いろはの旅々   作:shushusf

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お子様おパンツ

 

 

 

さて、2限の授業が終わりました。

 

 

 

 集中してなさすぎて何の授業だったかパッと思い返すのが面倒なくらい考え事をしていたので、何の授業だったのかちょっとあやふやです。

 でもそのお陰で、次の休み時間に向かう先を決めることができたので、まあよしとしましょう。

 途中先生が当ててきたような気がしますがまあいいです。あ、そういえばあの先生、授業終わってから泣きながら教室を去っていったんですが、一体どうしたんでしょうかね? 情緒不安定なんでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 まあいいです。生徒会長として下々の様子を見るという責任がある私には関係ないですから。

 

 

 

 

 

 

 さて、これから向かうは、絶壁の下先輩のいる場所とはまた違う場所。絶壁とは対を成す豊穣の居場所へ、私は迷うことなく足を進めます。まだ午前中の瑞々しい空気に当てられながら、私は鼻歌を歌い亜麻色の髪を靡かせて上機嫌に目的地へ向かうのです。

 

 

 

 

 

 さて、ほんの1時間ほど前の危険な経験を無理やり忘れ、前向きにこれから会うであろう母性に胸を弾ませている絶世の美少女は、一体誰でしょう?

 

 

 

 

 

 

 

 そう、私です☆☆

 

 

 

 

 

 

 

* * *

 

 

 

 

 

 

「ゆーいせーんぱいっ!!!!! 」

 

 

 

「えっ? あれ? いろはちゃん!? 」

 

 

 

「やっはろーです♡ 結衣先輩に会いたくて、来ちゃいました!!! 」

 

 

 

 

 

 

 さて、みなさんもう勘づいていたと思いますが、そうです。

 私がこれから会うのはあの人。

 美人の後には可愛い系。黒髪ロングの後にはお団子茶髪。聡明な次はアホの子。絶壁に対して実ったメロンなどなど、先程の人とは色々と対極に位置する奉仕部の元気印。

 

 

 

 

 

 

「やっはろー!!! いろはちゃん!!! 」

 

 

 

 

 

 

 由比ヶ浜結衣先輩、その人なんです。

 

 結衣先輩は、どことは言いませんがとある場所をバインバイン揺らしながら私に駆け寄ってきました。ブラしてるはずなのになんであんなにバインバインしているんでしょうか。発育の暴力ですね。きっと結衣先輩は知能をあのバインバインに養分として吸収されているのでしょう。

 

 

 そんなことを私が目からハイライトを無くして考えていると、結衣先輩は私にガバッと抱きついてきました。そのお陰様でバインバインが私の顔面を包みます。何も見えません。

 

 

 

 

 

 

「もう〜私に会いにきたなんて可愛すぎぃぃ!! 嬉しいよいろはちゃぁん!!! 」

 

 

「フゴッ……ふごふごもご…っ……んぐぅっ!! んんんぅぅ!! フゴフゴ!!!! 」

 

 

「あ、ごめんいろはちゃん。大丈夫? 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 っはー……ハァ……ハァ。

 おっぱいって殺傷能力ありましたっけ? 割と真面目に色々覚悟をしてしまいました。突き詰めればおっぱいというモノは人を殺しかねないパワーがあるんですね。そりゃ雪乃先輩もこの絶大なパワーを欲するはずです。この世の真理を垣間見た気がします。

 

 

 

 

 

 

「い、いろはちゃん……大丈夫? なんか目が点になってるけど……」

 

 

「あ、いえ大丈夫です。この世の格差という不条理について悟りを得ていただけですから」

 

 

「なんかすごいこと考えてるっ!? 」

 

 

 

 

 

 

 

 ふぅ。とりあえず落ち着きましょう。会って早速殺されかけるとは思わなかったけど。

 とりあえず私は息を整えて、結衣先輩を見つめます。

 

 

 

 

 

 ……ここまで来たはいいけど、特に何をするとか考えてなかったのでちょっと困りますね。

 

 なので私は結衣先輩をずっと見つめているわけなのですが、特にこれといってやることもないので事態が全く動きません。結衣先輩も頭にハテナマークを浮かべながら、とりあえず私の目をずっと見たままです。

 

 

 

 

 

 そんな、お互いに互いの目をただ何もせずに凝視し合うと言うなんとも不思議な光景が出来上がっていました。まるで先に動いた方が負けみたいな、剣豪同士の決闘みたいです。私と結衣先輩はともかく、周りの先輩方が異様な状態の私たちを見て、一切の声をあげなくなったためめっちゃ静かです。

 

 

 

 

 

 

「……」

 

 

「……」

 

 

 

 

 

 

 

 お互い、無言で見つめ合う時間が続きます。結衣先輩は一言も発しませんが、顔だけは困惑のせいで何か変な笑顔になっていました。え? 私ですか? 私はあのでっかい乳が目に入ってるせいで、内から溢れ出る黒いものを押さえるのに必死です。多分笑顔ですよ、はい。

 

 

 

 

 

 とまあ、そんな時間が永遠に続くのではないかと誰もが思い始めた時。

 

 

 

 

 

 

 

「……なあ、なにやってんの? お前ら」

 

 

 

 

 

 

 目の腐ったせんぱいがいました。

 

 結衣先輩の真後ろから、私たちを危ないものを見たみたいな目で見ています。せんぱいの手には何かプリントがあり、大方お米に押し付けられて奉仕部関連の書類を結衣先輩に届けにでも来たのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「きゃ、きゃああああああああああああああああ!? ひ、ひひひひひひひひっきー!? 」

 

 

「えっ!? ちょ、ちょ結衣先輩っ!? 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いきなりヌッと真後ろから現れたせんぱいの登場に焦る結衣先輩は、私の方に飛び跳ねてきます。咄嗟のことで、私はつい向かってくる結衣先輩を反射的に避けてしまいました。

 

 その結果。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「く、……くまさんパンツ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なんと結衣先輩は、せんぱいにお尻を向ける形で思いっきり倒れたせいで、スカートが捲れてお子様おパンツがこんにちはしてしまっています。

 ちなみに、これ私が避けなかったらこんなことにはなっていないと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゆ、結衣先輩……この歳にもなってお子様おパンツはどうかとおもいます……せんぱい、これどう思います? 」

 

 

 

 

 

 

 気が動転したのか、私は聞かなくてもいいことをせんぱいに聞いてしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まあ……うん。なんつーか……お子様だなとしか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 せんぱいも気が動転しているのか、言わなくてもいい感想を発信してしまいました。

 

 さて、もう休み時間も残り少ないので私は急いで自分の教室に戻ります。

 

 

 

 ちなみに、最後に見た結衣先輩は、確かにクマさんのお子様おパンツをせんぱいに大公開したまま泣いていました。ポロポロ静かに泣いていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、あの泣き顔を思い出しながら、無表情で自分の教室へと急ぐ美少女。もっと言えば、cカップで今日は純白のパンツを穿いている美乳生徒会長は、一体だれでょう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう。私、一色いろはなのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぅ……いろはちゃん……恨むよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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