因みに第三回王様ゲームは、儚月抄の後とエタルガーが幻想郷に現れる前の時系列となります。
朝の6時。
輝夜は起きて目を覚ます。
「喰らえ!」
その瞬間、霊夢が現れて輝夜にパイをぶつけた。
「っ♥️」
しかし、輝夜は霊夢を無視する。パイをぶつけられたにも関わらず、喜んでいるようだ。
朝の7時。
輝夜は鈴仙と共に、朝食の用意をしていた。霊夢に恋するようになってから、共に家事を行うようになったのだ。
「じゃあイナバ。此れから運ぶわよ」
「はい、姫様」
「くたばれぇぇっ!」
魔理沙が現れて、輝夜の背中にパイをぶつける。鈴仙は突然現れた魔理沙に驚き、朝食を落としそうになる。
「ふふっ♥️おっと・・・じゃあイナバ。行こうかしら」
「っ!は、はい・・・」
鈴仙はパイまみれになったにも関わらず何故かエロく見えてしまう輝夜の姿に、思わず顔を赤くしてしまう。
(何でよ!?何でパイまみれなのにエロく見えるのよ!?)
(わかんねえよ!?何でなんだよ!?)
霊夢と魔理沙は次のパイを持って待機しているが、パイまみれになった輝夜が魅力的に見えた。特に霊夢は、魔理沙以上に赤面している。
そして、朝食の用意が出来た。
『『『頂きます!』』』
食事は輝夜と鈴仙、てゐに永淋、そして月から移り住んだ玉兎達や地上の兎達、そして綿月姉妹の豊姫と依姫の全員で食べる。
しかし、パイの刺客は待ってくれない。輝夜が食べようとした瞬間、妹紅が障子を開けて現れた後に輝夜へ向けてパイを投げ飛ばす。
「食らいやがれっ!!」
輝夜の横腹へ向かって飛んでいったパイは、狙いが外れて輝夜の隣に居たレイセンの横顔に直撃する。
「あっ・・・」
妹紅は顔を青ざめる。目の敵を狙うあまり、彼女の隣に居る存在に気付かなかった。
「貴様!」
「消し炭にしてあげようかしら?」
依姫と豊姫が立ち上がり、妹紅に殺意を向ける。
「あらあら、レイセン。牛乳を溢しちゃうなんて」
輝夜は布巾を取り出して、レイセンの顔を拭く。すると、突然依姫と豊姫が顔に飛び散ったパイを塗る。
「「姫様!どうか私達の顔も!」」
「仕方無いわね。ほら、おいで」
輝夜は問題無く拭いた。
8時。
「盆栽弄りでもするかしら」
「アンタがパイの盆栽になれええ!」
輝夜が中庭に出ると、霊夢が現れてパイを輝夜に投げ付ける。輝夜の横顔にパイが当たり、輝夜の顔が汚れる。
(あぁん♥️またパイまみれ♥️お風呂が楽しみだわ♥️)
輝夜は益々興奮していた。
「何で嬉しそうなのよおおおおっ!!」
結局一日中輝夜は、日常の中で何かをしようとする度にパイを当てられ続けるが、輝夜にとっては良い興奮材料となっていた。
体中のパイが、輝夜のエロさを際立たせただけであり、パイを投げた妹紅や魔理沙もドキドキしてしまうが、霊夢は素直になれないが輝夜のエロい姿を見たいと思ってしまった。
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エルは姉弟に案内されて、人里を歩いていた。エルの姿を見ても、里の人間は恐れる事は無い。
「アンタ、妖怪かい?」
「俺か?いや、俺は妖怪ではない。超時空魔神のエルだ」
「そうかい。でも人里を出歩くなら、周りに迷惑を掛けないようにね。後、モンスターバトルは限られた場所でしか認められてないから、其処は気を付けるんだよ」
「・・・分かった」
調子が狂う。
「お姉ちゃん!やっぱり家の前に!」
「・・・やっぱりそうなんだ」
「何だ?」
エルが姉弟に尋ねた。因みに姉の名前は『柚葉』。弟の名前は『義郎』である。
「私と義郎が経営してる店の前に居るのが・・・膨大な利息を付けた人達です」
エルは柚葉と義郎から、店の前に居る男達の様子を見る。店はどうやら野菜を扱う店のようで、その中には『秋姉妹の実り野菜』や『魔法の森の不思議野菜』といった個性的な野菜が揃っている。
そんな店の前で店主の男と、柄の悪い男達は揉めていたのだ、
揉めているのだが、その内容は男達の一方的な要求で、金をすぐに返せというものだった。店主の男は借金なら既に全額返済していると説明するが、男達は聞く耳を持たない。増えた利息分も払うよう脅しているのだ。勿論店主には、利息を増やすような事をした覚えは無い。
「ん?おい兄貴ぃ!店主のガキ共がやって来たぜぇ!」
「そりゃ良いや。返せねぇってんならガキ共を売ってもらう他ねぇな!」
柚葉と義郎は男達に指差されて怯えてしまう。
(何だ此れは?俺がこんな奴等を助けろと?嫌なこった!何故俺がこいつ等を助けなくてはならん!だがこんな連中をほっとくのも面倒だ)
「おい。お前達の声が喧しいぞ。俺はこいつ等に飯を奢って貰うのでな。貴様等に構ってやる時間は無い」
「ああっ?おい姉ちゃん!随分態度がデケェじゃねえか!ああんっ?」
男の一人が脅してくるが、エルは全く怯まない。
「貴様等・・・鬱陶しいぞ。もっと分かりやすく言ってやろう。子供でも分かる簡単な言葉だ。失・せ・ろ」
エルの言葉に男達がキレた。
「っるせええ!!やっちまえ!!」
男達はエルに襲い掛かる。エルは男達が懐から取り出した刃物を避けず、ノーガードのまま受けた。しかし、刃物の方が砕けてしまい、刃物を握る腕がへし折れてしまう。
「うぎゃああああっ!!」
「お母ちゃああああん!?」
男達は全員折れた腕を抑え、残ったリーダー格の男がハンマーを振り下ろしてきた。しかし、エルの額に当たったハンマーが砕けて、リーダー格の男が泣き叫ぶ結果となった。
「こんなものか。地球人は見栄ばかりで大した力も無い。虫の方がまだ学習能力があるぞ」
エルは戦わずして、男達を制圧してしまったのだ。
「お姉ちゃん・・・スゲェな今の!」
「エルお姉さん、すっごい強いんだ!」
「ふん。気付かず踏む蟻以下だ。それよりお前達の飯を奢って貰うぞ」
「お姉さんの頼みなら、俺達が精一杯振る舞うよ!」
義郎がガッツポーズを行う。
しかしこの騒動で、エルは人里の裏で暗躍する組織に狙われる事になるのだった。