機龍がメカゴジラと合間見える。メカゴジラと機龍は大きさで194メートルもの差がある。
機龍は走り出した。メカゴジラは足を伸ばして機龍を蹴ろうとするが、機龍は膝のブースターからジェットを噴射しながら跳躍する。
メカゴジラの脚に乗った機龍はそのままジェット噴射で飛びながら、脚を登っていく。機龍は片手の0式レールガンをメカゴジラの頭部に向けて、そのまま連射し続けた。メカゴジラの頭に当たるが、大したダメージが入らない。
メカゴジラの脚部が開き、ミサイルを撃とうとした。しかし、機龍は口を開いて口腔内の二連小型メーサー砲から電撃状の光線『メーサー光線』を放ち、ミサイルランチャーを攻撃。ミサイルが自爆し、メカゴジラのミサイルランチャーが爆発して砕け散る。更に、0式レールガンのメーサー・ブレードでメカゴジラの壊れたミサイルランチャーに突き刺し、エネルギーを流し込んで爆発を起こす。
『『ブリザードメーサー』!』
チルノは機龍の口内に冷気を集めて、メーサーと共に放つ。メカゴジラのミサイルランチャーは再生能力により修復していくが、機龍のメーサーが当たった事で凍らされていく。此れでは再生出来ない。
メカゴジラは拳で脚部を殴る。しかし、機龍は既に跳んでおり、攻撃は外れる。
メカゴジラの拳がエネルギーの衝撃によって、凍った脚は砕けた。そして、ミサイルランチャーを再生させる。
しかし、機龍はメカゴジラの顔に正面からしがみついていた。
『喰らえ!『
機龍が胸を開いて砲口を展開した。そして、メカゴジラの顔が凍り付き、空気が凍って結晶が次々と形成されていく。
しかし、メカゴジラも口からビームを放とうとした。しかし、メカゴジラの頭に三本の武器が刺さり、メカゴジラは武器を投げた相手に注目した。バットアックス、バットウィップ、バットキャリバーだ。
『早く放て!』
『あの氷精の切り札は危険だ!』
『だが、今はそれが頼りだ!』
それは、本来の姿になっているグア三姉妹であった。ギナは武器を持ったままだ。
『私達はチルノのサポートだ!』
『分かりました!魔理沙、チルノをサポートしよう!』
「えっ!?こ、この巨人が香霖!?嘘だろ!?でも、サポートなら任せろ!」
魔理沙はヒカリから霖之助の声がした事で驚いたが、すぐに気持ちを切り替えてチルノの元へ向かう。
「私もやるわ!」
『あのメカゴジラにビームを撃たせないようにすれば、チルノ様に『
霊夢も参加する。
『シェアッ!』
ヒカリがナイトビームブレードでメカゴジラの体を斬り続けて、メカゴジラに睨まれても体を斬り続けた。メカゴジラはヒカリに向かってミサイルを撃とうとするが、魔理沙が尻尾を横に振り、無数の星々を飛ばした。
「『スターダストカッター』!」
星々は手裏剣のように飛んでおり、メカゴジラの体に深々と突き刺さる。
「ハアアアッ!!『博麗式大紅蓮脚』!!」
『『プラズマブラストハンマー』!!』
霊夢は脚にプラズマを纏って炎を発生させ、そのまま前転しながら空から踵落としを、メカゴジラの頭部に食らわせる。同時にユウコは両足を合わせて戦槌に変形させて、メカゴジラの頭に空から叩き付けた。更に、戦槌からプラズマを発して衝撃波を発生させ、メカゴジラの動きを止める。
「今よチルノ!」
「ぶちかませ!!」
『チルノ様!!』
『『『『行けええええ!!』』』』
『『チルノ/チルノ君!!』』
『うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!』
そして、機龍は口を開いたメカゴジラの口内に向かって、胸元の砲口から絶対零度の冷却光線を放った。
音が消える。
メカゴジラを中心に、冷気が拡散する。
グア三姉妹、エル、スランの身体に冷気が当たり、腕や脚が凍り始めた。
『ば、馬鹿な!?我等の体が凍る!?』
『あ、姉上ェェ!』
『せめて、モルド姉上とギナ姉上をぉ・・・』
『ヌオオオオッ!?此の冷気、グローザ系星人よりも遥かに・・・!?』
『不味い・・・此処を・・・離れなくては・・・』
ヒカリも全身が凍りかけた。
『り、霖之助!』
『身体が凍る!?まさか、あまりに威力が強すぎて、周囲に被害が!?』
霊夢が冷気を逃がさないように結界を張り、魔理沙とユウコがバリアとシールドを展開するが、完全に防ぎ切れず肉体が僅かに凍っていく。特にユウコは、停止しかけていた。
「駄目・・・防ぎ切れない!」
「耐えろ霊夢!この冷気はヤバい!」
『身体が凍っちゃいますぅ・・・冷やされ過ぎるのは駄目・・・ですぅ・・・』
そして、冷気が収まった後、其処は一瞬だけ白銀の世界が広がっていた。森も、大地も、空気をも凍った、生き物が生きられぬ死の世界。霊夢が結界を張らなければ、幻想郷全体に被害が及んでいたであろう。
グア三姉妹、エル、スランは肉体の殆どが凍りかけた。しかし、元の少女の姿に全員が戻ると凍り付け状態から解放されて、氷の上に降り立った。自慢の耐久力と自身のエネルギーをバリアに変えてギリギリ防いでなければ、この世の終わりまで凍り付けにされていただろう。
「成る程。人間の姿になる時を利用して、拘束から抜け出すという手もありか」
「逆も然り。でしょうな姉上」
「ギナ姉上、良いアイディアですぞ」
「まさか俺達を殺しかけるとはな」
「機龍・・・あの兵器を地球人が造ったのか。あのメカゴジラも地球人が造ったのであれば、やはり地球人は侮るべき相手ではないな」
エルは自身の鎧を砕きそうになった機龍の切り札と、チルノの切り札の合わせ技の恐ろしさに、恐怖した。スランに至っては、地球人が侮れない相手であると再認識させられた。
そして、霊夢や魔理沙、ユウコは身体の一部が凍っているものの、自慢の再生能力で身体を再生させる。
辺り一面が銀世界となっており、今までのようにすぐに砕け散る事は無い。そして、その中心には凍らされた影響によってアートらしき物が出来ていた。
「・・・やったよ皆。アタイったら・・・ホントサイキョーね・・・あう」
チルノは元の姿に戻っていた。氷の上で寝そべり、そのまま眠りに入った。そんなチルノの前には、メカゴジラが氷の結晶を身体から生やすような形で、凍り付けにされていた。
「ホントに強くなったな。チルノ」
「強くなりすぎよ・・・これ実質第二の異変じゃない」
『ですが、民間人及び野生の生き物への被害はゼロです!流石は霊夢様!』
霊夢の言う通り、実質チルノが異変を起こしたような光景だ。辺り一面の銀世界、チルノなら戻せるのだろうが、チルノは眠っている。起きたら説教だ。そう霊夢は誓った。
「でもチルノには後で説教ね」
「まああまり怒ってやるなよ」
「まあ、感謝してるわ」
『それで、此はどうしますか?』
ユウコが尋ねた。それは、凍らされたメカゴジラについてだ。
「チルノが目覚めたら、溶かして貰おうぜ」
「目が覚めればどうする?今度は奴を止められるか怪しいぞ?」
エルが口を挟む。
「私達を甘く見るな。我等は次こそ負けぬ」
「モルド姉上の言う通りだ。我等グア三姉妹を嘗めるなよ」
「そっか。まあ確かにお前等なら次は勝てるかもな!」
魔理沙はグア三姉妹の実力を知っている。幻想郷でも群を抜く実力を持つ三姉妹だ。
「おっと!俺も忘れては困るな!俺はエル、いや、超時空魔神エタルガー!俺も更に強くなってこのロボット怪獣を征して見せよう!」
「ならば私も強くなる。同胞が嘗て戦ったマックスをも超える、真の高速技を完成させようではないか」
エルとスランもやる気だ。
「そうね。まあ異変が起きたら異変を起こした馬鹿を懲らしめるのが私だし、また強くなってこの巨大な機械の人形を倒せば良いのよ」
『はい!霊夢様の言う通りです!私も強くなって、霊夢様のお役に立ちたいです!』
霊夢とユウコも同じだ。
「あややや。此は凄いスクープでしたねぇ。でもそれ以上に、チルノさんが無事でホッとしました」
文は氷の台に座り、チルノに膝枕をした。チルノはまだ眠っており、目を覚ます気配は無い。
「チルノさん、霊夢さんからのお説教が終わったら、一緒に宴会を楽しみましょう。今回の異変で頑張ったのは他でもない貴女なのですから」
膝の上で眠るチルノの頬を、文は優しく撫でた。その寝顔の愛らしさに、文は思いが押さえられなくなり、自身の唇をチルノの唇に重ねた。
「・・・愛してます♥️チルノさん♥️」
唇を離し、告白を然り気無く行う文であった。
霊夢と魔理沙とユウコは赤面し、スランは見ないよう視線を反らし、グア三姉妹は気にしていない。エルは鼻で笑った。
新技集
『メーサーブリザード』
使用者:チルノ
メーサー光線に冷却効果のある冷気を混ぜて放つ。冷却により、当たった箇所を凍らせる。再生能力を持つ相手には限りない天敵になる攻撃。
『3式絶対零度砲・全力解放(アブソリュートフリーズ・マックスパワー)』
使用者:チルノ
全てのエネルギーを溜めて放つ、チルノの最終奥義。これまでの場合は触れるとすぐに砕け散るのだが、この最終奥義ではどんなに熱を与えても永遠に溶ける事が無く、衝撃や振動を与えても砕け散る事は無い。但し、相手はチルノが氷を溶かない限り永遠に凍ったままであり、普通の生き物ならその間に即死する。更に目標に当たった後、周囲に向かって全てを完全冷却する『過冷却風』を放ち、周囲を全て凍らせてしまう。今回の話では霊夢によって被害を抑えられたものの、下手したら幻想郷が氷の世界となって終わってしまう可能性があった。
チルノの意志で何時でも好きな時に溶かせるのだが、その場合は凍らされた相手ごと溶ける為、実質即死の一撃必殺技。ゆっくり溶かすか、一瞬で溶かすか選ぶ事も可能で、更に全体か一部かも選べる。