マギアレコード〜百合の世界に挑んでみた〜   作:一汎人

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VSワルプルギスの夜(超強いラスボス)

「繋がったか、俺だ。あ? 詐欺だぁ? ふざけたこと言ってねぇで本題に入るぞ」

「──ワルプルギスの夜が現れた。今奴がいる場所は二木市だ」

「このままだと恐らくは神浜にワルプルギスの夜が辿り着いちまう」

「……だよな。マミがこの前神浜に来てからずっと音信不通になった都合上、まどかやさやかは神浜まで探しにくるだろう」

「ああ、それと、お前もついていくんだろうなってのは思い浮かぶ。メガネのつけてる方だけどな」

「この後俺と一条と暁で二木市まで行く予定だ。やばい状態だったら撤退する予定だが……まあ、だいたい撤退するだろうな」

「なに? 援護する、だと? おいおい、俺が死ぬのは兎も角お前が死んだら全てが水の泡だろうが。なるべくリスクは減らすべきだろ」

「……はぁ、わーったよ。なら、今回はその力を借りるぞ。“ほむら”」

 

 ◆

 

「oh……遠くから見ても相当だけど、近くで見てみると比べ物にならないくらい悲惨な状態に見えるよ」

「距離の問題だけじゃなくても時間の問題もあるだろうがな。現在進行形で奴とその使い魔は街を蹂躙し尽くしてるからな」

「ったく、アイツのせいで一つの街が壊滅状態になった挙句、列島の天気を全て雷雨だの豪雨だの悪天候になりやがった」

 

 うん、これはもう有罪(ギルティ)だな。コイツを生かしておく理由は何一つとしてないな。

 ひとまず二木市の市内の方にやってきた俺たち三人だが、ワルプルギスの夜によって見ると無惨な姿へと変貌してしまった街並みを見てると、なんていうか……なんともいえない気分になるな。

 流石の解兎もこんな状況では殺人衝動とかは起きないらしく、一刻も早く奴を倒さなければ見たいな目をしている。まるで突如正義に目覚めた主人公(ダークヒーロー)の様な目をしており、正直誰だお前状態になっている。

 例えるなら普段のジャ○アンと映画版ジャイ○ンくらいの違いがあるな……もはや別人じゃないかそれ? 中の人とかは同じだろうけど。

 あと暁、親と逸れたのか迷子になって泣いている小学生低学年くらいに見える女児とか、焦ってパニックになっている中学生らしき女子とかをみて軽く発情するのはやめておけ。流石に気持ち悪いぞ。いつも気持ち悪いがな。

 

「なぁ、流石に一旦撤退しないか? 正直俺あいつと戦うの無理なんだが」

「何言ってるのさ、一条。対魔女なら僕と解兎よりも強い一条がそんな状態でどうするのさ」

「まさかビビったとか言わねぇよな? この程度の修羅場なんざ、出会ってから何回出会したと思ってやがる」

「や、この規模は今までに出会ったことないぞ。てかそうじゃねぇ」

 

 冷静になって周りを見てみると、ごく一部の事態を理解できていない者や、体をガタガタと震わせながら物陰に隠れている者の一部が、この騒ぎの元凶──ワルプルギスの夜をスマホのカメラで撮っているのだ。

 じゃあそんな状態で俺たちが割とガチめに戦えばどうなるかというと、拡散されるのがオチだろう。自意識過剰乙とかいう声も飛んできそうだが、この街一つ壊滅してる状態だ、冗談抜きで拡散されそうだ。

 これが平常時なら映画の撮影とかなんだとか言えるが、事実として街に被害が出ている以上、どこからか漏れ出た情報を信じる者が現れるだろう。

 

 という懸念が俺にはあり、それを二人に伝えたのだが……

 

「ああ、それなら大丈夫」

 

 突然、複数の方向から何かが爆発する音が聞こえた。一体何事だと思ってあたりを見渡すと、今度は撮影していた人のスマホが真っ二つになる光景を目にした。一体何故……! 

 

「お前らまさか」

「バッテリーを強化してスマホを爆破したよ」

「手刀でスマホを切った。勿論飛ぶ斬撃だ」

「お前らマジで怖すぎる……」

「「平然と壁を抜ける一条には言われたくない」」

 

 この最中にもスマホはどんどん爆破されたり斬られたりして、遂にはこの場で何か映像や画像が残せるものは全て無くなってしまった。

 いったい彼らが何をしたというのか……突如ワルプルギスの夜とかいうヤベェ奴に街を壊滅させられた挙句、ロリコンと辻斬りにスマホやらカメラやらを次々に破壊されるという、最早笑うしかない状態である。

 

「……てか、撮影問題は抜きにして、他にも色々と問題あるよね」

「まず高さどうするよ? ショボーンでもあいつに向かって投げるか? それとも解兎がロケランぶっ放すか?」

「アイツにはロケランどころか核すら耐える耐久性がある。いくらそれ投げたところで意味がねぇ」

「マジ? じゃあ勝てなくね?」

(あれ? なんで解兎はワルプルギスの夜の情報を知ってるんだろう?)

 

 核すら耐えるならこいつら投げても無傷だろうなぁ……はぁ、このショボーン達は弾としても使えねぇのか。てか、核すら耐える化け物相手なら、どんな魔法少女連れてきても勝てねぇよなそれ。いるかどうかはわからないが、神様的存在でもいるっていうのならそいつは勝てるだろうが。

 

「ま、ダメ元で1発やるか」

「じゃあ支援するよ」

「障壁ならここからでも切れる」

 

 悩んでいても仕方ないので、とりあえず行動してみることに。

 既に別の場所から何人かの魔法少女が応戦しており、しかし彼女らの攻撃は全て障壁によって阻まれ、逆に返り討ちに遭っている。かなりの威力を持つ攻撃すらヒビ一つ入らないあの障壁……これが最初の課題だが、これの攻略は楽だった。

 

「っらァ!」

 

 いつのまにか取り出した刀を振るい、斬撃を飛ばす解兎。その斬撃は視認できるものではないが、それでも飛んでいるということだけは俺にもわかる。殺意やら執念やらがその斬撃に念入りに込められていたからだ。

 

「アハハハッ!?」

 

 本体にこそダメージはないが、障壁を後も容易く破られたことには流石のワルプルギスの夜といえども動揺を隠せない様だった。いや流石とか言ってるけど俺ワルプルギスの夜のこと殆ど知らねぇんだけど……

 

「一条!」

「あい、よっと!」

 

 暁からの魔力強化を受け、全身に力が漲る。今なら山を崩せるし海を割ることができるかもしれない。よし、もう何も怖くない! 

 近くにいたショボーン一体を手に持ち、ハンドボール投げの要領でワルプルギスの夜目掛けてショボーンを投げる。

 

「アハッ!?!?」

 

 ナンダナンダ? 

 イキナリナニカガトンデイッタワァ

 ダレノシワザッスカ!? 

 

 どうやらワルプルギスの夜にクリーンヒットした模様で、例えるなら割ときつめの腹パンをされた様な呻き声的な鳴き声をあげていた。

 尤も、奴の姿を見ても傷一つ見当たらない。もしかしたらさっきの声は「きゃあ虫キモい!」みたいな声で、苦悶の悲鳴とかそういうのではないのかもしれない。

 

「ダメみたいだ」

「ダメみたいだね」

「ダメみたいだな」

 

 どうやら強化して壁割って投石(?)攻撃は効果が今ひとつのようだ。仕方ない、この策は諦めるとするか……

 

「次はどうする?」

「んー、解兎は何かいい案とかある?」

「ああ、あるぜ」

「お、じゃあ聞かせてもらいますかね。解兎さんの案ってやつをよ」

 

 小学生の頃に軍人を捌き倒したりしていた解兎の案だ、きっと何かいい案があるだろう。

 

「要は攻撃が届かないから問題なんだろ? だったら話は早い。俺たちが奴の近くに行きゃあいいだろ」

「どうやって?」

「レッ○ブルを飲め」

 

 あ〜、翼を授ける〜ってか? そういうことなんだな? 成る程成る程……喧しいわ。そんなこと実際に起こるわけねぇだろ、奇跡や魔法じゃあるまいし。

 

「知らないのか一条、奇跡も魔法もあるんだぜ?」

「ナチュラルに心読むのやめろや」

 

「思ったんだけどさ、一条の原理のよくわからない変態的な移動方でなら接近できるんじゃない?」

「ああ、一条が割とやる壁を抜けたりドゥエドゥエ言いながら高速移動したりヤヤヤヤヤとか言って壁に後ろ向きで飛んでワープしたりするやつか」

「多分無理な気がするけど、試してみるか?」

「「頼んだ」」

 

 スゥゥゥゥゥゥ……ふぅ、やるか。

 

「よっと!」

 

「いつ見てもおかしいとは思っていたけど、敢えて言ってもいいかな?」

「なんでコイツ騒がれてないんだろうな。好きにしろ」

「……上に落ちるな変態!」

 

「アハハハハハッ!」

「ッハ! こっから先は一方通行だぁ(ネットリ)。今すぐ元の居場所へ、帰還しやがれ!」

「ハハッ! アハハハッ!」

 

 全身の力を振り絞って、渾身の右ストレートを放ったのだが、どうやら障壁に阻まれてしまい、傷一つ与えられないという結果になってしまったようだ。

 てか、コイツ今ダメな笑い方してたよな? この世界を滅ぼせるレベルにダメな笑い方だったよな!? 

 

 とりあえず、現状ここにいても意味がないので、2人の元に戻ろうと思っていた。その時のことだ、突然横からビルが飛んできたので、慌ててショボーンで壁を作って耐えたのだが、その衝撃で吹っ飛ばされてしまった……

 

「うわっ!?」

「「一条!」」

 

 ◇

 

 いてて……誰だよ突然ビル飛ばしてきた奴。一条怒らないから速やかに出てきなさい。三分の四殺し程度で許してあげなくもないから。

 てか、だいぶ飛ばされたな……ここ何処だよ、少なくとも二木市の市内ではないだろうな。さっきまでのところと比べると瓦礫とかの量が明らかに少ない。

 

 本当にどうするか悩みどころだ。恐らく吹っ飛ばされた方向に戻れば2人と合流することは容易いだろうが、その間もワルプルギスの夜は街を破壊し続けることになる。

 ショボーン達の活動範囲がわからない以上、場合によってはショボーン達が消えて、奴の使い魔まで暴れる可能性があるのか……

 

 しかしこのまま戻ったところで正直アイツと戦おうとするの面倒なんだよな。障壁は貼られるはビルはぶつけられるは変な笑い声があたり一面に鳴り響くはで散々だ。てか面倒以前に有効だがないんだから勝てないという話もある。

 まあ最終的に主人公面したような、誰かの為だとかみんなの為だとかいう肌が出るほど眩しい連中がなんとかしてくれるだろうから、そいつらに押し付ければいいということを俺は考えはしたが、即却下した。

 や、あんな化け物に勝てるとしたら石仮面を被って人間をやめる人だったり領域を展開したりする人だったり鋼のシスコン番長的な人じゃないと無理だろ。いやごめん盛った。噛み合わせ次第ならエリート魔法少女(七海やちよ基準)が数人いれば勝てるんじゃないかとは思うが。

 

「魔女の気配……あなたが輝夜一条ね」

「え? あ、まぁ……そっす……ってえぇ!?」

「離れてなさい」

 

 女の人と思わしき人に後ろの方から声をかけられたので振り返ってみると、ロケラン──ロケットランチャーを構えている黒髪の少女がそこにはいた。

あまりに物騒な物を持っている彼女を見て、俺の体は硬直してしまった。今まで散々危険な目(?)にあったが、ここまで破壊力が高い武器を使っている者をあまり見かけなかったので、耐性がなかったからだ。後は単純に足を攣ったからというのもあふが、そっちは気にしないでおこう。脚が痛い……

 

「……忠告はしたわ」

 

 そういうと、彼女は左腕に付けている盾のような物を起動させた次の瞬間……背後から巨大な爆発音が聞こえた。方角からして、丁度ワルプルギスの夜がいる方向だった。

 

 この時の俺の表情は、きっと間抜けにも口をあんぐりと開けながらこの様子を見ていたのだろう……




●野郎共
簡単には勝てなかった連中。割と余裕ぶっこいていたので予想以上に敵が厄介で苦戦気味。街の惨状には三者三様ではある。余談だが、一条は街で死体を見かける度に恍惚な表情を浮かべ、暁は街で傷ついている15歳以下の少女を見かける度に息がやや荒くなっている。

●原作ラスボス
二木市だけでなく列島全体に被害を及ぼす丁度迷惑な魔女。なお普段は何処にいるかは不明である。原作軸、マギレコ軸の両方において強すぎる魔女とされているが、この作品のキャラ間でも強い存在だと認知されているが……

●二木市の方々
魔法少女はほぼ登場せず、街が壊滅状態になっている方々。だいたいマギなんたらの翼ってのが悪い。




一週間遅れたからといって、その分クオリティとかが上がっているわけではないということを明言しておきます。2話投稿?自分には不可能だったよ……
アッ、すいません石投げないでください!許してください!何でもしますから!(何でもするとは言っていない)

一条君たちの設定いる?

  • いる
  • いらない
  • そんなことよりおうどんたべたい(いる)
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