「ふぁぁ……」
欠伸をしながら起き上がり、眠くて閉じてしまいそうな瞼をなんとか開きつつ壁にかけてある時計を確認する。午前4時44分……なんともまぁ不吉な時間に起きてしまったものだ。おまけに今日は休日だというのに。しかし起きてしまったものは仕方ないか……
ベットから起き上がり、とりあえず台所に向かう。この前適当な種類を適当な量適当に買ったカ○リーメイトを一本適当に取って適当に食べる。うん、美味しい。
これは常識だが、適当という言葉には適しているとかいう意味があって、テストとかではこっちの意味しか使われないから覚えておいたほうがいいと思う。昔適当なものを選べと言われ、適当に選んだらバツだったことを俺は忘れない。
朝食を雑に済ませたので、歯を磨くために洗面所へ。寝癖によってボサボサになった、普通の男子高校生よりかは長めで、所々灰色っぽい黒髪をちょっと整えておく。まぁややボサボサとしているが、まぁいいだろう。これがデフォルトだし、文句もないから大丈夫だろう。
というか、神浜の学校は頭髪の監視がかなり甘いと思う。どんなに奇抜な髪型だろうが、どんなにド派手な髪色だろうが、どんなに髪飾りをつけてようがお咎めなしってのはちょっとおかしいと思う。こればっかりは昔から思っていたことなんだがな……
取り敢えずどこかに出かけようかと考えて、いややっぱり面倒くさいから引きこもろうと思い、自室に戻ってパソコンを立ち上げる。取り敢えず目についた掲示板のスレをやや荒らしていく作業をすること数分、飽きたのでやめた。
次にやったのはフォー○ナイトとかap○xとかを数回やったが、飽きた。てか敵とエンカウントする確率が高すぎてもはや大草原不可避って感じだ。
あとはまぁ暇だから……どうしようかね。まあ暇だからアレでも見るか。ニ○動とか最近じゃハー○ルンとかにも進出してきた夢の元ネタを。
〜少年淫夢視聴中〜
「うぅ、うぅ……なんでいい話なんだ……相変わらず泣けるな……」
「ショボーン!」
「当たり前だよなぁ? これはやはり義務教育にすべき、いやもう義務教育だな」
「ショボーン!」
「やっぱりお前もそう思うか! ……って、誰だお前!?」
「ショボボーン⁉︎」
視聴し終わって感動し泣いていると、気づかないうちに俺の部屋に侵入していたのか、なんていうかこう……ショボーンって表情の白い球体状の何かがそこにはいた。心なしかゆっくりな声をしている気がする。
そいつの存在に気づいてしまった俺は、そいつの顔面……顔面てか体? を掴み、自室の窓を開けてから外に向かってぶん投げる。ショボーン(仮称)は空の彼方まで消えてしまったが、まぁ大したことではないだろう。
◆
「ショボォォォォォン!?」
「アッハハ、アハッ!?」
◆
うん? 今どこか遠くでラスボス的な存在にクリーンヒットした気がするな……まあ、気のせいだろ。うん。
にしてもアレだな。少し冷静になって周りを見渡してみると、どうやらここは夢の世界らしい。いや、現実ではあるのだが……夢の世界であって欲しい。
「ショボーン」「ショボーン」「ショボーン」「オワタ」「ショボーン」「ショボーン」「ショボーン」「ショボーン」「ショボーン」「ショボーン」「ショボーン」「ショボーン」「ショボーン」「ショボーン」「ショボーン」「ショボーン」「ショボーン」「ショボーン」「ショボーン」「ショボーン」「ショボーン」「ショボーン」
白い球体状の何かが部屋の中に大量にいた。そいつら一体一体がショボーンという意☆味☆不☆明な言語を発し続けるので、もはやようつべとかにある増殖系の動画とかの後半部分のような感じになっており……おいちょっと待て、一体変な奴が紛れ込んでるぞ。
「にしても煩いなコイツら……いい加減黙れよ」
「「「「「「「「………………」」」」」」」」
「いや黙るんかい」
なんだろうか、コイツらのショボーン度合いがなんか増えた気がする。よくわからんが……あと、一体オワタ系な表情していた奴がいた気がしなくもないが、そいつも何故かショボーンな表情になってしまった。
……こんな所に居られるか! 俺は帰らせてもらう! って、ここ俺の家だったな……なんでここにいるんだこいつら。正直よくわからない。てか理解できない……
「あー、何お前ら人の家に勝手に踏み込んできちゃって。そういうのはよくないことだと俺は思うぞ。だから、今すぐに帰るなり消えるなりしたほうがいいんじゃないか?」
「「「「「「「「ショボーン」」」」」」」」
いきなりのことだった。大量にいたショボーン達は、青色の淡い光を発したと思えば、次の瞬間にはその場からいなくなってしまったのだ。一体なんだったというのだろう……もしやアレか? いや、ないか……
「あー、一体くらい出てきてもいいんだがな」
「ショボーン!」
「……引っ込め」
「ショボーン……」
「……出てこい」
「ショボーン!」
おいおいマジかよ……どうやらコイツらは俺のいうことを聞くということがわかった。その後数分にわたって実験を繰り返したところ、物理的に可能な範囲であれば、コイツらは完全に俺の命令に従うということもわかった。端的に還元すれば奴隷……下僕だな。うん。
ひとまずコイツらを自慢しようと思って、暁か解兎の所へ行こうと思ったが、暁はコミケに向けて同人誌を描いていて、解兎は今神浜を離れて色々な街を転々と移動しながら辻斬り的なことを行なっているらしい。うん、普通だな。
しょうがないから魔女相手にコイツらをぶつけて遊んでくるか……そう思って外を歩くこと数分。どうやら無事魔女とエンカウントしたらしく。見慣れた住宅地から景色が変わり、おどろおどろしい光景へとなっていた。
「よし、出てこいそしてやってこい」
「「「「「ショボーン!」」」」」
何処からか現れた無数のショボーン達が結界の奥深くへと侵入していき、その姿はまるで某猫大戦争で神様の力を使った時のように見えなくもない。てかショボーンの数が多すぎる。
待つこと数分、魔女の結界が消え去り、元の平和な住宅地へと戻っていた。うん、絶対数の暴力でやったんだろうな……被害にあった魔女には同情してしまう。まぁ、やったの俺なんだがな。
しかし、これだけじゃ物足りないな。よし、せっかくだし街中の魔女を一匹残らずこの世から駆逐してやろう。コイツらを使ってな。因みに駆逐というのは敵や邪魔なものを追い払うというのが本来の正しい意味だ。今回はこの世から駆逐する、という意味で俺は使ったから問題はないな、うん。
え? 街中の魔女を殺ったら大問題にならないかって? 知らん、そんな事は俺の管轄外だ。
◆
「ヴァァァァァァァァッ!!!!」
「ど、どうしたんですか?」
「何処からか現れた謎の生物によって、アリナの魔女が全滅させられちゃったにゃー。まさかアリナの結界に自由に出入りする存在があるとは思わなかったよ」
「ウワサはまだ生きているからやりようはあるけど、戦力の低下はもうどうしようもないね。これがまさに、昔お兄さんが言っていた『笑えばいいと思うよ』って状態なのかな」
「三人とも混乱してるのはわかるけど、冷静になったらどうだい?」
「結! あなたはまともなんですね!」
「まぁね。所でみふゆ、いきなりだが今日君が履いているパンツを見せてくれないかい?」
「ダメです! ああ、結局全員おかしくなっていました!」
◆
「はぁっ!」
「やぁっ! 倒しても倒してもどんどん湧いてきます!」
「面倒くさいなー……新手の使い魔とは面倒だねー」
「運が良かったのは私達が偶々七人で行動していたことかしらね」
「一人だったら多分やられてたネ」
「何にせよ、今はこの状況を切り抜けます」
◆
「んー、こうやって何体も出てくるとちょっとウザイかな。妹ちゃん、大丈夫?」
「えぇ、任せてお姉ちゃん! 行くわよ! パロットラ・マギカ・エドゥ・インフィニータ!」
「ひゅぅ! 相変わらずの殲滅力だね! 流石は妹ちゃん、かっこいいよ!」
「お姉ちゃんに褒められた……! もう何も怖くない!」
◆
「みゃーこ先輩!」
「バカ! 負傷してるんだから下がっていろ! ちぃっ! いったいコイツらは何なんだ!?」
◆
「っ! 次から次へと鬱陶しいわね」
「ちゃらぁー! いろはちゃん!」
「任せて! やぁっ!」
「この調子で切り抜けるわよ!」
◆
「やばいのでございます」
「ちょっとピンチかも。でも二人なら、月夜ちゃんと一緒なら!」
「負ける筈がないのでございます」
◆
「もう! なんなのよコイツら! 倒しても倒してもキリがないじゃない!」
「ふゆぅ……数が多くてちょっと疲れてきちゃった」
「二人とも大丈夫か!?」
「今はまだ! 幸いコイツらは私達にはあまり積極的に攻撃してこないからダメージは少ないけど……」
「このまま戦っていったらジリ貧か……」
◆
うん、なんかあちこちで大惨事になっている気がするけど気のせいだろうな。仮にこれのせいでとんでもない混乱が起きていたとしても俺のせいじゃないな。はーカ○リーメイト美味しい。
「おや、輝夜さん。奇遇ですね」
「ん? ……あ、瑠美か」
「はい、ご無沙汰しております」
一人で歩き回っていると、特殊な縁があって知り合っている少女、
瑠美は解兎と出会ってから数週間後、あいつの家に遊びに行った時に出会った。
最初に見た時の感想は、触れたらすぐに壊れてしまいそうな、儚い雰囲気を感じ取った。アルビノの影響で真っ白な髪や肌に、血のように赤い目は、なんていうかこう……あれ? な○う系の奴隷じゃね? という感想をのちになって思い浮かばせた。因みに年齢は13歳なので暁とかは会うたびに暴走している。
「こんな所でどうしたんだ?」
「少し探し物をしておりまして……」
「どんなものだ?」
「えっと、輝夜さんは魔法少女のことはご存知でしたよね? 実は、魔女の結界を探しておりまして……」
「……グリーフシードか?」
「はい。それのストックが足りておらず……」
「あーっと、まぁ数個程度なら」
そう言って、俺はポケットの中に入れていたグリーフシードを数個取り出して、瑠美に渡す。それを受け取った瑠美は、いいんですかと聞いてきたが、ぶっちゃけ俺が使うわけじゃないからな……
「まぁ、俺が持ってるより、使うやつが持ってた方がいいだろ。にしても、魔法少女のことを知ってるって事は、お前魔法少女だったのか?」
「はい……隠していて申し訳ございません」
「いや、全然悪いことじゃないだろ。それに、俺が謝られてもな……お前の“ご主人様”には事情を話してあるのか?」
「先週ですが、解兎様には既にわたしが魔法少女であることをお伝えいたしました」
あいつ……先週の段階からこの情報を伏せてやがったな。いやまぁそんなことを知れば暁が魔法少女って理由で全力で絡みに行くからなんだろうが……
「そういえば、輝夜さんは一体何をしているのですか?」
「俺は、まぁ散歩だよ」
「そうでしたか。よろしければ、ご一緒しても?」
「別に大丈夫だ。それじゃ、行くか」
「はい」
こうして、俺と瑠美の散歩が始まった。しかしまぁ……日光を遮るために日傘をさした彼女を見ていると、この子が
確かそうなった経緯は、瑠美の家が多額の借金を背負ってしまい、それを解兎の親父さんが兄弟だからと返済したんだが、その条件として瑠美は解兎の家に仕えるということになっていたはずだ。尤も、当初は瑠美ではなく瑠美の兄が来る予定だったらしいが、瑠美の兄がアメリカに留学することが決定していたらかな……取り消すわけにもいかないから、やむを得ずってわけだ。
「……? どうしましたか?」
「あぁ、いや、なんか創作物みたいなストーリーだなと」
「はぁ、創作物ですか?」
「お前のことだよ……まぁ、気にするな」
その後は瑠美と一緒にカフェに寄ったりカードショップに寄ったり競馬場に寄ったり、あとは本屋なんかにも寄ったりした。道中たまに魔女の結界があったりしたが、大量のショボーン達がいてビビった。俺がいるからか、こちらから手を出さなかったからか、奴らは俺らに目もくれなかったがな。まぁ、なんだかんだで一日遊んでた。なんていうか、妹と一緒に遊びに行った感覚があって新鮮だったな……
その後自宅に帰ってくると、鬼のように恐ろしい量のグリーフシードが自室の中に大量にあった……後でメ○カリで売りつけておこう。多分高く売れるだろうな、うん。
それにしても、このショボーン達は一体なんなんだろうか? 一般人には見えていないらしいからいいものの、とんでもない量のコイツらが街中を歩いているのを見てると頭がおかしくなりそうだ……そこ、最初から頭がおかしいとか言わない。普通に傷つくぞこら。
◇
「ん? なんだこれは」
その日の夜、ネットサーフィンをしていたら、何やら奇妙な情報がネット上に上がっていた。内容を見ると、魔女とか言うにわかには信じ難い存在のことについて書かれていた。ほぅ、魔女か……
「何何? ワルプルギスの夜って魔女がとんでもない強さを誇るらしく、例えるならゲー○スのサザ○ドラとか覚醒ア○リスレベルの強さを持っている魔女らしいな。結界なしで行動できて、歩く災害ってやつらしいな……まぁ、俺には関係ないだろう」
そう思って、この日は特別気にせずにサイトを閉じ、その後しばらくネットサーフィンをしてから就寝した。まぁ、明日も1日頑張るぞいってことでやっていくかぁ……
●一条
ショボーンな変な奴らを従えることになった。数だけならば神浜内のグループでぶっちぎりの首位を独占している。ただしその殆どがショボーンと音を発する奇妙な生命体だという。淫夢で感動して泣く人間。
●瑠美
本編で語られた通りの事情で解兎に仕えている少女。アルビノとかいうアニメに一人はいそうな設定のキャラ。現状の戦闘スタイルは不明。解兎に従っているが絶対服従というわけでなく、あくまで上司と部下的な関係。
●ショボーン
(´・ω・`)な感じの奴ら。一匹一匹は脅威になるってほどではないが、その数が恐ろしいほど多く、まるで無双ゲームの敵かと言わんばかりの数で出現する。今回のことで一部の魔法少女は(´・ω・`)の顔文字を恐れて使わなくなったとか。今回の騒動は、後に『第一次ショボーンの乱』と呼ばれるようになった。
●今回の1番の被害者
原作ラスボスことワルなんだかの夜さん。唐突に変なの飛んでくるわ個人情報ネットで晒されてるわでもう泣いてもいいと思う。
一条君たちの設定いる?
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いる
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いらない
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そんなことよりおうどんたべたい(いる)