今回はこの二名となります。
・ポンズ(ハンターハンター)
・間桐桜(Fate/Zero)
ヘカーティアはナラクを経由して、ある世界へやって来た。其処で、一人の女性が眠っている間に少年に一つのプレートを渡されて、代わりに自分が身に付けていたプレートを持って行かれた光景を目にする。
「ゴン=フリークス、あの子のプレートしれっと持って行ったわね。さて、あの子は今連れてっても問題無いけど、今は勧誘程度に留めましょうか。また会いましょうポンズちゃん」
ヘカーティアはその場を後にした。その際、ポンズの手元に一枚の紙を手渡した。
そして、目を覚ました後にハンター協会からの迎えの飛行船に乗ったポンズは、手元に残された一枚の紙を眺めていた。
「此って・・・あのゴンって子が残した手紙かしら?」
ポンズは紙に書かれていた文字を読んだが、ゴン=フリークスが残したにしては何処か可笑しい。
「『お前を見守っている』。はぁ。ポックルに相談してみるかしら」
その後、アマチュアハンターとして活動し始めたポンズ。パートナーのポックルと共に活動する間に、ポンズは手紙の内容についてポックルに相談したが、彼も検討が付かない。ハンターとなったポックルと行動する内に、ポンズの頭の中にある声が響くようになる。一回ではなく、何度も何度も。
『このまま生きればお前は死ぬ。私の元に来れば、死の運命を回避出来るわよん』
ポンズは何度もその声を聞いた。更に、眠る間に何度も見せられてしまう。
ポックルが殺され、自分一人だけが生き残り、蜂を使って念能力者のハンターに連絡を寄越し、逃げ続けた所をキメラアントの兵士に殺され、遺体をキメラアントに食べられてしまう。そんな夢だ。
「もう!何なのよ!?」
ポンズはノイローゼになり始めていた。何度も何度も謎の声を聞かされて、何度も何度も死ぬ光景を見せられる。ノイローゼになりかけても不思議ではなかった。
そして、ポンズは再びハンター試験を受けるが、キルア=ゾルディックによって再び失格になる。その後、ポンズはポックル達と共にNGLに来たのだが、ポックル達はキメラアントに殺されてしまう。此処で漸く、ポンズは夢で見た光景と同じであると理解する。そして、夢と同じ行動を行っている事を理解したのは、蜂を使って念能力者のハンターを探した時である。
「やっぱりそうだ!この光景、ポックル達の死、どれも全部夢で見てる!」
ポンズは森の中を走る。
「もし夢の中の通りなら、下手に動いたら此処で殺される!」
ポンズは洞窟の中に入り込む。
「此処ならやり過ごせるわね。取り敢えず助けが来るまで、何とか凌がないと・・・」
しかし、洞窟に入ってきたのは、残酷な現実。銃を手にしたキメラアントが洞窟に入ってきた。どうやら追跡されていたようだ。
そしてそのキメラアントは、夢の中で見たキメラアントその物だった。
(ああっ・・・終わった・・・ごめんなさい。私はどうやっても運命を変えられなかった・・・)
そして、引き金を引いて銃声が響く。ポンズは目を強く瞑る。
しかし、十秒経過しても自分は銃弾に撃たれる事は無かった。
「ぎゃあああああっ!?なんだお前はああ!?」
「お前はこの世界に居ても居なくても変わんないわよん」
代わりに聴こえたのは、先程のキメラアントの物と思われる絶叫と美女の美声。そして肉が引き裂けて血が飛び散り、硬い何かが砕ける音も響いた。
「はあい、ポンズちゃん」
「・・・誰?」
「私は地獄の女神、ヘカーティア・ラピスラズリ。遥か彼方の未来、そして別の次元からやって来たのよ。貴女、ずっとある夢を見てなかった?例えば、其処のキメラアントに殺される夢を」
「っ!!」
ポンズは驚愕した。何故目の前の自称女神は、自分の見た夢を詳しく知ってるのだろうか。
いや、その話を聞くとヘカーティアが何かしたのだと理解出来た。
「私にあの夢を見せたのも、声の主も、貴女なの?」
「察しが良くて助かるわ」
ヘカーティアはポンズの様子を見ていたが、本当に頭の回る女と理解出来る。
「彼氏さんも助けて欲しかった?」
「悪いけどポックルとはそんな関係じゃないわ。長い付き合いだったけど、あくまでパートナーの関係よ」
此は強がりとか恥ずかしがってるとかではなく、ポックルはあくまでパートナーであり、恋人ではない。もしそうだったのなら、あの場で死ぬ事を前提に助けていた筈だ。最も、あの場でポンズが出来る事は逃げる以外に無かったのも事実だ。
「でも、あの場で逃げたのは正解よん。だって私と出会えたのだから」
「私に何の用なの?」
「貴女には私の組織に所属してもらうわよん。拒否権は無いけど、好待遇で、住む場所も提供するわよん。ただ、私達の計画と仕事に協力する事。貴女の弱点でもある腕っぷしの弱さも、貴女に力を与える事で補わせてあげる」
「・・・嘘は言ってないみたい。でも、仕事って何なのかしら?もう一つ質問、あの夢を見せ続けて来たのは、私を勧誘するこの日の為だったのね?」
「ご名答!益々貴女が欲しくなったわ!仕事に関する話は向こうでするわよん。今聞きたいのは、私達の所に来るか来ないか。さあどうする?」
「・・・良いわよ。貴女は少なくとも、悪意ある存在じゃない。それ位は分かるわ」
「ふふっ。ようこそ、私達のザ・キングダムへ。歓迎するわ、ポンズちゃん」
ヘカーティアはナラクに通じる黄金の穴を開く。ヘカーティアはポンズの肩に手を置いて、穴へ誘導を行う。ポンズはヘカーティアと共に、ナラクへの穴に向かって歩いて行き、その姿は黄金の光の中へ消えていった。
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間桐桜。高校生にまで成長した彼女はルートにも寄るが、その待遇は最悪と呼べる。間桐家に引き取られた後、待っていたのは臓硯の蟲達による調教。また、義理の兄による虐待及び性行為を受ける。そして、マキリの杯によって黒桜と化してしまう。
しかし、その体に宿る魔術回路の数と質は姉と同様で、属性は希少な『架空元素・虚数』。もし魔術の訓練をマトモに受けていたら、魔術師として更に強くなれただろう。
此は、桜がまだ幼い頃。そして、第四次聖杯戦争が始まるずっと前に遡る。
「お、おのれぇ・・・」
「やるじゃない小傘ちゃん」
「ありがとねヘカーティア様!」
現在、ヘカーティアは裸の桜を抱き締めていた。裸と言ったが、彼女は現在布で体を覆っている。桜が蟲によって処女を奪われそうになっていたが、ヘカーティアが小傘を連れて割り込み、小傘が臓硯を圧倒したのだ。
多々良小傘。唐笠お化けである少女で、人を驚かした際の人の感情が大好物である。しかし、最近は驚いてくれる人が少なくなり、その為か人の食する食べ物も食べるようになり、空腹はそれで補えた。しかし、お金も尽きて空腹で苦しんでいた所をヘカーティアに救われたのだ。
小傘は怪獣娘形態となっていた。彼女の傘はクラゲのような形状になり、肩から伸びる鞭状の腕は伸びており、臓硯を拘束している。また、人間体が身に付けている液体状の衣服はとても透けており、彼女の体が少女らしくもナイスバディである事を表していた。大事な部分も隠してないのだが、衣服の下にある白いマイクロビキニが大事な所を隠していた。そして、小傘は傘を回転させて台風を巻き起こしており、臓硯の体を朽ちさせていく。その台風は、なんと“原爆三百万発分”である。
「驚けぇ!『シン・アンブレラサイクロン』!」
小傘は傘を更に高速回転させ、更に破壊光線を織り混ぜた破壊の竜巻を部屋全体に放つ。蟲達は全て台風に飲まれていく。
小傘には二つの能力がある。『人間を驚かす程度の能力』と『雨風を操る程度の能力』だ。前者は風化しかけているが、怪獣の力を使って闘った時、相手が驚いてくれた事で満腹になる。その上、怪獣を宿した影響により、驚かさなくても普通に食事を楽しめるようになっただけでなく、お腹も一般人のように満たされるようになった。そして、雨風を操る程度の能力も、宿した怪獣と相性が良く、結果的に『天候を操る程度の能力』へと昇格した。
小傘が宿した怪獣は台風を操る怪獣『バリケーン』だ。
「おのれおのれおのれえぇぇぇ・・・」
臓硯は破壊の嵐によって、核となる蟲もろとも消滅させられた。
「お姉さん達は・・・」
「ふふっ。貴女には、私達と来てもらうわよん」
「驚いた?驚いた?」
「う、うん」
桜の言葉はお世辞ではなく本音である。小傘の力に驚いた桜は、小傘の問いかけに驚いたものの、躊躇わず正直に答えた。
「此れからどうするの?ヘカーティア様」
「まだまだ勧誘は続くわよん。さあ小傘ちゃん、別の時空に向かうわよん」
「うん!」
「桜ちゃん。貴女の家族とも、お話しましょうね」
「・・・うん!」
そして、三人はナラクへの穴を潜る。そして、三人が通った後、穴が閉じた。
そして、遠坂家に三人の少女が訪れ、当主が酷い目に遭わされたのは言うまでもない。
ポンズとポックルの関係は、作者がアニメオリジナルでのある出来事に対する怒りと聞いた為、“あくまでパートナーである”という自己解釈になります。
それにしても原爆三百万発分なんて、設定盛り過ぎでは?まあスペシウム光線吸収したから納得はしてますけど。
遠坂家がどうなったのかは、ご想像にお任せします。