいく。穴が深くなっていくが、二人はビームをぶつけ合うあまり未だに周囲の状況に気付いていない。

 

「ちょっと、沈んでるわよ!?」

 

「ありゃあ気付いてないな」

 

「にしても、あれが天人の実力ね」

 

「少なくとも、今のお嬢様や私よりは遥かに格上かと」

 

「ああっ。俺も見た所、かなりの実力者だ」

 

そして、綿月姉妹や兎達も天子とギギの対決に見とれていた。

 

ベルは二人の戦いに、全く割り込めなかった。

 

(手を出せない!私が今割り込んだって、足手まといになるのが解る!)

 

こうなったら、二人の対決を見守るしかない。もし収まれば、軽く援護するだけに留まろう。

 

すると、穴から大爆発が発生。閉じようとする砂の穴からギギと天子が跳んできた。砂の穴は、穴へ入っていく砂によって塞がれていく。

 

「さて、まだやれるか?」

 

『『『無論だ!』』』

 

「ベル、アンタも力を貸してもらうぞ」

 

「わ、分かってるわよ。足手まといにならないようにするわ!」

 

「ならよし」

 

天子とベルは再び構える。ギギもまだやれるようだ。三人の対決が終了したのは、それから四時間が経過した頃だった。

 

勝者は、天子とベルである。しかし、お互い激闘である為に、身体中は砂だらけとなり、服も破けてボロボロになっていた。




オリジナル技集

『全怪獣の緋想天』
使用者:比那名居天子、緋想の剣
天子の切り札『全人類の緋想天』に魏怒羅の力と婆羅護吽の力を集めて放つ。赤と黄色、茶色の三つの色の螺旋を描いた極太光線を放つ。二体の守護神の力が加わり、緋想の剣から放たれた光線は、万物を瞬く間に破壊する威力を誇る。
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