次の日、帰宅し終えた俺はカ○リーメイトをかじりながら、最近の株価を確認しつつ、ポ○モンの孵化厳選を行っていた。隣には暁がいて、こちらは次に書く同人本の内容を考えながらポ○モンの孵化厳選を行っていた。
しかしまあなんとつまらないことか……どっかのグランドな注文の周回もそこそこ苦痛だが、こちらも苦痛というか何というか、虚しいというか……あ、良個体でた。厳選も終了したし、これからなにをしようか。
となったのが一時間前で、今は二人そろってようつべで動画を見ている。ぶっちゃけすることが思い浮かばなくて暇なのだ。
え? グリーフシードを集めなくてもいいのかって? まあ、ソウルジェムの濁りに関してはもう解決しちゃったからな。とりあえず問題ないとだけ。それにしても……
「暇だなー」
「暇だねー」
「何するー?」
「どーしよー?」
「解兎はー?」
「南凪ー写真撮りに行くんだってー」
「まじかー」
ティロン☆
暁のスマホから通知音がして、どうやら誰かからのメールだったらしく、内容を見たらさきほどのgdgdな雰囲気から一転して、少し真面目な表情になった。しかしこいつがこんな表情をする何は予想がつく。──十中八九ロリがらみの案件だろう。
「用事ができたから行ってくる」
「誰から?」
クラスメイト、と俺に伝えると、暁はそのままゲーム機を置き去りにして行ってしまった。仕方ないのでこれは後でアイツの家に返しておくとして、話し相手すらいなくなってしまった……
孵化厳選も終わってしまったので、ソシャゲのスタミナを消費しつつこの後どうするかを考える。正直学校から出される課題とかももう終わらせてるからやることないんだよな……え? 学生なら勉強しろって? ちゃんと時間を見つけてやってるんで……今日は気分じゃないんで……うん。
結局その日は特にすることもなく1日を過ごした。とても退屈な1日だった。
翌日の昼休み
「なぁ、聞いたか? 2年の先輩方のクラスで大惨事が起きたらしいぞ」
「調理実習で集団食中毒だっけか? 確かその時受けてた人は一人除いて全員気絶したんだっけな」
「あ! それって静海先輩じゃない? ほら、いつもクールな」
どうやら昨日は2年の方で調理実習があったらしく、そこでひどい事件が起きていたそうだ。おお怖い怖い。後一年早く生まれていたら俺は命を落としていたのかもな。
それにしても、食中毒って……他ならともかく神浜の、それも参京院でそんなこと起こるかねぇ。なんかきな臭いな……これは臭うぞ。事件の香りがな! (勘違い)
まあ仮にそうだとしても俺はスルーするんだがな。当たり前だよなぁ?
結局その後は特になにもなかったので、ひとまずカ○リーメイトを齧りながら帰路に着いた。よく晴れたいい天気だった。
◆
「だから調理実習は辞めときなって言ったじゃん!」
「いけると思ったのよ!」
「どうせ変なアレンジとかしたんでしょ?」
「今回は指示された通りに作ったのだけれど……それに8割方クラスの子がやってくれたのよ? 私がしたのは材料を切ることと飾り付けだけよ」
「……え?」
「……あとは、私たちが作った料理は私たちの班しか食べてなかったわよ」
「それって、気絶するのはこのはの班の人だけじゃないの?」
「でも今回はこのは意外全員……本当に食中毒だったのかな?」
◆
数日後
教室の隅っこでスマホのネットニュースを眺めていると、俺の視線はある一つの記事に釘付けになった。その記事とは、カ○リーメイトの限定フレーバー販売のお知らせである。
「新西中央駅でカ○リーメイトの限定味だと!? これは買いに行くしかないな……となればまずは授業を終えた後急いで帰宅して財布を取って壁を抜けて……いや、制服よりも私服で行く方が着替え時間考慮しても楽さを優先したらそっちになるな」
「ねぇ、具合悪そうだけど大丈夫?」
「っ!?」
隅っこでぶつぶつと呟いていたら、いきなり背後から何者かに話しかけられたので、咄嗟に振り返ってそいつの顔を見ると……わお……カワイイ女子がそこにはいた。
しかしせっかく話しかけてくれたところ悪いがこの俺は圧倒的コミュ障。気遣いは嬉しいがそれは迷惑であったりもする。けれどここでもし仮に邪険に扱うようなことがあればクラスメイトから反感を買うことは一目瞭然。ならばこの状況を切り抜けるにはどうすればいいのか、見せてやるこれが俺の答えだ!
「え、あ、その、大丈夫です……」
すいません調子に乗りました……自分本当にコミュ障なんで……勘弁してください……はい。
「そう? ならいいけど」
そう言って、その女子は俺から離れて別の奴のところへ行った。ふぅ、危なかったぜ……なんとか切り抜けることができた。
……いや待て、冷静になってみれば今の子の手には……
さて、帰宅のお時間だ。HR終了の号令が終わったので、俺は急いで廊下に出て昇降口へと向かう。当然走らないで競歩でだ。廊下を走ったら危ないダルルォ!?
昇降口からでたらもう全力ダッシュよ。もう今俺もう風になっちゃってるからね。音速のハリネズミ超えたらからね。いや、流石にそれは無理だ……
と、気持ちよく帰宅している最中に、出るんだよなぁ……空気の読めない奴ってのはさぁ! あぁ!? お前のことだよ魔女野郎が!
結界に入ってしまったものは仕方ないのでペー○ーマ○オの要領でワープして、一気に最深部へと到達したので魔女をダ○ソンして終了。やって帰宅続行……ってまたかよ。最近多い気がするな……
その後帰宅するまでに6体くらい遭遇したが、なんとか帰宅できた。今日はもう壁抜けするの疲れたので普通に新西区に行くことにする。服装は黒パーカーに黒帽子といった黒ずくめスタイルだ。
チャリを漕いでやってきたのは新西中央駅付近。お目当てのカ○リーメイトを買うことができた俺はウキウキ気分で帰ろうかと思ったが、せっかくなので暁にちょっかいかけに行こうと思う。
とりあえず暁の家に来てみたが、どうやら暁も、暁の家族も不在のようだった。仕方ないので、カ○リーメイトのついでに買ったビッ○リマンチョコをポストに突っ込んでおく。
すると、俺のスマホに電話がかかって来たようで、誰からかと思えばロリコン……暁からだった。なんの用事かはわからないが、出るだけ出ておくことにする。
「もしもし?」
『あっ、繋がった。一条って今暇?』
「いきなりどうした? まあ、暇だな」
『ちょっと新西区まで来てくれない? 手伝って欲しいことがあるんだ』
「新西区のどこだ? 俺は今お前の家の前にいるんだが」
『建設放棄地に来て欲しい』
「わかった。解兎は?」
『用事があるんだって』
「最近あいつ用事多いな……ひとまず今からいく。待ってろ」
『お願い』
電話を切った後にチャリにまたがり、急いで建設放棄地へと向かう。途中なんか魔女が邪魔してきたので、食した。やっぱりあいつの願いって頭おかしいな。ただの一般人が章ボスクラスの存在を雑魚敵どころかおやつ感覚で処理できてしまう能力を得るんだからな。魔女の正体を知っている身からすると、俺の中に取り込まれていった彼女たちはどうなったのかとかは気になるが……今は考えるのをやめてとっとと行くか
チャリで駆けること数分。やってきたのは暁に指定された場所である建設放棄地へとやってきた。元々何が建設されるんだったかは俺は知らないが、暁は新西区にすんでるから知っているんじゃなかろうか?
呼び出されたから来てみたが、肝心の暁の姿が見えないな……ん? なんか魔女の結界みたいなものがあるな。入ってみるか。
結界内に入ると、そこには夥しい数の使い魔──だと思われる存在──と戦う暁たちの姿がそこにあった。
戦況としては、使い魔に苦戦している様子はまるでないが、いかんせん数が多くてどうしようもないって感じか。暁の近くにはクロスボウを装備している奴と、剣……? まあそれらしきものを装備している奴、槍を装備している奴がいるな。なんか剣の奴と槍の奴でもめているみたいだが……あ、暁と目が合った。
「一条! 使い魔倒すの手伝って!」
「オッケー任せろ」
「一般人が何でここに!?」
「危ない!」
暁の発言とともに魔法少女たちがこちらの方を見て驚いているが、無視しておこう。
まず俺に近づいてきた使い魔の一体をつかんで、使い魔の集団に向かって思いっきり投げる。魔女を食べ続ける生活になってからというもの、日に日に筋力とかが向上しているおかげか、投げられた使い魔は亜音速で飛んでいき、仲間であるはずの使い魔たちを吹き飛ばしていった。
「えぇ!?」
「これでいいか?」
「ありがとう! ももこ、いろはさん、今のうちにいくよ!」
「あ、ああ!」
「はい!」
ここで魔法少女が持つ固有魔法と、ついでに暁の戦闘スタイルについて説明するとしよう。
まず固有魔法についてだが、こちらは暁がキュゥべぇとやらからいろいろとしつこくねっとりと聞いた結果、魔法少女になる際の願いと、魔法少女自体の素質によるものだと俺らは判断した。いやまあほかにもいろいろあるんだろうが、少なくとも俺に魔法少女の知り合いなんてのはいないからな。情報が少ない。
このことを踏まえて暁を見ると、あいつの願いはようは俺と解兎の魔改造なので、固有魔法も必然的にそういった傾向のものになる。結果として得てしまったのはどっかの花の魔術師のスキルのようなもので、超高倍率の能力上昇という──簡単に言うとすごいバフだ。
そんな固有魔法を持つ暁の戦い方は、俺らといるときのように複数人で戦うときはサポーターだが、暁単騎となると自己バフによってとんでもない火力で魔女を殴るアタッカーとして戦う。
使用武器は魔法の杖らしいのだが、暁からいわせればただの鈍器らしい。物理で戦う魔法少女……
「っせい!」
あ、なんか使い魔が吹っ飛んでいった。あれだ、気分はまるでス○ブラの組み手を見ているような、そんな感覚だった。
なんてふざけたことを思いながらも使い魔たちを蹴っ飛ばしたりしていくと、何やらボスのお出ましらしく、魔女らしき気配を感じた。それは暁たちも同じようで、向こうも身構えていた。
ひとまず俺は近くの使い魔をもう一回つかんで、その気配の方角に投げた。するとひどい光景が見えてしまった。
「|ラ↑ン↓ラ↑ン!?」
鐘のような造形の魔女が表れた瞬間に、俺が投げた使い魔がクリーンヒットしてしまった。反応から見るに、タンスの角に小指をぶつける程度のダメージだろうか?
なんか微妙な空気になった気がするが、そんなことは気にしないでおこう。空気は読んだら負けだから。
「結構きれいに決まったと思っていたけど、あんまり効いてないみたいだね」
「さりげなく暁が殴っているが、それも通ってないようだしな……」
「! 攻撃が来ます!」
「ちょ待てよ」
「一条!」
魔女が攻撃態勢に入ったので、ひとまずドロップキックをお見舞いしてひるませる。しかしこいつはかなり頑丈らしく、普段の魔女なら確一のはずが、余裕で耐えているようだ。
「暁、バフは?」
「一条以外にはかけたけど、やっぱりその魔女には効かないっぽい」
「まじか……攻撃手段がないな」
「苦戦してるみたいね」
「やちよさん」
これでひとまず全戦力が集結したのか。槍使いと剣使いは俺のことを警戒しているみたいだが、状況を説明できるほどのコミュ力を俺は持っていないので、あとで暁に丸投げする。
……あの、またなんかもめてない? この人たち。戦闘中はちょっと遠慮願いたいなって……なんか魔女が待っててくれてる。優しい。
ん? 暁がいきなり杖を捨ててなんかいつの間にいた人影の後ろに立って……
「当て身!」
「きゃっ」
「ふぎゅっ」
「レナ!? かえで!?」
「もう起き上がっていたのね……」
「え? なにがあった?」
「操られていた魔法少女を気絶させたんだよ」
「容赦ないな……てか暗殺者かおまえは」
「そこは能力値のごり押しで頑張った結果だよ」
いやその理屈はおかしい……それで気絶とかもう折りにいってるだろ……
「にしてもどうするよ、これ。こっちの攻撃はあまり通ってないのはきついぞ?」
「じゃあもう攻撃しないで食べちゃえば?」
「え?」
「確かにそうだな。ちょっと行ってくる」
思いっきり助走をつけて、魔女めがけて飛ぶ。こうすることで一気に魔女に近づけるので、その勢いのまま魔女に拳をたたきつける。どういうわけか、魔女に対して俺が直接触れるだけで吸収されていくはずだからな。もうこれは勝ったなって、あれ? 一向に魔女が吸収される気配がないな。
……これは一体どういうことだ? ひとまず戻るか。そう思った矢先に暁から指示が来た。
「一条! 僕たちが行くから離れて!」
「わかった! 何かあるんだな?」
「うん!」
とりあえず一発殴っておいてから後ろに跳躍して離れる。さて、何をするつもりなのかを見ると……4人の魔法少女による連携攻撃だった。
槍が、矢が、剣が、杖が、彼女らの思いの込められた攻撃が魔女に対して降り注ぐ。その気迫は見ているこちらを圧倒させるほどのものだった。
「ももこ! 任せたよ!」
「ああ! ……最後こそ、ちゃんと守り切らないとな。だからさ魔女さん……アンタは地獄で贖罪し続けろ! コノヤロォォォォォ‼︎」
……なんだ、結局は人と人との絆ってやつが決着を決めるのか。なんて王道な展開だ。世間一般の平和主義者どもはそう言ったものを良いとして、喜劇を求め続ける。そんな連中は人が醜く争う、救いのない悲劇などは好まず排他する。愛だとか友情だとか、そんなものに心を動かされる者を見ていると、反吐が出る。別に俺はそれを完全に否定したいわけじゃない。ただ、最後は勝つと分かっている、筋書き通りの友情や愛を見せつけられて何が楽しいのか……俺には到底理解できない。理解できるはずがない。
「う、おーい一条」
「っ! ど、どうした?」
「いや、何かおかしくなったような表情していたからさ。なんていうか、取り憑かれていた?」
「……いや、ただ疲れてただけかもしれない。悪いけど今日はもう帰る……説明求められたらお前が説明してくれ」
「わかった。ももこたちには僕の方から伝えておくね」
「ああ。そんじゃまたな」
どうやら疲れているのか、思考が変な方向にいった気がするな……今日は帰ったらもう寝るか。最近変な方向に思考が向いたりするんだよな……もしかして思春期特有のアレをまだ患ってたか? いやいや、あれは中学校の頃にデ○ノートと一緒に封印したはずだ。心の奥底に。
……思ったより疲れているのか、心なしか少し頭が重い気がする。寝不足……じゃないよな? 6時に起きて21時に寝るような生活を心がけてるんだ、そうそう寝不足になんかならないはずだ。
「モキュ!」
「その声は……重たい原因はお前か……ってギャァァァァァァァ!?」
「モキュッ!?」
何者かの声を聞いて、聞き覚えのある声だったので誰かと一瞬考えたが、次の瞬間にはあのマスコットのような白い小動物の顔が思い浮かんだ。それで納得したが……うん、いきなり頭の上にいたらそれはビビるよね。だから俺が白いのを投げたのも不可抗力だ。不可抗力なんだ。
◆
「もー! ■■はいっつも頑固なんだから!」
「そう言う■■だって普段から暴走してお姉さん達に迷惑かけてるよね」
「ふ、二人とも落ち着いて」
「はぁ、まーた二人の喧嘩が始まったよ……■■■殿も何か言ってやったらどうだい?」
「あはは、まあ元気なのはいいことだから」
「……一条君、ここは年長者として一つなにか言ってやるといい」
「アホかなんで妹に指図されなきゃなんねぇんだよ。■、お前調子に乗ってると週に1日しか見舞いにこないぞ」
「「「それはやめて!」」」
「週に1日……ちょっと寂しくなるかな……」
「なんで3人ほど被害者が増えてるんだよ。……おい待て■■■、無言で圧をかけるのをやめてくださ──」
●一条
コミュ障なので暁と解兎以外と話すと本編のように陰キャムーブをかます。しかもパニクってテンションもおかしくなり発想も飛躍する。ダメな方向に。今回の戦績は使い魔を4割やったのとボスのHPバーを3割削ったくらい。
●暁
今作最強クラスのバッファー。能力上昇の倍率はどっかの運命のグランドなオーダー基準で考えて150%上昇といったところ。尚魔法少女になれてしまったことでいよいよ性別が迷子になっている。
●ももこ
暁のクラスメイトで、暁がロリコンだと言うことを知っている。できればチームのメンバーに合わせたくなかった。流石に暁がエッッッッッな本を描いていることは知らない。
●一条と暁が与えた影響
使い魔の数が減り、ウワサのHPが減少した。能力上昇によって普段以上の力を発揮することができた。15歳以下の魔法少女のソウルジェムの濁りが早くなった。
●モキュ
前回に引き続き今回も投げられた哀れな小動物。その正体は……ネタバレになるので伏せておきます()
一条君たちの設定いる?
-
いる
-
いらない
-
そんなことよりおうどんたべたい(いる)